FRIENDS3 第7話 | 夢から醒めた夢

夢から醒めた夢

ありそうで無いコントのような物語『シチュエーションネタ』を中心に更新しています!
是非読んで下さい♪

 

 

 

さぁ、二階堂ふみがレベルアップしたら三階堂ふみになる。夢から醒めた夢でございます。

 

 

 

本日は『FRIENDS3』第7話の公開日です!

 

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現在、H.S.S.Y.Yの5人と米沢チームの4人が『価値決めゲーム』を行っている最中でしたね。

 

ルールはこのような内容でございました。

 

 

会場はこんな感じですね。

 

 

 

そして、前回 第6話の中で柳と樫元が5,000円を賭けた『取締りすごろく』で戦いましたが、樫元の"占い"という圧倒的な力を前に敗北してしまいました。

 

 

さてさて…、ここからが『価値決めゲーム』のクライマックスになる訳ですが…、この段階になったら もう皆様も予測出来てしまっているのでは?

 

しかし、中には予測出来ない方もいるだろうと思い、前回第6話ではコメントの内容を制限させて頂いた事をお詫び申し上げるとともに、ご協力頂いた事を御礼申し上げます。

 

 

今回は、皆様の予想との答え合わせのような回になりますし、KSKが1番魅せたかった回です!

 

 

『FRIENDS』シリーズのハイライトはまだこの先にあるんだけど、1番魅了出来るのはこの回だと思っています!

 

一応、しっかり復習してから読んで頂きましょう。

 

 

『FRIENDS3』第1話はこちら!

FRIENDS3 第1話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS3』第2話はこちら!

FRIENDS3 第2話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS3』第3話はこちら!

FRIENDS3 第3話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS3』第4話はこちら!

FRIENDS3 第4話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS3』第5話はこちら!

FRIENDS3 第5話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS3』第6話はこちら!

FRIENDS3 第6話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

 

…それでは、衝撃の第7話…、スタートです!

 

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~ロビー~

 

米沢「な…なんじゃこりゃあ~っ!?

 

今藤「何これ!?」

 

吉田「ATMが…!」

 

武田「壊れてやがる…!」

 

芳賀「え…、マジ…?」

 

米沢「おい、ディーラー!何でATM壊れとんねん!これじゃ両替出来へんやないか!」

 

ディーラー「えぇ。このATMは柳様によって破壊されました。器物破損のペナルティは既に柳様から頂いております。」

 

三上「…え?」

 

米沢「お前…!何しとんねん!?ATMを破壊するって…アホか!」

 

柳「芳賀。俺がさっきギャンブルの賭け金を支払った時、お前は何かに気付いたよな?それを今この場で言ってみろ。」

 

芳賀「まぁ…、今となっちゃ全てを理解したけど…敢えて新鮮に聞くぞ?柳は何で”5,000円札”を持ってたんだ?」

 

武田「あ…。」

 

田畑「…確かに…。」

 

柳「ここにいる人間の中で芳賀が1番勘が良いよ。俺達は10,000円札の状態のまま両替せずに管理しておくって計画だったからな。」

 

米沢「ちょお待て!最初っから順番に話せ!ATMを壊そうと思ったきっかけは何や!お前らだって両替出来へんし、何のメリットがあって そんな事したんや!」

 

柳「俺の仲間も知らない事だらけだろうから、本当の最初の最初から説明してやるよ。」

 

米沢「…早ぅ言え…!」

 

柳「まず三上。このゲームが始まった直後、誰かに嫌な事をされなかったか?」

 

三上「「嫌な事」…?…あ、田畑さんにお尻を触られた…。」

 

田畑「結衣ちゃんのお尻を触れたなんて、夢が叶ったよぉ~!」

 

芳賀「お前の夢キモいんだよ!」

 

柳「三上。そこにイスがある。座ってみてくれ。」

 

三上「うん…。よいしょ…痛っ!…え、お尻のポケットに何か入ってる…!…これって…!?」

 

柳「田畑お得意の”盗聴器”だよ。」

 

三上「”盗聴器”!?」

 

田畑「…気付いてたんだぁ~?」

 

柳「あぁ。」

 

芳賀「だから、柳も結衣のお尻を触ったのか!?」

 

柳「そういう事だ。何か仕掛けられたんじゃないかと思って触って確かめたら…案の定”何か”が入ってたんだよ。田畑が仕掛ける物といえば…、”盗聴器”だろ?」

 

田畑「どうだい?結衣ちゃんのお尻を触る事も出来て、君達の作戦を盗聴する事も出来る。まさに一石二鳥な作戦だろぉ~?」

 

三上「最低です…田畑さん…。」

 

田畑「それにしても、盗聴器の存在に気付いていたのに没収しないでくれてありがとね柳くん。作戦を盗聴出来なかったら、一石一鳥になるところだったよぉ~!」

 

芳賀「4年前にも言ったけど、「一石一鳥」なんて言葉ねぇよ!」

 

田畑「4年前にも言ったけど、あったらどうする!」

 

芳賀「4年前にも言ったけど、ねぇんだよ!」

 

