駅から国道に歩くと、maxの店が見えてくる。

どうやら、入口にチェーンはなく、お店は開いているようだ。



中に入ると、事務所にいるmaxを発見!

煙草をふかして車の雑誌を暇そうに見ている。


「ま~っくす」

「よぉ~っ!」


のそっと立ち上がり、maxが工場の方に案内してくれた。



そこに、完成された赤いMR2があった。


こ、これは…

こないだ見た車とはあきらかに違う…


エアロが…!


リアのウイングが…



「あれッ、こないだ見た車?」



しょうこが目にしたそのMR2は…



ほぼ、ノーマルのMR2がそこにあった。


バックライトを見ると、GALWINGのプレートはそのままだったので、この車なのは確かだった。


「さっき、車検通してきたよ!…この車しょうこにあげる。」

「えっ…!」

「名義もちゃんとやっといたから。」

「まじっすか!でも何で、ってか、お金とか…ないんですが、」


何で、そこまでしてくれるんだろぅ…

「オレの単なる趣味だから。店やってる合間に車いじってるのスキなだけだよ。あとは、売れない車だから、廃車よりはチョコッと直しただけだからさ。しょうこ車ないだろ。」


「ありがとうmax!ちょ~嬉しい!」


しょうこはmaxに抱きついた。


心の中では、ちょっと戸惑いながらも、maxの好意に感謝していた。


きっと…

元カノに会えないから、車を………


考えるのよそうっ!

maxがいいと思うんだから、いいんだよ。

しょうこは、車に乗りこみ、エンジンをかけた。


!!!!

ん。? あれッ


「ヌフフフ…ァハハハ」

maxが高笑いした。




「ゴメン、車検通したあと、エンジンぬいたw」

(?_?) えっ意味不