江戸のメディア王の一代記を描いた今年の NHK大河ドラマ
『べらぼう 〜蔦重栄華乃夢噺〜』も大詰め
んで、ほとんど ダブル主役的な存在で登場するのが 喜多川歌麿
その 歌麿の縁のある 栃木市での展覧会
<解説>
「喜多川歌麿(?~1806)は江戸時代後期に活躍した浮世絵師です。特に美人画を得意としており、女性の機微を捉え繊細に表現された歌麿の浮世絵は、時代を越えて多くの人の心を惹き付けました。
一方で歌麿は名だたる狂歌師と繋がりがあり、豪華な狂歌入り版本の挿絵や、狂歌入りの浮世絵版画も手掛けました。
江戸時代、特に天明期(1781~89)に流行した文芸である狂歌は、五・七・五・七・七の和歌の形式をとっておかしみや風刺を込めて詠むもので、江戸を中心として地方にも広がります。
栃木でも同様に狂歌が流行していたことがわかっており、その流行をけん引したうちの一人が豪商の通用亭徳成(善野喜兵衛、通称 釜喜)です。
徳成は歌麿と交流があり、浮世絵の中にその名が記されることもありました。
更に、徳成の叔父である善野伊兵衛(通称 釜伊)は、歌麿の大作、肉筆画三部作「品川の月」「吉原の花」「深川の雪」の依頼者であるといわれています。
歌麿の画業や同時代の絵師たちによる華々しい浮世絵版画と肉筆画、そして栃木や各地方の狂歌やその発展といった、身近な知と美をたくましく貪欲に楽しんだ江戸庶民の文化をご紹介します。」
そういや ドラマの中でも U字工事演じる 栃木の豪商釜屋伊兵衛(益子卓郎)・喜兵衛(福田薫)に請われて 歌麿が襖絵を描く・・・ みたいなシーンがありましたっけね。
かの有名な肉筆画大作 <雪・月・花>(「深川の雪」・「品川の月」・「吉原の花」)が作成された場所でもある、と。
てな ワケで。
《青楼三美人》大判錦絵 (1792-93)頃
《青楼十二時 亥ノ刻》(1793-95)頃
《女達磨図》(1790-93)頃
日本画の美人画って みんな “引目鈎鼻” の同じような顔立ちで誰が誰だかよく分からないけど、装いや仕草、周りの情景や景色なんかで とても観る側の想像力を掻き立てられる。
館内には 「雪」「月」「花」の高精細複製画も別室に展示
《品川の月》(1788)年頃 フリーア美術館所蔵
《吉原の花》(1791~2)年頃 ワズワース・アセーニアム美術館
《深川の雪》(1802~06)年頃
歌麿大作「深川の雪」と「吉原の花」 ―138年ぶりの夢の再会― 岡田美術館(箱根)2017年07月28日~10月29日
それこそ<国宝>にしたいような大作なのに、3作中2作が海を渡ってしまった・・・
ネフェルティティをベルリンに持って行かれてイライラしているザヒ博士の気分。
国内に唯一残る「雪」が競売にかけられたっていうニュース聞いた時は気絶しそうになったけど、日本人コレクターが落札したらしい。
日本在住の方なのかな。一般公開してくれるんだろうか・・・
寒かったから あんまり散策とかはしなかったけど、“蔵のまち” 栃木市はなかなか風情あるまち
江戸時代には京都から日光東照宮への奉幣使が毎年通る例幣使街道の宿場町として、また江戸へ通じる巴波川の舟運の要所としても栄えたんだって。
江戸とも交流があったため、狂歌が盛んになったとか。
宇都宮に移る前は県庁所在地だったのよ。
ちょっとだけぶらぶらしてみた。
文学館
神社に向かい合って教会があった
聖アルバン教会
巴波川(うずまがわ) 綱手道(つなてみち)
舟を綱で曳き入れる曳道(ひきみち)のことを綱手道というらしい
鯉やら鴨やら生き物が生息してた
歌麿役・染谷将太さんとみる!大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」トーク&パブリックビューイング





























































































































































