FRIENDS3 第9話 | 夢から醒めた夢

夢から醒めた夢

ありそうで無いコントのような物語『シチュエーションネタ』を中心に更新しています!
是非読んで下さい♪

 

 

 

さぁ、浜辺美波を大豪邸に閉じ込める。夢から醒めた夢でございます。

 

 

 

 

本日は『FRIENDS3』第9話の公開日でございます!

 

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もうすぐ終わるぞい、皆様!

 

最終ゲーム『ナンバーヒットゲーム』が前回の第8話から幕を開けました!

 

しかし、初手の柳の謎のコール…、キーパーソンの追放…、柳が去り際に残した意味深な指示…、桐山が「作田」と謎のコールをした理由…。

 

ひたすら謎まみれだったかと思います。笑

 

ルールは…、

 

 

…こんなに運試しゲームのような内容なのに…。笑

 

しかし、状況は紛れもなく波乱過ぎる状態…。

 

ちなみに、桐山のコールを読む限り、現在はこういう状況…という事ですね。

 

 

このゲーム全体で何が起こっているのか…?

それは、ある人物が明かしてくれます…!

 

 

でも、やはり過去の部分をしっかり読み返さないと何も分からなくなります。

 

『FRIENDS3』だけ読み返しても全然足りませんが、とりあえず心行くまで復習して下さい!

 

 

 

 

 

『FRIENDS3』第1話はこちら!

FRIENDS3 第1話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS3』第2話はこちら!

FRIENDS3 第2話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS3』第3話はこちら!

FRIENDS3 第3話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS3』第4話はこちら!

FRIENDS3 第4話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS3』第5話はこちら!

FRIENDS3 第5話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS3』第6話はこちら!

FRIENDS3 第6話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS3』第7話はこちら!

FRIENDS3 第7話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS3』第8話はこちら!

FRIENDS3 第8話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

 

…復習は大丈夫かい?

 

『FRIENDS3』だけ読み返して「OKだ!」って思っているようじゃ話にならないって事だけ言っておこう。

 

…まぁ、人の満足指数はそれぞれだ。

 

こちらからは何も言わないが、逆にこの先 何が起きても文句は受け付けません。

 

 

 

それでは、『FRIENDS3』第9話…、どうぞ!

 

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桐山「作田くん…。85番。」

 

今藤「!?」

 

三上「!?」

 

吉田「!?」

 

芳賀「!?」

 

米沢「何を言うとんねん、桐山はん!?何で『自給自足ゲーム』の時の作田の名前なんか…!?」

 

桐山「…出て来なよ、柳くん。このゲーム会場に戻って来る事を特別に許可するよ。」

 

バンッ!

 

柳「…さすが、俺の作戦を読むのが異常に早いよ…。桐山…。」

 

芳賀「え、何言ってんの!?何で作田さんの名前が俺達のチームでエントリーされてんの!?」

 

桐山「…そう考えれば、全ての事象で合点がいくんだよ。柳くんが今藤さんに限定してコールを出すように指示した意図…。吉田くんの暴力がペナルティ対象外になった理由…。そして…、柳くんが潔く初手で脱落した理由がさ。」

 

吉田「…え、どういう事…!?」

 

今藤「意味が分からないんだけど!?」

 

柳「…。」

 

桐山「…君達は全く柳くんから作戦の内容を聞かされていないんだね…。信頼されていなくて可哀想だよ…。」

 

吉田「…っ!」

 

今藤「…柳…!どういう意味…!?」

 

柳「………。」

 

桐山「…今回は命を懸けたゲーム…、そして相手には僕がいる…。仲間にすら、まだ手の内を晒せないんだね?…君は綺麗事を言いながら、どれだけ仲間を信頼していないんだい?」

 

柳「逆だよ、桐山。」

 

桐山「…?」

 

柳「こいつらは常に「正しいと思う行動を取れる」奴らだ。作戦なんか伝えなくても…、ちゃんと俺が思っている通りに動いてくれるんだよ。」

 

芳賀「まぁ…、教えてくれるに越した事は無いんだけどな。」

 

吉田「ところで、桐山はどうして作田さんをコールしたの?このゲームで作田さんは関係ないじゃん。」

 

柳「…。」

 

桐山「それが…、「柳くんが仕掛けた罠」でしょ?君達の中で吉田くん・芳賀くん・三上さんの誰かはこのゲームにエントリーされていない。」

 

