FRIENDS3 第12話 | 夢から醒めた夢

夢から醒めた夢

ありそうで無いコントのような物語『シチュエーションネタ』を中心に更新しています!
是非読んで下さい♪

 

 

 

さぁ、吉岡里帆をリホリホする。夢から醒めた夢でございます。

 

 

 

 

本日は遂に『FRIENDS3』第12話の公開日です!

 

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とうとう最終回でございます。

 

いやいや…、遂に終了ですよ…。

 

感慨深いなぁ…。

 

第1作目である『FRIENDS』にペンを入れ始めたあの頃から約4年間、この日のためにやってきたようなものです。

とてもとても忙しかったブログの毎日更新の日々から遂に脱却出来ます!

 

さてさて、前回の第11話は最初から最後までバカみたいに濃厚な展開であったかと思います。

 

『ナンバーヒットゲーム』というルール上、シンプルかつ仕掛けようのない単純なゲームであるはずが、壮絶な頭脳戦が繰り広げられておりました!

 

 

柳と桐山によるルールの隅から隅まで利用した駆け引きの末、ここまでの全てを利用した桐山の必勝法「H.S.S.Y.Yチームのエントリーシートをディーラーから奪う」が炸裂しました。

 

その結果、とうとうH.S.S.Y.Yチームにエントリーされている”本当のメンバー”とそのパーソナルナンバーが明らかになってしまいました。

 

 

ん?

何やら見た事のない人物がいますね…。

 

第11話のラストにエントリーシートを読み上げた武田の口から発せられた最後のメンバーは…、18年前に死んだはずのリュウでした!

 

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リュウが生きていた…!?

 

どうして…?そして、どうやって生き延びた…?

そして、この絶体絶命の『ナンバーヒットゲーム』をH.S.S.Y.Yチームは逆転出来るのか…?

 

 

あ、先に書いておくと、本編では明かされない「隠された真実」があります。

「目で見える結末」と「目で見えない結末」…。

その2つはまるで対極。

 

あなたには…どこまでが”見える”でしょうか?

 

まぁ、それも明日の『FRIENDS3 制作秘話』にて解説しますので、皆様はあくまでも”考察”という形でコメント頂けたらと思います!

 

 

 

さて、それでは例によって復習の余地を与えましょう。

 

 

『FRIENDS3』第1話はこちら!

FRIENDS3 第1話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS3』第2話はこちら!

FRIENDS3 第2話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS3』第3話はこちら!

FRIENDS3 第3話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS3』第4話はこちら!

FRIENDS3 第4話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS3』第5話はこちら!

FRIENDS3 第5話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS3』第6話はこちら!

FRIENDS3 第6話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS3』第7話はこちら!

FRIENDS3 第7話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS3』第8話はこちら!

FRIENDS3 第8話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS3』第9話はこちら!

FRIENDS3 第9話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS3』第10話はこちら!

FRIENDS3 第10話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS3』第11話はこちら!

FRIENDS3 第11話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

 

…いいですね?

最後ですよ?

 

 

それでは、『FRIENDS3』第12話…、どうぞ!

 

 

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武田「何はともあれエントリーシートをゲットしたぜぇ~!緑川由依が34番!秋元鈴菜が71番!…あれ?橋本って教師の名前が書いてないぞ…?」

 

桐山「じゃあ、誰の名前が書いてあるのさ?」

 

武田「…田畑 龍………53番…。」

 

今藤「はぁ!?」

 

三上「どうしてリュウがエントリーされてるの!?」

 

柳「…言ってただろ…。4年前のやまみ小学校の時に橋本先生が…、「リュウの遺体は未だ見つかっていない」って…。」

 

芳賀「…っていうか、それってつまり…!?」

 

吉田「リュウが生きてるって事!?」

 

柳「…その通りだ。…バレたから出て来ていいぞ、リュウ。」

 

リュウ「久しぶり!小学4年生ぶりだね!」

 

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芳賀「リュウ!」

 

吉田「え!?何で!?何でリュウが生きてるの!?」

 

今藤「…ダメだ、頭がクラクラしてきた…!」

 

