「あの~違うので…」

間髪いれずに話す

「明日さ~朝、首都高くるから、じゃ、また!!後ろ、車つっかえてるし!
待ってるから~」

話しを聞け!!!

隣りの車は………
走り去った……


白い180

変な男…

歳は多分20代後半

茶髪だけど、爽やか系の刈上げw

ジーンズにTシャツ。

顔は、まあまあ

ってか、彼氏候補じゃないだろ、自己中とか嫌いです。おしゃべりも。

頭の中を、レイコ先輩の言葉がよぎっていった。

(早く彼氏つくりな)

初対面なのに、探してしまうアタシ


ぅへw

考えるだけは、いいよね~

もし、誰かとか、あいつとか、さっきのとか、今のところイケてる人が見つからない。

本当に彼氏なんか見つからないんじゃ…

結論!


いらない。


しょうこは、首都高に入り、レインボーブリッジを渡った。

少し、流してみよ!

数周していると…

朝見かける青紫色のシルビアが抜いて行った!


「あっ!シルビア!」

こんな時間に会うなんて…仕事上がりかな?

よーし! どんなメンズか、見てやろう!

むw


彼氏さがしてるんじゃないからねw


ブォォォ


そーっと、横につけて覗こうと、追いかけていった。


「じゃそろそろ帰ろうか…明日、休みだしね、朝行くんでしょ!?」


「行きますよ~キャキャ」


「しょうこ本当好きだなぁ~首都高飽きない?アタシはもう大人だから卒業だけどね~」


「ちょw子供みたいじゃん。いいの、慣れたから走りやすいし、捕まらないし一般道よりw」


「じゃ、またね~…早く彼氏つくりなw」

「ぶww…

うん!」


レイコ先輩とは、帰り道が違うので、お台場の駐車場で別れた。

しょうこはレインボーブリッジに向かって車を進める。



パッ! パッ!


「ん?!」


パッ!

「何?」


後ろをついてくる車のライトが光っている。


「あれ、パッシング!?」

しょうこは、何か怖かったので、やり過ごそうと、路肩に並んで駐車している車の間にスーッと入って止めた。

ところが、後ろの車は隣りに来て車をとめた。

ここは、3車線なのに……

ってか、しょうこ自身、ココに車をとめたのが失敗だったのに気付いた。

前も後ろも車…しかも隣に車w

抜けれないじゃん!


バタン!

ぅへ…おりてきたし

「ギャルさん!」

車のウィンドウをあけた。


「……何ですか?」


思わず、そう言われて答えてしまった。

「初めて話す事できた。いつも車だったから、近くで見ると可愛いんだね!」


「あ…」

隣りの車知らないし、きっと勘違いしてるのかも。

「あの~多分人違いだと思います!」

「え?しょうこさんでしょ」



「はい!…あれ」


しまった。ギャルさんもしょうこでしょ

「なんだ~忘れられちったかぁ~久しぶりだもんね無理ないかぁ~ァハハハ
でも、会えて嬉しいなぁ~あん時は高速だったから話す事も出来なかったもんな~」



絶対違う………

ってか、よく喋るな!


「ぶっwww!!」

首都高を走っている車の写真と、運転席側から撮られた、しょうこの写真が載っている。


「な、何コレ~っ!しっ…しかも、目の所がモザイクだしww」


こんなの何で雑誌とかに出るのか不思議だった。

そんなに、ギャルウイングって有名なのだろうか?


…ぅへ

ほかのページとか見ると、レディースのグループとか、改造車の紹介とか出てるしw

走り屋マガジンか?


「ヤバいくね?しょうこ!きっと、ファンが集まってくるかもよ」


レイコはニヤケながら冗談まじりに言った。


「ふぇ~っ怖いかも~っ!」

あw

ランチ来た。
(*^_^*)


レイコ先輩と仕事上がりに、首都高で遊ぶ事になった。
携帯電話のイヤホンを装着し、準備Ok♪

プルルル♪

「テステス~っ!やっぱ無線より感度いいよね~っ当たり前かぁ~w」

「フフ…wじゃ、いこーかぁ~っC1からね~」

その後、レイコ先輩のGTRにしばらくついていった。

プルルル♪

「混んでるねー!湾岸いこーか」

「Ok~」

箱崎を過ぎて⑨→B湾岸→⑪RB→①→C1のコースで回った。

全然…車多い

プルルル♪

「ダメだこりゃ…この時間無理だぬ。」

しょうこもそう思った。夕方に走るのはイライラの元だね!

お台場で降りて、ゲーセンで遊ぶ事になった。

車のレース機を2人で対戦!