今藤「…4年前にも言ったけど、濁ったウンコしてくる!」

 

芳賀「何でだよ!それは今の流れで関連ねぇだろ!」

 

今藤「あ…、なんか4年前のセリフを言っていく流れなのかなって思って…。」

 

芳賀「仮にそうだとして、何で「濁ったウンコしてくる!」を引っ張り出してきたんだよ!他にもセリフあるだろ!」

 

米沢「脱線すんなや!タネ明かしの続き…聞かしてもらおか?」

 

柳「あぁ。田畑が仕掛けた盗聴器…、俺はこれを逆に利用してやろうと考えた。」

 

米沢「は?」

 

柳「おい米沢。10,000円を硬貨に両替した時の必勝パターンを知ってるか?」

 

米沢「あぁ…。全ての硬貨を15枚ずつ…やろ?」

 

柳「それは自分で導き出したのか?」

 

米沢「そら、もちろん…」

 

柳「正直に答えろ。」

 

米沢「…盗み聴きしました!すんまへん!」

 

柳「さて、ここからが問題だ。その必勝パターン…どうしてすぐに実践しなかった?」

 

米沢「そら、お前…お互いの硬貨が同種類・同枚数だった場合、先に両替したチームが負けるって仕組みになっとるからやろ?」

 

柳「それは自分で気付いたのか?」

 

米沢「盗聴でお前らから聞いたんや!分かってるくせに とぼけるな!」

 

柳「どうして そういう仕組みになっているのか…カラクリには気付いたか?」

 

米沢「それや!それが未だに分からへん!」

 

吉田「俺もそこが分からないんだよ柳。教えてくれよ。」

 

柳「…誰か他に分かる奴はいるか?」

 

全員「…。」

 

柳「…分かる訳ないよなぁ…。だって…、そんなカラクリ存在しないんだから。」

 

全員「…はぁ!?」

 

米沢「どういう事や、それは!何の嘘やねん!でも芳賀も理解してたやないか!」

 

芳賀「俺が理解したのはルールそのものじゃない。柳が在りもしないルールを主張し続けている”意図”だよ。」

 

米沢「…!?…そうか…、柳は最初から盗聴器に気付いていたから…!」

 

芳賀「俺は柳の話を聞いて、いくら考えても「やっぱりそんな仕組みになっている訳ない」と思った。柳は常に何手先も読んで行動するから、この訳の分からない発言にも意味があるんだと思ったよ。確証は一切無かったけど、盗聴の可能性も考えたよ。」

 

米沢「つまり、お前があの時「…なるほどな!」って言ったのは…!」

 

芳賀「そう。理解は出来なかったけど、柳のハッタリに乗っかっただけだ。」

 

柳「芳賀のアレはファインプレーだった。芳賀のサポートがあったから、米沢達はこの在りもしないルールを信じたんだ。」

 

米沢「ぐぐぐ…!」

 

吉田「そっか!って事は、作戦会議の時に結衣ちゃんに「座るな」って言ったのは…!」

 

柳「そうだ。お尻のポケットに盗聴器が入った状態で座ったりなんかしたら、間違いなく盗聴器に気付く。そうなると、俺が思いついた作戦が実行出来なくなる。だから俺は、三上を立たせておいたんだよ。」

 

今藤「柳のこれまでの全ての行動に意味があったんだ…!」

 

柳「「また」…盗聴を逆手に取られたな、田畑。」

 

田畑「…!」

 

芳賀「おい、柳。それにしたって結衣に「座る権利は無い」ってのは言い過ぎたんじゃないのか?謝れよ。」

 

柳「え、知らんし。」

 

芳賀「謝れよ!今 持ちネタやっていい状況じゃねぇだろ!」

 

柳「ゴメス。」

 

芳賀「いや、ちゃんと謝れよ!」

 

柳「ゴメスティック・バイオレンス。」

 

芳賀「…それ謝罪か!?今の謝ったのか!?」

 

柳「謝ってない。」

 

芳賀「謝れっつってんだよ!」

 

米沢「脱線すんな言うてんねん!何でお前ら、ちょいちょい漫才始めんねん!」

 

柳「まぁ、嘘のルールを耳にした事で、お前らは不用意に両替が出来なくなった。カラクリが分からないから尚更な。」

 

米沢「…クソが…!」

 

柳「次に俺がやったのは、お前らのチームの元に吉田・芳賀・今藤・三上の4人を謝罪に行かせた事だ。」

 

米沢「あぁ、「逆効果になるから」って、柳だけ来んかった あの時か…!」

 

柳「俺がなぜ4人をお前らの元へ行かせたか分かるか?」

 

米沢「…何でって…、命乞いやろ?」

 

柳「俺がそんな意味の無い事する訳ないだろ。俺がやりたかったのは…お前ら全員をあの部屋に足止めしておく事だったんだ。」

 

吉田「…え…?」

 

今藤「そうだったの…!?」

 

柳「お前ら全員が1つの部屋にいる間に…俺はロビーへ向かい、ATMを壊しておいたんだよ。」

 

