育児に関わりたい人、関わらせたい人。「1年待って」とは? | アスペルガー症候群の娘が妊娠しました 〜回想録です

アスペルガー症候群の娘が妊娠しました 〜回想録です

大学生シンママになったアスペルガー症候群の娘。

妊娠から出産、出産から今までの育児。
その間の相手家族とのやり取りなど、
周りの人にはあまり話せない事が沢山。

“王様の耳はロバの耳” 的な回想録になりますが、
ツラツラと綴らせていただきます。

主な登場人物:仮名です
  亜香里:アスペルガー長女(当時大学2年生)
  優ちゃん:亜香里の娘(当時 0歳3ヶ月〜)
  絢香:次女(当時 大学1年生)
  和樹:私の旦那
  シュン:亜香里を妊娠させた子(当時 浪人2年生)
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2017年4月初旬。


亜香里の赤ちゃん、優(ゆう)は、
もうじき3ヶ月児。


だんだんと、夜の睡眠が長くなった。


5〜6時間、朝まで
まとめて寝てくれるようになったお陰で、
辛かった睡眠不足が解消されつつあった。



しかし、新たな課題が…。


ミルクの飲む量が増えたせいもあって、
毎回の授乳に、もの凄く時間が掛かるようになったのだ。


チョビチョビ飲みで
毎回、1〜2時間も掛かる…!


ずーーーっと、横抱っこしたまま、
優ちゃんの方に顔を向けて

何とか気分良く飲み干して貰えるよう
話し掛けながら授乳。



これを、毎日6〜7回。
下向き横抱きキープを、10時間以上!


当然、腕も肩も、首も…
だんだんと背中も辛くなってくる。


新生児の頃から心配していた
ハート型の舌は、

やはり、舌小帯短縮症なのでは?



舌小帯短縮症だと、舌を上手く使えず
母乳やミルクの飲みが悪くなる。

確かに、母乳はもの凄く飲み辛そうだった。



哺乳瓶の乳首を
ピジョンからNUKに変えてみたり、

粉ミルクを他のメーカーに
変えてみたりもしたが全く改善せず、



亜香里も私も
授乳の時間をストレスに感じ始めた。


当然、それは優ちゃんにも伝わり、

遂には、哺乳瓶を口にするのも
仰け反り、嫌がるようになってしまった。



赤ちゃんにとって、
“一番の至福の時” な筈のミルクタイムが、
苦痛の時間に…。



結局 2ヶ月間、頑張ったが

6月下旬に
舌小帯短縮症の手術を受け、
(写真での診断は軽度だったが、手術したら
  舌小帯の筋が硬くて太く、重い症状だった)




そして更に
“抱っこ法” という、母子のカウンセリングで
授乳を苦痛に感じていた心をほぐし、



すっかり、授乳の問題は解消した。

…が、その頃からだ。

亜香里がシュンにも育児をさせようと
度々、ウチに呼ぶようになったのは。


「何で私だけが苦労しなきゃならないの?
  子供は女1人では作れないんだよ!
  シュンも同じように苦労してよ!」



私的には、もう
シュンの家族とは関わりたくなかったのに

度々、家に来るようになり
優ちゃんの父親面するシュン。



うーーーん…。



…認知や養育費の事、
何も話しが出来てないんだけど…


全て有耶無耶にされたままなのに…



痺れを切らした私は、シュンに話した。

「ちょっとウチに来過ぎじゃない?
  月1日程度なら許容範囲内だけど、

  ゴールデンウィークに入ってから
  毎日のように来てるよねぇ…?

  それだったら、
  認知や養育費の話し、キチンとしようよ。

  医大受験もやめて理系志望に変えたんなら
  今すぐにでも認知出来るんじゃない?」


シュンは頷いて言った。
「認知は今すぐでも出来ます。
  でも、養育費は親じゃないと…」


「時間のある時で良いから
  お父さんから和樹宛に電話を貰える?」



翌日、仕事中の私の携帯に、
シュン ママから
ものすごい剣幕で電話が掛かってきた。

「1年待ってって言ったでしょう!!
  たった1年が待てないの?!」



「1年待って、とは
  シュン君の言った言葉ですよね?

  シュン君の立場で言える事って、
  勉強に集中するから、育児参加は
  1年待ってくれって事だけでしょう?

  医大受験もしないなら
  認知だって直ぐ出来ますよね?
  親同士で話し合いを進めましょうよ」



「今はまだ出来ないの!

  医大を受験出来なかったのだって
  あんた達のせいでしょ!

  勝手に赤ん坊を産んだんだから、
  育てるのも全部そっちでやってよ!

  もうこれ以上、シュンを困らせないで!」



「堕ろしてと言ったのに
  堕ろさなかった私達が悪いと。

  だから、勝手にそっちで育てろと。
  そう言う事ですね?

  でも、シュン君はしょっちゅう来てますよ。
  優と関わりたいんですよね?」



「もう二度とシュンは行かせませんから!
  そうすれば良いんでしょ!!」



「でも、それじゃあ、
  シュン君は可哀想じゃないですか?

  それと、
  言った言わないの話しになるから

  1年待って欲しいと言うなら
  どういう理由で何を1年待つのか

  書面にして交わしておきましょうよ」



「分かりました!
  こちらで弁護士に文書を作成して貰って
  そちらに送ります」

シュンの母親はそう言って電話を切ったが、


後日、シュンを通して
「信頼関係が崩れるから文書にはしない」と。


仕方ないので
何もせず、1年待つと返事した。



というか、そもそも
両家の間に信頼関係なんて、
あるんだかどうだか…?



1年待ったらシュンが成人する。

シュンの親はそれを見越して
責任放棄しようとしているんではないか?



今までの対応から

つい、そう疑ってしまう…。



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※大筋の記事はこちらです。

最初の記事。
アスペルガー長女が妊娠した

長女 亜香里が堕胎を考え始めた出来事。

長女 亜香里が赤ちゃんを産む事を決めた出来事。


亜香里がシュンと別れた。

認知と養育費



※オマケ
次女 絢香の一般入試対策と試験結果

次女 絢香のセンター試験自己採点

次女 絢香がやった、センター試験攻略の為の勉強法。