値上げができる店頭看板の考え方・作り方 -20ページ目

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

居酒屋店さんの『センベロセット』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

 

【現状の店頭看板の書き方】

 

 

【コメント】

 

居酒屋店さんが、『センベロセット』をおすすめしている店頭看板です。

 

『センベロ』とは、『1000円で、べろべろになるまで飲める』というネーミングですが、本当にべろべろになるのでなく、『1000円で、ほろ酔い加減で飲める』という意味になっています。

 

なので、『安くて、旨くて、さっと帰れる』ところが人気です。

 

この辺りを少し付け加えてみたいと思います。

 

 

ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

 

『>』が原文。

 

『→』が説明文。

 

『◆』が変更文。

 

 

 

【現状看板の文章】

 

>本日限定 数量限定

>¥1000 ベロセット

>お造り+生ビールで

 

 

 

→まず、『どんな時に、おすすめしたいのか?』、問い掛けてみたいと思います。

 

→例えば、『仕事で疲れた時に、ちょっと息抜きして行きませんか?』

 

→この後、『そんな時・・・』と、『センベロセット』につなげます。

 

→簡単な説明をして、『何が、人気なのか?』も付け加えるといいでしょう。

 

→最後は、行動の促しです。

 

 

 

【変更後看板の文章】

 

<例えば>

◆店頭看板の事例(居酒屋店のセンベロセット)

仕事で疲れた時に、ちょっと息抜き
して行きませんか?

そんな時打って付けなのが、『セン
ベロセット!』

新鮮なお造りと冷たい生ビールのセ
ットで、¥1000です。

安くて、旨くて、さっと帰れるから
大人気!

お一人でも楽しく飲める雰囲気作り
を大切にしています。

数に限りがありますのでお早めに!
『店名』『電話番号』『営業時間』

 

 

 

【今回のポイント】

 

→商品名だけでなく、『どんな時におすすめなのか?』と伝えることが今回のポイントです。

 

→こうすることで、『ちょっと息抜きしないな~』と思ったら、急に立ち寄りたくなります。

 

→ネーミングのように、べろべろになるまで飲むよりも、『ちょっと飲んで、さっと帰りたい人』に打って付けなのです。

 

→そして、お店の雰囲気さえ良ければ、2度3度と足を運んでもらえます。

 

→そのためには、来店時に、『お疲れ様です』と笑顔でお迎えすることが大切です。

 

→明るい雰囲気のお店は、良い印象を与えます。

 

 

 

こんな感じです。

 

店頭看板の書き方はいろいろあります。

 

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

伊丹芳則

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

 

 

あるお店に来られたお客さんを、1年間の来店回数で、次のような客層別に分けてみました。

 

その客層別とは、

 

◆(A)『年間10回以上のお客さん』

 

◆(B)『年間3~9回のお客さん』

 

◆(C)『年間1~2回のお客さん』

 

 

来店回数の分け方は、お店の事情によって変わるでしょう。

 

それでも、ある程度の傾向は同じだと思います。

 

 

その結果、このお店の顧客数の構成割合は、次の通りです。

 

ちなみに、顧客数とは、会員番号などを付けた頭数になります。

 

◆(A)の顧客数は、全体の10%

 

◆(B)の顧客数は、全体の30%

 

◆(C)の顧客数は、全体の60%

 

 

 

もう一つの結果として、それぞれの客層の売上高の構成割合は、次の通りです。

 

◆(A)の客層の売上高は、全体の60%

 

◆(B)の客層の売上高は、全体の30%

 

◆(C)の客層の売上高は、全体の10%

 

 

 

こんな感じのお店であったとします。

 

 

もしも、あなたがこのお店の社長さんだとしたら、このデータをもとにどのような対策をするでしょうか?

 

 

色々あるでしょうが、気になるのが、(C)の顧客数が『全体の60%』というデータです。

 

『年間1~2回のお客さんが、全体の60%もいる』ことに驚きます。

 

これを逆に見ると、全体の60%のお客さんがリピートしていないことを意味するのです。

 

これは、とても恐ろしいことになります。

 

しかし、このようなデータを出していないお店では、ほとんど気付いていません。

 

 

 

 

では、どうしてこのようなデータになるのでしょうか?

