患者さんの訴えの中で多いものとして「肩甲間部の頑固なコリ」があります。
肩甲間部の頑固なコリを取るのが難しい点として、下方に肺があるので直刺できないという事が挙げられます。
したがって横刺をすることになります。
まず遠隔取穴として沢田流郄門・俠白に刺鍼します。
次に局所治療を行います。
肩甲間部の筋緊張を菱形筋ととらえている方が多いですが、実は胸腸肋筋の場合の方が多いです。
まず菱形筋なのか胸腸肋筋なのかを鑑別し、該当筋の筋線維に対して垂直に横刺します。
これでコリ感が半分以下になれば大丈夫です。
もしまだかなり残っている場合は局所に皮内鍼や円皮鍼を貼って終了します。
肩甲間部に頑固なコリがある方は、肩のアライメントに問題がある(五十肩・不良姿勢など)か、精神不安が強いなど原因がありますのでその対処も重要です。
患者さんの訴えの中で多いものとして「肩甲間部の頑固なコリ」があります。
肩甲間部の頑固なコリを取るのが難しい点として、下方に肺があるので直刺できないという事が挙げられます。
したがって横刺をすることになります。
まず遠隔取穴として沢田流郄門・俠白に刺鍼します。
次に局所治療を行います。
肩甲間部の筋緊張を菱形筋ととらえている方が多いですが、実は胸腸肋筋の場合の方が多いです。
まず菱形筋なのか胸腸肋筋なのかを鑑別し、該当筋の筋線維に対して垂直に横刺します。
これでコリ感が半分以下になれば大丈夫です。
もしまだかなり残っている場合は局所に皮内鍼や円皮鍼を貼って終了します。
肩甲間部に頑固なコリがある方は、肩のアライメントに問題がある(五十肩・不良姿勢など)か、精神不安が強いなど原因がありますのでその対処も重要です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
*五枢会治療セミナー
再現性の高い治療・有効率の高い治療をマニュアル化し、治療セミナーを行なっています。
興味がある先生・学生の方は下のホームページをご覧になって下さい。
http://5su.muto-shinkyu.com/
読者の皆様はどのくらいの鍼の太さ・長さを使っていらっしゃいますか?
学校で配布された鍼を今でもそのまま使っている、何となく使っているなどという場合もあると思います。
私は刺鍼する場所に応じて鍼の太さを変えています。
手足は最も細く、腰部は最も太く、首肩はその中間です。
また、人によって太さを調整しています。
治療効果が十分に発揮できないとき、鍼を少し太くするだけで効果が出ることがあります。
また、鍼の刺激が強すぎる時には鍼の太さを少し細くするだけで緩和されます。
私が使っている鍼は1番細いのでは直径0.10㎜、1番太いので0.30 ㎜です。
中国鍼を用いている先生はもっと太い鍼を使っていると思います。
鍼による治療効果を高めたい方、気持ちの良い鍼にしたい方はぜひ鍼の太さの調整にチャレンジしてみて下さい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
*五枢会治療セミナー
再現性の高い治療・有効率の高い治療をマニュアル化し、治療セミナーを行なっています。
興味がある先生・学生の方は下のホームページをご覧になって下さい。
http://5su.muto-shinkyu.com/
今回のテーマは「運動鍼」です。
運動鍼は遠藤唯男先生が最初に提唱した刺鍼法です。
運動鍼は可動域制限に対して絶大な効果を発揮します。
寝違え・五十肩の他、腰部・股関節・膝関節・足関節の可動域制限にも効果的です。
方法として痛みの部位に刺鍼しながら動かす人もいらっしゃるようですが、私は遠隔取穴をしながら患部を動かす方法を取っています。
痛みの部位に刺鍼しながら動かすのは痛いし、鍼が曲がったりする場合もあるので避けたいです。
可動域が治療直後に改善すると患者さんの満足度も高くなると思います。
運動鍼は関節を動かす向き・患者さんの呼吸・用いる経穴などを工夫することにより効果が高まることが多いです。
この様に何らかの工夫を加えることで効果が高まる治療はやっていて楽しいし、飽きないです。
やはりつくづく思うのは、こなす治療をしていると進化しないです。
しかしちょっとした工夫をしながら治療成績を上げていると進化するし、楽しいです。
そのように鍼灸を今後も続けていきたいと思っております。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
*五枢会治療セミナー
再現性の高い治療・有効率の高い治療をマニュアル化し、治療セミナーを行なっています。
興味がある先生・学生の方は下のホームページをご覧になって下さい。
http://5su.muto-shinkyu.com/
良く「実力をつけるためにはコツコツ努力をすることが大切だ。」、とか「急に実力をつける方法はない。」とか言われます。
その通りでコツコツと努力することは重要だと思います。
問題は努力の中身ではないでしょうか。
特に重要なのは「実践」と考えています。
どんなにたくさん勉強しても実際に患者さんを治療していかないと実力をつけるのは難しいでしょう。
例えば水泳の理論をたくさん知っていても実際に泳いだことがない人に水泳を教わりたいでしょうか?
