松屋の謎のタダ働き初体験を経て、はま寿司に面接に行った息子。

 

今回も店長ではなかったけど、ちゃんとした社員が担当だったらしい(当たり前やろ)。

淡々と質問があり、エントリーシートに記入して、扶養内で働けるかも確認。

 

彼は面接終わりに担当者にこう聞いた。

 

「あの、この後、お寿司食べて行っていいっすか?」

 

普段、息子はこんなことを言うキャラではない。

しかし、面接慣れしてきたからか、担当者がやさしそうだったからか、

彼は普通に言えたらしい。

 

担当者は快く「どうぞ。入口で受付してってね。下見のつもりで食べてってね」と

言ってくれたそう。

そして、息子は1000円分のお寿司を食べて、レジに行くと

受付のおばちゃんが「あなた、面接に来たんでしょう?クーポン使って割引してあげるね」

と、おまけしてくれたそう。

 

息子は、採用を確信していた。

街の雰囲気も店の雰囲気も店員さん達の雰囲気もすべて良かった。

そしてレジのおばちゃんが息子がすでにバイトに決まったような体で話してくれたらしい。

(けど、このおばちゃんは採用にはなんら関係ない)

 

松屋で自信をつけた息子は、「いける」と思っていた。

私もいい加減、決まってほしいと願っていた。

 

 

 

しかし。

2日後、かかってきた電話で告げられたのは「不採用」だった。

 

息子は落ち込み、捨てられた子犬のような顔をしてうなだれていた。

私も昼休みにそのことを告げられ、午後の仕事もずっと落ち込んでいた。

帰り道も悲しくて悲しくて泣きそうだった。

 

帰宅後、息子はゲームをしていたが、私はなんと声をかけたらいいかわからず、黙ってジムに出かけた。

 

筋トレをしながら息子のことを考えていた。

マシンでガンガン負荷をかけていると、アドレナリンが出るのか

悲しみが怒りに変わっていった。

「泣いてる場合ちゃうわ。ふざけんなよ、なんであんなにがんばってる息子が

不採用やねん!はまの野郎、期待持たせやがって。っていうかこの世の中なんなん??

死んだお父ちゃん、ちゃんと見守ってんの??見えない力でなんとかしてくれへんわけ?

お前の息子がこんなに頑張ってるのに?あほか!!!!(あの世のおとうちゃん、とばっちり)」

 

 

私の怒りは頂点に達した。

「あほらし!こんな日は夕飯なんか作ってられるか!うまいもん食べに行ったる!

怒りのやよい軒や!!!」

 

と、わけわからん結論になり、帰宅後、しょんぼりしている息子にいきなり

「怒りのやよい軒や!!」と叫ぶ母。

 

やよい軒は息子の好きなまぐろ丼もあるし、定食だったらごはんおかわり自由なので

彼のお気に入りの飲食店の一つでもある。

 

私は彼を励ましたかったのだ。

平日は外食することはないので、息子はびっくりして喜んでついてきた。

 

私は店についても、息子の代わりに怒った。はま寿司に、飲食店に、このぶっ壊れた世の中に。

そして、息子がどんだけ頑張ってきたか、どんだけやさしくいい子か

息子に熱弁した(レモンサワー飲んでました)。

 

すると、冷静な息子は

「うん、でも、はま寿司は時給が高かったから、勤務時間は週4日の3時間にしちゃったから

それが少なすぎてダメだったのかなって。あと、復学するまでっていって来年の3月までしか

できないってのもまずかったかなって、思う。」

 

そうか。

冷静に分析してるやん。

それと、やっぱり遠くて交通費が1日900円かかるのもネックだったかもね。

 

そうやって二人で反省会をして、そしてもう次の応募の話になった。

母「ここってバイト募集してたよね?」というと

息子はチャチャっとスマホで検索して、すぐにやよい軒○○店を見つけた。

「じゃあ、応募しちゃうね」と息子。

 

手慣れたもんや。

 

 

店を出る頃には怒りも治まり、すがすがしい気持ちになっていた(酔っぱらってた?)

 

 

その後、やよい軒から連絡はない。

(お父ちゃん、あんたなんとかせい!)