 

それは、『多くのお店が、新規集客の特典を割引きにしている』からです。

 

例えば、『新規客限定、初回半額』、『2回目30%OFF』など

 

 

この特典でやって来るお客さんは、『割引きに興味がある』のです。

 

だから、割引きがなくなったら、もう来ません。

 

 

 

お店側もこのことは、ある程度分かっています。

 

しかし、『割引き特典を止めると、集客できない』と思い込んでいるので、止められないのです。

 

 

 

どうでしょうか?

 

あなたもそのようなことを考えていませんか?

 

 

 

しかし、これは単なる勘違いで、『割引き特典を止めても、大丈夫』なのです。

 

『なぜ、そんなことが言えるのか?』と言うと、(A)のお客さんの存在にあります。

 

この(A)のお客さんの顧客数は、『全体の10%』と低いですが、客層の売上高は、『全体の60%』もあるからです。

 

このお客さんは、『割引き特典』では来ていません。

 

だから、『このお客さんが、どんな理由で来ているのか?』をハッキリさせて、それで集客すれば、割引き特典は止めらるのです。

 

 

しかし、1つだけ問題があります。

 

それは、(C)のお客さんが確実に減ることです。

 

これを防ぐには、(B)のお客さんを増やすことがコツになります。

 

 

その上で、(A)のお客さんを集める対策を打てば、客数は減るかもしれませんが、売上げは上がり出すことでしょう。

 

 

ここが理解できると、『何をやらなければいけないのか?』が分かってくるのではないでしょうか?

 

 

 

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

伊丹芳則

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

郵便局さんの『梅干し物販』に関する気になる店頭POPの事例を紹介します。

 

【現状の店頭POPの書き方】

 

 

【コメント】

 

郵便局さんが、『梅干し物販』をおすすめしている店頭看板です。

 

『寒い季節にも、梅干がおすすめ!』と伝えています。

 

暑い季節の『夏バテに梅干し』は、確かに有名です。

 

でも、『冬も梅干し』が良いことを伝えています。

 

この辺りをもう少し付け加えてみたいですね。

 

 

 

ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

 

『>』が原文。

 

『→』が説明文。

 

『◆』が変更文。

 

 

 

【現状看板の文章】

 

>寒い季節にも梅干がおすすめ!

>梅干には疲労回復をサポートする

>クエン酸が含まれています。

>体調も崩れやすいこの季節

>お食事やお茶漬け

>運動のお供にも

>梅干を毎日の食生活に

>取り入れてみませんか?

 

 

 

→まずは、お客さんが気になっている事柄で投げ掛けます。

 

→例えば、『寒い季節には、梅干しを食べて健康に気を付けてみませんか?』

 

→このように、『なぜ梅干しがおすすめなのか?』、目的をハッキリさせることがとても重要になります。

 

→なぜなら、お客さんは、梅干しが食べたいのでなく、健康に気を付けたいからです。

 

→この後、『なぜ梅干しがおすすめなのか?』の説明をします。

 

→最後に、おすすめの商品を伝えて、行動の促しです。

 

 

 

【変更後看板の文章】

 

<例えば>

◆店頭看板の事例(郵便局の梅干し物販)

寒い季節には、梅干しを食べて健康
の気を付けませんか?

冬になると体力が落ちたり、体調を
崩したりして、風邪などを引きやす
くなります。

梅干しは、その酸っぱさの中に含ま
れる、クエン酸やリンゴ酸などで、
疲労回復につながる免疫力を維持す
る効果が期待できるのです。そのま
ま1粒を食べるのが難しい時は、ド
レッシングやたれ、ソースといった
調味料にしておくと、利用範囲が広
がるでしょう。

おすすめの梅干しは、『さわやかな
甘酸っぱい、減塩はちみつ梅』
ぜひ、毎日の食生活に!お取り扱い
はこちらまで!
『店名』『電話番号』『営業時間』

 

 

 

【今回のポイント】

 