本物とわ、全然違うぜよw


タイヤが地面について、振動を感じて、カーブで横に引っ張られるような感覚がこのゲームにあったら、上手く出来るかもしれない。



「ガツンガツンぶつかりすぎ~キャハハハ」



しばらく堪能した。(*^_^*)

お昼…休憩時間~

レイコ先輩に誘われて、近くの喫茶店に行った。

「へ~意外だなぁ~こんな所でランチなんて…」

「最近、タバコ吸えるとこないんだよね~!」

どんだけヘビースモーカーだw


店の中はログハウス系で古い感じはするけど、何となく落ち着く。


マスターは………

グラサンかよ、今どき…

リーゼントにヒゲ!

モロにヤンキーバリバリっていう…

時代遅れな…




ってか、エプロンが似合うぜ、ベイべーw

2人は、日替わりのサービスランチを注文し、来るまで入口においてある雑誌を見ていた。


しょうこは漫画本、レイコは、週刊誌。



「ん!…ん~!」


レイコは、パラパラめくっていた手が止まった。


レイコは吸いかけのタバコを消して、その雑誌のページをじっと見ていた。

「どうしたの?先輩~っ?」

「コレ…っ!」


開いたページをしょうこに見せた。


……夜明けの赤いマシンが再び目撃!

しばらく姿を見せなかったが最近よく走っている姿を発見した。

以前は首都高速道路での走り屋達が激しいバトルで事故が多発し問題となっていた。

この赤いマシンはその当時、走り屋からはギャルウイングと呼ばれ、人気があり他県からも噂を

聞きつけバトルを挑み首都高に集まるようになっていった。

今回、目撃情報によると、確かに運転している女性で、当時の金髪ではなくサングラスもかけていなかった。

素顔を目撃した貴重な一枚である。

…………




しょうこは仕事が終わるとまっすぐ家に帰り、明け方になると首都高を走りまわしていた。

やっぱり、夜中走るよりすいている。

早寝早起きは健康的だぁ~っw

何日かしていると、同じ時間帯にあう車もよく見かけるようになってきた。

今日もまた


発見!!!

青紫色のシルビア!

見た目かなりヤン車だけど、速い!


この車を見つけると後ろからくっついていくんだけど、いつも途中で降りていっちゃうんだよね…
お仕事の時間なのかしら…


日が昇ると、首都高も次第に車が増えてくる。

まぁ、トラックが多いけど…

走りづらくなってきた所で、そのまま会社に出勤するパターンに慣れてきていた。




「ちょっと、来て来て」

何、何、何?

レイコ先輩が給湯室にしょうこを引っ張っていった。

「裏にとめてあるMR、どうしたの~っ!」

レイコ先輩も今日は車で来たらしく、ギャルウイングを見て驚いていた。

「maxがなおして、譲ってもらったの~。」

レイコは、もぅすでに車を解体していたものだと思っていた。

「あいつ…残してたんだ。 復活させるなんて、まだ…未練があるのか!?
それとも、気まぐれか?」


「あたしに…いわれても……」


「だょね…」


「なかなかいい出来だ。」

maxは、しょうこが乗りこなしているのを感じていた。


高速道路は、一つ先で降り、また乗って戻ってくるコース。


料金所を入り、ゆっくりとしたカーブを進み、本線へと入った。


シフトを3から4へ

加速がまだまだいける手応えを感じる。



4速…



アクセルを踏み込み、5速に…


ギュルル




加速スピンがおきた!!



すでに、195㎞…


まだまだ、踏み込んではいないけど、コレ以上は怖いかな!


グォォォ…


好奇心から、ちょっと踏み込んだ。

ヤバい…

220…

245…

「次、出口だよ!」

「あふっw」

出口早い…

いや、車速い!

これが、MR2?

エンジンが違う…


2人は、高速を降りた。



「どうだい?ギャルウイングは」


ずば抜けた性能なのに、しょうことの相性も良かった。


これが………


ギャルウイング…



ブォォォ…

店を出たしょうこは、工業団地に向かった。

ここは普段、車がめったに走らず人もいない。

たまに、パトカーが取り締まってたりするけど、今の時間はいつもいないのが分かってる。

一旦停止

アクセルを踏み込んでみた。


ギュルルルル……


リアタイヤはスピンし、お世辞にもいいスタートではなかった。

右にカーブ…

左にカーブ…

ハンドルが、いように重い…

カウンターをあてたが、いまいち…



腕が悪いんでしょうか…

ちょっと落ち込むしょうこを見て、隣のmaxがアドバイスしてくれた。

サイドブレーキ使わない方がいい!


ハンドリングとブレーキング、アクセルワークでいける。
ワザと滑らせなくても、グリップいいはず。


かなり、チカラいる…コレ、


しばらく走ると、この車に慣れてきた。



いい!

