こんにちは
THE CAPSULE CLINIC 院長 木塚雄一郎です
「自毛植毛について」18回目です
今回は移植株がどのような過程で生着するのか説明していきます
生着の過程を知っていただくことで、術後の過ごし方の理解が進むと思います。
18.自毛植毛について 『移植株の生着過程』 血流再開と創部癒合
挿し木に例えてみる
頭皮に植えられた「移植株」は、例えるならば「挿し木」のような状態です。
挿し木が生着していくには
1、切り口より吸水する
2、徐々に発根が起こり
3、根が張っていく
という過程をたどるそうです。
その間はそっと動かさずに適度な水やりが必要です。
挿し木をグラグラ動かしたり、水をやらなかったり、やりすぎると枯れてしまいますよね。
移植株も似たような過程で生着していきます。
手術後は適切に過ごしていただき、生着率を高める必要があります。
ざっくり以上のことを知っていただければ充分ですが、以下詳しく説明していきます
移植株の生着過程
移植片(移植株)が移植床(頭皮組織)に生着する過程を
「遊離移植の過程」と「創傷治癒の原則」の観点から
「血流の再開」と「創部の癒合」について考えていきます
・血流の再開
移植片(移植株)が移植床(頭皮組織)に生着するためには血流が通じる必要があります
0日目〜移植片は移植床より漏出した血漿成分により栄養されている状態
3日目〜移植片と移植床の間で毛細血管の吻合が始まる
5日目〜移植片と移植床の間での血行が再開する
・創部の癒合
移植片と移植床が癒合していく必要があります
3日目〜コラーゲンの生成が始まる
14日目〜コラーゲンの再構築が起き組織同士が強固に癒合する
以上の「血流の再開」と「創部の癒合」を合わせて考えると
移植株の生着は
・1週間で50%程度
・2週間で70〜80%程度
・3〜4週間でほぼ100%
という過程で完成すると考えられます
※創部の成熟ということまで考えると数ヶ月以上を要することになります
※移植株からの発毛については、また別の話と捉えてください
※あくまで、移植株がしっかりくっ付くまでのお話です
今後、この点を踏まえて術後の安静や運動などについても触れていきたいと思います
植毛関連の説明ブログ↓
5.自毛植毛について 『刈るか刈らないか』グラフト(株)採取のこと
7.自毛植毛について 『インプランターとピンセット』インプラント(移植) のこと
11.自毛植毛について 『一旦、抜けます』術後の経過について
12.自毛植毛について 『足りない分は植毛で現状維持は育毛で』育毛治療のこと
13.自毛植毛について 『医学的根拠に基づく』ガイドラインのこと
15.自毛植毛について 『ジヒドロテストステロン(DHT)』AGAのこと
16.自毛植毛について 『フィナステリドとデュタステリド』AGAのこと
自毛植毛
副作用(リスク):腫れ、痛み、出血、かゆみ、血行不全、傷跡、感覚の違和感、ショックロス、くせ毛、自然さの限界、など
※経過には個人差があります
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