鍼灸師にとって、患者さんが副作用の強い薬を続けるのか止めるのかは大きな課題です。
現在鍼灸治療中の関節リウマチ患者さんで、薬物治療を全くまたはほとんど受けていない方が3名いらっしゃいます。
そのうちの1名は最初薬を使っていたが、中止した状態で来院しました。
別の2名は薬を使っていたが、鍼灸で調子が良くなり、薬の副作用の方が気になって中止したとのことです。
その中の1人は間質性肺炎の診断も受けています。
関節リウマチの第1選択薬メトトレキサート(免疫抑制剤)の副作用に間質性肺炎が挙げられていることも中止の理由になっているとのことです。

また、免疫抑制剤の副作用として免疫力の低下が挙げられます。
したがって関節の炎症がおさまっている場合は減薬を検討する価値はあると思います。

そのためには患者さんの意志が不可欠です。
こちらでは患者さんの身体の状態をチェックし、様々な情報を提供します。
患者さんは血液検査・画像検査のデータを医師から教えてもらいます。

更に医師の協力も重要です。
医師の中には強力な薬を用いて炎症を抑えていこうとする考え方をする先生と、できるだけ薬を使わない方向で行こうとする先生がいらっしゃいます。
関節リウマチに関しては前者が圧倒的に多いと思います。
その中で減薬を相談できる医師を見つけることです。

そして最終決断をするのは患者さんです。
こちらから強要することはありません。

減薬については4つのポイントがあります。
①効果的鍼灸治療、②治療効果を増幅する、③患者教育―副作用の認識
④患者教育―医師への対応力
減薬は患者教育なしには出来ないという事を痛感しています。