いける!

今までとはまったく違う…

しょうこの思うがままのラインをとり、ドリフトが続く。

まるで、この車が体の一部になったかのように…


「高速いこう!」

しょうこは、鍵を差し込み、ひねると、集中ドアロックがあいた。

ドアに手をかけ…


「あれッ、…?これ以上…開かない…」

ドアは、15㎝位だろうか… 手前にあいたまま、それ以上は開かなかった。

maxが助手席側のドアを開けようとした。


「しょうこ、そこから上に持ち上げるんだ。」


助手席側のドアが、スーッと上がった!!


「わぁっ!」

しょうこのドアも上がった!


ガルウイングドア!!


赤いMR2のドアは、翼を広げた。

「こんな、すごーい!」

しょうこはワクワクドキドキした。


こんな派手な車に乗れるなんて思ってもみなかった。


「まず、エンジンのかけ方な!まぁ、簡単だからね!」


しょうこは、運転席に座り、目の前には普通の車とわ違う色んな計器やスイッチがついているの
が分かった。


maxに教えられた通りに…

メーター横のスイッチをON


キーを回すと、エンジンがかかった。




ブォォォ…

メーターを見ると、320㎞まである。

こんなにでるのかな?


まさか、

出たとしても、私は出さないだろなぁ~っw


車内には、無線機が取り付けてあったり、取締り用にレーダーがあったりする。

あと、これは…?

「そこらへんライトのスイッチだよ!後ろのナンバープレート消える。あと、車の下が青白く光るw」



ヤバい!コレ………楽しいww


元カノはこんな趣味だったのか~。

と、思いつつ…気にいってしまった。


シフトを入れ、クラッチを少しづつ離し、車を動かした。



売りものの車からエンジンを取って付け、車検を通したらしい。

今乗っている車にはエンジンが付いていないのだった。

工場の片隅を見ると、この車のエアロパーツやサスペンション、あとわけの分からないパーツやマフラー、エンジン!が置いてあった。



これで、どこがチョコッと直すというんだろ~っ


「これから、また組み立て直すからさ、」


「いーw。ねぇ、max~暇人だね!」



目を細めて言った。


「妥協はしたくないんでね。特に、この車だけは!」

真剣な眼差し~っ。


2人とも、顔を見合わせて笑った。


「飯だ、いくぞ!」

「おー」

近くのラーメン屋に行った。




翌日、maxの店に行った。

徹夜でやってたみたいで、maxは工場の古タイヤに座り寝!?

プールで浮き輪にお尻を入れて手を広げてるみたいな…

よくこの格好で寝れるな………


片隅にあった車のパーツはすべて装着されているようだった。


リアのウイングが印象的で、全体的に車高が低くなっている。

しょうこは、maxの足を揺すって起こした。


「あっ…しょうこ」


「オハヨー♪できたの?」


「バッチリだぜ!あとは、ならし運転してみないと…ホレ」



maxが鍵をしょうこに渡した。



駅から国道に歩くと、maxの店が見えてくる。

どうやら、入口にチェーンはなく、お店は開いているようだ。



中に入ると、事務所にいるmaxを発見!

煙草をふかして車の雑誌を暇そうに見ている。


「ま~っくす」

「よぉ~っ!」


のそっと立ち上がり、maxが工場の方に案内してくれた。



そこに、完成された赤いMR2があった。


こ、これは…

こないだ見た車とはあきらかに違う…


エアロが…!


リアのウイングが…



「あれッ、こないだ見た車?」



しょうこが目にしたそのMR2は…



ほぼ、ノーマルのMR2がそこにあった。


バックライトを見ると、GALWINGのプレートはそのままだったので、この車なのは確かだった。


「さっき、車検通してきたよ!…この車しょうこにあげる。」

「えっ…!」

「名義もちゃんとやっといたから。」

「まじっすか!でも何で、ってか、お金とか…ないんですが、」


何で、そこまでしてくれるんだろぅ…

「オレの単なる趣味だから。店やってる合間に車いじってるのスキなだけだよ。あとは、売れない車だから、廃車よりはチョコッと直しただけだからさ。しょうこ車ないだろ。」


「ありがとうmax!ちょ~嬉しい!」


しょうこはmaxに抱きついた。


心の中では、ちょっと戸惑いながらも、maxの好意に感謝していた。


きっと…

元カノに会えないから、車を………


考えるのよそうっ!

maxがいいと思うんだから、いいんだよ。

しょうこは、車に乗りこみ、エンジンをかけた。


!!!!

ん。? あれッ


「ヌフフフ…ァハハハ」

maxが高笑いした。




「ゴメン、車検通したあと、エンジンぬいたw」

(?_?) えっ意味不