治療をするに当って、「これだけははずせない。」、「重要な要素である。」というポイントについて、五枢会のホームページ上に「ウェブミニセミナー」として掲載しています。
よろしかったら時間のある時に見て下さい。

内容としては
1治療セミナーの選び方
2.治療家として実力をつける方法
3.治療技術を身に着けるには
4.臨床をする上で大切なこと
5.なぜ鍼灸師によって治療効果が違うのか?
6.治療が出来るようになる人とならない人の違い
7.症状と病証の関連
8.局所治療と遠隔治療の違い
9.直後効果を出す
10.なぜ五枢会のセミナーでは病態把握・鑑別診断を重要視しているのか?
11.五枢会の治療法は表示法なのか本治法なのか?
12.鍼灸師自身が最も気をつける事
13.基礎の大切さ
これらをすべて見るというよりも、今特に興味のあるものから見ていただければと思います。
こちらのページからです。
https://5su.muto-shinkyu.com/category/2098481.html

五枢会のセミナーでは整形外科疾患・内科疾患・難病重症など様々な疾患の治療法をお伝えしています。
その中で最も基本となるのが整形外科疾患と考えています。
その理由として整形外科疾患では筋肉の緊張・圧痛・硬結などの反応を診て、それをターゲットに治療することが有効な治療ですが、内科や難病・重症も同様の方法で効果を出すことが出来るということがあります。

具体的には、胃の不調がある時、胃の反射領域の圧痛・硬結(中脘穴あたりや脊柱起立筋)を取ることが挙げられます。
鍼灸により胃の反射領域の圧痛・硬結が消失するとともに症状も軽減していくことが認められます。
腹証の異常は腹直筋・腹斜筋などの圧痛・硬結となって表れている場合も結構あります。
これらの圧痛・硬結をターゲットに鍼灸を行うことで、内臓の調子を整えることが出来ます。

したがって体表の状況を把握する能力は診断点・治療点を導き出し、内科疾患の治療を観念的・机上の空論的治療から実践的・効果的治療へと変換させることが可能となります。
また、整形外科疾患は直後効果(痛みの軽減・可動域の改善など)を出しやすいため、新規の患者さんが治療効果を実感しやすいという事も挙げられます。
 

鍼灸院で良く遭遇する変形性膝関節症は有病率の高い疾患で、40歳以上の男性の42.6%,女性62.4%に見られます。
また、鍼灸治療の適応症とされていますが、意外とてこずることが多い様です。

一般的には膝蓋骨の周囲や内側が痛む事が多く、その痛みの部位に治療点を置いている場合が多いのではないでしょうか。
しかし、そのような局所治療ではさほど改善が見られないのが現状ではないかと思います。
私も以前は膝蓋骨周囲・大腿四頭筋・内側の関節裂激などに治療点を置いていましたが、改善しないので今はあまり行っておりません。
遠隔取穴で最初に行ったのが腰部(志室の外方)でかなり効果的です。

診断点として注目しているのが膝窩滑液包です。
膝窩滑液包の炎症は、軽微な段階でも出現しているため、この部位の改善を指標にして治療しています。

予後の推定として、膝の炎症・腫脹以外にアライメントの異常は重要と考えています。
具体的には内反変形・外反変形・屈曲拘縮です。
この様なアライメントの異常があると治療に時間がかかると考えています。

いわゆる「ギックリ腰」を起こして来院する患者さんの多くは筋肉が原因ですが、それ以外に「椎間関節型」や「椎間板ヘルニア」が含まれている場合もあります。
その時に筋肉だけをターゲットにしても、椎間板ヘルニアは治らず、そのまま慢性化することも考えられます。

椎間板ヘルニアが鍼灸で改善すると思っていない鍼灸師は結構いらっしゃるのではないでしょうか。
椎間板ヘルニアは実は鍼灸で改善します。
その目安は3点あり、筋力・脊柱アライメント・患者さんの自覚症状の改善です。
特に脊柱アライメントの調整が最も重要です。

