maxが、車を直し始めて3日が過ぎた…

その間、しょうこは、行きはカズトに送ってもらい、帰りは電車通勤を…堪能していた。

ダリィ~

今日は、会社帰りにmaxの店に寄ってみよ。

ここ3日間、店閉めてたから、あの車もぅ出来てるかもね!

ちょっとワクワクかも!


あっ!時間だわ!


「お先に失礼しま~す。お疲れ様で~す」


電車の中で、しょうこは携帯のゲームに夢中になる。


結構、面白い!

ハマる。

しかも、最近、電車通勤もいいかなぁと思う。


朝のラッシュさえなければだけど。



あの、ギュウギュウに押しつぶされるのはもぅイヤイヤ


きたぁぁ~!!!

携帯ゲームのハイスコアが出そぅ!

o(^-^)o



あっ、、

充電が……………


30秒後に電源が切れます。

(/_;)/~~

ブゥゥゥン



携帯がブルブル…




電源がおちたw


…やることなくて暇になった しょうこは、最近OLってつまんないなぁ…とか思った。

オーティーエル

はぁ………

OTL

これ…

オフィス つまんない レディ

とか思う~。

イカンイカン………

オヤジックスになりそ~。


そんな事を考えていると、やがて地下鉄は地上に出た。



窓から、ぼーっと外を眺めていた。


しょうこは、そのMR2に乗ってた人が事故で記憶をなくしてるとわ言えなかった…。



maxの顔がふと、うかんだ。


料金所を通り、ここから首都高に入った。


…………

フゲッ…!

渋滞かよ。

自然渋滞に入ってしまった。


カズトは、 分岐でどう見ても、大周りな道の方に進路をとった。

渋滞は5㎞、

カズトは、すいている道を進み…


アクセルを踏み込んだ。


湾岸線まですいている。

どっちが早く着くかわからなかったけど、渋滞でノロノロよりは走ってたほうが気持ちいいゃ♪

首都高をおりてからは会社に向かい、裏にある駐車場に車をとめた。

「ありがと!!じゃっ、先いくね! 」

しょうこは、会社の人に見つからないように周りを気にしながら車をおりた。

変な噂とかウザイし、のりかえられたとか思われたら最悪だもんw


…チン♪

エレベーターが開き、乗りこむ…

閉めた時に、その扉に手を入れて開けられた。

「まって~」

あっ、


カズトだった。


ぶぇ~

意味ね~


別々に来たようにしたかったのに

まぁ…いいや

「一緒に車で来たの内緒ね!いい!」


カズトはポカンとしながらうつむいた。


「なんで?」

ぶっw

「なんでも!」

「帰りは、多分残業だから送れないけど…」

「うん、大丈夫だよ!」

うはッ… 帰りは自腹カヨ




そして…


本当に自腹で電車で帰った。


そして、ランサーを抜き去り、そのランサーの走る追い越し車線に入り、加速を追加した。


まだ、あんなに余裕があったなんて…


みるみる、差がつきスープラははるか前方に進んで行ってしまった。


「速えぇ~っ」


カズトのRX7では追いつけなかった。


アクセルベタ踏みしてるし…

220㎞が、限度ぽかった。

ちょっと悔しさが残ったけど、それからスピードを落とし、また、真ん中の道を120㎞ペースで走り出した。


「やっぱ最高速使用にはかなわないなぁ~。久々に熱くなったよ。」


カズトは落ち着いてた。

昔走り屋やってて、それからずっとRX7を乗っているなんて、


ってか、この車…


すでに、15万㎞も走りこんでるし。

本当にこの車が好きなんだね!!

もしかして、恋愛もそうなのかなぁ~?


イヤイヤ…

あちこち、乗り変えている噂を耳にするぞ!


「車、かえないの?」


「コイツまだまだ走るしね、長年乗ってると愛着あるし、買い替えると、きっとこの車、売れないから廃車だろ。何か淋しくなっちまうからな…」


「あと…、あの車にも会いたいしね!乗り変えたらきっとオレの車わかんねーだろうし」


あの車?!


「昔さ、首都高でバトルした赤のMR2って、めちゃ速くてさ、また会いたいなぁ…なんて、」



えっ! 知ってんだ。

ちょっとビックリした。

そんな有名?


