ブォォォ…

店を出たしょうこは、工業団地に向かった。

ここは普段、車がめったに走らず人もいない。

たまに、パトカーが取り締まってたりするけど、今の時間はいつもいないのが分かってる。

一旦停止

アクセルを踏み込んでみた。


ギュルルルル……


リアタイヤはスピンし、お世辞にもいいスタートではなかった。

右にカーブ…

左にカーブ…

ハンドルが、いように重い…

カウンターをあてたが、いまいち…



腕が悪いんでしょうか…

ちょっと落ち込むしょうこを見て、隣のmaxがアドバイスしてくれた。

サイドブレーキ使わない方がいい!


ハンドリングとブレーキング、アクセルワークでいける。
ワザと滑らせなくても、グリップいいはず。


かなり、チカラいる…コレ、


しばらく走ると、この車に慣れてきた。



いい!

いける!

今までとはまったく違う…

しょうこの思うがままのラインをとり、ドリフトが続く。

まるで、この車が体の一部になったかのように…


「高速いこう!」