芳賀「は!?マジ!?」

 

三上「どういう事!?」

 

吉田「それって…!」

 

桐山「そう。まず、吉田くんはこのゲームに参加していないはずだよ?だから、3人も殴ったのに反則になっていないんだよね?」

 

柳「…。」

 

吉田「…柳…、俺もしかして…柳の作戦を潰しちゃった…?」

 

柳「…いいや、本当はもう少し泳がせたかったが、武田を潰したのはデカい。吉田はファインプレーだったよ。」

 

吉田「よかったぁ~!ホ~スホスホス!」

 

芳賀「その喜び方やめろ!鳥か、お前は!」

 

吉田「吉田だよ。」

 

芳賀「分かってんだよ!分かってて鳥呼ばわりしてんだよ!」

 

桐山「どうして、君達5人以外のメンバーをエントリーさせようと思ったの?」

 

柳「お前らから着想を得たんだよ。第1ゲームの『自給自足ゲーム』では田畑以外のメンバーは全員入れ替わった。第2ゲームの『価値決めゲーム』では桐山が辞退し、1人減の状態でのプレイだった。…お前らの自由過ぎる人員改変を見て…、俺はそれが活きるゲームで活用しようと考えていた。」

 

桐山「…なるほどね。」

 

柳「それで?どうして選んだのが作田だったんだ?」

 

桐山「君達は、『自給自足ゲーム』で作田くんを見事に自分のチームに寝返らせた。僕達にとって、裏切りの筆頭である人物であった事は間違いない。田畑くんが負けた場合の個人的に4人に要求していたペナルティ金について、君達の仲間は多分知っていたんだろう?」

 

三上「…。」

 

吉田「…。」

 

桐山「…であれば、君達がウチのチームを裏切った作田くん…、更には速水くんと太田くんも仲間に取り込む余地はあったって事だ。」

 

柳「…釣本は…?」

 

桐山「彼は『自給自足ゲーム』の最中、田畑くんと一緒にいたからね。彼には裏切る余地は無いよ。」

 

柳「…。」

 

桐山「更には、柳くんが追放された時に、コールをするのを今藤さんに限定した。これはつまり、他の3人がコールをしてもゲームにエントリーされていなければコールが認められなくてバレるから。…って事は、君のチームでエントリーしていたメンバーは柳くん・今藤さん・速水くん・作田くん・太田くんの5人だったって事。」

 

 

芳賀「そうなの!?」

 

桐山「もっと言えば、柳くんが最初のターンでやった自分へのコールという一見 訳の分からない行動…。これは相手のチームじゃない人間…、つまり”コール対象外”の人間をコールした時にも「通常のハズレ」扱いになるかを試したんだろう?」

 

柳「…。」

 

桐山「もし、その後ゲームが進んでいく中でディーラーのアナウンスで吉田くん・芳賀くん・三上さんがゲームに参加していない事が分かれば、君の作戦は水泡と化すからね。」

 

柳「…完璧な推理だな…。悪い、みんな…。やっぱり俺は桐山には勝てない…。」

 

芳賀「嘘だろ!?」

 

吉田「ここで負けるのはマジでヤバいって!」

 

今藤「嘘だって言ってよ!」

 

三上「修斗くん!」

 

桐山「くっくっくっ…。君は相変わらずワンパターンな戦い方だよね…!」

 

柳「…。」

 

桐山「…それ、負けたフリ…だよね?」

 

柳「…。」

 

桐山「君にはまだ作戦がある。…そうだよね?柳くんと樫元さん?」

 

今藤「え!?」

 

桐山「出て来ていいよ?自称”占い師”の…樫元さん?」

 

吉田「え、「自称」って…?」

 

樫元「………。」

 

芳賀「樫元…。」

 

武田「それだ!俺が慌ててこの場所に伝えに来た事は!俺が別室に入ったら、柳と樫元が普通に会話してやがった!」

 

桐山「僕は全部分かってるから。まだ分かっていない僕の馬鹿な仲間達に説明をしてもらっていいかな、柳くん?」

 

柳「…。」

 

樫元「…やれやれ…。バレていたとはな…。柳くん…ここまでよくやった…。君はやっぱり自慢の教え子だ…!」

 

三上「え…?」

 

今藤「何言ってるの!?」

 

吉田「「教え子」!?」

 

樫元「…変装は…もう ここまでだ。」

 

バサッ

 