三上「リュウ…、今まで何してたの!?」

 

リュウ「聞きたい事も沢山あるだろうし、昔話に花を咲かせたいんだけどさ…、見たところ かなりピンチな状況だろ?勝てる見込みはあるの、柳?」

 

柳「…可能性はかなり低い…。桐山のパーソナルナンバーを残り3ターンで当てないといけないからな。」

 

リュウ「…だったら…、まずはそっちに集中だな。必ず全員で生きて帰ろう!」

 

芳賀「リュウ…。」

 

リュウ「…あ…。」

 

田畑「君…、生きていたんだねぇ~!」

 

リュウ「あんた…、俺を刺して生き埋めにした人だよね?未だに気持ち悪い面影が残ってるよ。」

 

田畑「覚えていてくれて嬉しいよぉ~!」

 

芳賀「普通に「気持ち悪い」って言われてたけど大丈夫!?本当にそれでも嬉しい!?」

 

リュウ「そして あんたは…米沢社長…!会見の中継を見たよ…。よくも愛を…!」

 

米沢「何や…!やんのかい?」

 

リュウ「お前ら2人とも…このゲームに勝って刑務所にぶち込んでやる!」

 

柳「悪いリュウ…。それは無理だ。」

 

リュウ「え!?」

 

柳「そういう約束で桐山を裏切らせているからな。」

 

リュウ「あ…、そう…。ふ~ん…。」

 

芳賀「せっかく啖呵切ったのに可哀想!」

 

桐山「さて…、次のコールはそっちのターンだったよね?ディーラーさん 仕切ってよ。」

 

ディーラー「は…はい…。それでは、先攻のH.S.S.Y.Yチーム…。コールをお願いします。」

 

リュウ「さて…、3回以内に当てないといけないんだろ?コールする数字はどうする?」

 

秋元「それなんだけど…、少しだけ私に時間くれない?」

 

柳「…あぁ…。」

 

秋元「…桐山さん?あなたかっこいいわね。もしパーソナルナンバーを教えてくれたら、トップアイドルである私が食事に付き合ってあげる…!」

 

桐山「僕には色仕掛けは通用しない。」

 

秋元「チッ。」

 

芳賀「出てる出てる!根っこの性格の悪さが出てる!」

 

緑川「じゃあ次は私が!桐山さぁ~ん、私…」

 

桐山「あっちに行ってくれ。」

 

緑川「…。」

 

芳賀「玉砕じゃねぇか!っていうか、本当に男にハマんねぇな!」

 

リュウ「じゃあ、俺がやってみる?」

 

芳賀「リュウの色仕掛けは もうマジで意味分かんないから!」

 

リュウ「そうか…。じゃあ降参する?」

 

芳賀「何でだよ!ここまで頑張って来たのに あっさりそういう事言うな!」

 

柳「リュウ…。お前の直感でコールしてみてくれ。」

 

リュウ「…え…、いいけど…。」

 

柳「…頼む…!」

 

リュウ「分かった…。じゃあ…桐山…50番。」

 

ディーラー「今回のコール…、ハズレです。よって、コールをした田畑 龍 様は…、ハズレの数字が3つ公開されます。19・47・94です。」

 

今藤「…外れた…。やばいね…。」

 

柳「…。」

 

ディーラー「それでは、後攻の桐山チーム…。コールをお願いします。」

 

桐山「う~ん…。じゃあ…、緑川さん…34番。」

 

緑川「…。」

 

ディーラー「今回のコール…、当たりです。よって、緑川様は追放となります。」

 

 

緑川「あ~あ…!追放早かったなぁ…。あまり役に立てなかったね…。」

 

柳「…いいや…。緑川が来てくれなかったら、俺達はもっと早くに全滅していた…。」

 

ディーラー「それでは、先攻のH.S.S.Y.Yチーム…。コールをお願いします。」

 

リュウ「…。」

 

柳「…何番でもいい…。思いのままにコールしてくれ…。」

 

リュウ「…俺は…、みんなの命を預かって直感でコールなんて出来ない…!」

 

芳賀「リュウ…。」

 