最近現代医学でも椎間板ヘルニアは保存療法で回復すると言っています。
白血球が脱出した椎間板を貪食することによるとされています。
ただし回復するものはすべてではないと思います。

 

椎間板ヘルニアに対して手術をするという選択肢もありますが、

術後も痛みやしびれが残っているケースも報告されています。

 

鍼灸で椎間板ヘルニアが改善するのなら患者さんにとってありがたい話だと思います。

高齢者の増加に伴い、脊柱管狭窄症が増加しています。
2008年の和歌山県立医科大学整形外科のMRIを使った調査では、高齢者の約10%に脊柱管狭窄症がみられたとのことです。
脊柱管狭窄症では馬尾型と神経根型に分けられますが、鍼灸治療で改善するのは神経根型と考えられます。


私は脊柱管狭窄症に対し、脊柱アライメントを改善する治療を行っております。
改善し易いのは器質的変化が少ないものです。


逆に脊柱アライメントの異常が著しい、例えば強度のすべり症などは改善しにくいという印象があります。
また元来脊柱管が狭いタイプも改善が難しいと思います。

 

脊柱管狭窄症は痛み・しびれ・間欠性跛行など進行すると著しくADLが障害される疾患です。

手術は医師の力量によって効果が左右されるので、実力のある医師に予約が集中しなかなか取れない状況です。

高額な手術を行ったからと言ってすべての症状が取り切れない場合もあるようです。

保存的に症状が改善すれば患者さんにとって大変価値のある治療と言えます。

鍼灸師にとって、患者さんが副作用の強い薬を続けるのか止めるのかは大きな課題です。
現在鍼灸治療中の関節リウマチ患者さんで、薬物治療を全くまたはほとんど受けていない方が3名いらっしゃいます。
そのうちの1名は最初薬を使っていたが、中止した状態で来院しました。
別の2名は薬を使っていたが、鍼灸で調子が良くなり、薬の副作用の方が気になって中止したとのことです。
その中の1人は間質性肺炎の診断も受けています。
関節リウマチの第1選択薬メトトレキサート(免疫抑制剤)の副作用に間質性肺炎が挙げられていることも中止の理由になっているとのことです。

また、免疫抑制剤の副作用として免疫力の低下が挙げられます。
したがって関節の炎症がおさまっている場合は減薬を検討する価値はあると思います。

そのためには患者さんの意志が不可欠です。
こちらでは患者さんの身体の状態をチェックし、様々な情報を提供します。
患者さんは血液検査・画像検査のデータを医師から教えてもらいます。

更に医師の協力も重要です。
医師の中には強力な薬を用いて炎症を抑えていこうとする考え方をする先生と、できるだけ薬を使わない方向で行こうとする先生がいらっしゃいます。
関節リウマチに関しては前者が圧倒的に多いと思います。
その中で減薬を相談できる医師を見つけることです。

そして最終決断をするのは患者さんです。
こちらから強要することはありません。

減薬については4つのポイントがあります。
①効果的鍼灸治療、②治療効果を増幅する、③患者教育―副作用の認識
④患者教育―医師への対応力
減薬は患者教育なしには出来ないという事を痛感しています。
 

今まで関節リウマチの患者さんを多数診てきましたが、痛みと炎症とが相関していると思われる場合と相関していないと思われる場合があります。
痛みと炎症とが相関していると思われる場合は、痛みが強い時には関節の熱感が強くなっており、皮膚温が上昇しています。
血液検査ではCRPなどが上昇しています。
相関していないと思われる場合は、痛みが強い場合でも関節の熱感はほとんどありません。
こういった場合には疼痛閾値が低下していることが考えられます。

現在関節リウマチの患者さんに対して疼痛閾値を上げる治療は頭鍼を中心に行っています。
また、関節リウマチ以外の疼痛性疾患でも、局所の炎症が増悪しているのか、疼痛閾値が低下しているのかを見極めて治療することは重要と考えています。
 