芳賀「お前…、あの時にATMを既に壊してたのか!」

 

三上「え…、でもペナルティってもう支払ったんだよね…?金額って…。」

 

柳「あぁ。このゲームにおいて、ATMはゲーム進行に最も必須な備品。逆に言えば、破壊するとゲームの進行を最も妨げる備品だ。」

 

米沢「せや!ペナルティはいくら支払ったんや!」

 

柳「ガッツリ取られたよ。最高金額の4,999円。」

 

吉田「えぇぇっ!?」

 

今藤「ウソ…!?」

 

米沢「ちょお待て!それやったら、さっきの『取締りすごろく』をやる前の お前のチームの手持ちの金額は…!?」

 

柳「あぁ。5,001円だった。」

 

米沢「せやから、賭け金を5,000円で突き通したんか!」

 

柳「そうだ。10,000円は賭けられなかったんだよ。だって、俺達には10,000円なんて金 無いんだからな。」

 

米沢「こいつ…!何から何まで…!」

 

柳「あとは俺が仕掛けた『取締りすごろく』を最大限に時間をかけてやる事。ATMが壊れている事がバレるのを『価値決めゲーム』終了ギリギリに調整したかったからな。」

 

芳賀「そういう事か…!だから柳は常に1マスずつ進めていたのか…!」

 

柳「そう。俺が速度違反を犯して早々にゲームが終了したら、ATMが壊れている事が早い段階でバレてしまうからな。」

 

吉田「なるほど…!ちゃんと考えがあっての あの牛歩作戦だったのか…!」

 

柳「1つ想定外だったのは…、この『取締りすごろく』に名乗りを上げたのが、樫元だった事。現に最短のターン数での完全勝利を許してしまった…。」

 

武田「…って事は、お前が『取締りすごろく』で警察を配置していたのは…!?」

 

柳「あぁ…、樫元の占い通り…15マス目・20マス目・25マス目だった…。」

 

樫元「言っただろう…。私の占いに狂いは無い。」

 

柳「驚いたよ樫元。占いなんて全く信じていなかったが…、これは信じざるを得ないな。」

 

樫元「ようやく信じてくれたか。」

 

柳「正直あんたとは…もう二度と戦いたくない…。」

 

武田「ナイスだったぜぇ ジイさん!こいつの苦し紛れのハッタリは傑作だったぜ!」

 

柳「おいおい武田。「苦し紛れのハッタリ」…?俺のやる事には全て意味があるって まだ分かってないのか?」

 

武田「は?」

 

柳「さっきも言ったろ。俺がやりたかった事は、『取締りすごろく』を最大限時間をかけて終わらせる事。しかし、相手として決まったのが樫元。だから俺は…要所要所で樫元を煽ったんだ。」

 

武田「いや、だから それが結局は苦し紛れのハッタリだろ?」

 

柳「違うよ武田。俺の最終的な目的は…」

 

樫元「…誰もロビーに行かせない事…。」

 

柳「…あぁ…。このゲームの性質として、占いなんか使われたら敗北はほぼ確定する。誰の目で見ても勝敗がついたと判断された時、みんなゲームの見学をやめ…、各々好きな行動を取ってしまうと考えたんだ。」

 

樫元「現に私のチームの田畑くんは…、ゲームの途中でロビーにドリンクを取りに行こうとした。」

 

柳「そうだ。俺はそれだけは阻止する必要があったんだよ。あのタイミングでロビーに行かれたら、間違いなく壊れたATMが目に入るだろうからな。」

 

芳賀「そっか…!今思えば、柳の煽りがヒートアップしたのは、常に田畑がロビーに行こうとした時だった!」

 

柳「あぁ。」

 

ディーラー「『価値決めゲーム』終了まで、残り1分です。」

 

柳「残り1分か…。そろそろ話すか…。」

 

芳賀「…え…?」

 

柳「おい、米沢。あれだけ時間をかけてやった『取締りすごろく』…、実は俺は勝っても負けてもどっちでも良かったんだよ。」

 

米沢「…はぁ!?」

 

柳「考えてみろ。『取締りすごろく』が始まる前の俺達のチームの手持ちは5,001円。そこから『取締りすごろく』に負け、お前らに5,000円を支払ったから、現在の手持ちは1円しか無い。…ただし…、その1円は当然”硬貨”だ。」

 

 

米沢「!?」

 

柳「これは俺が『取締りすごろく』に勝った場合も優位性は変わらない。」

 

 

 

柳「このゲームが終了した時点で、札は何の価値も持たなくなるからな。」

 

米沢「あ…!」

 

柳「つまり俺達は…1円玉1枚だけで勝てるって事だよ。」

 

米沢「…!」

 

柳「何度も言うが、俺がやった全ての行動は…ATMが壊れている事をギリギリまで気付かせないためだった。それは…全てこの状況を作り出すためだ。」

 

米沢「ぐ…!ちくしょぉ~っ!」

 

ディーラー「『価値決めゲーム』終了まで、残り10秒です。」

 