吉田「桐山!もういいだろ!?こんなゲーム終わりにしよう!許してくれ、爆死なんて嫌だ!」

 

桐山「見苦しいよ吉田くん!今更「許してくれ」なんて無理だね!」

 

吉田「そんなぁ…!」

 

柳「…。」

 

桐山「さっさとコールしてさぁ…!全部終わらせようよ?」

 

柳「…リュウ…。俺達は誰もお前を咎めない…。お前がコールする数字を信じる…。」

 

リュウ「…ふぅ~っ…。………桐山…27番…。」

 

ディーラー「今回のコール…、ハズレです。よって、コールをした田畑 龍 様は…、ハズレの数字が3つ公開されます。35・51・82です。」

 

リュウ「…くそっ…!」

 

ディーラー「それでは、後攻の桐山チーム…。コールをお願いします。」

 

桐山「秋元さんで71番。」

 

芳賀「即答だな!」

 

ディーラー「今回のコール…、当たりです。よって、秋元様は追放となります。」

 

 

秋元「あっさりと当てられた…。…次がラストチャンスなんでしょ?絶対に当てないと…。」

 

リュウ「…うん…。」

 

ディーラー「それでは、先攻のH.S.S.Y.Yチーム…。コールをお願いします。」

 

リュウ「…あのさ…。最後にコールする数字…。5人で決めてもらえないかな…。」

 

柳「…?」

 

リュウ「俺達は5人を信頼してこそ、このゲームの参加を決めたんだ…。5人が決めた数字がもし外れても…、恨んだりしないからさ…。」

 

緑川「…そうだね…。5人が決めた事なら ついて行くよ!」

 

秋元「あんたたちのやる事は…全部正しいんでしょ?」

 

今藤「…どうする…?」

 

吉田「…。」

 

柳「…やろう…。これは元々…、俺達の戦いだ…。」

 

芳賀「今回 俺達が選ぶ数字で…、9人の命が左右される…。」

 

今藤「5人全員が納得のいく数字…。」

 

三上「…怖いよ…。」

 

芳賀「…結衣、何持ってるの?」

 

三上「やまみ小学校の限定100個のキーホルダー…。お守りだと思ってるから…。」

 

今藤「そういえば…、5人みんな持ってるんだよね?限定100個のキーホルダー!」

 

吉田「俺達の”絆の象徴”って柳が言ってたよね、限定100個のキーホルダー。」

 

芳賀「この世に100個しか無いのに俺達5人とも持ってるんだもんな。」

 

柳「あぁ…。100個しか存在しな………100…。」

 

三上「100…。」

 

今藤「100…。」

 

芳賀「100…。」

 

吉田「41…。」

 

芳賀「何でだよ!今 完全に全員「100」でピンと来る流れだったろ!「41」って どこから来た数字だよ!」

 

柳「リュウ…。俺達が決めた数字は100だ。」

 

リュウ「…分かった…。5人を信じるよ。」

 

桐山「さてと…、ラストチャンスだね。君達は何番を選んだのかな?」

 

リュウ「………コール…するよ?」

 

柳「頼む…。」

 

ディーラー「お待ち下さい!」

 

リュウ「…え?」

 

柳「…?」

 

ディーラー「コールをする前に…、お伝えしておきたい事がございます。」

 

桐山「…?」

 

ディーラー「桐山様のパーソナルナンバーは…100番です。」

 

桐山「!?」

 

柳「!?」

 

田畑「!?」

 

吉田「!?」

 

米沢「!?」

 

今藤「!?」

 

武田「!?」

 

三上「!?」

 

橋本先生「!?」

 

緑川「!?」

 

秋元「!?」

 

リュウ「!?」

 

芳賀「…え、それ…言っていいの!?」

 

桐山「良い訳ないだろ…!何してるんだ貴様…!」

 

ディーラー「悩みました…。ディーラーがプレイヤーのパーソナルナンバーを公表するなど言語道断…。私がエントリーシートを奪われた瞬間のお互いの残り人数は3対1でした。…なので…、残り人数が1対1になったタイミングで桐山様のパーソナルナンバーをH.S.S.Y.Yチームにお伝えする事を決めました。ディーラーとして…、ゲームを”公平”にするために…!」

