リテールマーケティング(販売士)2級試験の
計算問題の苦手克服、第2弾です!
今回から1級受験時に活躍した計算式が覚えやすくなる
記号化した計算式を取り入れました!
平均点が最も高いストアオペレーションの前編です!
店舗運営の基本となる計算問題が出題されます!
基本中の基本となる計算問題です。
将来、ステップアップを考えられている場合、
これから出題される問題は、避けてとおれない内容です。
販売士1級を狙われる場合、ここでの基礎が
とても重要になります。
苦手となりがちな計算問題の克服を
アシストします!
数多くのブログの中から、ご訪問くださり、
ありがとうございます!
基本問題からスタートします。何をいまさらと言われるかもしれませんが、一緒に確認をしてみましょう。
Ⅰ.計算式の記号化
販売士1級を昨年(平成30年)に受験した際、計算式を記号化して覚えました。文字で売上高、粗利益、安全在庫数、発注品目数などと覚えるよりも、記号で視覚化にすることで効率的に理解と記憶が進みました。
【例 示】
売上高=S㊉△
粗利益=凸凹㊉
売上総利益=S㊉T㊉
粗利益率=凸凹㊉%
人時生産性=MH.🏭
人時売上高=MH.S㊉△
人件費=👤◆
販売費及び一般管理費=S◆GA◆
最大在庫数=MAXШ.num
平均日配数=ΛS㊉.num/D
➡📦📅=入荷日数
8Фキ⇔📅=発注期間日数
≈W=変動作業
コW=固定作業
たとえば、「S㊉」=売上を意味します。「㊉」=利益を意味します。「◆」=費用を意味します。「Ш」=在庫を意味します。「.num」=数を意味します。
今回から計算式に文字と記号を併記しました。いずれか覚えやすいほうをご利用ください。
Ⅱ.基本問題
設問
1.売上高とは何ですか?
売上高を導く計算式も、3つ書き出してください。
2.売上総利益(粗利益)とは何ですか?
売上総利益(粗利益)を導く計算式も、3つ書き出してください。
3.売上高を増加させるには、どういう方法がありますか?
2つの方法を書き出してください。
4.売上総利益(粗利益)を増加させるには、何が必要ですか?
①何が必要かを2つ書き出してください。
②必要な2つについて、どのような方法を採用すればよいか、それぞれ2つ書き出してください。
5.営業利益とは何ですか?
営業利益を導く計算式も、書き出してください。
6.経常利益とは何ですか?
経常利益を導く計算式も、書き出してください。
7.ローコストオペレーションとは何ですか?具体的な事例を挙げて説明してください。
8.粗利益の簡単な内訳を3つ挙げてください。
解答例
計算式には、わたしが実際に使った記号も名称の下に併記しています。例.売上高=S㊉▲
1.売上高とは、お客様にお買い上げいただいた総額のこと。または、仕入値に粗利益を加えたもの。もしくは、粗利益を粗利益率で割ったもの。
ちなみに、客単価とは、つぎのとおりです。
2.売上総利益とは、売上高から仕入値を差し引いたものもの。または、本業で稼いだ儲けに、その儲けにかかった経費をくわえたもの。もしくは、売上高に粗利益率を乗じたもの。
3.売上高を増加させるには、2つの方法がある。1つは客数を増やすこと。もう一つは客単価を増やすこと。
4.売上総利益(粗利益)を増加させるには、「売上高」あるいは「粗利益率」を高めることが必要である。売上高については、「客数を増やす」「客単価を増やす」こと。粗利益率については、「値下・値引を減らす」「値入率の高い商品の推奨販売」「PB(プライベートブランド)商品の販売」「仕入価格の引下」「減耗を減らす」という方法がある。
ちなみに粗利益率を導く計算式は次のとおりです。
5.営業利益とは、本業で稼ぎだした儲けのこと。粗利益(売上総利益)を得るためにかかった経費を差し引いた金額。
6.経常利益とは、本業と本業以外で稼いだ儲けのこと。本業は営業利益のことで、本業以外とは貸付金で得た利息、借入金で支払った利息などのことである。
7.ローコストオペレーションとは、店舗を運営するさまざまな経費を節約して経営にあたること。具体的には、販売管理費の費目にある人件費、広告宣伝費、店舗の賃借料、光熱費などを低減すること。
8.粗利益の内訳は次のとおりです。
Ⅲ.実践問題-1
理論的発注数の計算フロー
レーバースケジューリングプログラム(LSP)の
活用による発注作業の改善について(1)
LSPとは作業割当計画のことで、「だれが」「何時~何時まで」「どの作業を」「どれくらいの作業量」行うか決めるものです。
設問
1.発注期間日数:6日、入荷日数:3日、安全在庫日数:3日、1日当たりの平均販売数:5個、この条件での「最大在庫数」をもとめてください。
2.入荷日数:3日、安全在庫日数:3日、1日当たりの平均販売数:3個、この条件での「発注点」をもとめてください。
3.前回の在庫数:15個、仕入数:9個、販売数:11個、この条件での「帳簿在庫数」を求めてください。
4.最大在庫数:60個、帳簿在庫数:38個、この条件での「発注数」をもとめてください。
5.入荷日数:3日、安全在庫日数:5日、1日当たりの平均販売数:8個、この条件で「発注期間日数」を6日から5日に短縮した場合、「最大在庫数」が何個、減るかをもとめてください。
実践問題-1の解答例
1.「最大在庫日数」を求める計算式
発注期間日数=6日
入荷日数=3日