米沢「10秒…!?おい!新しいATM持って来い!何で1台しか無いねん!」

 

芳賀「なぁ…柳…。さっきからずっと気になってたんだけど、ATMが壊れている事がバレるのを終了ギリギリにする必要あった?1円玉を持ってる俺達の勝ちが確定してるんじゃ…。」

 

柳「いいや、あるんだよ こいつらには。一瞬で硬貨を手に入れる方法が…。」

 

芳賀「はぁ!?嘘だろ!?」

 

柳「まぁ、残り時間が短かったおかげで、こいつらは最後まで…」

 

ディーラー「制限時間となりました。『価値決めゲーム』終了です。」

 

パアァァァァッ

 

柳「…気付かなかったみたいだけどな。」

 

ディーラー「結果発表です。」

 

 

ディーラー「よって、この『価値決めゲーム』…、H.S.S.Y.Yチームの勝利となります。」

 

吉田「…勝った…!?」

 

今藤「あんな状況から…勝ったの…!?」

 

柳「あぁ…、このゲーム…俺達の勝ちだ。」

 

芳賀「よっしゃあ~!すげぇよ柳!」

 

三上「修斗くんを信じて良かった!」

 

米沢「おい、柳!」

 

柳「どうしたツルっパゲ?」

 

芳賀「ちょっ…柳…!一応 目上の人間だから…!」

 

米沢「柳…、お前のやった事は卑怯以外の何物でもない!俺らに嘘のルールを刷り込ませ、その上 勝っても負けてもお前に分のあるギャンブルやなんて…!」

 

柳「おいおい、逆恨みは良くないなぁ 米沢。」

 

米沢「!?」

 

柳「そもそもお前らが”盗聴”なんていう卑怯な手を使わなければ、お前らも両替を躊躇する事が無かったんだからなぁ。」

 

米沢「そ…それはやなぁ…。」

 

柳「それに、『価値決めゲーム』が終了する前の僅かな時間でも、お前らにも起死回生の策はちゃんと残ってたんだぞ?」

 

米沢「そんなん…ある訳ないやろ!」

 

柳「あったんだよ 米沢。俺達のチームで唯一残った1円玉…、俺達はどうやって手に入れたと思う?」

 

米沢「そりゃあ、ATMを壊したペナルティ4,999円のお釣り…。………!?あぁぁぁっ!?」

 

柳「気付いたか?俺達のチームが4,999円没収されたのは、ゲームの進行を最大限妨げる備品を壊したからだ。つまり…、お前らは暴力や軽微な物の破壊など…2円以上の硬貨のお釣りが戻って来るようなユルい違反をすればよかったんだよ。」

 

田畑「そ…そっかぁ…!ペナルティを支払ったお釣りなら、ディーラーとのやり取りになるからATMも必要ない…!」

 

柳「あぁ。桐山なら…間違いなくそうしただろうな。」

 

米沢「く…くそ…。」

 

柳「米沢…、お前の負けだ。」

 

パチパチパチパチ

 

桐山「いや~、お見事。まさか こんな勝ち方をするとはね 柳くん。」

 

柳「桐山…。」

 

桐山「盗聴器の存在にいち早く気付き、それを逆に利用して嘘のルールを刷り込ませ、更にはゲームに必須のATMを破壊。あとはゲーム終了までの時間稼ぎのギャンブル。」

 

柳「…。」

 

桐山「柳くん…。君はやっぱり…つまらない。」

 

柳「…。」

 

桐山「勝っても負けてもどっちでもいいギャンブルなんて…何の刺激も無い。」

 

柳「何と言われようが勝ったのは俺達だ。面白かろうがつまらなかろうが関係ない。」

 

桐山「…次が最終ゲーム…。僕も参加させてもらうよ?次こそ泣こうが命乞いをしようが、即刻 罰を与えさせてもらうよ?」

 

三上「…。」

 

今藤「…。」

 

芳賀「…。」

 

吉田「…。」

 

桐山「次のゲームの舞台は、そのまま爆発させられるように…、やまみ小学校でやろうか。」

 

柳「!?」

 

桐山「それじゃ、行こうか。君達の”最期の場所”へ。」

 

~バスの車内~

 

吉田「この方角…。マジでやまみ小学校に向かってるよ…。」

 

今藤「負けたら…爆死…。」

 

三上「…やだ…。そんなの…。」

 

芳賀「まぁ、柳がまた密かに作戦を立ててくれるだろ。」

 

柳「…。」

 

芳賀「…柳?」

 

柳「…あ、何?今、ソフトクリームの事 考えてた。」

 

芳賀「おま…余裕だな お前!また次のゲームでも密かに作戦を立ててくれるんだろ?って!」

 

柳「…あ、ごめん。ソフトクリームの事 考えてた。」

 

芳賀「ちょっ…何でだよ!何で脳内を音速でソフトクリームに戻せるんだよ!んで、どうしてそんなにリラックス出来んの!?」

 

三上「でも確かに、修斗くんがいれば大丈夫だね!」

 

柳「…次のゲーム…、作戦を立てるのは俺じゃなくて、みんなにお願いしたい。」

 