「その人知ってる人?」

「いや、見たことないから、オレの車の事は覚えてると思うよ。なんせ、一度は抜かした場面あったからね。今は姿が見えないらしいから、引退したのかもね」



カズトは、前のトラックとの車間を取って走っていたが、左車線へ移った後ろの車が、猛烈な勢いでカズトの走るまん中の車線の前に出た。スープラだ。


「あぶねッ!」


そして、そのまま追い越し車線へと飛び出して行った。
ランサーを追っているようだった。



「なにアレぇ~」

しょうこが少し不機嫌そうに言った。
こうゆう運転を目の前でされて気分のいいものではない。


グォォォ…


カズトが追い越し車線に入った。

「俺の目の前横切りやがって…許せん!」


カズトも腹を立てたらしい。

さっきまでとは違って、視界が一気にせばまった。

アクセル全開。

ターボの音が車内に聞こえてきた。


120㎞だったメーターは、あっという間に195…210㎞まで到達し、前のスープラのすぐ後ろまでつけた。


左車線側を走る車が、止まっているように感じる。


中央車線の先に車がなくなった瞬間、カズトのRX7がそこに入った。


さらに、アクセルを踏み込み、スープラに並ぶ。


乗っているのは若い男だった。



チラッと、こっちを見て、ニヤケた気がする。


すると、高音を奏でながら、スーッと前に出て、カズトの前に車線変更をしてきた。



ブォォォン

「ねぇ……見た?」一応確認


「えっ、うん…見えた」

照れくさそうに答えた。

やっぱり…



「えっちぃ」

「なッ…ちょw見せたんだろ」

別にいいけど、反応がおかしいので、いじめてあげよう。

「ァハハハハハ」



車はやがて高速道路に入った。

ほぼ直線で、三車線のまん中を走る。


カズトは意外に安全運転なんだなぁ~。前には、トラックがいるけど、ちゃんと車間とってるし。


えらい!


「スピード出さないんだね!」

と言ってみる。


「当たり前だろ。可愛い女の子が乗ってるんだから、優しく運転しないと」

気を使ってるのか…

可愛いなんて、ちょっと嬉しかったりする。


右の追い越し車線で抜かされていく車をぼーーーッと見ていた。

しょうこの場合、いつも右車線走ってたりするので、追いこされると何かアクセルを踏み出したくなる。



あっ………
ふと、まん中車線の後ろからせまってくる車が…


抜かされるんだろうなぁ


ん? あれッ…

左車線に入ったなぁ……

右車線には、その車よりも先を行くランサーがいた。

カズトの車はランサーに抜かれた。

速い!

そして…



「ピピピピ…」

カチッ


……………




「むわ~っ」

今日は早く起きれた。ふわぁ…
眠っっ…

ぼーーー





洗面台にいき、顔を洗い、歯を磨く



眠い……



布団に腰掛け…

ぬくもりの残った布団にまた入った。


「ピンポーン♪♪」


はっ! ちょw あぶww

危うく、二度寝するとこ…ん?



誰か来た?


しょうこは玄関を開けた。

ドアチェーンをかけてはいるものの……



!!!!!!!!


「おは~!…あ!」

カズトだった。


「えっ!あっ…ちょ…わっっ…待って」


いきなりの訪問!


しょうこは慌てた。なんで家わかったんだ~っっってか…




見られた…!


きっと~

ドアチェーンごしに少しあいた隙間にカズトの姿…


しょうこは、パジャマを脱いでたのを忘れてた。


上はブラ…



絶対!見られた!


下はかろうじてパジャマのズボンははいていた。


パジャマは大きくて、そでが長い。

顔を洗う時、袖が濡れちゃうからいつも脱いでいた。



…恥じゅい…

ふぎゅぅぅぅぅ


一気に目が覚めた。着替えをしながらも、



何で来るんだうちに…

しかも、早くね!





ガチャ


「お待たせぇ~」

満面の笑顔でドアを開けた。

ちょっと顔を赤らめてたような気がした。

気にせず行こう!


「あ、ゴメンな早く着いちゃったから、」

謝るな…エロいぞ

しょうこのブラ姿を焼き付けんなよぉ


胸は、あんまりおっきくないんだから…

その後無言のまま…


カズトの車に乗った。

しょうこは、家についてシャワーを浴びる。

顔にシャワーをあてながら、ニヤケてしまっている。

車がもらえる。


いや。

本当にくれるつもりか。


もしかしたら、買うのか。

速いのかなぁ~?あの車…

乗りこなせるかなぁ~

くれなかったらどうしよう。

そんな事で頭がいっぱいになった。

なんだか、考えているうちに、あの車にのめり込んでいく。



布団入っても、気になって眠れない…


眠れない…


眠れ……


(-.-)zzZ


リアウイングを取り付けだしたmaxの話しを、近くにあった古タイヤに座りながらタバコをふかした。


「ギャルさんってどんな人?」

はっ!こんなこと思い出させるような、無神経な私にちょっと………

「しょうこは、ドライビングテクニックが最高だった。あっwお前の事じゃないぞ!名前が同じだとしゃべりづらいな。じゃ、金髪の事なwあいつ金髪って言われるのイヤがってたけどなw」


「かわいそぉ~そんな今言わない」

こいつのが無神経かも。

「じゃ、ギャルなwそういや、ギャルって言われてた。ハハハ」

冗談言ってても影あるぞmax!