 

桐山「ふざけるな…!ふざけるなぁ~っ!お前は僕が雇ったんだぞ!ゲームを中立に運営するとはいえ…、こんなの…!」

 

ディーラー「…あなたは私を殺そうとしました…。ゲームに勝つために…。しかし、三上様は自分達が負ける可能性があるにも関わらず、私の命を優先して下さいました…。私は1人の人間として…、H.S.S.Y.Yチームの9名を救います。」

 

桐山「ディーラー失格だ貴様は…っ!」

 

ディーラー「「ディーラー失格」…?残り人数1対1でお互いに相手のパーソナルナンバーを知っている…。これは紛れもない”公平”な状況…。私はそうなるように調整しただけです。」

 

桐山「黙れ!仕切り直しだ!こんなゲーム…無効だ!」

 

柳「仕切り直してもいいが…、結局お前の負けは変わらないよ。」

 

桐山「どうして…!?」

 

柳「今この場に…、100%信頼出来る人間がいるか…?」

 

桐山「!?」

 

柳「このゲームはチーム戦…。仲間を信じられないようじゃ…、何回やっても俺達には勝てない…。」

 

桐山「…っ!」

 

柳「お前は『イチハチじゃんけん』の後、俺に言ったよな…。「俺が凡愚で自分は天才」…。「そこが勝敗を分けたんだ」と…。」

 

桐山「…。」

 

柳「俺からもお前に言ってやる。俺達は仲間との絆を大切にして勝った…。お前は仲間との絆を軽んじて負けた…。それが…この結果になった理由だ。」

 

桐山「………コールしろ…。」

 

リュウ「桐山…100番…。」

 

ディーラー「今回のコール…、当たりです。よって、桐山様は追放となります。」

 

 

桐山「…。」

 

ディーラー「そして この瞬間…、H.S.S.Y.Yチームの勝利が決定致しました。これにて『ナンバーヒットゲーム』終了です。」

 

芳賀「…勝った…!?」

 

今藤「マジ…!?」

 

吉田「これで解放される…!?」

 

三上「修斗くん!」

 

柳「あぁ…。俺達の勝ちだ。」

 

リュウ「やったな、みんな!」

 

吉田「ありがとう リュウ!」

 

緑川「お疲れ、柳くん!よく勝てたね!」

 

秋元「やっぱりすごいね、あんた達…!」

 

柳「お前らが来てくれたおかげだ。本当にありがとう…。」

 

田畑「桐山さぁ~ん!負けちゃったよぉ~!」

 

米沢「裏切ってすまんかった!俺らのせいや!」

 

武田「俺がつまらねぇペナルティなんか犯したからだ…。悪かった…。」

 

桐山「…仲間…か…。」

 

武田「…え?」

 

橋本先生「…それじゃ…、警察に通報しようか。」

 

三上「ちょっと待って下さい、先生!」

 

橋本先生「どうした、三上さん?」

 

三上「もう…終わりにしたいんです…。今回刑務所に入って また復讐ってなったら この戦いは終わりません。だから通報はしないで、お互いにもう関わらないという約束をしてもらえませんか…?」

 

田畑「「もう関わらないで」って…、俺もぉ~?」

 

三上「田畑さんは…特にです…。」

 

田畑「ガーン!」

 

三上「修斗くん…、ダメ…かなぁ…?」

 

柳「…いや…、そうしよう。」

 

桐山「…。」

 

柳「桐山…、分かったか?もう二度と俺達に関わるな。」

 

桐山「…君達と…小学生の頃に出会いたかったよ…。」

 

柳「桐山…。」

 

桐山「隣に君達がいたら…、僕も仲間を信じられる人間になっていたのかな…。」

 

柳「…。」

 

桐山「柳くん…。」

 

柳「…。」

 

桐山「今藤さん…。」

 

今藤「…。」

 

桐山「吉田くん…。」

 

吉田「…。」

 

桐山「三上さん…。」

 

三上「…。」

 

桐山「は…は…、…みょ?」

 

