こんにちは!両者目線ブログのりんごです。

私は、長年、教師をしていました。

今は、子育て中の主婦です。

先生目線とお母さん目線の両方を持ち合わせています。

その目線を使うことで、悩んでいるみなさんのお役に立てるかと思い、

両者目線ブログを始めます。




ある春の日、公園でのできごと。


1人の子どもが、公園の木をガシガシと蹴っていました。


それを見たお母さんが「あ!だめだよ。」と注意します。


続けて「蹴ったら、○○(その子の名前)の足が痛いじゃない!」と。



その子は蹴るのをやめました。



私は、お母さんの言葉に、あいた口がふさがらなかったことを、鮮明に覚えています。



木にも命があります。


わが子が、お友だちを殴った時、


「やめなさい!ほら、殴った手が赤くなってるじゃない…」


と言うのと、ある意味、一緒ではないでしょうか。


みなさんなら、わが子になんて注意しますか?


私なら…


①木も人と同じ。生きているんだよ。だから、蹴ってはいけないよ。

…生命尊重について教えます。




②公園の木はみんなのものでしょ?みんなで大事にしなくてはいけないよ。

…公共物について教えます。



③この木がこんなキレイな花を咲かせてるのはどうしてかわかる?

毎日、大切に育ててくれている人がいるんだよ。

その人が、蹴っている所を見たらどう思う?

…他者の気持ちを感じる想像力を育てます。



④学校の木は蹴らないのに…。

先生が見ていなくても神様はちゃんと見ているよ。

…道徳心や神仏を敬う気持ちを育てます。


等々。


今、その子に教えたいものと絡めて、


いろんな助言ができるかと思います。


視点を変えて…


では、「○○したら、自分が痛い」と伝えたい場面としては、

どのようなものが考えられるでしょうか。


①出来ないことに苛立って自分をなぐる…とか、


②裁縫の授業で、ふざけて、甘皮に針を刺してみる…など、


自分を大切にしない、いわゆる自傷行為ですね。



こういった場面を見たら、


目を見て「自分が痛いよ。」と、伝えるべきでしょう。


さらに、「あなたのことが大事だからお母さん(お父さん)も悲しいよ。」など、


あなたを心から大事に思っている人が、ここにいるということを伝えるのもよいでしょう。



さて…


公園で見たその子は、


「木を蹴ったら、自分の足が痛いよ。」


と教わり、



何を感じ、何を学んだのでしょうか?