「首都高でバリバリだったなぁ~誰もかなわなかった。レイコのGTRより速かったぜ!まぁ、オレのチューンのおかげかな!」

maxの自慢話かよww

ギャルさんの腕だろ!

「ある時、ちょっとは知れた関西ナンバーのチームとやり合った事あったけど、ギャルの足元にも及ばなかった。やつらの帰るときに追いかけて東名で負けたって戻ってきたけどねw
直線じゃパワー差がでたのかもな。」


「よし!今日はもう寝るか」

リアウイングが赤いMR2に取り付けられた。

maxは疲れた様子で、しょうこの横に座った。

「完成までどの位かかる?」

「まぁ~後2、3日って所かな!店閉めて朝からぶっ通しでやればだけどw」

出来上がったら、もしかして、しょうこにくれるとかいう期待をもちつつ、その事には触れないでおこう!

しょうこは気付いていた。


運転席内にあるヒョウ柄のバックミラーが、私のだということを………

内心嬉しいドキドキを隠しながら…

「じゃ、帰るね!明日仕事だし、アッシー君迎えに来るしね♪」

「おぉ~っ!彼氏できたか?」

「まさかwアタシの足よww」

しょうこは立ち上がり、お尻をパンパン叩いて工場を出た。


「見られちゃったな~」

そこには、真っ赤な車があった。

タイヤとマフラーはなく、フロントバンパーやサイドもない。ボディがむき出しになっている。

ドアも一枚外されてる。

後ろの方は、ボディの塗装が削られているように見える。

後輪近くのドアの横には大きな穴が…


第一印象はフェラーリのように感じた。

「これって、お客さんの?」

どう見ても、ここまでバラシている車の板金なんて、ここではやっていないだろって。


「これは、元彼女の乗ってたやつだよ。最近ちょこちょこ直しだしたんだ。」

直してどうするんだろう。その車の持ち主はもう…


「忘れようと思っても、忘れられなくて…少しづつでも、直してあげると…

少しづつでも、記憶が戻ってくれるかと…

勝手にそう思って…

意味ないよな…


でも、一回手をつけてしまったら、止まんなくて…」


しょうこは、じっとその車を見つめていた。


これって、MR2 SW20


しょうこがMR2に近づき、ぐるりと一回りした。

後ろにまわった時に、あるものを見つけた。

テールランプの間にある、この車の名前であるMR2の文字の所

ここには別の名前が入っていた。


GALWING


それは、おそらくライトがつくとピンク色に輝くであろう細工のしてあるもののようだ。

右上には、シルバーに輝くエンブレムがある。

GW-RS


しばらく見てたら、maxが、リアウイングを手に持ちながらきた。


「明日、タイヤとマフラーが入ってくるんだ。やっと細かい調節ができるよ!」

カーボン製でできたリアウイングは、かなり大きい。

少し特徴が………

(^_^;) ゥホッ

ウイングの両端に羽が!!!

「コレ…ギャルウイングのデザインだよ!イカスだろw」

「初めて、こんなの見た。カッコイ~かも。」

「あっ、ギャルウイングって、元カノの事な。レースしてた時に乗ってるのが女ってのが知られて、リアウイングの羽が特徴だったから、いつしか…
金髪のギャルウイングって呼ばれるようになったのさ。」


帰り道
maxの店に入った。


あれ? 閉店?

入り口にチェーンがかかっていた。

チェーンを乗り越え中に入って行った。

「ふぎゅ!」

しょうこのサンダルがチェーンに引っかかって前のめりに転んだ。

って~w

奥に行くと、工場の明かりがついてた。

板金のお仕事中かな? 近寄ってみたけど、そこにmaxの姿はなかった。

中にもいないや…

帰ろっ、


カラン!


スパナか何か工具の落ちる音がした。


ん? いるじゃん

工場の奥にある部屋から聞こえてきた。

その扉に近付くしょうこ…

開けようとしたときに、maxが出てきた。

「わっ!ビックリしたなぁ~」

思わず、ごめんといった。

「仕事中だった?」

「いや!別に…ちょっと車直してたんだ。」



中に入ると一台の車があった。