芳賀「「芳賀」だよ!「みょ」って何だ!」

 

桐山「君達は…面白い。」

 

柳「俺も面白かったよ。お前は間違いなく天才だった。」

 

桐山「(笑)」

 

柳「今日は仲間と…美味い酒が飲めそうだ。」

 

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~居酒屋~

 

全員「カンパ~イ!」

 

吉田「いや~!すごい体験だったな!命懸けのゲームをやらされるなんて、マンガとか映画の中だけの話かと思ってたよ!」

 

今藤「しかも勝って、みんなでこうやってお酒を飲めているのはすごいよね!」

 

柳「みんなの力があってこそだ。緑川…秋元…リュウ…。ありがとうな。」

 

緑川「いいって、いいって!また みんなの力になれて嬉しかった!」

 

秋元「私もライブよりもドキドキな経験だったよ!それに…、三上さんに借りも返せたしね!」

 

三上「ありがとうございました!秋元さん大好きですっ!」

 

秋元「ん~っ!可愛いっ!」

 

吉田「結衣ちゃんとベルーナちゃんが急激に仲良くなっておる~っ!たまらぬ~!」

 

秋元「誰が「ベルーナちゃん」よ!」

 

吉田「ごめんなさい。」

 

芳賀「強気な性格はさすがに治ってないな。」

 

緑川「それより、私達も参加させてもらって良かったの?みんなリュウくんに聞きたい事いっぱいあるんじゃないの?」

 

芳賀「あ!そうだよ!リュウ!小学4年生の時に姿を消して 今までどうしてたんだよ!」

 

リュウ「俺は4年生のお泊まり会の肝試し中に田畑に刺されて、山奥に運ばれた…。そして生き埋めにされている所をたまたま山で暮らしている老夫婦が目撃していたんだよ。田畑が立ち去った後、すぐにその老夫婦に掘り起こされて命を救われた。手当てをしてもらって…、俺はしばらくそのままそこの家に住ませてもらう事になった。2人からも「孫が出来た」って喜ばれたしね。」

 

芳賀「だから警察が手を尽くしてもリュウの遺体が見つからなかったのか!」

 

柳「あぁ…、だってリュウは死んでいなかったんだからな。」

 

今藤「でも、助かったんなら どうして戻って来なかったの!?」

 

リュウ「俺の両親は、小学生の俺を1人で家に残してパチンコに出掛けるような親だった…。食事とかも自分で何とかしてたんだよ…。俺はそんな家に…帰りたくなかったんだよ…。」

 

三上「当時のリュウは…そんな辛い風には見えなかったけど…。」

 

リュウ「みんなといると楽しかったからね。みんなと遊んでいる時だけは親の事を忘れられた…。」

 

三上「リュウ…。」

 

リュウ「俺が行方不明になってからのニュースは、その老夫婦の家で観てたよ。先生方や警察が一生懸命捜索を続けてくれている中、俺の親は記者からの取材も全て断り、その上 俺を探す素振りも無かった…。そうですよね、橋本先生?」

 

橋本先生「うん。」

 

芳賀「いや、気を遣えよ!もうちょっと親をフォローしてやれよ!」

 

橋本先生「あれはもう…酷い親だったね。」

 

芳賀「やめろ!追い討ちをかけるな!」

 

リュウ「それを知った俺は…、もう家に戻らないと本当に決めた。そこからついこの前まで、その老夫婦と山奥で暮らしていたんだ。」

 

今藤「知らなかった…。」

 

芳賀「でも、警察への通報くらいは出来たはずだろ。リュウの証言があれば、田畑の逮捕に直結したんじゃ…。」

 

リュウ「俺がやまみ小学校の廊下で田畑に刺されて担がれた時…、意識が朦朧としながらも聞こえたんだ。田畑が愛に「この事を誰かに話したら家族も友達も皆殺しだ」って。…愛…、誰にも言わなかったろ。」

 

三上「うん…。」

 

リュウ「俺も同じ気持ちだった…。自分が警察に話す事で、愛や愛の家族…、お前達に万が一の事があるかもって思うと…、行動が起こせなかった…。」

 