患者さんへの実践は慣れる事だけではありません。
実際に臨床に当たってみると教科書通りでないことがかなり多く、更に勉強する必要が出てきます。
患者さんだけでは十分に実践を積めない場合は家族・親戚・知人にドンドン治療してみて下さい。
実践するリストの中で最重要人物はご自分です。
自分の身体に治療することが最も勉強になります。
昭和の初期に活躍された鍼灸の名人澤田健先生は病気になった時に自分で治療して極意を体得されたとのことです。
そしてその弟子で昭和の時代に活躍された代田文誌先生は「自分が病気になれば色々なことが分かる。」と提唱されていました。
無理に病気になるのは本末転倒ですが、ちょっとした体調不良でも自分で治療をする習慣をつけることが大切だと思っております。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
*五枢会治療セミナー
再現性の高い治療・有効率の高い治療をマニュアル化し、治療セミナーを行なっています。
興味がある先生・学生の方は下のホームページをご覧になって下さい。
http://5su.muto-shinkyu.com/
以前のメールマガジンで症状が多い患者さんの対処法をお伝えしました。
その時には1つの経穴で多くの症状を改善できる治療をすることを提案しました。
この方法は今でも使っており、有効な治療法だと思っております。
しかし、症状が多いのには根本的な原因があると考えられます。
第1に1つの病証が様々な症状を呈していることが考えられます。
脾虚証・腎虚証・瘀血証・痰飲などが候補として挙げられます。
場合によっては複数の病証が存在し多彩な症状になっている場合もあります。
更年期障害や自律神経失調症などに見られるパターンです。
第2に痛みの閾値が低下していることが考えられます。
体のあちこちが痛いという場合、その可能性が高いです。
抑うつを伴っている場合は相当可能性が高いです。
第3に心気傾向が強い場合も考えられます。
些細な症状を気にし過ぎるタイプです。
この様な患者さんは不安感が強く心配して症状を言っているので、まず説明をして安心をしてもらうことが大切です。
症状の多い患者さんに対しては、まず1つの経穴で多くの症状を改善できるものを選ぶという事と同時に、根本的な解決策として病証の改善・痛みの閾値を上げる・安心感の提供をするという事が良いと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
*五枢会治療セミナー
再現性の高い治療・有効率の高い治療をマニュアル化し、治療セミナーを行なっています。
興味がある先生・学生の方は下のホームページをご覧になって下さい。
http://5su.muto-shinkyu.com/
鍼灸師の資格を持っていて開業している場合特に定年はありませんが、いつまで仕事をするべきでしょうか?