→『梅干しがおすすめ!』とするだけでなく、『なぜ梅干しがおすすめなのか?』を伝えることが今回のポイントです。

 

→今回は、『健康のために』にしたので、健康が気になるお客さんは興味を示します。

 

→他にも、『食欲増進のために』とか、色々とあるでしょう。

 

→目的が違えば、伝えるメッセージも変わって来ます。

 

→なので、できれば色々な目的のためのメッセージを作ると、さらにいいですね。

 

→今は、単に商品をおすすめしただけでは、なかなか買ってもらえないと思います。

 

 

 

こんな感じです。

 

店頭看板の書き方はいろいろあります。

 

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

伊丹芳則

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

 

お客さんが商品を買う場合、一番最初に欲しいのは、『情報』です。

 

『情報』には、『目からの情報』、『耳からの情報』、『体験からの情報』など色々あります。

 

その中で、『目からの情報』を一番早く欲しがることが多いでしょう。

 

なぜなら、『素早く入ること』と、『自由に選べること』が理由です。

 

 

 

そのため、『POP』などを使って、写真やイラスト、言葉の説明で情報が伝えられています。

 

 

この『POP』に対して、お客さんは次のような反応をするのです。

 

◆(1)『自分で、見つけて、読む』

 

◆(2)『自分で、知らない解釈に、気付く』

 

◆(3)『自分で、判断し、納得する』

 

 

この時のお客さんには、常に『主導権』があります。

 

だから、興味がある情報に納得すれば、ストレスなく行動ができるのです。

 

 

もしも、この『POP』の内容に興味がなければ、読まなくてもかまいません。

 

また、途中で、『ちょっと違うな・・・』と思ったら、その時点で読むのを止めればいいのです。

 

 

 

このように、『POP』には、お客さんに『主導権』や『選択肢』を持ってもらえる特徴があります。

 

 

 

だから、お客さんにとってはとても便利なツールなのです。

 

ところが、このような『POPを貼ると店格が下がる』と、貼ることを嫌がるお店があります。

 

 

『そんなPOPを貼らなくても、お客さんの質問に対して、スタッフさんが接客の時に説明すればいい』と思っているのです。

 

しかし、本当にこれでいいのでしょうか?

 

 

 

先程の『主導権』で、考えてみますね。

 

お客さんが質問してスタッフさんが答える場合、『主導権』は、スタッフさんにあるのです。

 

すると、お客さんは、スタッフさんの話が終わるまで、聞き続ける必要があります。

 

そのため、その話を聞きたくなくても、『話の途中で断る選択肢』がないのです。

 

 

つまり、お客さんに『主導権がない』、『選択肢がない』状態になります。

 

この状態では、どんなに良い情報だったとしても、お客さんにとっては、雑音にしか聞こえないでしょう。

 

 

 

 

では、接客時にスタッフさんが、情報提供をするのはダメなのでしょか?

 

いいえそんなことがありません。

 

先程の『POP』の情報で納得できるお客さんは、自分自身に問題意識があり、しっかりした判断基準を持っているので、納得できるのです。

 

しかし、そのようなお客さんは少ないでしょう。

 

多くのお客さんは、何となくの問題意識はあるものの、しっかりした判断基準を持っていません。

 

だから、『スタッフさんが共感して、一緒に考えてあげる』必要があるのです。

 

そのためには、お客さんとの関係性を築かなければいけません。

 

しかし、このような関係性が築かれると、『あなたが言うのなら・・・』と、納得して行動してもらえます。

 

 

 

 

このように、情報を伝えるお客さんによって、『POP』と『接客』の両方で使い分けることが望ましいですね。

 

◆『主導権や選択肢を重視するお客さんには、POPでの情報提供で!』

 

◆『スタッフさんの共感や関係性を重視するお客さんには、接客での情報提供で!』

 

 

 

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

伊丹芳則

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

生花店さんの『おうちでお花見』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

 

【現状の店頭看板の書き方】

 

 

【コメント】

 

生花店さんが、『おうちでお花見』をおすすめしている店頭看板です。

 

なかなか面白い企画だと思います。

 

コロナの影響で、満足なお花見ができません。

 

今年は元に戻りつつありますが、それでもまだ心配な人も多いはずです。

 

そんな人のためにメッセージを送りたいと思います。

 

 

 

ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

 

『>』が原文。

 

『→』が説明文。

 

『◆』が変更文。

 

 

 

【現状看板の文章】

 

>おうちでお花見しませんか?

