本Blog恒例、今年の座右の銘。
『その年に、私にとって大切だった言葉』を振り返ることで、もがきながらも頑張ったのかな、と思える習慣として、今や無くてはならない時間になっています。
香港5年目。
コロナで今年前半は家族総出のオンライン生活に(蛇スープを飲みながら知る)、次女の春夏休みスワップ(VIP待遇の次女)まであり、混沌の缶詰め生活で掛け値無しに疲弊。さらに、夏前に入院手術、夏は香港内引越しと進みばたばたでしたが、そこから3年以上ぶりに一時帰国もでき、後半は随分生活も戻ってきて、ようやく生活のペースが定まってきたかなというところ。
そんな今年の座右の銘は、
桃栗三年、柿八年 です。
小学生みたいですが笑。
資本を投じてから相当の年月を経なければ、それ相応の利益を得ることはできない
ことの例えです。私が人生においてそれを身を以て体験したのは、実は今年が初めてかもしれない、と思ったことが、これを選んだ理由です。
思えば、学生時代、社会人時代を振り返った時に、「常に結実させるべき期日があり」「期日を過ぎて素晴らしい実がなっても、その実に価値はない」と考えてきました。
締め切りを過ぎた仕事は一銭にもならないし、
受験が終わってから勉強しても、結果は変わらない
その価値観の中で、生涯スパンというか、ゴールの見えないチャレンジをあまりして来なかったように思います。
しかし、香港5年目というタイミングで、これまで毎日こつこつ頑張ってきた長女が試験月間を無事かけ抜け、次女も卒園式で大活躍ののちプライマリーにあがり、一年かけて、バイオリンの最初の曲を発表会で弾けるまでになったこの2022年。
香港って(あるいは駐在って)、良くも悪くも環境変化が起こり続けるゆえに、続けていくことそれ自体が難しいことも多い中で、それぞれが実を結ぶタイミングを根気よく待ち、きちんと収穫ができた一年だったと思います。
トロフィーキッズのようなことはしていないですし、言ってしまえば、なにも特別なことではないんです。けれど、子供達が「時間」を立ち向かう敵ではなく、共に歩む仲間であることを体験できたこと。それを今知ったことは、これからも環境変化の大きい人生の中で、きっと糧になったこととおもいます。
それに影響を受けて…というのも変ですが、私も9月から広東語をはじめました。これまでは、恥ずかしながら、香港でしか使うことはないだろう広東語、しかも発音が異常に難しくて聞き取れもしない、どうせマスターできそうもないものに挑戦しようという意欲がどうも湧かなかったのですが、そういうことではなくて、住まわせてもらっている場所に敬意…というのか、その文化を言葉を通じて学ぶことは純粋に楽しいなと思えるようになったのは、私としても大きな変化でした。
そして、 バイオリン練習も細々毎日続いております。まだ次女とどっこいどっこいですが、これまで「いつ初めても遅くない」という言葉を聞くたびに、「またまた~」くらいに思っていたものが、「始めたいなら一刻の猶予もない」と置き換えると、なるほどそうかもしれないですね。
お仕事の方も、新旧クライアントさんに恵まれ、コンスタントに続けてこられましたし、香港ブログの方も(やっとですが)軌道に乗ってきて、「参考になりました!」と言っていただく機会が増えたりして、月並みな言葉ですが、やっていてよかったなと感じる場面が多くありました。
来年もまたどんな一年になるか…先のことは何もわからないけれど、今できることを真摯に、ご縁を大切に努めたいと思う年末です。
special thanks AKOさん
これまでの座右の銘・・・・・・・・・
2021年 三十而立 四十而不惑
2020年 変化は望むものに訪れる、
偶然は準備ができていない人を助けない
2019年 私は好奇心に生かされている
2018年 long vacation
2017年 全ての道はローマに通ず
2016年 感性さえ磨いておけば、大抵のことは乗り越えられる
きっかけのこと 喉元過ぎれば、熱さを忘れる
今年も大変お世話になりました^^
どなた様もよき年始をお迎えください。
心からの感謝をこめて。
Kotomi
今年最後の香港ブログ もアップしました!