俳句や和歌を詠むのも面白い
私ごとになりますが、今でも続いている楽しみに「俳句、短歌」があります。 いつも思わされることですが、「良くぞ、この十七乃至三十一文字を頭に浮かべ、現出した」ものと感心させられつつ、詠ませて頂いています。 数ある句の中で、好きな句を一つに絞るのは、本当に難しいことですが、あえて、一句を選ぶとしますと小林一茶さんの「名月を 取ってくれろと 泣く子かな」の一句になります。 この十七文字だけで、200年以上前の、秋の夜の「一茶翁」の顔をしかめた表情や、回りの情景が暖かく、ふんわりと手に 取るように伝わってくる気がします。松尾芭蕉さん、与謝蕪村さん、正岡子規さん、河東碧梧桐さん、若山牧水さん、種田山頭火さんなど、好きな俳人の皆さんが居並びますが、概ね、「旅と放浪」、「酒と現実(うつつ)からの遊離」に大胆にも人生を委ねてしまうほどの達人揃いです。 中途半端な私などに真似のできるものではありません。中でも「若山牧水さん」には、時代を超えて「強い共感」を覚えます。・しらとりはかなしからずや海の青 空の青にもそまずただよう・秋の夜の歯に沁みとおるしらたまの酒は静かに飲むべかりけりなどの句には脱帽する思いですが、今も残る「三保の松原」の保存運動に力を割いたように社会性も持ち合わせた「生き様」には敬意をも払いたくなるところです。 それぞれが、極めて個性が強く、澄み切った「目」を含む「五感」を持ち合わせ、その上で、研ぎ澄まされた頭脳で仕上げた作品には凄味さえ感じさせられるところです。 まだまだ図書館通いが続きそうです。 楽しみです。