芳賀「えっ、何で!?」

 

柳「正直、桐山は俺達が想像している以上に頭が切れるはずだ。俺の頭一つで勝てるとは到底思えないし、何よりここまでのゲームをモニタリングしていたはずだ。俺の立てる作戦の傾向…、思考回路を分析されている可能性が高い。」

 

芳賀「いや、それにしてもさ…。」

 

柳「桐山は恐らく…俺を封じておけば大丈夫という思い込みをしているはずだ。そこの心理を突きたい。」

 

吉田「う~ん…。」

 

三上「修斗くんはどうするの?」

 

柳「囮になる。…恐らくだが、桐山は全力で俺を沈めに来るだろう。だが、俺は作戦については一切知らない。ゲームのカギを握っているのは…お前達4人…。」

 

芳賀「…。」

 

柳「…小さく戦っても意味が無いんだ。作戦には意外性と大胆さが必要なんだよ。」

 

今藤「言ってる事は分かるんだけど…、ちょっと不安が大きいかな…。」

 

芳賀「その作戦…、何とかなんねぇの?」

 

柳「何だよ お前ら!文句ばっかり言いやがって!そんなに気に入らないなら、お前らで作戦を考えればいいだろ!」

 

芳賀「同じ事だろうがよ!」

 

柳「思いついたか!?」

 

芳賀「早ぇよ!そんなにすぐ思いつく訳ねぇだろ!どんなゲームをやるのかも まだ知らないのに!」

 

今藤「でも、さっきのゲームで桐山だけじゃなく樫元も要注意人物だって分かったから、次のゲーム…過酷かもね…。」

 

三上「確かに…。次のゲームも占いが通用するようなゲームだったら、どうしよう…。」

 

柳「大丈夫だ…。樫元は占い師なんかじゃない。」

 

芳賀「お前 何なの?さっきは「信じざるを得ない」とか言ってたじゃん!」

 

柳「…。」

 

芳賀「…柳?」

 

柳「…あ、悪い。ソフトクリームの事 考えてた。」

 

芳賀「またかよ!俺らに作戦を考えるように言っておきながら、何でお前はソフトクリームの事 考えてんだよ!」

 

三上「…どうしよう…。怖い…。」

 

今藤「結衣…。」

 

三上「何も考えずにただ笑い合っていた…あの頃に戻りたい…。」

 

柳「………すまない…。4年前のやまみ小学校の一件から全てが壊れた…。それもこれも全部俺のせいだ…。」

 

今藤「柳のせいじゃないって。やまみ小学校でリュウを殺した田畑 光明を逮捕して、H.S.S.Y.Yとして活動して愛を自殺に追い込んだ米沢社長を吊るし上げて、半グレ集団”ダークレイク”のリーダー・武田を逮捕して、いじめを繰り返していたアイドルグループ”MAGIC”にも心を入れ替えさせた…。ウチらは何も間違った事はしていない…。」

 

芳賀「あ、それ!居酒屋で聞けなかったけど、今藤が言った話の中で、1つだけ違う事があるんだろ?どの話も事実だろ?今更何が違うって言うんだよ?」

 

柳「多分…、次のゲームで分かるよ。」

 

芳賀「…リュウを殺した田畑が逮捕されて、横宮さんを自殺に追い込んだ米沢社長を吊るし上げて、ダークレイクの武田を逮捕して、MAGICの3人の心を入れ替えさせた…。…え、この中の何が違う話なの!?どれが違っても信じられないよ!?」

 

柳「信じるとか信じないとか以前に…、俺達はそもそも根本的に間違っていた事があるんだ…。…あっただろ…俺達が勝手に想像を事実化した”不確定要素”が…。」

 

芳賀「”不確定要素”…!?…何!?マジで分からないんだけど!?どういう事!?」

 

柳「それはな………t」

 

今藤「…あ…、着いた…。」

 

吉田「…本当だ…。」

 

三上「4年ぶりに来る やまみ小学校がこんなに怖いなんて…。」

 

~やまみ小学校~

 

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吉田「懐かしいなぁ~!もう来れないと思ってたよ!」

 

芳賀「何 普通に楽しんじゃってんだよ!そういう状況じゃねぇだろ!」

 

吉田「ほら、この壁のハゲた所が人の顔に見えるやつとか まだある!」

 

芳賀「4年前の一般開放日の時と同じ熱量で楽しむな!」

 

桐山「お待たせ。ゲームの準備が整ったから、早速始めようか。」

 

柳「…。」

 

桐山「最終ゲームは…『ナンバーヒットゲーム』!」

 

今藤「『ナンバーヒットゲーム』…?」

 

桐山「君達が勝てば、5人とも解放してあげるよ。もう二度と僕達が君達に関わる事は無い。ただし…、負けたら分かってるよね?」

 

吉田「…。」

 

芳賀「…。」

 

今藤「…。」

 

三上「…。」

 

桐山「君達にはここで爆死してもらうよ?」

 

柳「…。」

 

