登場人物：仮名です
私：まゆき（50代）
旦那：和樹（50代）
長女：亜香里（社会人3年目）
長女の娘：優（ 5才8ヶ月）
優の父親：シュン（浪人5年を経て大学1年目）
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ジリジリ灼ける太陽の下
湿度も高く、
数分間、外にいるだけで
クラクラしてくる真夏。
世間では
コロナ第七波が来るとかで
マスク着用を求められるので
息苦しくて仕方がない
暑いだけでイライラしてくる７月8月は、
受験生にとって勝敗を決定付ける
夏期講習や個別講習で盛りだくさんの時期。
塾へ行く日数が週3〜4日に激増し、
心身共に疲れが溜まり始めていた。
入試まであと２ヶ月を切り、
塾の先生も保護者も、
皆んなピリピリ…
そんな状態の中、とうとう
先生から怒鳴り声が上がってしまったのだ
８月３日に実施された
第二回目の学校別模擬テストでの事。
行動観察のテストに数分遅れてきた子が、
お母さんにしがみ付いて泣いていたら、
「早くして！もう始まるから！！
もう、泣いたままで良いから！！
そのまま教室に入って！！」と。
当然、ますます泣いて離れなくなり…
見兼ねた塾長が
「ちょっとー
一旦涼しいところで落ち着いて！
テストはそれからで良いから！！」
と、保護者の待機室に親子を連れて来たけど
お母さんも周りの目が気になるのか
子供の泣きたい気持ちも聞かずに
「もう泣かないの！！
大丈夫だから！
あなたは大丈夫！！
本当にあなたは大丈夫だから！！」
と呪文のように＂大丈夫＂を連呼しながら
自分から子供を引き剥がす…
そして、ちょうど引き剥がされたところの子供の肩を取り、塾長がそのまま教室に送り込んだ
まだ全然落ち着いてないんだけど…
それに、行動観察で先生が出した指示を聞いて
「〇〇って◆◆？」と質問した子達に対して
「あなた達！勝手にお話ししたら
頭の悪い子って思われちゃうよ！
あなた達は頭良いんでしょ？！
だったら変なこと言わないの！！」
受験で受からない子や
受験しない子のことを
頭の悪い子…って
差別的な発言…
引いたわ…
生徒に向かって怒鳴ったり
「そんなんじゃ受からない」と脅したり
差別したり
合格率の高い塾だったから選んだけど
このまま、ここの指導を受けていて
本当に受かるの？
なんだか子供達の言葉数も
減って来ているし…
発言も、先生の顔色を伺って
先生が求めそうな言葉を慎重に選んでいる様だし。
塾の先生に認められるのが目的ではないのに
だんだん
不安になって来た…
優ちゃんと作った 四方からの観察問題
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