橋本先生「みんな…よく頑張った…。」

 

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今藤「橋本先生!?」

 

吉田「えぇ~っ!?」

 

三上「何でここに…!?」

 

芳賀「樫元は…橋本先生だった…!?」

 

米沢「誰や、あんたは!?」

 

武田「見た事無いジジイだ…!」

 

田畑「…あ、やまみ小学校の時のぉ~…。」

 

柳「…橋本先生と面識があったのは、お前らのチームの中じゃ田畑だけだったな。米沢と武田は…、橋本先生に会った事が無いからな。」

 

武田「このジジイ…!柳達の担任かよ!?」

 

桐山「…君達がいつから繋がっていたのか、みんなに教えてあげなよ。」

 

吉田「…どういう事、マジで!?」

 

米沢「まさか拉致される前から分かっとった訳ちゃうよなぁ!?」

 

柳「さすがに…それは無い。俺も最初は占い師を名乗る 胡散臭いジジイだと思っていた。」

 

芳賀「いや…、うん…ちょっと言葉遣いに問題があるぞ?」

 

柳「占い師を名乗るなんて、浅知恵の馬鹿が安易に口をついて出した言葉で、死にぞこないのジジイが…」

 

芳賀「やめろ!一文の中の悪口の密度すごい濃いけど!結果 橋本先生だったんだよ!」

 

橋本先生「おっとっとっと…。」

 

芳賀「ほら、もう目眩しちゃってんじゃねぇか!謝れよ!」

 

柳「ごめんね。」

 

芳賀「何でタメ口なんだよ!恩師だぞ!」

 

柳「俺は教え子だぞ!」

 

芳賀「そこ強気に出るとこじゃねぇんだよ!恩師と教え子だったら、恩師の方が強いから!」

 

米沢「話を元に戻さんかい!何やもう…パニックや!樫元はお前らの仲間やったっちゅう事か!?どないなっとんねん!?」

 

吉田「本当にそこが分からない!何が起きてるんだよ柳!」

 

今藤「全部説明してよ!」

 

柳「…分かった…。全部説明するよ…。」

 

橋本先生「………。」

 

柳「まず、第2ゲームの『価値決めゲーム』の時…。お前らを米沢達の部屋に集めさせたよな?」

 

芳賀「あぁ…、俺達が米沢社長達に命乞いをしに行っている間に、柳がATMを壊したんだろ?」

 

柳「あぁ…。でも、あの時 俺がやった事はそれだけじゃなかったんだ。」

 

芳賀「…え?」

 

柳「ヒントは…コレだ。」

 

今藤「スマホ…?」

 

武田「おい!何でテメェはスマホを持ってる!?赤田倉庫で回収しただろうが!」

 

柳「本当に全部回収したか?」

 

武田「間違いねぇ!お前らが外部との連絡手段を取れねぇように、スマホを全部で5個…全員から回収した!」

 

今藤「…あ!柳…、居酒屋の時にスマホ2個持ってたよね?」

 

武田「…はぁ!?」

 

柳「その通り。俺はスマホを2個持っていた。つまり、お前が回収するべきスマホは5個じゃなくて…6個だったんだよ。」

 

田畑「…って事は、柳くんはそのスマホを使って「仕掛け」をしたって事ぉ~?」

 

柳「まぁ…、その答えは60点だな。」

 

田畑「…それって、60点満点~?」

 

芳賀「そんな訳ねぇだろ!そんなハンパなテストあるか!」

 

柳「俺はATMを破壊してペナルティ金を支払った後…、スマホを使って”橋本先生”に電話をしたんだ。」

 

吉田「そんな事まで…!?」

 

柳「しかし、電話に出たのは…、”樫元”だった。」

 

芳賀「…あ!確かに、俺達4人が米沢社長達と話している最中に、樫元に誰かから電話が来てた!」

 

~第2ゲーム『価値決めゲーム』の途中~

 

吉田「はい!俺らがっていうか、柳が悪いんです!全部 柳に言われてやった事なんで!はい!」

 

芳賀「本当に柳を売るんだ!?お前ずっと最低だな!」

 

吉田「「最高」の間違いだろ?」

 

芳賀「最高ではない!最高では絶対にない!」

 

プルルルル…

 

樫元「おっとっとっと…!」

 

武田「おい、ジジィ!電話の電源くらい切っとけよ!今、いい所なんだからよぉ!」

 