桐山「ルールはこの上なくシンプル。5対5のチーム戦でそれぞれ1人に1つずつ1~100までの数字を決めてもらう。個人ごとに決まった数字を…”パーソナルナンバー”とでも言おうか。そして、交互に相手チームの誰かを指名して、パーソナルナンバーをコールする。名前とパーソナルナンバーが当たっていれば、その人は追放。最終的に全員追放されたチームの負け。…簡単だろ?」

 

吉田「確かにかなりシンプル…。俺でも分かる…。」

 

芳賀「基準そこ!?…まぁでも、確かにシンプルなルールだ…。」

 

桐山「柳くん。君は僕がせっかく考えたゲームのルールの本質を完全に無視して、セコい勝ち方ばかりしてきた。今回ばかりは…それは出来ないよ?」

 

柳「…。」

 

桐山「細かいルールとして…、1人につき設定していいパーソナルナンバーは1つ。例えば、吉田くんに45と67の数字を振って、今藤さんには数字が振られていない…っていうのは無しね。チームのメンバーは必ず1つずつパーソナルナンバーが割り振られている状態にする事。」

 

芳賀「それは…柳的に大丈夫?」

 

柳「あぁ…、問題ない。」

 

桐山「逆に同じ数字を複数人に割り振るのはアリだよ。吉田くんが39、今藤さんも39…とかね。」

 

吉田「なるほど…。」

 

桐山「あと、相手の数字をコールして正解を外した場合、”コールした人”のパーソナルナンバー以外の数字が3つ公表される事になるから。」

 

今藤「…え、どういう事…?」

 

柳「つまり、当てずっぽうで数字をコールし続けると、自分の正解の数字以外が徐々に公表されていく事で、じわじわと不利になっていくって事だろ。」

 

桐山「その通りだよ柳くん。相変わらず飲み込みがいいね。君はダイソンかい?」

 

芳賀「あ、そこ「カービィ」じゃねぇんだ!?何てツッコんでやろうかメッチャ考えてたのに!」

 

桐山「それから暴力は禁止ね。ディーラーが暴力と認めたら、その人は追放になるから。」

 

武田「マジかよ!」

 

芳賀「暴力振るう気満々じゃねぇか!…でも、1人につき有り得る数字は100通り…。当てずっぽうで勝負しているようじゃ どっちにしても負けるな…。」

 

三上「それより、相手には樫元さんがいるし、このゲーム厳しくない…?」

 

今藤「そういえばそうじゃん!樫元にまた占いなんて使われたりしたら絶対負けるよ!?」

 

柳「そうだな。下手したら…たった5ターンで俺達のチームは全滅だな。」

 

芳賀「マジかよ…。爆死確定じゃん…。」

 

柳「まぁ大丈夫だ。既に策は打ってある。」

 

芳賀「はぁ!?だって今ゲームのルールを聞かされたばっかりだろ!?現時点で対策なんて出来てる訳ねぇだろ!」

 

柳「いいや、出来てる。ただし…、勝つためにはみんなの協力も必要になる。」

 

吉田「…俺達が柳に協力しなかった事が今まであったか?」

 

柳「…無いな。(笑)」

 

吉田「俺達は友達だろ?…俺達はFRIE…」

 

芳賀「お前また しれっとタイトル言おうとしたろ!また予告で使ってもらおうとしたろ!」

 

吉田「してないよ!髪に誓ってしてないよ!」

 

芳賀「神に誓えよ!何で毛に誓ったんだよ!」

 

吉田「FRIENDS3!」

 

芳賀「うるせぇ!何ハッキリ タイトル言ってんだよ!」

 

吉田「…え、俺タイトル言ってた?」

 

芳賀「白々しいんだよ!んで、結局予告編で使われてなかったぞ?」

 

吉田「何だよ くそっ!」

 

芳賀「やっぱり予告編で使って欲しかったんじゃねぇか!とうとう本性現しやがって!」

 

桐山「何か質問はある?」

 

柳「誰が何番の数字で登録されているかはどうやって管理するんだ?」

 

桐山「このエントリーシートに名前と数字を書いてディーラーに提出する。ディーラーはそのエントリーシートを元にゲームを進行していく。」

 

柳「俺、字を書くの面倒くさいんだけど、誰かに書いてもらってもいいのか?」

 

芳賀「そんな面倒くさがってる場合か!もうちょっと真剣に取り組めよ!」

 

桐山「代筆は問題無いよ。とにかく名前と数字は、その人の”パーソナルナンバー”として確定するから、しっかり考えてよ。」

 

柳「もう一つ…。追放になった人間はどうなる?」

 

桐山「そうだねぇ…。別室に行ってもらおうか。追放された人間はコールする権利も無くなるし、ゲーム会場に残る必要も無いでしょ。」

 

柳「…。」

 

桐山「薄っすら分かってるんでしょ、柳くん?1番最初に追放されるのは君だって…。」

 

柳「…。」

 

 

桐山「それじゃ、それぞれエントリーシートを書いてディーラーに提出しよう。両チーム提出が完了したらゲームスタートだ。」

 

