現役合格と二浪。本当に優しい子、だから強い。 | アスペルガー症候群の娘が妊娠しました 〜回想録です

アスペルガー症候群の娘が妊娠しました 〜回想録です

大学生シンママになったアスペルガー症候群の娘。

妊娠から出産、出産から今までの育児。
その間の相手家族とのやり取りなど、
周りの人にはあまり話せない事が沢山。

“王様の耳はロバの耳” 的な回想録になりますが、
ツラツラと綴らせていただきます。

主な登場人物:仮名です
  亜香里:アスペルガー長女(当時大学1年生)
  優ちゃん:亜香里の娘(当時 0歳新生児)
  絢香:次女(当時 高校3年生)
  和樹:私の旦那
  シュン:亜香里を妊娠させた子(当時 浪人1年生)
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2017年
2月5日から21日まで
絢香は、入試三昧。


それぞれの大学の対策もしながら
本命を早稲田大学の文学部に絞って
赤本を徹底的に潰す勉強を続けた。


センター利用受験した
中央大学の文学部 法学部、明治大学と

一般受験した
上智大学 青山学院大学の合格発表が
2月14日までにあり、


全て合格していた事が自信となって
その後の慶應義塾大学と早稲田大学の2つの学部にも、不安なく試験に臨めた。


3月中旬に受けたお茶の水女子大の後期試験も
それまでの大学が全て合格だった為、

余裕を持って受験出来、やはり合格した。



息切れせずに、良く最後まで頑張り抜いたなぁと、心から尊敬してしまう。


平日は、学校で夜9時まで勉強。
休日は、ファミレスで一日中勉強 。
とにかく勉強 勉強 勉強の毎日だった。



医大を受験をすると言っていたシュンは…と言うと、
今年も一校も受験せずに、
また浪人生を続けることにしたそうだ。


父親が中央大学 法学部出身で
シュンはその父親を超えたくて
昨年 浪人してまで勉強を続けていたのに

絢香がセンター利用であっさり合格し、
とても悔しがっていた。

それが自信を無くした原因かは分からないが…



正直なところ、

受験生にとって 新生児のいる生活とは、
勉強の時間も勉強の場所も奪われる
とても不利な環境だった。



計らずも そんな環境に、
自分とは無関係の絢香を追い込んだ
張本人シュンは、

勝手に自信をなくして、一校も受けられずに
2年目の浪人を続ける事となり、


被害を被った側の絢香が、
受験した全ての大学で合格したのだった。

何とも、皮肉なものだ。



後日、絢香に勝因を尋ねたら、

1、12月末に何度も何度もやり直した
  センター試験予想演習 20回分の問題が
  予想以上に難しかったお陰で、
  実際のセンター試験が簡単に思えた事。

2、将来、亜香里と産まれた赤ちゃんを
  自分が養う事になるだろう。と思い、
  出来るだけ良い大学に入ろうと決意した事。

この2つだそうだ。



絢香は、誰かを責める訳でもなく


むしろ、何の責任もないのに
亜香里と赤ちゃんを養おうとさえ 考えてくれている。



本当に優しい子。

だから、強いのだろう。



もちろん、直ぐに
「亜香里と赤ちゃんを養うなんて
  そんな重荷は負わなくて良いよ」と、話したけど、


絢香の優しさには、心から感謝しています。


それと、夜泣きを
受験の最後まで我慢してくれた赤ちゃんにも。



心から、ありがとう。



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※大筋の記事はこちらです。

最初の記事。
アスペルガー長女が妊娠した

長女 亜香里が堕胎を考え始めた出来事。

長女 亜香里が赤ちゃんを産む事を決めた出来事。


亜香里がシュンと別れた。

認知と養育費



※オマケ
次女 絢香の一般入試対策と試験結果

次女 絢香のセンター試験自己採点

次女 絢香がやった、センター試験攻略の為の勉強法。