>桜 旭山

>大人気の桜が今年も入荷しました

>八重咲の花姿がとってもcute!

 

 

→まず、『どんな人におすすめしたいのか?』から書き出します。

 

→例えば、『花見に行きたくても、ここ数年は行けず、今年もちょっと・・・と思っているあなたに』

 

→そんなあなたに、問い掛けます。

 

→例えば、『せめて、おうちで、早春のお花見気分を味わってみませんか?』

 

→この後、商品につなげます。

 

→最後は、行動の促しです。

 

 

 

【変更後看板の文章】

 

<例えば>

◆店頭看板の事例(生花店のおうちでお花見)

花見に行きたくても、ここ数年は行
けず、『今年もちょっと・・・』と
思っているあなたに

せめて、おうちで、早春のお花見気
分を味わってみませんか?

その為にピッタリなのが、『旭山桜
の盆栽』です。

日本人にこよなく愛されている桜の
1つ! 春になると鮮やかなピンク
色の花を咲かせてくれます。

八重咲なので満開期を迎えると、と
ても華やいで見ごたえ十分ですよ。

大人気の桜なので、お早めに!
『店名』『電話番号』『営業時間』

 

 

 

【今回のポイント】

 

→単に投げ掛けるだけでなく、『誰に、投げ掛けるのか?』が今回のポイントです。

 

→『誰に』をハッキリさせると、メッセージとして届けやすくなります。

 

→そうすると、必要性が伝わるため、刺激されるのです。

 

→もちろん、『何となく、いいかも!』と感覚だけで行動できる人は、それでいいでしょう。

 

→しかし、『そう言われれば、そうかも!』と、必要性で行動する人もいるのです。

 

→色々なお客さんがいますので、『どれが一番反応するか?』、試してみる価値があると思います。

 

 

 

こんな感じです。

 

店頭看板の書き方はいろいろあります。

 

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

伊丹芳則

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

 

 

人材不足でスタッフさんを求人募集しても、なかなか採用できない状態が続いています。

 

こんな時、あなたは一番に何を考えるでしょうか?

 

次の2つなら、どちらでしょうか?

 

◆(A)『求人ができる上手いやり方を探そうと考える』

 

◆(B)『今いるスタッフさんが辞めない仕組みを作ろうと考える』

 

 

 

どうでしょうか?

 

 

 

一概には言えませんが、(A)を選ぶ社長さんが多いように感じます。

 

理由は、目先で困っているのですから、それをすぐに解決できるのは、(A)の案だからです。

 

 

そうすると、先程の『求人しても満足な採用ができない壁』にぶち当たってしまいます。

 

最悪の場合、『誰でもいいから、頭数を埋めるための採用』をしてしまうのです。

 

このような採用をしてしまうと、大抵、そのスタッフさんは長続きしません。

 

そのため、また求人しなければいけないことになります。

 

 

 

一方、(B)の『今いるスタッフさんが辞めない仕組みを作る』場合は、どうでしょうか?

 

これを考える前に、そもそも人手不足になる原因は、何でしょうか?

 

原因は、大きく分けて2つです。

 

1つは、業績が大幅に良くなって、人手が足らなくなって起きる場合。

 

もう1つは、スタッフさんが長続きせず、辞めてしまう場合です。

 

 

今の人手不足は、どちらか言うと後者の場合が多いように思います。

 

もしも、そうであるとしたら、『辞めない仕組みを作ること』が必要なのです。

 

 

 

どうでしょうか?

 

 

 

では、どうすればいいのでしょうか?