今藤「このエントリーシートが…、全てを決めるんだよね…?」

 

桐山「その通りだよ。パーソナルナンバー決めは君達にとって生死を分ける大切な作業だから、制限時間は長めに取って10分間にしよう。じっくり考えなよ。」

 

三上「…確かに…、パーソナルナンバー決めは重要だよね…。…修斗くん、どうする?」

 

柳「…言っただろ。今回のゲームはお前ら4人で作戦を考えてくれ。」

 

芳賀「いや、そんな事言ってる場合じゃねぇだろ!マジで命が懸かってるんだぞ!」

 

柳「桐山も言ってただろ…。このゲーム…、1番最初に追放されるのは間違いなく俺だ…。」

 

芳賀「柳…。」

 

吉田「柳がいないと勝てないって!絶対に無理だよ!」

 

柳「吉田…。俺が見抜けなかった『イチハチじゃんけん』の抜け道…、5人の中でお前だけはしっかりと理解出来ていた。お前はバカみたいにバカだが、何も考えずに愚直に耳に入ってきた情報のみを妄信的に信じる…。それは時に…、武器になる。」

 

吉田「うん…、後半 怒涛の悪口ラッシュだったように思うんだけど、俺はどういうスタンスで受け止めればいい?」

 

柳「喜んで受け止めろ。」

 

吉田「喜ぶのは無理じゃない!?」

 

三上「修斗くん…。やっぱり修斗くんがいないと不安だよ…。」

 

柳「三上…。お前は気が弱く、何の行動も出来ない人間だった…。でも、1年前にお前は飛躍的に変わった…。1年前の記者会見と、『自給自足ゲーム』は…お前の力で勝ったようなものだ。今回も三上なら必ずやれる。」

 

三上「ウチは何も…。修斗くんが力をくれたから頑張れただけで…。」

 

今藤「ウチもH.S.S.Y.Yの舵を取るのは柳だと思ってるよ?みんな柳を信じてここまでついて来たんだから…。」

 

柳「今藤…。お前の機転は本当にすごい。4年前に田畑を逮捕する決め手となったのは今藤の通報だ。そして発言力。今藤の一言一言が相手に影響を与えている…。このゲーム…、今藤のスキルは間違いなく活きる。」

 

今藤「柳…。…分かった、頑張る…。」

 

芳賀「…………。」

 

柳「…………。」

 

芳賀「……あ、俺には何も言ってくれねぇの!?」

 

柳「おはよう。」

 

芳賀「挨拶すんな!んで今、割と夜だぞ!?結構外暗いぞ!?」

 

柳「芳賀は…ツッコミを頼む。」

 

芳賀「ツッコミは頼まれなくてもやるんだよ!…っていうか、この状況でツッコミを依頼すんな!」

 

桐山「ディーラーさん、ウチのチームはこれで。」

 

ディーラー「承知致しました。」

 

三上「桐山さん達…、もう提出してるよ?」

 

柳「制限時間ももうあまり無い…。各々自分が直感で選んだ数字にしよう。自分の生死を決める数字だ。今この瞬間思い浮かんだ数字の方がいいだろ。」

 

芳賀「え~…、命が懸かっていると思うとなかなか決められないな…。どうしよう…。」

 

カリカリカリ…

 

芳賀「え、柳もう決めたの!?」

 

柳「あぁ。お前らも決まったら教えてくれ。時間も無いし、俺がまとめて書いてやる。」

 

今藤「さっきは「字を書くの面倒くさいから」って代筆を頼もうとしてたのにね。笑」

 

柳「このゲームで1番最初に姿を消すのは多分俺だ…。このくらいは役に立たないとな…。」

 

三上「…。」

 

吉田「…。」

 

今藤「…。」

 

柳「早く番号を言え。制限時間…もうすぐだぞ?」

 

吉田「59番。」

 

今藤「62番。」

 

三上「27番。」

 

芳賀「82番。」

 

カリカリカリ…カリカリカリ…

 

柳「よし、全員分書けたから提出してくる。」

 

ディーラー「柳様。エントリーシートの記入は完了しましたか?」

 

柳「あぁ。これだ。」

 

ディーラー「…!?……柳様…。これは…!?」

 

柳「いいだろ?……いいよな?」

 

ディーラー「…はい…。この内容で受理させて頂きます…。」

 

柳「…。」

 

ディーラー「それでは、両チーム エントリーシートが出揃いましたので、最終ゲーム『ナンバーヒットゲーム』スタートです!」

 

 

 

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…はい、第7話はここまで!

 

まずは『価値決めゲーム』…、皆様は全貌を事前に見抜く事は出来ましたか?

 

まさかのATMを破壊する事で、両替を封じるという…!

