漢方薬から東洋医学的病証を把握する方法の

3回は柴胡剤です。


柴胡剤とは生薬の柴胡が含まれている漢方薬の

ことで、
小柴胡湯・大柴胡湯・柴胡加竜骨牡蠣湯・
柴胡桂枝乾姜湯・抑肝散・加味逍遥散

などがあげられます。


胸脇苦満がある場合に柴胡剤が使われます。



胸脇苦満がある場合、横隔膜周囲臓器の異常・

横隔膜の緊張などが考えられます。


精神ストレスの強い方に多く見られます。


漢方薬から東洋医学的病証を把握する方法の第2回は痰飲です。


痰飲を改善する生薬として沢瀉(たくしゃ)・猪苓(ちょれい)・茯苓(ぶくりょう)・防已(ぼうい)などがあげられます。


漢方薬では四君子湯・六君子湯・半夏白天麻湯・防已黄耆湯などがあげられます。


四君子湯・六君子湯は脾虚で胃内停水のあるタイプに用いられます。


半夏白天麻湯はめまいで、メニエール病(内耳のリンパ水腫)に近い病態に使われます。


防已黄耆湯は水太りタイプでむくみやすく、関節水腫傾向のある方に使われています。


これらの漢方薬が出されている場合、痰飲を改善する治療を取り入れてみる事は有効かもしれません。


前回は現代医学の薬から病態を把握する方法をお伝えしました。


今回からは患者さんに出された漢方薬から東洋医学的病証を把握する方法をお伝えします。


1回は気滞と瘀血です。


気滞を改善する生薬として厚朴(こうぼく)・

枳実(きじつ)・木香(もっこう)などがあります。


漢方薬としては半夏厚朴湯があげられます。


瘀血証を改善する生薬として当帰(とうき)・川芎(せんきゅう)・桃仁(とうにん)・牡丹皮(ぼたんぴ)などがあります。


漢方薬では、当帰芍薬散・桂枝茯苓丸

桃核承気湯・大黄牡丹皮湯などがあげられます。


漢方薬を出した医師・薬剤師の信頼性が高い場合は参考になります。





新患で来院した患者さんの病態を把握する方法の一つとして、現在処方されている薬から行なうというものがあります。



具体的には頭痛を例にとります。


鎮痛消炎剤が処方されていたら、緊張型頭痛と考えます。


トリプタン系薬やエルゴタミン製剤が処方されていたら、片頭痛を考えます。


抗うつ薬・抗不安薬が処方されていたら、心因性の頭痛を考えます。


薬を服用する量・頻度から症状の改善度がわかることもあります。


月経困難症では、鎮痛剤の服用量・回数を聴取し、改善の目安としています。



薬を調べるのには、「今日の治療薬」(南江堂)がお勧めです。


毎年最新の薬が追加されて出版となっています。




7月にベーシックセミナーで腰痛の講習をしました。


腰痛では筋肉(腹筋・腸腰筋)の支持力を高める治療で改善するケースと、それで改善しないケースに分かれます。


改善しない場合には、椎間板などの軟部組織の問題なのか、骨が原因なのかに分けて考えます。


椎間板に問題がある場合は腰椎のアラインメントの不整がありますので、整えていくことで症状が改善します。


骨に問題がある場合

(骨棘が直接神経を圧迫している・椎間孔の著しい狭小・脊柱管狭窄症)は治癒が難しいことが多いと思います。


骨棘・椎間孔の狭小・神経根症がある場合、循環障害・局所の浮腫の改善により、症状が改善することもあります。


脊柱管狭窄症では神経根型は比較的改善しやすいと考えられています。

前回のメールマガジンでお伝えしましたように、遠隔治療で筋緊張や痛みを緩和することは可能です。


遠隔治療は局所治療に比べて広範囲に症状を軽減させることが出来ます。


それではなぜ局所治療が必要なのでしょうか。


遠隔治療では局所の器質的変化が強い病態には100%効果を発揮することが出来ません。


関節の変形・局所的な浮腫・

硬結を伴う著しい筋緊張・

陥凹を伴なう虚軟な部位には局所治療をした方が早く症状が軽減します。


局所治療ばかりしていると、治療点が多くなるばかりで、効果が十分ではないことがあります。


特に多症状の方は対応が出来なくなります。


私は遠隔治療を中心にし、局所治療を最小限にする治療を行なっています。



治療によって直後効果を出すのは無理だと思っている鍼灸師がかなり多いと思います。


実は私自身免許を取りたての頃は、

「直後効果を出す」という概念すらありませんでした。


知人の鍼灸師(有名な研究施設で勉強中だった)から「直後効果は出せますよ。」と言われてから意識し始めたのです。


まず、筋肉の緊張の緩和は、局所治療でも可能ですし、遠隔治療でも可能です。


特定の筋肉の緊張が緩和することにより、

肩こり・頭痛・腰痛などの症状が改善します。


また、内臓の反射領域の筋緊張が緩和することにより、内臓の不調にも対応できます。


胃の痛み・胸痛・生理痛など痛みを呈する場合でも、筋緊張の緩和を指標において治療することにより、直後効果を出すことが出来ます。

前回もお伝えしたようにアドバンスセミナーは秘法的な内容になっています。


