問診で注意しているポイントの5番目は

痛みの性質です。


例えば頭痛を例にとります。


ズキズキとした痛み(拍動性の痛み)を

呈するのは片頭痛です。


締めつけられるような痛みや鈍痛を訴えるのは

緊張型頭痛です。


キリキリと刺すような痛みが放散する場合は

神経痛です。


ハンマーで殴られたような痛みであれば

くも膜下出血・髄膜炎を疑います。


問診で注意しているポイントの2番目の随伴症状や

3番目の痛みの出現条件と合わせると、

更に診断の精度が高まります。





問診で注意しているポイントの4番目は気候による

変化です。

暑いと調子が良くなり、

寒いと調子が悪くなる場合は寒証ととらえます。


このタイプは施灸により改善しやすいという

特徴があります。


夏に不調になる場合でも、

クーラー・冷たいものの飲食によって

体調不良が出現しやすい場合は寒証です。

暑いと調子が悪くなり、

寒いと調子が良くなる場合は熱証ととらえます。


このタイプは鍼の方があっています。

秋に不調になる場合は、

脾虚証や副交感神経優位タイプ多いです。


脾を補う治療を行なっています。

春に不調になる場合は、上衝傾向が強いタイプや

自律神経失調症(肝の病証)に多いです。


主な誘因は温度変化が大きいことです。


寒熱の調整を行なったり、

気を下げる治療を行なったりします。

梅雨時に不調になる場合は、痰飲・湿証に

多く見られます。


水分代謝を改善する治療を行なっています。

主な誘因は食べ過ぎです。

問診で注意しているポイントの3番目は痛みの

出現条件です。

例えば腰痛を例にとります。


動作時痛(特に後屈)がある場合は、

椎間関節症を疑います。


動作時痛(特に前屈)がある場合は、

筋筋膜性腰痛を疑います。


動作開始時痛がある場合は、

変形性脊椎症を考えます。


動作開始時の激痛がある場合は、

骨粗鬆症による圧迫骨折を考えます。


咳・くしゃみ・力みなどで

痛みが出現する場合は、

椎間板ヘルニアを考えます。


自発痛が徐々に強くなっていく場合は、

癌の骨転移の可能性を考えます。

この様に痛みの出現条件のみでも

ある程度病態が推定されます。


また、鍼灸治療の不適応疾患の鑑別にも

役立ちます。

問診で注意しているポイントの2番目は

随伴症状です。


例えば頭痛を例にとります。


首肩のこりがあれば、緊張型頭痛を

考えます。


閃輝暗点・羞明などがあれば、片頭痛を

疑います。


鼻汁・流涙などがあれば、群発頭痛を

想定します。


この様に随伴症状のみでも

ある程度病態が推定されることも多く、

治療方針や予後の推定にも役立ちます。





問診で注意している事としては

増悪因子と寛解因子があります。


例えば頭痛を例に挙げます。


痛みの部位を暖めると増悪する場合は
血管性頭痛(片頭痛など)、

緩和する場合は緊張型頭痛なので

どちらのタイプの頭痛であるのか鑑別できます

(機能性頭痛のみで考えています)。


今度は腰痛を例に挙げます。


腰を動かすと痛みが増悪する場合は

筋膜などに炎症がある場合が多く、

痛みが寛解する場合は循環障害が関与している

ことが多いです。



この様に増悪因子と寛解因子を聴取するだけで

病態が推測され、

治療方針や予後の推定に役立ちますので、

問診の重要性を感じます。



治療に際し、舌診・脈診・腹診以外に気をつけていることをお伝えしています。


第1回は筋肉の弾力性、第2回は皮膚の状態、第35回は背甲診、第67回は爪、第8回は目、第9回は頸部、第10回は腰仙部、第11回は胸部でした。


今回は脊柱についてお伝えします。


脊柱の異常は椎間板ヘルニアなどの整形外科疾患のみならず、精神神経疾患とも関連が深いため、重要なポイントと考えています。


まず脊柱アラインメントをチェックします。


側弯の有無や前弯・後弯カーブの状態を診ていきます。