 

やり方は色々あると思います。

 

その中で小規模企業ができることを、1つを紹介すると、次のような感じです。

 

◆まずは、『スタッフさんが、やりたいこと』をハッキリ聞くことから始めます。

 

その答えが、次のような感じだったとしましょう。

 

・『安定して収入が得られるようにしたい』

 

・『自分自身を認めてもらって、スキルアップしたい』

 

・『お客さんのお役に立つために、チャレンジしたい』など

 

 

 

◆次に、それを共有して、実現できるようにサポートすると『約束する』のです。

 

念のために言っておくと、約束したからと言って、すぐにできないこともあるでしょう。

 

そんな時でも、その途中で話し合いの時間を取って、丁寧にやりたいことをサポートしていけばいいのです。

 

 

◆その結果、スタッフさんは、仕事を通じて『やりたいこと』を実現して行こうとなり、長く働いてくれやすくなります。

 

 

このような仕組みができ上がると、今度は、新しいスタッフさんを求人する時も、『あなたがやりたいことは、何ですか?』と聞けばいいのです。

 

『〇〇がやりたい』と答えてもらえれば、『それを一緒になって実現しよう』と『約束』します。

 

もしも、この質問に『別に、何もありません』であれば、『そのスタッフさんは、長続きしない』と判断してもいいのではないでしょうか?

 

 

このようなことを意識していると、人手不足で困ることは、だんだん少なくなってくると思います。

 

 

 

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

伊丹芳則

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

美容室さんの『新トリートメント』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

 

【現状の店頭看板の書き方】

 

 

【コメント】

 

美容室さんが、『新トリートメント』をおすすめしている店頭看板です。

 

今までのトリートメントと違った特徴を持つ、『新トリートメント』をご紹介しています。

 

できれば、『どんなお客さんに紹介すればいいのか?』などを付け加えたいですね。

 

 

 

ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

 

『>』が原文。

 

『→』が説明文。

 

『◆』が変更文。

 

 

 

【現状看板の文章】

 

>TOKIO酸熱トリートメント

>☆うねりや広がりを落ちつかせる

>☆ツヤや手触りが変わる

>扱いやすくて、サラサラになるよ

>(ネット予約特別クーポンあります)

 

 

 

→まずは、『どんなお客さんに紹介すればいいのか?』からスタートします。

 

→例えば、『髪のダメージやパサつき、広がりが気になるあなたに』

 

→その上で、お客さんの気持ちで問い掛けるのです。

 

→例えば、『カラーやパーマをしたくても、ちょっと躊躇してしまうことはありませんか?』

 

→このようにお客さんに寄り添ってから、商品につなげるといいでしょう。

 

→この後、商品の紹介をして、最後に行動の促しをします。

 

 

 

【変更後看板の文章】

 

<例えば>

◆店頭看板の事例(美容室の新トリートメント)

髪のダメージやパサつき、広がりが
気になるあなたに

カラーやパーマをしたくても、ちょ
っと躊躇してしまうことはありませ
んか?

そんなあなたに、ダメージを補修し
髪質を改善できる新しいトリートメ
ントを紹介します。それが、『TO
KIO酸熱トリートメント』です。

今までのトリートメントと違い、ダ
メージの髪や硬くなった髪を改善す
る機能がプラスされています。その
ため、つやつやサラサラの柔らかさ
やまとまりやすさが実感できるでし
ょう。

ダメージヘアーで困ったら、ぜひ、
お試し下さいね!
『店名』『電話番号』『営業時間』

 

 

 

【今回のポイント】

 

→商品の説明をする前に、お客さんに寄り添うことが今回のポイントです。

 

→これをすることで、お客さんに共感できます。

 

→そうすると、受け入れてもらいやすいのです。

 

→ちょっとしたことですが、お客さんに寄り添うことで、反応が変わって来ますよ!

 

→お試しを!

 

 

 

こんな感じです。

 

店頭看板の書き方はいろいろあります。

 

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

伊丹芳則

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

 

 

お客さんは、どうしてお店に来るのでしょうか?

 

例えば、次のようなことだったとします。


◆(A)『お客さんに行く事情がある』


◆(B)『お店に来る理由がある』

 

 

この場合、(A)の『お客さんに行く事情がある』を知ることから始めます。

 

そのためには、

 

◆『お客さんには、どんな解消したい悩みや望みがあるのか?』

 

ここをハッキリさせることです。

 

ほとんどのお客さんは、何らかの悩みや望みを持っています。

 

しかし、多くの場合、ただ何となく思っているだけです。

 

だから、何となく、モヤモヤしながら、日々の忙しさに追われています。

 

 

 

では、それがハッキリする時はどんな時でしょうか?

