前回もお伝えしたようにアドバンスセミナーは秘法的な内容になっています。


それを伝えることにした理由の2つ目は自分の年齢が高くなってきたことです。


これから仕事が出来る年数はせいぜい20年、頑張って30年というところでしょうか。


その前に何が起こるかもわかりません。


本当は10年位研修した人に秘法を教えたいところですが、10年も研修する人はいないでしょう。


誰にも伝えず、この世を去ってしまったら、今までの努力・研鑽が水泡と帰してしまいます。


また、70代になって生きていたとしても、きちんとしたコンテンツとして伝える力があるかどうかが分かりません。


これらの要素を考え、アドバンスセミナーを行なうことにしました。


勉強熱心で、心から患者さんを治したい鍼灸師にのみお伝えしたいと思っています。


可能であれば、1020年位教えられると思います。


ただ、受講したい方には出来るだけ早く受講することをお勧めします。


私は20代前半の頃に有名なヨガの先生に教わりたいと思っていましたが、お金がないため見送っていました。


ようやく受講できるお金が出来たと思った時にその先生は亡くなってしまったのです。


その先生は50代だったので、まさか亡くなるとは思いもよりませんでした。


その後20代後半、自己啓発セミナーで優れた先生に出会い、その先生に教わろうかと何年も検討しているうちにその先生もなくなってしまいました。


その2件の失敗から、自分が受けたいセミナーは出来るだけすぐに受けることにしています。





現在行なっているアドバンスセミナーは秘法的な内容になっています。


邪気を取る方法・

開いている(活性化している)経穴を知る方法・

感覚的に異常部位をとらえる方法・

新しく治療穴を開発する方法などです。


「どうしてそのような秘法を公開するのですか?」と聞かれることがたびたびあります。


もちろん最初は公開するつもりはありませんでした。


治療院の経営上不利になるからです。



公開することを決心した理由は2つあります。


今回は1つ目の理由についてお伝えします。


ある出来事がきっかけになりました。



「知人の鍼灸師の死」です。


開業して間もないころ、以前一緒に働いていた後輩の男性鍼灸師と久々に会いました。


治療院が大変繁盛していて、分院まで出したとの事。


土日・祝日も休まないどころか、お盆休み・お正月休みもなく働いているとの事。


私から見ると、エネルギーが低下していて非常に危険な感じがしました。


かなり邪気も受けていると思いました。


体調はどうかと聞くと、「体調はとても良い。」と言われました。


体調が悪いと言われれば、自分の感じたことを言おうと思っていましたが、

何と言っていいか分からず、信じてもらえそうもないので黙っていました。


それから数年後、突然脳血管障害で亡くなったとの知らせを聞き、愕然としました。


もう一人は、近所で開業していた女性鍼灸師です。


非常に体調が悪く、治療院を止めると言っていました。


やはり邪気を強く受けているという印象を持ちました。


その方も数年後に亡くなってしまいました。


ご両親に聞いても死因ははっきりしないとのことですが、膵癌の可能性が高い様でした。


それ以外にも私と直接のかかわりがない鍼灸師で、死亡・病気になる方が結構いらっしゃり、

心を痛めています。


一生懸命勉強をして、患者さんの病気を治しているのにもかかわらず、死亡したり病気にになるなんて・・・・。


言葉を失います。


これらの出来事をきっかけに、自分がやっていることを人に伝えられるようにしていこうと決心しました。


何となくおかしいというのではなく、具体的な言葉で表現し、対策を伝えることです。


治療をした後、突然以下の症状が出現する場合は、邪気を受けている可能性があります。


1.体調が悪くなる


2.精神状態が悪くなる(イライラ・ネガティブな感情が突然起こる)


3.その他(眠くなる・ものにぶつかり易くなる・思考力が低下するなど)