今藤「…小学4年生だったもんね…。」

 

リュウ「愛が無事なら…、みんなが無事なら…、ただ それだけで良かった…。」

 

吉田「…リュウ…。」

 

リュウ「そして昨年、テレビで三上の記者会見を見たんだ。その会見で吉田・柳・芳賀・今藤の名前を聞いて、5人がアイドルとして活動している事を知った…。それと同時に…愛が自殺した事も知ったんだ。」

 

柳「…。」

 

リュウ「5人に無性に会いたくなって、半年前からみんなを探していたんだけど、5人の現在を知っていそうな橋本先生を尋ねたんだ。」

 

橋本先生「君が突然私の前に現れた時は驚いたよ。持っていた水晶玉を落としそうになった。」

 

芳賀「何で本当の占い師みたいな物を持ってるんだよ!…えっ…、って事はリュウが生きている事を柳が知ってたのって…。」

 

柳「あぁ…、橋本先生から聞いたんだ。」

 

芳賀「最後の最後まで2人しか知らない事ばっかりだったな!」

 

リュウ「でも今回の事で親と向き合ってみようかなって思ったよ。三上の人を憎まない…”許す心”に触れてさ。」

 

三上「リュウ…。」

 

リュウ「…ありがとう。」

 

三上「ううん…。…仲良く出来たらいいね…!」

 

リュウ「ところで、吉田はまだ三上の事 好きなの?」

 

吉田「ちょっ…おい!言うなよ、誰も知らないんだから!」

 

芳賀「みんな知ってるよ!お前 分かりやすいんだよ!」

 

リュウ「んで?三上はまだ柳の事 好きなの?」

 

三上「ちょっと!」

 

芳賀「お前についてもみんな知ってるから!」

 

緑川「え、結衣…、柳くんの事 好きなの!?じゃあ早い者勝ちで…!柳くん…、私 柳くんの事 好きだよ?」

 

全員「えぇ~っ!?」

 

緑川「よかったら私と付き合…」

 

柳「ごめんなさい。」

 

緑川「ぐはぁっ!」

 

芳賀「お前マジで男にハマらねぇな!んで、フラれた時のリアクション独特だな!もうちょっと上品に砕け散れよ!」

 

秋元「柳は絶対に三上さんを幸せにしなさい!三上さんを傷付けたら許さないからね!」

 

芳賀「お前が言うな!んで、結衣を可愛がり過ぎだろ!」

 

リュウ「飲み物おかわりする人~?」

 

柳「ウォッカ。」

 

リュウ「ウォッカ!?まだ2杯目だよ!?」

 

芳賀「こいつ いっつもこうなんだよ。ヤバいよね?」

 

リュウ「へぇ~、そうなんだ。…じゃあ、みんなウォッカでいい?」

 

芳賀「ダメだよ!何その組織!?全員ウォッカを飲んでる集団!?」

 

リュウ「俺ずっと山奥で老夫婦と暮らしてたから、居酒屋初めてなんだよ。」

 

芳賀「じゃあ仕切んな!おとなしく座っとけよ!」

 

今藤「あと料理追加で何か頼む?」

 

柳「ソフトクリーム。」

 

芳賀「ねぇよ!どんだけ好きなんだよ お前!」

 

柳「法人税より好き。」

 

芳賀「何と比べてんだよ!絶対同じ土俵で競わないだろ その2つは!」

 

柳「芳賀…、今回はつくづく…あんまりボケてやれなくてごめんな。」

 

芳賀「何の謝罪だよ!何その過去に事例の無いジャンルの謝罪!?」

 

柳「余裕が無かったんだ…。すまない…。」

 

芳賀「俺だってツッコんでる余裕無かったよ!別にボケを欲してないから!」

 

柳「だって、お前からツッコミを取ったら もう存在意義が…」

 

芳賀「やめろ!その続きは絶対に言うなよ?言ったら脱水症状起こすまで泣くぞ?」

 

吉田「いやぁ~、『FRIENDS3』も終わったし、思いっき…」

 

芳賀「普通にタイトル言わないで!?お前、今回 何回「FRIENDS」って言葉を口にしてるんだよ!」

 

