去年(2023年11月29日)、米軍横田基地所属の米空軍CV22オスプレイが屋久島沖で墜落し、搭乗していた8人全員が死亡する事故が起きました。

その後(同年12月6日)アメリカ軍は、世界中に配備するオスプレイの飛行を全面停止し、事故原因を調査していました。

そして今年(2024年)3月8日、特定の部品の不具合が原因だったとして、安全対策を列挙しつつ、問題部品の名称などは明らかにしないまま、運用停止措置を解除しました。

早速沖縄では、3月14日午前から、宜野湾市の米軍普天間飛行場で、米海兵隊MV22オスプレイが次々と滑走路を離陸するようになりました。

 

米軍オスプレイ、懸念残したまま飛行再開へ 「不具合」詳細説明なく:朝日新聞デジタル (asahi.com)

在日米軍がオスプレイの飛行再開 普天間飛行場、3カ月ぶり | 毎日新聞 (mainichi.jp)

強まる米軍依存、オスプレイ飛行再開へ 防衛省幹部「拒否権はない」:朝日新聞デジタル (asahi.com)

 

3月21日からは、陸上自衛隊も、千葉県の駐屯地でオスプレイの飛行を再開し、当面は、駐屯地の周辺や洋上などで基本的な訓練を行うとしています。

 

20240312a.pdf (mod.go.jp)

防衛省・自衛隊:日本国内のオスプレイの段階的な運用再開について (mod.go.jp)

 

陸上自衛隊 オスプレイの飛行再開 当面は駐屯地周辺などで基本的訓練 | NHK | オスプレイ

【速報】陸自オスプレイ21日以降に飛行再開 暫定配備先の千葉・木更津市が容認 (msn.com)

 

砂川平和ひろばの建物から見て、目の前にあるフェンスの向こうは、陸上自衛隊駐屯地です。そこに陸上自衛隊木更津駐屯地 輸送航空隊のV-22オスプレイが飛来する、という情報が防衛省北関東防衛局から伝えられたのは、2022年11月初旬のことでした。翌2023年1月以降、災害時の輸送訓練などと称して、月に数回ほど立川飛行場へ飛来するという計画が公表されたのです。

近隣の市民団体はただちに反対を表明し、請願や抗議の運動を行ってきました。

このブログでも、関連情報と共に度々レポートしてきたとおりです。

 

オスプレイが来る! 防衛当局と地元自治体による受入れ体制作り | 砂川平和ひろば Sunagawa Heiwa Hiroba (ameblo.jp)

オスプレイが来る! 関連情報 | 砂川平和ひろば Sunagawa Heiwa Hiroba (ameblo.jp)

オスプレイが来る! 反対行動 | 砂川平和ひろば Sunagawa Heiwa Hiroba (ameblo.jp)

オスプレイが来る! 立川と国立の市民は… | 砂川平和ひろば Sunagawa Heiwa Hiroba (ameblo.jp)

くにたちの空をオスプレイが飛ぶ!? 緊急報告集会(2023.1.14改訂) | 砂川平和ひろば Sunagawa Heiwa Hiroba (ameblo.jp)

オスプレイが来る!立川市HPに「飛来内容」掲載 | 砂川平和ひろば Sunagawa Heiwa Hiroba (ameblo.jp)

オスプレイが来る! 立川の市民団体 再度申入れ | 砂川平和ひろば Sunagawa Heiwa Hiroba (ameblo.jp)

 

砂川平和ひろばも、オスプレイ飛来の度に反対の幟を立てて参加しました。

 

オスプレイ立川基地飛来反対! 2.1 統一行動 | 砂川平和ひろば Sunagawa Heiwa Hiroba (ameblo.jp)

オスプレイ反対 2.1統一行動 フォトレポート | 砂川平和ひろば Sunagawa Heiwa Hiroba (ameblo.jp)

またオスプレイが来る!2023年3月28日午後飛来の報 立川市HPに | 砂川平和ひろば Sunagawa Heiwa Hiroba (ameblo.jp)

オスプレイ再来20230328 フォトレポート | 砂川平和ひろば Sunagawa Heiwa Hiroba (ameblo.jp)

3度目のオスプレイ 2023年4月5日㈬ | 砂川平和ひろば Sunagawa Heiwa Hiroba (ameblo.jp)

オスプレイ飛来問題 追加情報 2023.4.9 | 砂川平和ひろば Sunagawa Heiwa Hiroba (ameblo.jp)

 

しかし、2023年6月27日夕方、立川市のHPにオスプレイ飛来の情報が掲載され、翌朝また立川市をはじめとする周辺地域の住民たちが自衛隊駐屯地の正門前で抗議の声をあげたとき、今回の飛来は中止されたと、唐突に告げられました。2ヶ月ぶり4度目の飛来は、ドタキャンされたのです。

 

オスプレイ飛来 ドタキャン!   | 砂川平和ひろば Sunagawa Heiwa Hiroba (ameblo.jp)

 

以来、先述の墜落事故後の全面停止も重なって、砂川上空にオスプレイのすさまじい騒音が鳴り響くことはありませんでした。

それが、今回の飛行再開によって再び緊張を強いられることになるのでしょうか。

 

飛行再開となった米軍基地周辺や沖縄では、抗議の声が上がっています。大手メディアもあらためてオスプレイの「安全性」に疑念を呈しました。

 

オスプレイ飛行再開に抗議決議 沖縄県議会「防衛省の説明不十分」 | 毎日新聞 (mainichi.jp)

【そもそも解説】オスプレイの飛行再開、安全性に問題は?:朝日新聞デジタル (asahi.com)
 

オスプレイの飛行再開は中止してください | 「横田・基地被害をなくす会」事務局ブログ

 (ameblo.jp)

 

しかしオスプレイの必要性については、相変わらず「中国脅威」や「台湾有事」が前提とされ、大手メディアの論調においても、議論のなかみを問う姿勢が明確とはいえません。

一方、ネット情報やwebサイトのなかには、そのような扇動的な言論のあり方を問題視し、なしくずし的な軍備増強や軍事化に対抗しようとする記事が少なくありません。

数年前に書かれた記事でも、内容は今なお真っ当に思われます。にもかかわらず「中国脅威」と「台湾有事」が益々あたりまえになっていく現状は、逆説的に、それ以外の正当な根拠なく、一部の地域の人々に臨戦態勢を強いるばかりのような理不尽さを浮き彫りにしているのです。

 

日本政府とメディアはなぜ「台湾有事」をあおり続けるのか。隠された「3つの政治的意図」 | Business Insider Japan

台湾有事は避けられるか「百害あって一利なし」 「現状維持」を望む台湾の人々が大多数の現実 (msn.com)

中国は信用できないから「台湾有事」は起きる、という説は本当か? 冷静に歴史を振り返ってみた (msn.com)

「台湾有事は日本有事」の大ウソ。危機を煽る『週刊現代』総力特集の支離滅裂 - まぐまぐニュース! (mag2.com)