樫元「すまない…。ちょっと出てくる…。」

 

ピッ

 

樫元「はい、樫元です。」

 

柳「!?」

 

樫元「…樫元です。柳くん…、何の用かな?」

 

柳「…やっぱりな。」

 

樫元「…いつから気付いていたんだい?」

 

柳「…100%の自信はありませんでしたが、赤田倉庫で対面した時です。あなたは変なタイミングで「私はエッチだよ」と言った…。俺はその言葉の意味を…ずっと考えていました…。」

 

樫元「………。」

 

柳「樫元(KASHIMOTO)が実はH…。……HASHIMOTO…。「本当は橋本」だと伝えたかったんですよね?」

 

樫元「…さすがだ、柳くん…。よく私からのヒントに気が付いてくれた…。」

 

柳「ただ、一つ分からない事があります…。どうして潜入するようなマネをしているんです?相手の出方が分かっているのであれば、俺達が拉致される前に食い止める事も出来たはず…。」

 

樫元「確かに、それがベストな方法だ。私も当然それは考えた…。だが、桐山晴斗は頭の中で何を考えているか分からない…。そして、私が奴らの懐に潜り込んだ時には、計画は既に固まっていた…。まだ完全な信頼を得ていない私には概要の部分しか説明せず、作戦の肝になる部分はほとんど桐山晴斗1人の頭の中にある…。事前に食い止めようにも…、私には出来なかった…。」

 

柳「………。」

 

樫元「4年前にやまみ小学校での一件を君に手伝ってもらってからというもの…、君達5人には負担ばかりをかけてきた…。ダメな教師である事を許して欲しい…。」

 

柳「…だったら…、吉田・芳賀・今藤・三上を助けてやって下さい。」

 

樫元「もちろんだ。君も含めて…、5人全員…私の命に代えてでも守ってみせる…。」

 

柳「…ありがとうございます…。やっぱり…、橋本先生がついていると心強い…。」

 

樫元「それで…、これからの事なんだが…。」

 

柳「あ、先に言っておく事があります…。俺はこのゲームで使うATMをさっき破壊しました。」

 

樫元「…え…!?…何という事を…!」

 

柳「相手チームに橋本先生がいるなら、100%安心です。俺の作戦に協力してもらえませんか?」

 

樫元「もう作戦が出来上がっているのか…?」

 

柳「えぇ…。みんなの前で俺とギャンブルで勝負しましょう。」

 

~現在~

 

柳「そして行ったのが…、みんなも知っている通り『取締りすごろく』だ。」

 

米沢「…って事は…!?『取締りすごろく』を始める時には、柳と樫元…いや、その教師は繋がっていたっちゅう事か!」

 

柳「そういう事だ。」

 

芳賀「…いや、あのさ!そんな大事な事はさすがに言ってくれない!?俺らに伝えるチャンスはいくらでもあっただろ!」

 

柳「…え、「大事な事」って何?」

 

芳賀「「樫元=橋本先生」って事だよ!それ以上に大事な事ねぇだろ!」

 

柳「ごめんね。」

 

芳賀「それやめろ!その…なんか…春日みたいな謝り方!」

 

柳「今、俺が事の一部始終を話してる最中だろうが。邪魔すんなよ 実写版りゅうちぇるが。」

 

芳賀「誰が実写版りゅうちぇるなんだよ!っていうか、りゅうちぇるが既に実写版なんだよ!」

 

米沢「お前らは何でいちいち脱線すんねん!んで!?『取締りすごろく』があんな結果になる事は事前に決まっとったっちゅう事か!?」

 

柳「あぁ。」

 

田畑「でも、『取締りすごろく』を樫元さんがプレイ出来る保証は無かったよねぇ~?」

 

柳「その通りだ。…だから俺は…、樫元が名乗りを上げた時に露骨に嫌な反応をしたんだ。」

 

武田「…あ!確かに…!俺は柳のその反応を見て、樫元を強く推薦した…!」

 

柳「そして、事前にお互いに警察を配置するマスを教え合った状態で、俺は1マスずつ…樫元は最短のターン数を目指す『取締りすごろく』が始まったって訳だ。」

 

芳賀「…だとしたら、負ける必要あった?」

 

三上「…え、何を言ってるの…?」

 

