懲りずにお迎え
今日、息子の北海道に住むネッ友がやってくる。昨年、福岡から来たネッ友を2泊3日で泊めてあげたことがあったのだが、その時は息子が彼に腹を立てて険悪なムードになって悲惨だった。その時は「険悪になってなくても、やっぱり他人様が家に2泊3日も滞在されると何かと気を遣うので疲れるから嫌だ」と母は思った。今年もそのネッ友から「また泊めてほしい」だの「昼メシ一緒に食べよう」だのメッセージが届いたそうだが、息子は断っていた。しかし、ある晩、息子が目を輝かせて「北海道に住むネッ友が1人で遊びに来るんだって!カプセルホテルを予約してるから昼間会おうってさー」と言ってきた。え?今度は北海道?極端やな。彼の名前は「ナンダくん」。ナンダくんも息子と同じ高3。年に一度は父親の出張に便乗してやってきていたのだが、息子とはスケジュールが合わず会ったことはなかった。しかし、今年は参加したいイベントのために1人でやってくるという。息子は、張り切って空港まで迎えに行くと言う。明日はイベント会場まで送り迎えすると言っている。(息子はそのイベントには興味ないので行かないらしい)送り迎えったって車じゃあるまいし、自分もよくわからない道のりをスマホで調べて電車をアテンドするのだ。この行程は昨年のネッ友と一緒。前回は、リアルな友達と実際に会って行動を共にする経験ができると母もうれしかったのだが残念な結果に終わった。結局、息子は人との距離感が下手くそなのかもしれない。相手に期待しすぎるのかもしれない。だから、ケンカというより、息子が勝手に腹を立ててしまうことが多い。小学生の頃から、友人に誘われれば喜んで遊びに行くのだが、結局息子は腹を立てて一人で先に帰ってくることが多かった。だから、今回もそうなるのではないかと思って母としては手放しで喜べないのだ。福岡のネッ友くんは一つお兄さんで自衛隊に就職して背は小さいけれどガッチリした体育会系のたくましい青年であった。神経質な息子には、彼のガサツさが耐えられなかったのかもしれない。では、今回のナンダくんはどうだろう?専門学校に進学するらしい実家が農家で休みの日は手伝いをしているらしい以前は札幌に住んでいたが、今はド田舎に住んでいるらしい。魚全般苦手らしいくらいしか情報がない。もちろんネッ友なのでお互い顔も知らない。それでもなにか気が合って数年ネッ友としてつきあっている。しかし、相手が仮にとてもやさしい子であっても、実際に会うと難しんじゃないかな。そもそも息子は、人間とは合わないのかもしれない とまで思ってしまう。もう空港にはとっくに到着してる頃だが、連絡はなし。初めての空港。右も左もわからないのによく一人で行ったもんだ。いつもは絶対に自力では起きないのに今朝は私よりも早く起きて着替えまでしていた。「できない」わけではなく「やらない」だけなんだな、普段は。どんな顔して帰ってくるか楽しみでもあり怖くもある。