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★目次

☆1 高良神(住吉)と神功皇后の熊襲(異類)退治

 

 

  ☆1 高良神(住吉)と神功皇后の熊襲(異類)退治

 

まず、高良神とは。

 

 

筑紫における彼らの熊襲退治(内陸側)

 

彼ら、饒速日命と御炊屋姫は、大和から北部九州へ。

彼女は市杵島姫命(弁財天)であり、その名は宗像の神を表す。

この地へ来てからの神話が、住吉神と神功皇后だ。

様々に名を変え(大己貴神と宗像神など)、共に伝承にある。(*1 下記注)

 

宇佐神宮の当初の社家は、大三輪氏であり、大神神社の社家と同じ。

宇佐神宮の姫神は宗像三神であり、宗像大社の社家の宗形氏は、大三輪氏と同族であった。

ゆえに、大神神社の大己貴命と宗像神の市杵島姫命は夫婦。

 

大己貴命(=大国主神=大物主神)は、饒速日命。

市杵島姫命は、女神天照である御炊屋姫。

 

子孫が散らばった先で名を変え祀ったのだ。

 

 

 

彼らの異類退治(祓い)の神話の一つが、前回の「筑紫島の四つの面」。

それぞれの地が彼らを所以とするもの。

(神話の流れ☆数字は、「祇園の神 14」へ)

神話は彼らの物語を、場面ごとに名を変えて表現していたのだ。

 

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< 彼らの「祓い」と神話の対比 >

 

1 筑紫で異類が暴れまわる

  ☆7 <須佐之男命による高天原の災厄>

  ☆46 <倭国騒乱>もこのことかも。
   ↓

2 彼らが筑紫へ移動(異類退治の為)

  ☆2 <イザナギ黄泉へ>

  ☆34 <神功皇后、筑紫へ>  
   ↓

3 異類退治

  ☆2 <イザナギ黄泉で襲われる>

  ☆4 <イザナギの穢れの祓い>

  ☆14 <須佐之男命の大蛇退治>

  ☆17 <大己貴神のスサノオ神からの試練>

  ☆19-2 <武甕槌神と経津主神の地上平定>

  ☆32 <神武、ナガスネヒコによる抵抗にあう>

  ☆37 <神功皇后の熊襲退治>

  ☆38 <神功皇后の三韓征伐>

  ☆45 <高良神(住吉神)と神功皇后の熊襲退治>

   ↓

4 退治をした後、結界を張る

  ☆3 <イザナギ黄泉の大岩>

 

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1 筑紫(北部九州)で異類が暴れまわる

 

筑紫に現れた異類の様子を表したものが、

☆7 須佐之男命による高天原の災厄。

 

「災厄」は異類である「命つくし神(筑紫神)など複数」によるもの。

*それは羽白熊鷲(はじろくまわし)・羽白熊襲(はじろくまそ)とも呼ばれている。

 

 筑紫へ移動(異類退治の為)

筑紫で異類が暴れるようになったため、彼らは筑紫へ向う。

 

3 異類退治

それを退治したのは彼ら。

今の筑紫神は白日別のことであり、筑紫の国魂、高良大社の神。

(高良神・住吉神・饒速日命)

退治した者が、退治されたモノの名になる。(封印)

 

故に神話の「須佐之男命が災厄をばらまいた」は、

→「須佐之男命が災厄をばらまくものを退治した」ことになる。

 

☆須佐之男命が饒速日命であり、高良神なので、彼が災厄となるもの「筑紫神(命尽くし神)」を退治した。


☆32 <神武天皇、ナガスネヒコによる抵抗にあう>も、場所は違えど、これを意味してるのかもしれない。

また神武天皇は大和で土蜘蛛を退治している。

彼も饒速日命であるので、それらは異類と対峙することを意味する。(大和にもいた)

 

 

< 祓いの神と神話 >

 

彼らの「異類退治」が、神話の「祓い」になる。

これに関わるのが、前回の「筑紫島の四つの面」。

 

図1 筑紫島の四つの面

(海面上昇シュミレーションシステムより)

 

☆白日別

白日別は、筑後国一之宮の高良大社の高良神。

 

☆豊日別

豊日別は豊姫。

彼女は、高良大社の本殿に合祀されている。

しかし、高良神の后は「高良玉垂宮神秘書」によると神功皇后。

豊姫が神功皇后なのだ。

 

☆建日別

高良神と神功皇后が退治していたのが異類。

それは熊襲、羽白熊鷲とも呼ばれる。

その本拠地があったのが、朝倉周辺。

それが建日別=熊襲の地。

 

☆建日向豊久士比泥別
それが背振山系を含む一体となる。

脊振が「竺紫日向久士布流多気」。

竺紫の日向にある久士布流多気の意。

 

これらは、彼らの「異類退治」=祓いが関わっていたのだ。

 

 

☆筑紫の祓い

命尽くし神の伝承から、彼らに繋がっている。

高良神と神功皇后は、五十猛命と甕依姫とも名を変えられていた。

 

 

酷似の伝承がある社の神は、全て同神。

 

*瓊瓊杵尊、住吉大神、春日大神、鴨大神、八幡大神、宝満大神(荒穂神社)
*筑紫神(筑紫の国魂、白日別)、玉依姫(竈門神社から勧請)(筑紫神社)
*宝満宮竈門神社の神は、玉依姫、神功皇后、八幡大神。

 

☆高良の伝承と鹿島の伝承には、


住吉神、鹿島神、鹿の島(志賀島)の神、春日神、安曇磯良神は同神。

☆筑紫神社の白日別は高神であり、
豊日別は神功皇后。

 

☆高良は、物部の祖神、饒速日命である。

 

 

 

彼らは饒速日命と御炊屋姫であった。

 

 

 

( つづく )

 

 

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