芳賀「いや、だって…柳も橋本先生がどこに警察のマスを仕掛けているか知っていたんなら、わざわざ負けて1円玉だけで勝つなんてリスキーな事しなくても、『取締りすごろく』で勝てば単純に『価値決めゲーム』にも勝利出来たんじゃ…?」

 

柳「あぁ…、お前の言う通りだよ 芳賀。でも、俺は…『取締りすごろく』を利用して”ある事”をやりたかったんだ。」

 

芳賀「”ある事”…?」

 

柳「桐山達のチームに”樫元の占いの力”を信じさせる事だ。」

 

桐山「………。」

 

柳「樫元の占いの力が、お前らのチームで信頼されれば、自動的に樫元という人間自体の信用が増す。それを利用して…、この第3ゲームの『ナンバーヒットゲーム』で勝ってやろうと思ったんだ。」

 

武田「…確かに…!『取締りすごろく』を経て、樫元は今まで以上に信頼出来る人間として、評価は上がった…!」

 

田畑「『取締りすごろく』一つで『価値決めゲーム』の勝敗だけじゃなくて、その後のゲームまで動かそうとしていたとはねぇ~!」

 

柳「そして、橋本先生と電話で話したのは、『取締りすごろく』の話だけじゃない。」

 

吉田「…え?」

 

~第2ゲーム『価値決めゲーム』の途中~

 

樫元「なるほど…。それなら、『取締りすごろく』はお互いにとって得策になるな…。」

 

柳「…次のゲームは何をやるかは知ってるんですか?桐山の計画をもし知っているなら教えて欲しいんですが。」

 

樫元「…やまみ小学校で…、『ナンバーヒットゲーム』というゲームだ…。これが最終ゲームになる…。」

 

柳「『ナンバーヒットゲーム』…。」

 

樫元「簡単に説明すると、5対5で各メンバーに1~100の数字を1つ振る。お互いに交互にコールしていき、名前と数字を当てられた人間は追放となる。先に全員が追放されたチームの負けだ。」

 

柳「………。」

 

樫元「でも…、あの桐山の事だ。私達に伝えているゲームと全然違うものを用意している可能性もある。」

 

柳「…まぁ…、仮にその『ナンバーヒットゲーム』をやる事になった時に”樫元”という人間がゲームにいたんじゃ、俺達としては不利になる。俺と”樫元”で相討ちになる必要がありますね…。」

 

樫元「…ならば、『取締りすごろく』同様…、お互いの数字を事前に教え合っておく事にしよう。」

 

柳「そうですね…。それと…、俺からもう一つお願いがあります…。」

 

樫元「…何だい?」

 

柳「第3ゲームの『ナンバーヒットゲーム』に間に合うように…、今のうちから俺が言う3人をやまみ小学校に呼んでおいて欲しいんです。」

 

樫元「…どういう事だい…?」

 

柳「………。」

 

~現在~

 

柳「…って訳だ。」

 

武田「…つまり、お前らは『価値決めゲーム』の段階で、この『ナンバーヒットゲーム』の攻略法まで仕上げていたって事か…!?」

 

柳「あぁ…。そういう事だ。」

 

武田「…っ!」

 

米沢「その時点で、既に速水・作田・太田はこの場に呼んでいたっちゅう事か…!」

 

桐山「………。」

 

柳「さてと…。桐山がコールした「作田・85番」のコールの結果がまだだったな。ディーラー…、判定してくれ。」

 

ディーラー「今回のコール…、ハズレです。」

 

桐山「…。」

 

ディーラー「よって、コールをした桐山様は…、ハズレの数字が3つ公開されます。39・54・78です。」

 

芳賀「おぉ!桐山の数字が絞れた!」

 

ディーラー「それでは、先攻のH.S.S.Y.Yチーム…。コールをお願いします。」

 

今藤「…え、どうしたらいい…?」

 

橋本先生「私が桐山チームのパーソナルナンバー決めの時に聞いた数字が正しければ…、桐山は44…。田畑は82。米沢社長は67だ。」

 

米沢「…おい!?」

 

田畑「何で言うのさぁ~!?」

 

桐山「…。」

 

柳「おいおい、図星かよ。…それなら…、あと3ターンで決着がつくなぁ、桐山?」

 

桐山「………。」

 

柳「今藤…。コールしろ。」

 

今藤「うん…。…え、誰からでもいいの?」

 

柳「あぁ。どうせ3ターンで終了するからな。」

 

今藤「…じゃあ…、米沢社長で67番!」

 