  

それは、

 

◆『お客さんは、今、どれくらいの痛みを感じているのか?』

 

ここを確かめることが、とても大切です。

 

先程の、何となく、モヤモヤしながら、日々の忙しさに追われている時は、『何とかしなければいけないけど、まだ大丈夫』と感じている状態になります。

 

この時の『痛み』はそれほど大きくありません。

 

だから、悩みや望みがあったとしても、先送りされるのです。

 

 

しかし、『今のままでは、マズイ』となれば、『痛み』は急に大きくなります。

 

この時、初めて行動を起こそうとするのです。

 

ただ、この瞬間を過ぎてしまうと、今度は、『もうダメだ、なるようにしかならない』とあきらめてしまい、『痛み』は薄れてしまいます。

 

 

だから、『どれくらいの痛みを感じているのか?』は、行動を起こすタイミングを知るためには欠かせないものなのです。

 

 

つまり、(A)の『お客さんに行く事情がある』時は、

 

◆『こんな解消したい悩みや望みがあるとハッキリしている』

 

◆『今のままでは、マズイと感じている』

 

 

この2つが揃った時に、行く事情が生まれます。

 

 

 

 

一方、(B)の『お店に来る理由がある』ことも重要です。

 

(A)の『お客さんに行く事情があった』としても、あなたのお店に来るとは限りません。

 

なぜなら、お客さんの事情を解消してくれるお店は、あなたのお店だけではないからです。

 

 

だから、少なくても、次のような情報は伝えておきましょう。

 

それは、

 

◆『こんな事情があるお客さんに』

 

◆『こんなことで痛みを感じていませんか?』

 

◆『痛みの原因は、実はこれなんです』

 

◆『これを解消すれば、ラクになりますよ!』

 

 

 

こんな感じで、モヤモヤしているお客さんの悩みや望みをハッキリさせてあげて下さい。

 

そうすると、例え、他のお店で、『痛みの原因が解消できた』としても、そのことをお客さんが知ることができませんので、『あなたのお店だけが、やってくれる』と思います。

 

そうすると、『あなたのお店に来る理由』ができるのです。

 

もちろん、『本当に他店でできない価値で、お店に来る理由がある』に越したことはありません。

 

しかし、そのようなことがなくても、伝え方次第でできるのです。

 

 

 

 

どうでしょうか?

 

 

 

 

これらが揃うと、お客さんは、あなたのお店にやってくると思いますよ!

 

 

 

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

伊丹芳則

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

たい焼き店さんの『明太子もちチーズたい焼き』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

 

【現状の店頭看板の書き方】

 

 

【コメント】

 

たい焼き店さんが、『明太子もちチーズたい焼き』をおすすめしている店頭看板です。

 

プライスカードのように必要なことだけをお知らせしています。

 

できれば、もう少し情報提供してみたいですね。

 

 

ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

 

『>』が原文。

 

『→』が説明文。

 

『◆』が変更文。

 

 

 

【現状看板の文章】

 

>NEW

>明太子もちチーズ

>たい焼き

>230えん

>明太子とチーズの

>組み合わせバッチリ

>(土日限定)

 

 

 

→まず、季節の話題からスタートします。

 

→例えば、『まだまだ、たい焼きが恋しい寒さが残りますね』

 

→そして、『誰におすすめしたいのか?』を伝えたいですね。

 

→例えば、『でも甘いたい焼きはちょっと・・・というあなたに』

 

→このようにすると、イメージしやすくなります。

 

→この後、商品につなげるといいでしょう。

 

→最後は、行動の促しです。

 

 

 

【変更後看板の文章】

 

<例えば>

◆店頭看板の事例(たい焼き店の明太子もちチーズたい焼き)

まだまだ、たい焼きが恋しい寒さが
残りますね。

でも、甘いたい焼きはちょっと・・
・というあなたに

新登場の明太子もちチーズたい焼き
1尾¥230は、いかがですか?

