最高裁判所裁判官の国民審査もあって、いつもより最高裁判所裁判官に関心が出ているかもしれない。
そこで、中学受験ブログとしては、現在の最高裁判所裁判官の出身高校を調べてみた。
氏名 | 出身大学 | 出身高校 |
大谷直人(長官) | 東大法学部 | 都立富士 |
菅野博之 | 東北大法学部 | 道立札幌南 |
山口厚 | 東大法学部 | 教駒(現・筑駒) |
戸倉三郎 | 一橋大法学部 | 山口県立徳山 |
深山卓也 | 東大法学部 | 都立富士 |
長嶺安正 | 東大教養学部 | 教駒(現・筑駒) |
草野耕一 | 東大法学部 | 県立千葉 |
宇賀克也 | 東大法学部 | 教附(現・筑附) |
岡正晶 | 東大法学部 | 香川県立高松 |
三浦守 | 東大法学部 | 麻布 |
林道晴 | 東大法学部 | 教駒(現・筑駒) |
岡村和美 | 早大法学部 | 都立白鷗 |
安波亮介 | 東大法学部 | 東大寺学園 |
渡邊恵理子 | 東北大法学部 | 宮城県立第一女子 |
堺徹 | 東大法学部 | 和歌山県立田辺 |
ご覧頂くとわかるとおり、15名中11名が東大出身である(法学部10、教養学部1)。それも極端な偏りではあるが、何となく予想できる。もっと凄いのは、なんと筑駒出身者が3名もいるのである。まあ都立富士が2名いるのもすごいが。
また、中受界隈でなじみのある私立としては、麻布、東大寺あたりになるだろうか。傾向として、時代背景からか私立出身者が少なく、国公立出身者が多いということは言えそうだ。
ちなみに最高裁判所の裁判官は、裁判官プロパーが就任する枠(だいたい6枠)と、検事出身枠(3枠)、弁護士出身枠(3枠)、学者出身枠(2枠)、官僚出身枠(1枠)という感じになっている。これの構成はほぼずっと変わらない。
それぞれの世界でのエリートが就任するわけだ。このうち弁護士枠と学者枠は別物感があるが、裁判官枠、検事枠、官僚枠は、それぞれの組織で出世した者の最終到達点の様相である(まあ検事は検事総長、官僚は各省の事務次官が最高到達点なのだろうが)。ちなみに裁判官も裁判ばかりしているわけではなく、司法行政に関わる事務方の仕事をかなり行っている裁判官もおり(優秀な裁判官から選ばれる)、そのような経歴を持っている者が最高裁判所裁判官に選ばれることが多い。
つまり、官僚組織のようなところで出世できる人が、結果的に最高裁判所裁判官となることが多いということだろう。それが東大出身者、筑駒出身者が多い理由になると思う。
次回は各最高裁判事の大学受験年における各出身高校の東大合格者数を見ながら、時代背景を少し考えてみたい。
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