それを伝えることにした理由の2つ目は自分の年齢が高くなってきたことです。


これから仕事が出来る年数はせいぜい20年、頑張って30年というところでしょうか。


その前に何が起こるかもわかりません。


本当は10年位研修した人に秘法を教えたいところですが、10年も研修する人はいないでしょう。


誰にも伝えず、この世を去ってしまったら、今までの努力・研鑽が水泡と帰してしまいます。


また、70代になって生きていたとしても、きちんとしたコンテンツとして伝える力があるかどうかが分かりません。


これらの要素を考え、アドバンスセミナーを行なうことにしました。


勉強熱心で、心から患者さんを治したい鍼灸師にのみお伝えしたいと思っています。


可能であれば、1020年位教えられると思います。


ただ、受講したい方には出来るだけ早く受講することをお勧めします。


私は20代前半の頃に有名なヨガの先生に教わりたいと思っていましたが、お金がないため見送っていました。


ようやく受講できるお金が出来たと思った時にその先生は亡くなってしまったのです。


その先生は50代だったので、まさか亡くなるとは思いもよりませんでした。


その後20代後半、自己啓発セミナーで優れた先生に出会い、その先生に教わろうかと何年も検討しているうちにその先生もなくなってしまいました。


その2件の失敗から、自分が受けたいセミナーは出来るだけすぐに受けることにしています。





現在行なっているアドバンスセミナーは秘法的な内容になっています。


邪気を取る方法・

開いている(活性化している)経穴を知る方法・

感覚的に異常部位をとらえる方法・

新しく治療穴を開発する方法などです。


「どうしてそのような秘法を公開するのですか?」と聞かれることがたびたびあります。


もちろん最初は公開するつもりはありませんでした。


治療院の経営上不利になるからです。



公開することを決心した理由は2つあります。


今回は1つ目の理由についてお伝えします。


ある出来事がきっかけになりました。



「知人の鍼灸師の死」です。


開業して間もないころ、以前一緒に働いていた後輩の男性鍼灸師と久々に会いました。


治療院が大変繁盛していて、分院まで出したとの事。


土日・祝日も休まないどころか、お盆休み・お正月休みもなく働いているとの事。


私から見ると、エネルギーが低下していて非常に危険な感じがしました。


かなり邪気も受けていると思いました。


体調はどうかと聞くと、「体調はとても良い。」と言われました。


体調が悪いと言われれば、自分の感じたことを言おうと思っていましたが、

何と言っていいか分からず、信じてもらえそうもないので黙っていました。


それから数年後、突然脳血管障害で亡くなったとの知らせを聞き、愕然としました。


もう一人は、近所で開業していた女性鍼灸師です。


非常に体調が悪く、治療院を止めると言っていました。


やはり邪気を強く受けているという印象を持ちました。


その方も数年後に亡くなってしまいました。


ご両親に聞いても死因ははっきりしないとのことですが、膵癌の可能性が高い様でした。


それ以外にも私と直接のかかわりがない鍼灸師で、死亡・病気になる方が結構いらっしゃり、

心を痛めています。


一生懸命勉強をして、患者さんの病気を治しているのにもかかわらず、死亡したり病気にになるなんて・・・・。


言葉を失います。


これらの出来事をきっかけに、自分がやっていることを人に伝えられるようにしていこうと決心しました。


何となくおかしいというのではなく、具体的な言葉で表現し、対策を伝えることです。


治療をした後、突然以下の症状が出現する場合は、邪気を受けている可能性があります。


1.体調が悪くなる


2.精神状態が悪くなる(イライラ・ネガティブな感情が突然起こる)


3.その他(眠くなる・ものにぶつかり易くなる・思考力が低下するなど)


お悩みの方はぜひアドバンスセミナーを受講して下さい。



















6月にベーシックセミナーで肩の疾患の講習をしました。


五十肩の治療で最も重要なポイントは

自発痛が強い時期と運動制限が強い時期で治療法を変えることです。


自発痛が強い時期には井穴への刺鍼などを行ないます。


運動制限が強い時期には条山などへの運動鍼を行ないます。


運動時痛があり、運動制限もある時の治療法の見極めに注意が必要です。


次に上腕二頭筋系なのかカフ筋系なのかを分けて考えて、診断・治療をしていきます。


治療の改善度を確認するのに、肩関節の可動域を測定することは欠かせません。


記録になりますし、患者さんへの説得力も増しますのでぜひ導入して下さい。


五十肩の治療法を教わりたい方は、ベーシックセミナーの疾患に入っていますので、以下のホームページで確認して下さい。


http://5su.muto-shinkyu.com/