ブォォォン

「ねぇ……見た?」一応確認


「えっ、うん…見えた」

照れくさそうに答えた。

やっぱり…



「えっちぃ」

「なッ…ちょw見せたんだろ」

別にいいけど、反応がおかしいので、いじめてあげよう。

「ァハハハハハ」



車はやがて高速道路に入った。

ほぼ直線で、三車線のまん中を走る。


カズトは意外に安全運転なんだなぁ~。前には、トラックがいるけど、ちゃんと車間とってるし。


えらい!


「スピード出さないんだね!」

と言ってみる。


「当たり前だろ。可愛い女の子が乗ってるんだから、優しく運転しないと」

気を使ってるのか…

可愛いなんて、ちょっと嬉しかったりする。


右の追い越し車線で抜かされていく車をぼーーーッと見ていた。

しょうこの場合、いつも右車線走ってたりするので、追いこされると何かアクセルを踏み出したくなる。



あっ………
ふと、まん中車線の後ろからせまってくる車が…


抜かされるんだろうなぁ


ん? あれッ…

左車線に入ったなぁ……

右車線には、その車よりも先を行くランサーがいた。

カズトの車はランサーに抜かれた。

速い!

そして…