東京都美術館で開催中の「ボストン美術館展 芸術✖️力」に行って来ました。
本展は、ボストン美術館設立150周年にあたる2020年に開催予定でしたが、新型コロナウィルス感染拡大
の影響で中止となった幻の展覧会です。
この度まさかの開催となり、美術ファンにとっては嬉しい限りです。
今回のテーマは「力」です。
権力の象徴はどのように表されてきたのでしょうか。
以下の5章立ての構成で展示してあります。
姿を見せる、力を示す
聖なる世界
宮廷のくらし
貢ぐ、与える
たしなむ、はぐくむ
「戴冠式の正装をしたナポレオン1世の肖像」(ロベール・ルフェールと工房)の衣装の豪華なこと!
見るだけで、ふわふわ感も伝わってきそうです。
それに凛々しい顔つきですね。
また、地上の統治者は神の代理人としての役割を果たし、あるいは地上における神の出現であるとすら
考えられてきました。
そうしたことから、宗教に関わる芸術作品を生み出してきました。
ニッコロ・ディ・ブオナッコルソの「玉座の聖母子と聖司教、洗礼者ヨハネ、四天使」といった
西洋絵画だけではなく、平安時代に作られた日本の「大日如来坐像」も展示してあるなど
ユニークな展示となっています。
また、日本にあれば国宝間違いなしと言われる「吉備大臣入唐絵巻」と「平治物語絵巻」も里帰り
しています。
「吉備大臣入唐絵巻」は試験のカンニングをしたり、囲碁の勝負で黒石を飲み込んだり楽しめる内容
になっています。
ボストン美術館の名品が集まる展覧会です。
おすすめします。
会場:東京都美術館
会期:2022年7月23日(土)〜2022年10月2日(日)
時間:9:30〜17:30
※金曜日は20:00まで
※入室は閉室の30分前まで
休室日:月曜日
※8月22日(月)、8月29日(月)、9月12日(月)、9月19日(月・祝)、9月26日(月)は開室
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団東京都美術館、ボストン美術館、日本テレビ放送網、BS日テレ、
読売新聞社
後援:アメリカ大使館
協賛:DNP大日本印刷、テンピュール・シーリー・ジャパン
協力:日本航空、日本通運、CS日テレ、ラジオ日本、文化放送、TOKYO MX、テレビ神奈川
企画協力:NTVヨーロッパ