登場人物：仮名です
私：まゆき（50代）
旦那：和樹（50代）
長女：亜香里（社会人3年目）
長女の娘：優（ 5才8ヶ月）
優の父親：シュン（浪人5年を経て大学1年目）
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本気でこの塾を辞めようと
決断したのが
同じく第２回目の模擬テスト内で
1人ずつ受けた
自己発信テストでの事。
保護者は教室の外で待機し
動画撮影の為に、スマホを先生に託す。
優ちゃんは、
この２週間頑張って練習したので
１回目の模擬テストより自信があった。
テストが終わって
部屋から出てきた優ちゃんが
なぜか
無表情で無言…
…どうした？？？
すると、
半開きの扉から顔を出した先生が
私にスマホを手渡しながら
「試験の時、この子何も話さないの？」と。
…？？？
何も話さない？？
どういう事？？
意味が分からず
「はい？」と聞き返した。
「教室に入って来ても名前も言わないし
自己発信で何をやるのかも
終わってからの感想も何も言わないから」
（へ？
先生が子供に質問するんじゃないの？
１回目の時は先生が質問してたけど？
実際の入試もセルフサービスなの？？？）
なんか納得行かないけど
「そうですね。練習しておきます」と返事した。
すると
「今回は、何も話さなかったんで
点数付けられないから」
と言い捨てて、扉を閉めた。
何？あの態度！
就職面接じゃあるまいし
幼稚園児相手に自己紹介を待つ先生がいるか？
子供が話さなきゃ、普通、試験官が質問するでしょうよ。
点数付けられないって？なに？
何かよく分からないので
「どうだった？」と優ちゃんに聞いてみた。
「分かんない」
と、肩をすくめる優ちゃん。
？？？？
優ちゃんの様子も変…
返却されたスマホで
先生が撮影した動画を確認する事に。
そこでようやく
無表情で出て来た優ちゃんの心情を理解した。
ーー撮影開始ーー
優： コンコン！指示通りにドアをノック
先生：「どうぞ」
優： 「失礼します」と入室
先生：「こんにちは」と部屋の真ん中へ誘導
優： 「宜しくお願いします」と一礼
先生：「はい」
優： 「………。」先生の顔を見て指示を求める
先生：「………。」優ちゃんを無言で撮影
優： 暫く先生の顔を見て
指示を待っていたが、
諦めて 部屋の隅に移動し、
持参したCDプレーヤーを
机の上に置いて良いか目で先生に確認。
設置後、その机の下で
上履きと靴下を脱ぎ、準備完了。
立ち上がり、
再び先生の顔を見て指示を10秒程待つ。
先生：「………。」無言のまま撮影
優： 指示を諦めて、CDを再生。
曲に合わせて自己発信を
最初から最後まで笑顔で演じ、
「ありがとうございました」とお辞儀
先生：「………。」無言のまま撮影
優： 「………。」
先生の顔を見て10秒程指示を待つが
何も指示がないので
諦めて上履きのところに戻り、
靴下と上履きを履く。
先生：「これで終わり？」
と身支度途中の優ちゃんに聞く。
優： 「うん」と靴下を履きながら
先生の顔を見て返事。
ーー撮影終了ーー
放置プレイか？！
怒りが込み上げてきた！！
幼稚園児がコミュニケーションを取ろうと
一生懸命アイコンタクトを送っているのに
全部無視！！！
返事くらい出来ないのか？！
最悪な大人じゃん！！！
優ちゃん、よく耐えたなぁ…
自尊心が傷付くわ！！
塾の日数が増えてから
優ちゃんが萎縮してきていたし
もう2度とこの塾には行かずに
自宅で受講して対策しよう！！
亜香里とも話して、そう決めた。
コロナ対策で用意されていた
動画配信の授業に全部切り替える旨を
塾長にメールし、
そこから１週間、
自宅学習だけでやっていた。
けど…、
亜香里が時短で家にいる為に、勉強が思う様に出来ない
それに、行動観察の対策も出来ないし、
8月中旬、
都内に教室の多い
桐〇学園 草加校の夏期講習を受けに行くことに。
そこの先生は子供達の事を
「皆さん、良く考えておられましたよ」
「この問題は苦戦していらっしゃいました」
などと、尊敬語で話してくれるほど、
とても丁寧に扱ってくれる！
PC〇〇〇スクールとは大違い
そして、
楽しそうに塾の様子を話す優ちゃん！
たった１日（３時間）の授業で、
もうお友達が出来た
授業料は高いけど
あと１ヶ月とちょっと。
この塾なら
最後まで楽しく頑張れる！
張り切って塾の復習プリントに取り組む
優ちゃんの嬉しそうな姿を見て、
そう確信した。
実際の自己発信テスト動画撮影から
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