今藤「刺身でしょ~…唐揚げでしょ~…、あ…カラスの踊り食いだって!食べる人~?」

 

芳賀「何だよそのメニュー!誰も頼まねぇだろ!」

 

リュウ「食べる~!」

 

芳賀「何でだよ!何でそんなモン食えるの!?」

 

リュウ「俺、山奥で暮らしてたからさ。」

 

芳賀「…え、山奥で暮らしてる人間ってカラス食べんの!?」

 

橋本先生「みんな、好きなだけ飲み食いしてもいいけど、割り勘ね?」

 

芳賀「奢れよ!最年長だろ!」

 

橋本先生「今日1,000円しか持っていなくてね…。」

 

芳賀「じゃあ割り勘にしても払えねぇじゃねぇか!何なんだよ!」

 

三上「ごめん…。ウチは何もボケ思いつかない…。」

 

芳賀「それでいいんだよ!俺の仕事を増やそうとするな!」

 

今藤「芳賀も何かボケてみなよ!意外とツッコまれるのも気持ち良いよ?」

 

吉田「そうだよ!やってみなよ!」

 

芳賀「そう…?じゃあ…、アゲアゲな唐揚げ!な~んちゃって!」

 

全員「……………。」

 

芳賀「何でだよ!

 

 

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…はい!

 

『FRIENDS3』及び…、『FRIENDS』シリーズが全て終了致しました!

 

皆様…、大変ありがとうございました!

 

 

リュウが生き延びた方法…、どうして現在に至るまで姿を現さなかったのかが本人の口から語られて、全てが分かった事と思います。

 

リュウが無事に生きていて、更にはゲームにも勝利し、生き残る事が出来たH.S.S.Y.Y。

いや~、ハッピーエンドだ。

ハッピーエンド…。

…ん?

 

本当にそうでしょうか?

 

そこが本編の中で指摘しなかった「読者」という冷静な目線でこそ気付ける”ゾッとする真実”です。

 

目で見える情報を全て知った状態で、ここまでの展開を1から遡った時、全てを疑問に思うのではないでしょうか?

この『FRIENDS』第1話から『FRIENDS3』第12話に至るまでの全ての展開が…、もしかしたら…。

 

…っていうKSKの最後の仕掛けの解説は明日の『FRIENDS3 制作秘話』にて解説致します!

しっかり読んで下さいね!

 

 

 

あと、ラストの居酒屋のシーンは、『FRIENDS3』第1話の冒頭で5人で飲んでいた店です。

 

最終回のラストにはこの店に9人でいるという所を重要なポイントにしました!

 

 

また、リュウの身の上話が終わってからは、全員に最低1人1ボケ以上をさせて、ラストスパートのボケツッコミラッシュにしました!

『FRIENDS』シリーズは元々がシチュエーションネタの延長線上の物語。

彼らはやはりこうでなくちゃ!

 

 

あとは、兼ねてより書いている通り、『FRIENDS』シリーズがブログの外の世界で輝くためにブラッシュアップしてく作業に努めていきます!

一度ブログの世界から離れて、視野を広げていこう。

 

徒然なるままに書き綴っていくDiaryに姿を戻そう。

 

 

ここまでお付き合い頂きましたアメンバーの方々…、大変ありがとうございました!

 

まだ明日の『FRIENDS3 制作秘話』もありますし、『くすぐり情報』の1週間分の延長戦もありますが、まずは一つの区切りという事でこのタイミングで御礼申し上げます!

誠にありがとうございました!

 

大変さも知ったし、これ以上のものは思いつかないという確固たる自信があるので、もう二度と長編作品は書きません。笑

 

制作期間:約4年間

公開期間:約1年3ヶ月間

 

…という非常に長い年月頑張って参りました。

 

残りやるべき記事が終了してからは死んだように休みますが、月1のシチュエーションネタだけは何があっても続けていこうと思います!

 

 

総勢21名の登場人物が「 」だけで紡ぐコメディー&サスペンスが融合した超欲張りストーリー…。

本日をもって終了です!

 

本当にありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

タフォーーー!!!