今回のテーマは「運動鍼」です。
運動鍼は遠藤唯男先生が最初に提唱した刺鍼法です。
運動鍼は可動域制限に対して絶大な効果を発揮します。
寝違え・五十肩の他、腰部・股関節・膝関節・足関節の可動域制限にも効果的です。

方法として痛みの部位に刺鍼しながら動かす人もいらっしゃるようですが、私は遠隔取穴をしながら患部を動かす方法を取っています。
痛みの部位に刺鍼しながら動かすのは痛いし、鍼が曲がったりする場合もあるので避けたいです。
可動域が治療直後に改善すると患者さんの満足度も高くなると思います。

運動鍼は関節を動かす向き・患者さんの呼吸・用いる経穴などを工夫することにより効果が高まることが多いです。
この様に何らかの工夫を加えることで効果が高まる治療はやっていて楽しいし、飽きないです。
やはりつくづく思うのは、こなす治療をしていると進化しないです。
しかしちょっとした工夫をしながら治療成績を上げていると進化するし、楽しいです。
そのように鍼灸を今後も続けていきたいと思っております。
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*五枢会治療セミナー
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