今回は頚部疾患(頸椎症・頸椎椎間板ヘルニア・頚腕症候群・胸郭出口症候群など)の治療直後の診断ポイントについてお伝えします。


自覚症状では自発痛・動作時痛・しびれなどが改善しているかどうかを聞いていきます。


他覚的所見では、腱反射・筋力テスト・理学テスト(ジャクソンテスト・スパーリングテスト・アドソンテスト・ライトテストなど)の変化を診ます。


次に頚部・胸部の筋肉(斜角筋・頭半棘筋・頭板状筋・小胸筋など)の緊張の変化を診ていきます。


頸椎椎間板ヘルニアでは頸椎のアラインメント不整が存在しますのでそのチェックも必要です。

本日は婦人科疾患の治療直後の診断ポイントについてお伝えします。


自覚症状ではのぼせ・生理痛・足腰の冷えなどが改善しているかどうかを聞いていきます。


他覚的所見では、腹診と背甲診を行ないます。


腹診では小腹硬満・少腹急結・臍傍の圧痛の変化を診ます。


背甲診では仙骨外側の硬結の変化を診ます。


瘀血証が根底に存在している場合には、皮膚の色が白くなったり、つやが良くなったりすることがあります。

今回は呼吸器の症状についての治療直後の診断ポイントについてお伝えします。


自覚症状では咳・痰・咽喉の痛み・呼吸困難・喘鳴などが改善しているかどうかを聞いていきます。


他覚的所見では、頚部・胸部・上背部をチェックします。


頚部では胸鎖乳突筋・斜角筋を、胸部では小胸筋の緊張の変化をチェックしています。


上背部では僧帽筋・肩甲挙筋・菱形筋・胸腸肋筋の緊張の変化をチェックしています。


ただ、上記筋肉の中には、精神ストレスで緊張が出現するもの(胸鎖乳突筋・斜角筋)や不良姿勢で出現するもの(胸鎖乳突筋・小胸筋)なども含まれているので、それらのファクターを考慮する必要があります。


今回から個々の症状についての治療直後の診断ポイントについてお伝えします。


今回は脾胃の症状に関する診断ポイントです。


自覚症状では、上腹部痛・胃のもたれ感・胸やけ・嘔気・食欲不振などが改善されれば良いと思います。


他覚的所見では、腹診・背甲診などを行ないます。


腹診では心下痞硬・心下支飲(胃内停水)・中脘付近の圧痛を診ます。


背甲診では脊柱起立筋のTh512の領域(特に左側)の緊張の変化をチェックします。


筋肉の弾力性が直後にアップすれば、かなり良い状態になっていると思います

治療した後に、患者さんの状態が改善しているかどうか気になるところです。


患者さんの自覚症状(痛み・しびれなど)が改善すればとりあえず文句も出ないところですが、自覚症状が改善しなかったり、特に自覚症状がない治療(不妊など)や予防の治療(頭痛・生理痛)ではいったいどうしたら良いかと悩むところです。


私はまず全体の変化を診ます。


目のクリアーな状態(状態が悪いとどんよりしている)・皮膚のつや・筋肉の弾力性・脈診・腹診などです。


脈診では、虚脈・細脈・弦脈などが平脈に変化するかどうか確認します。


腹診では、胸脇苦満・心下痞硬・心下支飲・少腹急結などが改善したかどうか確認します。


次回は個々の症状についての診断ポイントについてお伝えします。

治療効果が出にくい6番目の原因として、

「患者さんの精神状態」が挙げられます。


感謝することが少ない・感動しない・素直でないタイプだったり、治療家を信頼していない場合は治療効果が出にくい様に思われます。


逆に、常に感謝をする・感動しやすい・素直なタイプだったり、治療家を信頼している場合は治療効果が出やすい様に思われます。


前者の中には人から冷たくされたり、裏切られたりして、人自体をあまり信用していない方もいらっしゃいます。


治療者側としては、誠心誠意治療をして、信頼を獲得するしかありません。


しかし、短期間に信頼を獲得することが出来ない場合もありますので、出来なくて元々と考えています。


前者の割合は数パーセント以下だと思いますので、上手くいかなくてもダメージはほとんどないと思います。

治療効果が出にくい5番目の原因として、「難病」が挙げられます。


癌・自己免疫疾患・神経の変性疾患など現代医学でまだまだ課題の多い疾患は、鍼灸でも治療が難しいものとなっています。


これらの疾患を治療するには、

従来の診断法や治療法を超えるものでなければならないと考えています。


そのためには新しい治療法を開発し、

実績を出している人の意見に耳を傾けることが重要と思います。


更に、古典の書物を大切にし参考にしても、

聖典化しないことにも気をつけています。


(私自身免許取りたての頃は聖典化していました。


聖典化するということはその書物が最高という意味で、それを超えることは出来ません)

治療効果が出にくい4番目の原因として、

「貧血の存在」が挙げられます。


貧血があると、正しい治療をしても

効果が出にくくなります。


自覚症状としては、皮膚蒼白・微熱・頻脈・

労作時息切れ・倦怠感・頭痛・耳鳴り・めまい・

失神などです。


他覚的所見としては、舌の色が淡泊・

眼瞼結膜が白い・さじ状爪などです。


これらの症状がある場合は貧血を疑い、

内科で検査・治療を受けて頂くことを

お勧めします。


貧血の背景に過多月経(子宮筋腫などが原因)・

消化管出血・悪性腫瘍などが存在している場合も

ありますので、原因を確かめることも重要です。




治療効果が出にくい3番目の原因として、「患者さんの自然治癒力が低下している」ということが挙げられます。


超虚証タイプ(1日外出したりするだけでグッタリしたり、翌日寝込んでしまうような方)は治す力=予備力(生活で使うエネルギー以外のエネルギー)が低下しています。


このタイプでは予備力を高める治療を行なうことが重要です。


脾経・腎経へのアプローチ だけではなく、奇経治療も必要になります。

治療効果が出にくい2番目の原因として、治療方針が違っているという事が考えられます。


特に主訴から複数の病証が考えられる場合に多く起こりがちです(めまい・しびれなど)。


また、一人の患者さんで複数の病証が存在する場合において、ある病証の治療をして現在の症状が改善しない場合、別の病証が原因だったという事もあります。


具体例として、慢性関節リウマチなどの自己免疫疾患があげられます。


脾虚証と瘀血証が合併していることが多いですが、脾虚証の治療をしても症状は改善しないことが多いと思います(もちろん胃腸の調子が良くなることはあります)。


瘀血証へのアプローチが必要です。