 

そして、柳が言っていたカラクリもハッタリでしたね。

 

桐山が第5話で言っていた「さぁね。ヒントは「ルール説明の全てを思い出す事」。…まぁ、自分で考えなよ。これはあんたの復讐なんだから。」…というセリフ。

 

「ルール説明の全て」を思い出せば、そんなカラクリが存在しない事は分かりますもんね。笑

 

また、桐山の「まぁ一つ教えてあげるとするなら…、柳くんは”ある事”に既に気付いているよ。」…というセリフの"ある事"っていうのは、田畑の盗聴の事ですね。

 

樫元も理解した感じでしたが、実は桐山と同じ視点で見る事が出来ているんですね。

キレ者です、こいつは。

 

そして、柳は最後の瞬間まで相手が硬貨を手に入れる術がある…という作戦の"穴"までしっかり計算して作戦を立てていたんですね。

 

一見、無駄だったようにも見える『取締りすごろく』も『価値決めゲーム』に勝利するためのキーとなるゲームだったんですね。

 

 

あと、もう一つ…。

 

第5話でのルール説明後の柳の「武田をボッコボコにしたら…」という発言の意図…、分かりました?

 

何も本当にボッコボコにしようとしていた訳ではありません。

 

柳が知りたかったのは「ペナルティ金支払いまでの流れ」だったんですね。

 

柳が警戒したのは、ペナルティが発生した際に会場にアナウンスがかかる事です。

もし、アナウンスが流れる場合は、ATMを破壊する行為が何の意味も持たなくなってしまいますからね。

しかし、ルール上は「全て現場で片付ける」…との事だったので、柳の思惑通りに事が運んだという訳です。

 

 

 

 

そしてそして…、遂に最終ゲーム『ナンバーヒットゲーム』が幕を開けました!

 

これ、みんな思うんじゃない?

 

「運ゲーだろ。」と。

 

どう見ても運ゲーですよね、これは。笑

 

しかし、こんなゲームでもしっかり頭脳戦に落とし込むのがKSKである。

 

最後の柳とディーラーのやり取り…、意味深なあの会話は何なんでしょう…?

 

遂に天才・桐山もゲームに参戦しますし、一体どんな結末を迎えるのか…?

 

物語もラストスパートに突入します!

 

 

 

ラストスパートの入り口となる第8話の予告編を先行公開!

どうぞ!

 

 

 

ディーラー「それでは、両チーム エントリーシートが出揃いましたので、最終ゲーム『ナンバーヒットゲーム』スタートです!」

 

桐山「さてと…。君達は誰が何番かな?」

 

米沢「せやなぁ~、皆目見当つかんなぁ~!」

 

田畑「全く分からないねぇ~!」

 

武田「まさか5ターンで終わったりしねぇよなぁ~?」

 

吉田「あいつら…!占いを使う事を前提に…!」

 

桐山「柳くん。何も出来ないまま追放されちゃうのも可哀想だから、先攻はそっちのチームからでいいよ。僕達の誰かの数字を当ててみなよ。」

 

今藤「ちょっと!?」

 

三上「修斗くん!?」

 

柳「これでいいんだよ。」

 

芳賀「いい訳ねぇだろ!バカかお前!」

 

-最終ゲーム『ナンバーヒットゲーム』は1ターン目からとんでもない展開!あなたは、このゲームの展開が一切予測出来なくなる!-

 

三上「「自分達が正解だと思う行動」…。」

 

武田「俺だって、5人に心底ムカついてんだ!あいつらの有利になるような事をする訳がねぇ!」

 

桐山「じゃあ…早速。どうぞ樫元さん。『取締りすごろく』で披露した”占いの力”を僕にも見せてよ。」

 

樫元「柳修斗…。50番。」

 

米沢「…まぁ、一発では当たらんわな…。」

 

田畑「でも、そんな事をするメリットが無いよぉ~?」

 

吉田「「2つのアドバイス」…!?何?どんな内容…?」

 

柳「俺達5人は「絆が深い」んだ。」

 

-全て…、本当に森羅万象の全てがこのゲームに詰め込まれている…!一見 運試しゲームに見えるルールだが、決してそうではない!極上の騙し合いは初手から…いや、もっと前から始まっている!-

 

芳賀「触るな!何でそれが「正解の行動」だと思ったんだよ!」

 

芳賀「なんねぇよ!こんな不毛な会話で不利になんかなるか!」

 

芳賀「開き直ってんじゃねぇよ!せめて一途であれよ!」

 

芳賀「やめろって!ちょっと男じゃねぇか お前!」

 

芳賀「俺は「もこぺち」じゃねぇ!文字数から何から全部違うだろ!」

 

-芳賀のツッコミも健在!-

 

ディーラー「今回のコール…、当たりです。」

 

武田「…ぐっ…!」

 

今藤「マジ!?」

 

柳「あぁ…。命が懸かってるからこそ やったんだよ。」

 

三上「桐山さんの頭脳は圧倒的…。どうするの…?」

 

桐山「…柳くん…。君って人間は…!」

 

柳「…正解だろ?笑」

 

今藤「吉田…?」

 

吉田「俺は俺が正しいと思う行動をするよ…!」

 

-『FRIENDS3』…いや、『FRIENDS』シリーズのクライマックスが幕を開ける!このゲームは運試しゲームなんかじゃない!ここに至るまでの全てがヒント!あなたなら…どう戦う…?-

 

 

 

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タフォーーー!!!