一般の企業では60~65才で定年となりますが、定年がなければ75才位まで仕事が出来るのではないでしょうか。
そのためには体力・知力・技術力をキープする必要があります。
高齢で鍼灸師を続けるメリットとしては、高齢者の治療を自分の身体で研究対象としてできることです。
自分の健康管理と治療法の開発を行えるという一石二鳥の効果があります。
超高齢社会を迎え、鍼灸師の担う役割も大きくなると思います。
認知症・脊柱管狭窄症・骨粗鬆症・パーキンソン病などが増えていく可能性が大きいですが、ひどくなる前に治療をしていくことが重要と考えています。
その中で鍼灸も大きな役割を果たせるのではないかと思っております。
そのためには高齢にな っても現役で活躍する鍼灸師は不可欠なのではないでしょうか。
鍼灸師が持つべき知識の中で時に重要なものとして「病態把握力」があると思います。
病態把握がなぜ重要なのかについては、主に3つのポイントが挙げられます。
第1に鍼灸の適応かどうかの判定に役立つという事があります。
例えば頭痛を例に挙げます。
頭痛で鍼灸の適応は、緊張型頭痛・片頭痛を始めとする血管性頭痛・神経痛などが挙げられます。
不適応疾患としては、くも膜下出血・髄膜炎・脳腫瘍などが挙げられます。
特に癌の患者さんでは脳に悪性腫瘍が転移する可能性を考える必要があります。
第2に予後の推定が出来るという事があります。
予後は、その症状が器質的なのものから来ているのか機能的失調から来ているのかで推定できます。
例えば神経痛でも原因が骨棘によるもの(器質的)であれば回復が難しいけれど、筋肉のエントラップメント(絞扼・機能的)であれば回復し易いと判定できます。
第3に治療法の決定に役立つということがあります。
治療法は筋肉の緊張が原因であれば原因筋への刺鍼を行います。
神経痛であれば神経上の圧痛点への施灸を行います。
病態をとらえることは、鍼灸の病証を決定すると同じくらい重要です。
老化というと東洋医学的には「腎虚」という言葉がすぐに出てきます。
易疲労・性ホルモンの低下・骨粗鬆症などが相当します。
しかし、実際には老化は腎虚だけではなく、もっと複数の病証が合併しているケースが多いと思います。
高齢者におけるサルコペニアは筋肉量の減少・消化機能の低下による低栄養から起こるとされており、東洋医学的には「脾虚証」が相当すると考えられます。
動脈硬化・血液粘度の上昇も良く見られる状態ですが、「瘀血証」と関連すると考えられます。
最近の研究でアルツハイマー病の原因となるタウ蛋白・アミロイドβタンパクがどのように取り除かれるのか分かってきました。
タウ蛋白・アミロイドβタンパクは睡眠中に「グリンパティックシステム」によって取り除かれています。
「グリンパティックシステム」の働きは脳内の老廃物の除去です。
睡眠中に脳内のグリア細胞が収縮して水路を作り、脳脊髄液が還流して老廃物が取り除かれます。
睡眠時間が少なかったり、浅かったりするとこのシステムが十分に働かなくなるとのことです。
したがって不眠と密接な肝や心の病証も老化の治療に不可欠となると思います。
更に一人一人が持っている体質傾向と老化現象が合わさって症状が出ていると考えられます。
したがって老化に伴う疾患においてもオーダーメイド的治療は不可欠となると思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
*五枢会治療セミナー
再現性の高い治療・有効率の高い治療をマニュアル化し、治療セミナーを行なっています。
興味がある先生・学生の方は下のホームページをご覧になって下さい。
年齢とともにかかる疾患は変化します。
その時に自分で治療することで、新たな発見・気づきが得られますのでお伝えします。
子供の頃は、喘息・扁桃炎などが多いです。
脾虚証の治療で改善するケースが多く、治療は簡単な部類に入ります。
そして女性では50才前後、男性では50~60代頃に更年期を迎え、性ホルモンの低下に伴う自律神経失調症が出現します。
冷え・のぼせ・不眠などの症状を訴えます。
陰虚火旺・上熱下寒など病証が多少複雑になり、治療も難しくなってきます。
老年期では症状が増加してきます。
整形外科疾患では変形性関節症・脊柱管狭窄症・骨粗鬆症など、内科疾患では様々な症状が出現してきます。
腎虚証・瘀血証・痰飲などの病証が関与している場合が多いです。
体調不良を自分で 治療することで、治療技術が向上し、自分の健康管理もできるという一石二鳥の効果が得られます。
患者さんがひどい虚証で、手技で瀉法が出来ないという場合どうすれば良いでしょうか?
一般的には補法を行って、調子を整えてから瀉法を行うと思います。
しかし、そこまで行くのにかなり時間がかかるという事もあり得ます。
そのような時に使える方法として、「排便を促す」、「利尿を促進させる」というものがあります。
「発汗させる」のは表証の風邪などには使いますが、慢性疾患には使っておりません。
それ以外に「吐かせる」という方法もありますが、私は使っていません。
以前にもメールマガジンで書きましたが、病が軽い場合は補法で良くなりますが、重症の場合には瀉法が不可欠です。
そして重症(精神疾患・悪性腫瘍・自己免疫疾患など)の場合は虚実 夾雑証になっているので瀉法のやり方に注意する必要があります。
また、精神疾患の患者さんは神経質で刺激に敏感な場合もあるので、刺激量に注意する必要もあります。