腰椎の前弯が強いタイプは腹筋が弱く、腰痛を起こし易い状態といえます。


上部胸椎の後弯が少ないタイプでは心疾患が多く見られます。


次に棘突起間の圧痛を診ます


圧痛が出現している部位では脊柱の歪み(ローテーションなど)が存在している可能性が高いです。


棘突起間の圧痛・脊柱の歪みは精神エネルギー低下の原因であり、結果でもあります。


督脈の病証ととらえて治療しています。


頸椎の歪みは横突起を中心に見ています。


頸椎の歪みは頸椎症・頭痛・うつ病(気分障害)・神経症(不安障害)・耳鳴・めまい・不眠症などの方で出現しています。


個々の症状を治療してもなかなか改善しない場合、脊柱に着目していくと良い場合もあります。

治療に際し、舌診・脈診・腹診以外に気をつけていることをお伝えしています。


第1回は筋肉の弾力性、第2回は皮膚の状態、第35回は背甲診、第67回は爪、第8回は目、第9回は頸部、第10回は腰仙部でした。


今回は胸部についてお伝えします。


胸部では胸骨脇の肋間(腎経)の圧痛をチェックしています。


胸肋関節由来の痛みととらえています。


この場合、更に背部から脊柱上のチェックもします。


棘突起間の圧痛と肋間の圧痛の高さが一致するかどうかも確認します。


これらの圧痛点は治療点としても使えます。


精神ストレスが強かったり、風邪が抜けずに気管支炎になったりしている場合、圧痛が出現しやすく、治療点として有効です。





治療に際し、舌診・脈診・腹診以外に気をつけていることをお伝えしています。


第1回は筋肉の弾力性、第2回は皮膚の状態、第35回は背甲診、第67回は爪、第8回は目、第9回は頸部でした。


今回は腰仙部についてお伝えします。


仙骨上の浮腫は婦人科疾患・前立腺疾患などに伴う骨盤内の循環障害を考えます。


自覚症状は腰痛・腰部冷感です。


また、仙骨の側方に著明な圧痛が出現することも少なくありません。


この様な場合は腹証で確認をします。


少腹硬満・少腹急結・臍傍の圧痛などが存在していれば、確定です。


他には舌や唇の色(紫色)、皮膚の色(どす黒い)の確認も重要です。



治療に際し、舌診・脈診・腹診以外に気をつけていることをお伝えしています。


第1回は筋肉の弾力性、第2回は皮膚の状態、第35回は背甲診、第67回は爪、第8回は目でした。


今回は頸部についてお伝えします。


前頸部では斜角筋・胸鎖乳突筋の緊張を診ます。


斜角筋は筋線維と垂直に手を動かすと緊張が分かります。


胸鎖乳突筋はつまむようにして、上から下へスライディングしていきます。


この2筋は精神ストレスが強いと緊張が強くなりますので必ずチェックしています。


後頸部では上部頸椎横突起に付着している頸板状筋をチェックします。


この筋肉は頸椎のアラインメント不整(ローテーションなど)で緊張が出現し、筋緊張の左右差も見られることが多いです。


もし頭痛を訴えている場合は、頭半棘筋(頸椎棘突起のやや外方で僧帽筋の下層)や上頭斜筋・下頭斜筋(第1頸椎横突起の上方・内下方)もチェックしています。










治療に際し、舌診・脈診・腹診以外に気をつけていることをお伝えしています。


第1回は筋肉の弾力性、第2回は皮膚の状態、第35回は背甲診、第67回は爪でした。


今回は目についてお伝えします。


目は神気(精神エネルギー)が現れるところです。


目がうつろだったり、白目が青白く光っているのは精神状態が良くないです。


うつ病などの精神神経疾患の可能性が高いです。


目から出ているエネルギーについても観察しています。


ポジティブなエネルギーなのか、ネガティブなエネルギーなのか。


ネガティブなエネルギーが出ている場合はうつ病など精神神経疾患の可能性が高いです。


神気(精神エネルギー)が低下していても分かりにくい時があります。


1.無理にニコニコしている場合


2.抗うつ剤などを服用している場合です。


この様な時に目の診断が役に立ちます。