今まで鍼灸治療をしてきて、睡眠の改善の次に喜ばれたのは痛みの改善でした。
極端に言えば「治らなくても、痛みだけでも取ってもらうと嬉しい。」と言われたこともあります。
特にNSAIDsなどの消炎鎮痛剤で改善しない方の場合はより評価が高いです。
また、オピオイド(麻薬性鎮痛薬)など強い薬を処方されている場合は、鍼灸治療により減薬が出来るかどうか考える必要があると思います。
鍼灸による安全性の高い治療に切り替えられたり、薬の量を減らせたら、鍼灸を行う価値があると思います。

痛みが強い場合や痛みが慢性的になっている場合は、疼痛閾値が低下していることも考えられます。
頭部・手背などの治療点が疼痛閾値を上昇させるのに役立ちます。
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*五枢会治療セミナー
再現性の高い治療・有効率の高い治療をマニュアル化し、治療セミナーを行なっています。
興味がある先生・学生の方は下のホームページをご覧になって下さい。
http://5su.muto-shinkyu.com/

アトピー性皮膚炎の治療は難しいというイメージがあります。
治療では、まず悪化させないことが基本です。
やってはいけない治療は局所治療です。
炎症を起こしている部位に鍼や灸をすると悪化します。
したがって局所治療だったらしない方が良いと言えます。

また灸を中心とした温補法も悪化させる原因となります。
アトピー性皮膚炎の局所以外の部位でも温補法は極力避けた方が良いです。
皮膚に痒みが出現し易くなり、掻くことで悪化する可能性があります。
これらの原因として、軸索反射・サイトカインなどが関与していると考えられます。

アトピー性皮膚炎と一言で言っても軽症~重症までかなり状態が異なります。
アトピー性皮膚炎の患者さんの悩みはステロイド軟膏で十分効果が出ないこととステロイド軟膏を中止するとひどいリバウンドが起こることではないでしょうか。

鍼灸でできることとして以下の3点を挙げます。
1.    痒みを軽減させる。
2.    炎症を軽減させる。
3.    皮膚のバリア機能を高める。

アトピー性皮膚炎に対する治療に興味のある先生はこのまま読み進めて下さい。
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五枢会難病重症セミナー
セミナータイトル   アトピー性皮膚炎の鍼灸治療
開催日時 
2022年5月29日(日) 9:00~12:00(12:30位まで延長する可能性あり)
アトピー性皮膚炎の痒み・炎症を軽減させ、ステロイド減量をしていく鍼灸治療です。
詳しくは下のホームページをご覧下さい。
https://muto-shinkyu.biz/lp/ader2022/

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今まで見て来た患者さんで、鍼灸治療を楽しみにしている理由の第1位は睡眠が改善することです。
不眠症まで行かなくても、「眠りが浅い。」「中途覚醒が多い。」などでもが改善すると喜ばれます。

浅眠の原因が、夜間頻尿・痛み・痒みでは、その症状の治療を行います。
元来不眠症でなければ、夜間頻尿・痛み・痒みの治療で良く眠れるようになるはずです。
夜間頻尿に対しては、中極・大赫など自宅施灸を行っていただいています。
痛みに対しては腰腿点・百会の刺鍼+その部位・原因に応じた治療を行っています。
この様な簡単なことでQOLが改善するなら行わない手はないと思います。

痒みに対する治療に興味のある先生はこのまま読み進めて下さい。
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五枢会難病重症セミナー
セミナータイトル   アトピー性皮膚炎の鍼灸治療
開催日時 
2022年5月29日(日) 9:00~12:00(12:30位まで延長する可能性あり)
アトピー性皮膚炎の痒み・炎症を軽減させ、ステロイド減量をしていく鍼灸治療です。
詳しくは下のホームページをご覧下さい。
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