お悩みの方はぜひアドバンスセミナーを受講して下さい。



















6月にベーシックセミナーで肩の疾患の講習をしました。


五十肩の治療で最も重要なポイントは

自発痛が強い時期と運動制限が強い時期で治療法を変えることです。


自発痛が強い時期には井穴への刺鍼などを行ないます。


運動制限が強い時期には条山などへの運動鍼を行ないます。


運動時痛があり、運動制限もある時の治療法の見極めに注意が必要です。


次に上腕二頭筋系なのかカフ筋系なのかを分けて考えて、診断・治療をしていきます。


治療の改善度を確認するのに、肩関節の可動域を測定することは欠かせません。


記録になりますし、患者さんへの説得力も増しますのでぜひ導入して下さい。


五十肩の治療法を教わりたい方は、ベーシックセミナーの疾患に入っていますので、以下のホームページで確認して下さい。


http://5su.muto-shinkyu.com/







5月にベーシックセミナーで頚部疾患の講習をしました。


寝違い・ムチウチ・頚椎症・頚椎椎間板ヘルニアの治療についてでした。


繰り返し寝違いを起こす場合、頚椎症などが根底にあることを考慮する必要があるとのお話をさせて頂きました。


頚部疾患の中でも難しいものとして頚椎椎間板ヘルニアがあります。


一般の首・肩こりでは筋肉の弾力性を高める治療を行なうと改善しますが、頚椎椎間板ヘルニアはそれだけではダメです。


頚椎のアラインメントを改善する必要があります。


現在何例か頸椎椎間板ヘルニアを治療していますが、頸椎のアラインメントを改善する治療により経過良好です。


治療は頭鍼(百会周囲・天柱周囲の3点)をしますが、

頚椎のアラインメントの異常がわかること・正確に治療点を把握できることがポイントです。


頚椎椎間板ヘルニア・ムチウチ・寝違いの治療法を教わりたい方は、ベーシックセミナーで教えていますので、以下のホームページで確認して下さい。


http://5su.muto-shinkyu.com/







問診で注意しているポイントの11番目は

日常生活動作についてです。


痛み・運動制限などを主訴としている場合、

どのような動作で痛みや苦痛が出現するのか

聴取します。


仕事・家事・趣味で具体的にどのような

姿勢を取るのか示してもらいます。



ギターをひくと上肢に痛みが出現するという
訴えがあった時、実際に動作をしていただいた

ところ、ヤーガソンテストと全く同じ姿勢を

長時間とっていることが分かり、

上腕二頭筋へアプローチできました。


小児科医が1日に100人以上診療をした後

肘が痛くなったという訴えがあった時も、

実際の姿勢を取っていただいたところ、

バックハンドテニス肘と同じ姿勢をしている事が

分かり、テニス肘の治療を行ないました。



「百聞は一見にしかず」がピッタリのケース

でした。






問診で注意しているポイントの10番目は嗜好品についてです。


まず、カフェイン含有量の多いもの

(コーヒー・コーラ・紅茶・抹茶・ドリンク剤など)の摂取がないか確認しています。


カフェイン摂取量が多いと、不眠・めまいなどの副作用が出現することがあります。


また、カフェインの常用は頭痛を引き起こす可能性があります。


1日コーヒーを45杯飲んでいて不眠を訴えていたケースが多数ありました。



次に喫煙について本数・年数を聴取します


ブリンクマン指数=1日の喫煙本数×喫煙年数


ブリンクマン指数が400を超えると肺癌にかかり易くなるという統計があります。



飲酒に関しては1日の摂取量と週に何回飲むかを聴取します。



日本酒1日3合

(アルコール約60~70g:ビールでは大びん1本、ウイスキーではダブル1杯に相当)以上を

5年以上継続すると肝障害を発症、


1日5合(アルコール約120g:)以上を

10年以上継続した場合は肝硬変へ進展しやすいといわれています。



アルコール性肝障害は予防が重要で、

普段から安全な飲酒量(日本酒1日2合以下)と週2日の休肝日を指導して下さい。


アルコール性肝障害の指標となるγ-GTP が上昇した場合は、禁酒を指示して下さい。


アルコール性肝障害の治療では禁酒が最も重要です。











問診で注意しているポイントの9番目は

食事についてです。


肥満・食べ過ぎが増悪因子の疾患

(高血圧・糖尿病・高脂血症・変形性膝関節症など)

減量を指導しているのになかなか体重が減らない場合が結構あります。


食事内容を聞いてもそんなに多く摂っていないとの事。


納得がいかず、更に問診をすると10時と3時におやつを食べており、それはカウントしていなかったとの事。


「おやつ・デザートも関係あるのですか?」と真顔で聞かれた時には、驚きのあまり声も出ませんでした。


寒証なのに、冷やす食品(アイスクリーム・果物・生野菜)を好む人が結構多いです。


更年期で虚熱証になっているのに、生姜を多く摂っていた人もいました。


他には、タンパク質を過剰に摂取していないか、

肉・魚の保存食品(ハム・ソーセージ・ビーフジャーキー・イクラ・たら子など)を多く摂っていないか、

電子レンジを長時間使用していないかも聞いています。

問診で注意しているポイントの8番目は

患者さんの言葉を鵜呑みにしないことです。


患者さんの中には診断名で病状を語る方がいらっしゃいます。


「坐骨神経痛が辛い」と言っていた方の中には、

大腿神経痛だったケース・股関節痛だったケースなどがありました。


「胃が痛い」と言っていた中には腸由来の痛みが含まれていました。


内科の医師によると、心臓由来の痛みのこともあるとの事です。


「頭痛・めまいがあるのは血圧が高いから、しょうがないですよね。」

という言葉も良く聞きます。


実際は高血圧による頭痛はほとんどみられません。


頭痛の権威である寺本純先生によると、

収縮期圧が220230mmHg以上にならないと頭痛は出現しないとの事です。


高血圧があっても普通は特に症状が出現しないと医学書にも書いてあります。


めまいは血圧が急に変動して出現したケースはありました。

問診で注意しているポイントの7番目は生活像です。


問診では患者さんの職業・趣味・スポーツ・

家族構成などを聞いていきます。


職業では重量物の運搬・夜勤・残業・出張・

長時間のパソコン業務(頑固な肩こりの原因)

などの有無を聞きます。


趣味では長時間の手作業(頚腕症候群が悪化)

などがないかを聞きます。


スポーツでは運動による身体への過剰負荷

(左右の非対称性・運動量)などがないかを聞きます。


スポーツをすることで、腰痛や膝痛が逆に悪化しているケースもあります。


家族では育児・介護のストレスの有無を聞きます。


以上のことは口頭で聞くと時間がかかり、

内容的に聞きにくいこともありますので、

問診表を作成して記入していただく方が良いと思います。

問診で注意しているポイントの6番目は

現病歴・既往歴です。


現在訴えている症状は以前かかった疾患の

再発ではないか?


現在訴えている症状は以前かかった疾患と

関連しているのではないか?

ということを考えます。


腰痛を例にとります。


自発痛が徐々に強くなり、

癌にかかっている場合は

腰椎の骨転移を念頭に置きます。


動作時の激痛を訴えていて、

骨粗鬆症の診断を受けている場合は

圧迫骨折を疑います。


動作開始時に痛みがあり、

手指や膝の変形を指摘されている場合は

変形性脊椎症による腰痛を考えます。


以前かかった疾患・現在かかっている疾患の

リストを見ただけで、体質傾向が分かることも

あります。