米沢「ちょお待てぇ!何で俺からやねん!」

 

ディーラー「今回のコール…。」

 

米沢「待ってくれ!追放された人間が数字を教えるなんて反則やないかい!」

 

ディーラー「…ハズレです。」

 

柳「!?」

 

橋本先生「!?」

 

今藤「え!?」

 

米沢「…何でや…?」

 

ディーラー「よって、コールをした今藤様は…、ハズレの数字が3つ公開されます。4・26・69です。」

 

柳「………っ!」

 

桐山「ふふっ。…どうしたのさ、柳くん?あんなに勝ち誇っていたのにさぁ。」

 

柳「………。」

 

橋本先生「…気付いていたのか…?」

 

桐山「そりゃあ気付くよ。僕は『価値決めゲーム』の時に、モニタリングルームでカジノ中のカメラをチェックしていたんだよ?音声こそ拾えないけど、同時に長電話を始めて、電話が終わる時間も同じだなんて…、2人の繋がりを疑うのは当然だよね?」

 

吉田「全部気付かれていたって事…!?」

 

桐山「そうなれば、僕は樫元さんの行動は全て疑わなければならない。だから僕は、エントリーシートの代筆を1人で引き受け…、全員が自分で希望した数字と違う数字を書いたんだ。」

 

柳「…。」

 

桐山「分かるよね、柳くん?君だって似たような事をしたんだから。」

 

柳「…。」

 

桐山「ただし、樫元さんだけは本人が希望した数字をそのままエントリーシートに書いた。裏切り者は早々に斬り捨てる必要があるからね。」

 

橋本先生「…君という人間は…!」

 

桐山「あのさぁ…、僕は天才だよ?」

 

橋本先生「…!?」

 

桐山「君達の浅知恵なんて、簡単に見抜いてみせるよ。」

 

米沢「…え…。…え!って事は、俺のパーソナルナンバーは桐山はんしか知らんっちゅう事か!」

 

桐山「その通り。田畑くんも米沢社長も…正しいパーソナルナンバーは、僕の頭の中にしか無い。このゲーム…、僕達は勝てるよ?」

 

米沢「ホンマか!?」

 

田畑「…さすがだよ、桐山さぁ~ん!」

 

桐山「僕を信じて付いて来れば、必ず勝たせてあげるよ。」

 

三上「…修斗くん…。」

 

今藤「どうするの、柳…?」

 

吉田「…俺達、負けちゃうの…?」

 

柳「…負けない…。」

 

吉田「…え?」

 

柳「桐山…。お前にはガッカリだよ。」

 

桐山「!?」

 

柳「お前は…、どうしてその程度の作戦で勝ちを確信出来るんだ?」

 

桐山「僕には必勝の策があるからね。」

 

柳「お前には…、そんな策は無い…。」

 

桐山「…だったら、そう思っていればいいじゃん?バカなりに精一杯思い込みをしておけばいいよ。」

 

柳「バカはお前だ、桐山。」

 

桐山「は?バカはそっちだよ。君、苗字はバカギくんだっけ?」

 

柳「「柳」だよ、漢字も読めないほどバカなのか?バーカ。」

 

桐山「バーカ!」

 

柳「バーカ、バーカ!」

 

芳賀「いや、何してんだよ!んで、この絡みどっかで見た事あるんだけど、デジャヴって事!?」

 

柳「だって、晴斗くんが貸したオモチャを返してく…」

 

芳賀「「貸したオモチャ」って何だよ!何の話をしてんだよ!頭良い奴同士でレベルの低いケンカをすんな!」

 

柳「芳賀…。ここ何話か、あんまりボケてやれなくてごめんな。」

 

芳賀「別に良いわ!ボケていい状況じゃねぇだろ!」

 

柳「なるべく今後はこういう事もやって、芳賀の見せ場ちゃんと作るから。」

 

芳賀「俺の見せ場は別に要らねぇんだよ!俺に気を遣うな!」

 

柳「さてと…、芳賀が泣き止んだところで…。」

 

芳賀「別に泣いてねぇわ!」

 

柳「ディーラー…、次のターンに進んでくれ。」

 

ディーラー「かしこまりました。後攻の桐山チーム…。コールをお願いします。」

 

桐山「…米沢さん…、コールして。」

 

米沢「…お、おぉ…、今藤…。11…!」

 