つぶつぶ明太子ととろとろチーズが
絡んで、組み合わせバッチリです。

お餅のもちもち感も絶妙で、一度食
べるとやみつきになりますよ!

土曜と日曜限定ですので、週末に、
是非お試し下さいね!
『店名』『電話番号』『営業時間』

 

 

 

【今回のポイント】

 

→お店が言いたいことをお知らせするのでなく、お客さんが聞きたいことをお伝えするのが今回のポイントです。

 

→そのためには、『誰におすすめしたいのか?』は、外せません。

 

→しかし、ここを嫌がるお店が結構あります。

 

→理由は、下手に絞ると見込み客が減ると考えてしまうからです。

 

→これは勘違いで、絞るのでなくハッキリさせることに意味があります。

 

→今は、『こんなお客さんには、こんな商品』とハッキリさせて、選びやすくする方が喜ばれるのです。

 

 

 

 

こんな感じです。

 

店頭看板の書き方はいろいろあります。

 

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

伊丹芳則

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

 

 

新しいスキルを知ったとしても、『やる気が起きないので、行動できない』と言われている人が多くいます。

 

確かに、新しいスキルはまだ自分に馴染んでいないので、不安が大きいことから、『やる気が起きない』のも無理はありません。

 

しかし、本当にそうでしょうか?

 

実は、この『やる気が起きないので、行動ができない』という流れは、勘違いなのです。

 

だから、まずここに気付くことが大切になります。

 

 

勘違いをハッキリさせるための流れが、次の2つです。

 

◆(A)『新しいスキルを知る→やる気が起きない→行動できない』

 

◆(B)『新しいスキルを知る→行動する→やる気が起きる』

 

 

 

この2つの違いは、『やる気が先か、行動が先か』です。

 

(A)は、『やる気が先』という流れになります。

 

この場合、先程も言ったように、新しいスキルはまだ自分に馴染んでいないので、不安が大きいのです。

 

この不安は、『まだ起こっていないこと』に対する不安になります。

 

『まだ起こっていないこと』が原因となって、不安はどんどん大きくなるのです。

 

そうすると、『行動することが、面倒臭く』なってしまいます。

 

だから、『やる気が起きない』と『言い訳』するのです。

 

 

つまり、(A)の流れは、単なる『言い訳』に過ぎません。

 

もしも、仮に、今が倒産の危機がある状態で、新しいスキルが必要な時に、『やる気が起きないので、行動できない』と言えるでしょうか?

 

 

 

ほとんどの場合、『すぐに行動する』はずです。

 

 

 

これが、(B)の流れになります。

 

この流れが、本当の流れと言えるでしょう。

 

だから、倒産の危機がなくても、すぐに行動すればいいのです。

 

 

では、なぜそう言えるのでしょうか?

 

 

それは、先に行動してしまえば、不安の多くは消えて行くからです。

 

行動して上手く行けば、自分自身に馴染んで来ます。

 

例え、失敗したとしても、『次に何をすればいいのか?』がハッキリするので、不安は薄らいで行きます。

 

これは、『まだ起こっていないこと』で不安になるのでなく、『すでに起こっていること』に対応すればいいからです。

 

 

本当の流れをしばらく続けていると、自分自身にだんだん馴染んで来ます。

 

そして、そのうち『やる気が起こって来る』ことに気付くでしょう。

 

 

 

『やる気が起きないので、行動できない』は、単なる『言い訳』です。

 

だから、『やる気があろうが、なかろうが、まず行動すること』が、とても重要であることを理解して下さいね。

 

とは言え、いきなりの行動は、さすがに勇気がいります。

 

だから、最初の一歩は、できるだけ小さく、簡単に誰でもできることから始めると、続けやすくなるでしょう。

 

その方が、結果的に新しいスキルを身に付ける時間は短くなるはずです。

 

 

 

ここが理解できるようになると、最初はゆっくりでも、そのうち急にスピードアップして行くようになります。

 

お楽しみに!

 

 

 

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

伊丹芳則