今日もグレムリン関連の工作。
「関連」なので機体そのものではなく、未だに準備段階。
グレムリンの側板は1/16" Sheet とあり、約1.6mmなのでミリ規格では1.5mmに相当。

1/2Aなのでそのくらいの厚さが適当だろうが、1.5mmでは特に機首の剛性が不安。
ダブラー(補強板)を貼ると胴体幅も太くなり、Φ30のスピンナー周りの成形にも苦労しそう。
なので極薄、且つ軽量で強度も確保となると、最後は複合材に行きつく。
FRPは古くから小型船舶などハンドレイアップで、レジンと繊維をペタペタとローラー等で貼り付ける手法が一般的。
だが極端に言えばレジンの張りぼてに近く、重量に比べて強度を受け持つ繊維が少ないのが難点。
レジンを少なく、繊維で強度を上げるには真空引き(バキューム)のバギング一択に絞られる。
余分なレジンを吸い取り、繊維で強度を確保する製法。
軽量高剛性が求められる航空機外装部品や一部の高価なレーシングカーは
熱硬化性樹脂を含侵させ冷凍保存して硬化をストップさせたプリプレグを、
昇温レート・恒温時間・降温レートを制御したオートクレーブで加熱硬化させて作ります。
今回はカーボンファイバーをバキュームでバルサにエポキシ系接着剤で貼り付けてやろうと目論み中。
20数年前にアメリカから取り寄せた、極薄カーボンマットが手元に残っている。
Aerospace Conposite Products(だったかな?)の1ヤードあたり0.2オンスの超軽量のマット。
一見、黒い和紙か不織布みたいだが繊維が長く光沢がある。
通称「カーボン・ティッシュ」などとも呼ばれるやつ。
以前、ラットレーサーの主翼と尾翼に貼り付けたことがあるが、
薄くても硬いカーボン繊維なので馴染みが悪く苦労した記憶が。
また、削りづらいので密着させないと表面の整形が大変でした。
側板などの平板でも真空引きで貼るのがベストだろう。
今日は負圧のアキュームレータ(畜圧器)を作ろうと適当な径の塩ビ管をホームセンターで買ってきた。
過去に1リットルの四角い缶で作って失敗したことがあるので、ネットを見て肉厚のある塩ビ管にした。
(失敗談については、また後日)
旋盤でキャップの中心に下穴を開けて、1/8PT(通称・イチブ)のテーパーネジのタップを立てた。


同じくホームセンターで買ってきた1/8テーパーネジのタケノコフィッティング

同時に、塩ビパイプ用接着剤で一番安い物を買ってきた。
セメダイン製のプラモ用みたいな筆付容器のタイプだが、面積に対して筆が細すぎでした。
紙コップに移して別の筆で両面に塗って一気に押し込んだ。
スグに接着されるので躊躇は禁物。


パイプ両端に接着してフィッティングをねじ込んで完成。
ロール状に巻いてあるのがカーボンティッシュ。

アリエクで中国から買ったリリースフィルムと不織布。
不織布は面での均一な負圧の通路の確保と、余分な接着剤を吸い取るのに使用。
サラシ等でも代用できるが、100均に売っていたのを発見。

リリースフィルムは穴あきフィルムのことで、バギング接着には不可欠。
工作機械用汎用工具をはじめ、計測器や周辺機器など日本製は高くて趣味の範囲で買える物でありませんが、
大陸製は送料を含めても相場は1/3位でしょうか、ホント助かります。

バキューム源はコイツ。

仕事で実機のフラップやフェアリング等の複合材修理をやってましたが、
家での作業は無事にできるか多少、いや、かなり不安。
硬化するまでの30分、片手にヒートガン、もう片手にバキュームポンプをカチャカチャやってみます。
結果、ダメなら他の手段を考えることにしよう。