ディーラー「今回のコール…、ハズレです。よって、コールをした米沢様は…、ハズレの数字が3つ公開となります。15・38・80です。」

 

米沢「クソ…。奇跡で当たったりせんのんかい…。」

 

ディーラー「それでは、先攻のH.S.S.Y.Yチーム…。コールをお願いします。」

 

柳「今藤…。」

 

今藤「…うん…。念のため…、田畑試す?」

 

柳「…あぁ…。」

 

芳賀「頼むぞ…?」

 

今藤「…田畑…。82番…。」

 

田畑「桐山さん…、本当に大丈夫なんだよねぇ~?」

 

桐山「もちろん…。大丈夫だよ…?」

 

ディーラー「今回のコール…、ハズレです。」

 

田畑「ふぅ~。良かったよぉ~!」

 

桐山「これで奴らは僕達の数字をフラットに考えなければならなくなった。勝ちを確信していただろうに…、残念だったね。」

 

柳「…。」

 

ディーラー「コールをした今藤様は…、ハズレの数字が3つ公開されます。7・25・62です。」

 

今藤「…え…?」

 

三上「62ってさ…。」

 

吉田「62って今藤が選んだ数字だよね!?何でハズレの数字で公開されたの!?」

 

柳「…。」

 

今藤「…柳…。何をしたの…?」

 

柳「簡単だよ…。今藤の数字も言われた数字と違うものを書いた。」

 

今藤「…え、じゃあウチ…自分が何番で登録されてるのか分かんないじゃん!教えてよ!」

 

柳「さぁ…、忘れたな。」

 

今藤「ちょっと!嘘でしょ!?」

 

柳「そんなに気になるなら…、ディーラーに聞いて来い。」

 

今藤「…ディーラーって教えてくれるの?」

 

柳「さぁな。”自分のパーソナルナンバー”なら…、教えてくれるんじゃないのか?」

 

今藤「………。」

 

柳「…聞いて来い。」

 

今藤「わ…、分かった!」

 

芳賀「…柳?今藤のパーソナルナンバーを忘れたって嘘だろ!?これも何かの作戦か?」

 

柳「どう思う?」

 

芳賀「分かんないから聞いてんだよ!その無駄な返しやめろ!」

 

柳「いくつに見える?」

 

芳賀「うるせぇな!合コンか!」

 

吉田「…今藤、ディーラーと話してる…。」

 

三上「ディーラーさんって、”自分のパーソナルナンバー”なら教えてくれるのかなぁ…?」

 

今藤「…。」

 

柳「どうだった、今藤?」

 

今藤「…教えてくれたけど…、これがウチのパーソナルナンバーなの…?」

 

柳「…数字は言わなくていいが、ディーラーが教えてくれたんなら、間違いないだろう。」

 

今藤「そう…。」

 

柳「桐山・田畑・米沢…、お前達に言っておきたい事がある…。」

 

田畑「何さぁ~?」

 

米沢「何やねん?」

 

桐山「…。」

 

柳「ハッタリでも何でもなく…、この『ナンバーヒットゲーム』…、100%俺達が勝つ。」

 

 

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…はい、第9話はここまで!

 

 

 

第8話の謎達が、桐山によって一気に回収されましたね。

 

少ない手掛かりで全てを見抜く桐山…、こいつはやべぇ…。笑

 

このゲームにおいて、吉田・柳・芳賀・今藤・三上 以外の人間をエントリーさせる事…、実はルール上 可能なんですね。

 

エントリーシートには「名前」と「パーソナルナンバー」を書く訳ですから。

 

このエントリーシートに書かれた「名前」の人物がこのゲームにエントリーされる事になります。

 

第7話の最後にディーラーが戸惑っていましたが…、もう理由は分かりましたよね?

H.S.S.Y.Y以外の人間の名前が書かれていたからです。

 

さぁさぁ…。

 

 

どうやって このチームを作り上げたのか…!

 

柳と桐山の頭脳バトルはまだまだ続きます!

 

 

 

…さて、樫元の正体が遂に明かされました!

 

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樫元は実は…、

 

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橋本先生だったんですね!