安全在庫日数=3日
1日当たりの平均販売数=5個
(8Фキ⇔📅 +➡📦📅 +SafШ📅)
×ΛS㊉num/D = MAX.Шnum
(6+3+3)×5=60
答え:60個
2.「発注点」を求める計算式
入荷日数:3日
安全在庫日数:3日
1日当たりの平均販売数:5個
(➡📦📅+SafШ📅)×ΛS㊉num/D =8Ф・
(3+3)×5=30
答え:30個
3.「帳簿在庫数」を求める計算式
前回の在庫数:15個
仕入数:9個
販売数:11個
Pre.Шnum + 4➡.num - Sal.num
=📚.Шnum
15+9-11=13
答え:13個
4.「発注数」をもとめる計算式
最大在庫数:60個
帳簿在庫数:38個
MAX.Шnum - 📚.Шnum = 8Ф.num
60-38=22
答え:22個
5.「最大在庫日数」を求める計算式
入荷日数:3日
安全在庫日数:5日
1日当たりの平均販売数:8個
発注期間日数=6日、5日
(8Фキ⇔📅 +➡📦📅 +SafШ📅)
×ΛS㊉num/D = MAX.Шnum
① 発注期間日数が6日の場合:
(6+3+5)×8=112
② 発注期間日数が5日の場合:
(5+3+5)×8=104
①-② 発注期間日数を1日短縮することで、「最大在庫数」は以下の個数、減る:
112-104=8
答え:8個
Ⅳ.実践問題-2
発注作業の人時計算モデル
レーバースケジューリングプログラム(LSP)の
活用による発注作業の改善について(2)
設問
1.発注対象品目数:1,500品目、発注率:30%、1品目当たりの発注時間:30秒、この条件での「発注変動作業」をもとめてください。
2.発注対象品目数:3,500品目、発注率:25%、1品目当たりの発注時間:45秒、この条件での「発注変動作業」をもとめてください。
3.発注変動作業:35,000秒、発注固定作業:1,800秒、この条件での「1回当たりの発注時間」をもとめてください。
4.1回当たりの発注時間:20,340秒、週当たりの発注回数:2回、この条件での「週当たりの発注人時」をもとめてください。
実践問題-2の解答例
1.①「発注品目数」を求める計算式
②「発注変動作業」を求める計算式
発注対象品目:1,500品目
発注率:30%
1品目当たりの発注時間:30秒
①最初に「発注品目数」をもとめる
8Ф】:【i.num × 8Ф% = 8Фi.num
1500×0.3=450(発注品目数)
②「発注変動作業」を①の結果からもとめる
8Фi.num × 8Ф.min/1i = 8Ф≈W
450×30=13500
答え:13,500秒
2.(計算式は1.と同じ)
発注対象品目数:3,500品目
発注率:25%
1品目当たりの発注時間:45秒
① 最初に「発注品目数」をもとめる
8Ф】:【i.num × 8Ф% = 8Фi.num
3500×0.25=875(発注品目数)
② 「発注変動作業」を①の結果からもとめる
8Фi.num × 8Ф.min/1i = 8Ф≈W
875×45=39375
答え:39,375秒
3.「1回当たり発注時間」を求める計算式
発注変動作業:35,000秒
発注固定作業:1,800秒
8Ф≈W + 8ФコW = 8Ф.min/1Ti
35000+1800=36800
答え:36,800秒
4.「週当たりの発注人時」を求める計算式
1回当たりの発注時間:20,340秒
週当たりの発注回数:2回
(8Ф.min/1Ti × 8Ф.Ti/1WK)
÷3600.min = 8Ф.MH/1WK
(20340×2)÷3600=11.3
答え:11.3人時
あとがき
今回は計算式の記号化を取り込むにあたって、試行錯誤をしてしまいました。出稿遅延がはなはだしくなってしまいました。
また、販売士1級の記事の予定でしたが、誠に勝手ながら販売士2級の計算問題に比重を置く記事に変更しました。この点につきましてもあわせてお詫び申し上げます。
計算問題の克服には、計算式の記号化が重要で、理解の促進には、基礎レベルからスタートする必要がありました。基礎レベルからでないと、記号化した計算式を理解しづらくなってしまうからです。
計算式の記号化は、試験に際して、有効な手法です。文字よりも記号に変換して、ビジュアル化したほうが記憶に残るからです。
この記号化は簿記の検定試験において、仕訳の学習で着想を得たものです。仕訳に記号を使うことで、仕訳だけは得意でした。
英語に詳しいみなさんには、これ違うという指摘のあることも、ありおりはべりいまそがりです。規格化と簡易化を優先し、英語の正確性は脇に置くことにしました。
あっ!語学力、根本の問題?コンポーネント?コンパートメント?コンバート?コンパチブル?コバカなバなナ?えっ!いいかげんにホワイト?…アフターサービスします。
Q.愛妻家エピソードを教えて!
A.1をアイと読ませて、31をサイと読ませて、アイサイの日なんだ~
ずいぶんと、強引な…、アイサイよ~ですかと、
ゴアイサツして、スルーめいか?
読心、読唇、得心、特使、得した、ひとつ屋根の下?
シングルベルなモノターナで、エビソテーどうぞうもないです(^▽^)/
今日も長文をお読みくださり、ありがとうございます。
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