 

…人によっては、見抜いていた方もいらっしゃいました。

 

出来れば、是非 今回を終えて、ストーリーの構成について「どのように書くべきだったか」をみっちりと教えて頂こうと思い、鬼畜な質問をご用意していたのですが、たまたまそういった方々は全員既にアメンバーを追放になっていましたね。笑

 

割とマジで「見抜いたから」じゃなく、単純に態度の悪さが原因でした。

 

第1話に書いた「『FRIENDS3』を叩き潰して下さい」という煽りに対し、本当に潰しに来た人間は、返り討ちにして差し上げた…という形ですかね。

 

建前と本音はちゃんと汲み取らなくちゃ。

 

これが兼ねてより言い続けている「Everytime my turnだ 俺しか勝たん」です。

 

反逆者に自分のターンなんて回って来ないんですよ。

 

 

第6話での『取締りすごろく』を経て、今回の第9話の正体の発覚。

 

でもさ…、今って所詮 第9話なのよ。

 

あと3話分あるし、注意すべきは全然そこじゃないのに、樫元の仕掛けを見破っただけで、この物語を全て悟った気になっている浅はかな方々に聞こう。

 

この後…、どう展開すると思う?

 

答える訳ないよね、アメンバーを追放された瞬間にこのブログに来なくなったんだから。

哀れな変態め。

 

 

あの回のあのセリフにKSKは『FRIENDS3』の全てを託しました。

そこに気付かない限り、皆様の勝ちは絶対にありません。

 

皆様、是非 今一度 復習を。

 

 

さて…、こんな状況の中、「100%勝利」宣言をした柳。

 

その真意とは…?

 

 

 

次回が気になるかと思いますので、第10話の予告編をどうぞ!

 

 

 

柳「ハッタリでも何でもなく…、この『ナンバーヒットゲーム』…、100%俺達が勝つ。」

 

桐山「そんな方法…、ある訳ないでしょ。笑」

 

柳「いいや、あるんだよ。お前はまた…、”この学校を舞台”に負けるつもりか?」

 

三上「でも、やまみ小学校は…!」

 

今藤「…桐山の…、顔色が変わった…?」

 

柳「さっきの話の続きをしよう。桐山…、お前がどうして俺達を「やまみ小学校で爆死させる」事にこだわったのか…。俺には全て分かってる。」

 

-明かされる桐山の過去!この命懸けのゲームは一体なぜ行われているのか…!?-

 

吉田「よし!いけ、今藤!」

 

柳「本当にそうか、桐山?」

 

米沢「ホンマや!信じてくれ!」

 

田畑「「田畑ごとき」って何さぁ~!」

 

桐山「!?………うぁぁぁぁぁっ!」

 

三上「…桐山さんのあんな姿…、初めて見た…。」

 

田畑「俺もだよぉ~!俺も………だよぉ~!」

 

芳賀「そのタメは何だよ!何でタメたんだよ!」

 

田畑「…柳くんの喋り方をマネしたら結衣ちゃんに好きになってもらえるのかなって思って…。」

 

芳賀「じゃあ語尾を治せ!語尾がキモいんだよ お前は!」

 

桐山「そんなの信じる必要ない…!田畑くん・米沢さん…、僕を信じれば確実に勝てるよ?」

 

米沢「何や、それは!?」

 

田畑「どんな作戦~!?」

 

芳賀「…確かに…、そうか…?」

 

桐山「早くコールを。」

 

-優勢なのは果たしてH.S.S.Y.Yチームなのか桐山チームなのか…?見えたまま捉えるか、その裏を読むか…!?-

 

芳賀「理由は分かるだろ!犯罪を犯したからだよ!」

 

芳賀「今やっただろ!今ものすごい熱量で実演しただろ!」

 

芳賀「あの…、それやめて!?「イケメン」って言い出すと全てが肯定されてる感じになるから!」

 

芳賀「何その素朴な疑問!?今そういう状況じゃないんだから、浮かれた質問すんな!」

 

芳賀「何やってんだよ!何その水掛け論!?」

 

-芳賀のツッコミも健在!-

 

三上「修斗くん以上の人はいないよ…。」

 

吉田「…うん…!そうだ…!このゲーム…、勝てる…!」

 

桐山「確実に当ててよ…米沢さん…。」

 

米沢「あぁ…。今藤…1番…。」

 

柳「本当だな?嘘をついていたらお前を確実に破滅させるぞ?」

 

芳賀「ごめんなさい。」

 

今藤「柳…。ごめん…!」

 

柳「このゲーム…、ギブアップしろ。」

 

-物語は究極のクライマックスに突入!このゲームの結末をあなたは予測出来るか!?-

 

 

 

 

 

 

タフォーーー!!!