FRIENDS3 第4話 | 夢から醒めた夢

夢から醒めた夢

ありそうで無いコントのような物語『シチュエーションネタ』を中心に更新しています!
是非読んで下さい♪

 

 

 

さぁ、星野源と新垣結衣の間に割って入って、あくびをして立ち退く。夢から醒めた夢でございます。

 

 

 

 

本日は、『FRIENDS3』第4話の公開日でございます!

 

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いやはや…、現在 結構面白い展開になっておりますね。

 

ちなみに、現在の状況を示しておきましょう。

 

 

ちょうど第3話の最後に『自給自足ゲーム』が完結したところでございます。

 

しかしながら皆様…、ルールは覚えていますでしょうか?

 

 

1番下の赤字で記載されている追加ルール…。

これは柳が田畑に交渉して追加させたルールでしたね。

 

しかし、実際に釣れていなかったのでは…?

 

柳は無駄な事はしません。

一見意味の無いように見える この交渉が、しっかりと意味があるんですね。

 

ヒントはプレイヤー10人全員の立場に立つ事!

見えているもの、見えないもの…分かっているつもりで分かっていなかったもの…。

10人それぞれの視点で、持っている情報が全然違うんですね。

そこに注目です。

 

 

そして、このゲームにおいてのフォーメーションはこんな感じでございます。

 

 

う~ん…、これ以上遡って解説するのもアレなので、あとは皆様 自分自身で復習して下さい!

 

 

 

『FRIENDS3』第1話はこちら!

FRIENDS3 第1話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS3』第2話はこちら!

FRIENDS3 第2話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS3』第3話はこちら!

FRIENDS3 第3話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

 

復習は大丈夫ですか?

 

ネタバラシに参りますよ?

 

 

それでは『FRIENDS3』第4話…、どうぞ!

 

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ディーラー「それでは全員揃いましたので、結果発表を行います。今回勝利したのは……………、H.S.S.Y.Yチームです。」

 

芳賀「え!?」

 

作田「…。」

 

太田「…。」

 

速水「…これは…!?」

 

釣本「一体…!?」

 

田畑「…どういう事ぉ~?」

 

ディーラー「次にスコアの発表です。H.S.S.Y.Yチーム79ポイント、田畑チーム78ポイントです。」

 

田畑「これ…、どういう事ぉ~…?俺達は52匹の魚を釣ったんだから、食べたポイントも合わせたら単純に156ポイントで圧勝なはずだよねぇ~?何でこんな事になっているか説明してくれるぅ~?」

 

作田「大変申し訳ございませんでした!」

 

田畑「君が裏切ったのぉ~?」

 

柳「俺が説明してやるよ。」

 

田畑「…やっぱり君が全てを動かしていたんだねぇ~?」

 

柳「いいや。今回俺は芳賀の次に何もやっていない。」

 

芳賀「ちょっ…俺が1番頑張ってないみたいな言い方やめろ!」

 

吉田「オエェェェッ!」

 

芳賀「まだ吐いてんのかよ!お前はお前で何があったんだよ!」

 

柳「事の一部始終を時系列に沿って教えてやるよ。」

 

~ゲーム開始直後~

 

柳「”2つの交渉”をするんだよ。」

 

今藤「”2つの交渉”…?」

 

柳「今回のゲーム、対戦相手の5人のうち、恐らく田畑以外は俺達に恨みは無い。そこを利用するんだ。」

 

三上「…どういう事…?」

 

柳「この『自給自足ゲーム』において、釣りで魚を獲得していかなければ何の勝機も見えない。しかし、相手には釣りのプロ・釣本がいる。腕前がどれほどのものかは知らないが、間違いなく俺達よりは上手だろう。」

 

吉田「…まぁね…。」

 

芳賀「んで?柳が言う”2つの交渉”って何だよ?」

 

柳「…あ、芳賀。先に釣りの準備をしていてくれないか?」

 

芳賀「え、作戦会議に参加させろよ!何で俺だけ抜けなきゃならねぇんだよ!」

 

柳「芳賀…、開始から数分間、誰も持ち場に就かなかったら怪しまれるだろ。これはな芳賀…、お前にしか出来ない仕事だ。」

 

芳賀「いや、誰でも出来るわ!釣りの準備くらい!」

 

柳「頼む。」

 

芳賀「分かったよチクショー!」

 

柳「…。」

 

今藤「…で?何の交渉をするの?」

 

柳「相手から魚を半分貰う。」

 

今藤「はぁ!?そんな事出来る訳なくない!?」

 

柳「もちろん、100%貰える保証はない。そもそも相手にメリットが無いからな。…でも、こう言えばどうだ?「魚を半分貰ったところで、自分達の負けは変わらない。」…と。」

 

吉田「え~っと…、どういう事?」

 

柳「このゲームは魚を1匹釣ったら1ポイント、1匹食べたら2ポイントというルール…。現実問題、魚を半分貰ったところで、ポイント差は半分に縮まるだけなんだよ。」

 

吉田「確かに!それじゃ勝てないじゃん!」

 

柳「そうだな。そこで、三上に交渉をお願いしたい。」

 

三上「えっ、ウチ!?」

 

柳「お前は1年前のあの過酷を極める記者会見を乗り切った。間違いなくやれる。」

 

三上「…うん…。修斗くんが信じてくれるなら…頑張る!」

 

柳「じゃあ…、交渉の内容を伝えるぞ?」

 

~10分経過(残り110分)~

 

~廊下~

 

速水「…っていうか、君達 元H.S.S.Y.Yだろう?これは何かテレビの企画なのかい?」

 

吉田「…え、何でこのゲームをやってるのか知らないんですか…?」

 

速水「うん…。「各々の特技を活かせるゲームだから」って、召集されたんだけど…。…え、違うの…?」

 

三上「………。」

 

今藤「結衣…。」

 

三上「うん…。速水さん…。お願いがあるのですが…。」

 

速水「「お願い」?一体何を?」

 

三上「速水さん達のチームで釣った魚…、半分分けて頂けないでしょうか!」

 

速水「…え…、それは無理でしょ…。」

 

三上「お願いします!実際 魚を半分頂いても、私達の負けは変わらないんです!」

 

速水「え?」

 

三上「このゲームは魚を1匹釣ったら1ポイント、1匹食べたら2ポイントですよね?つまり、速水さん達のチームが10匹釣ったとしたらその時点で10ポイント、私達に魚を半分渡して食べるのが5匹になっても、食べた分で10ポイント。速水さん達のチームが10匹の魚で20ポイント得られるのに対し、私達のチームは5匹の魚を食べるだけで10ポイント…。魚を半分頂いても勝つ事なんて到底出来ないんです…。」

 

 

速水「…じゃあ、そもそも半分渡しても意味無いんじゃ…。」

 

三上「違うんです…。このゲーム…、2倍以上のポイント差で負けた場合、私が田畑さんに酷い事をされるんです…。」

 

速水「…え?それって…。」

 

今藤「結衣は田畑に弱みを握られていて逆らえないの!せめて助かるには負けるにしてもポイント差を半分以下に抑える必要があるの!結衣を助けてあげて!」

 

三上「…お願いします…。こんな恥ずかしい事、誰にも知られたくないので、他の人には言わないでもらえますか…?」

 

速水「分かったよ…。ただし、君達のチームが魚を釣った分はこっちのチームに返してもらうよ?常に2倍ギリギリのスコア差を保っておかないと、こっちも不安だから…。」

 

三上「分かりました!ありがとうございますっ!」

 

~現在~

 

柳「…っていう交渉をしたって訳だ。」

 

速水「…そうだ!僕は三上さんからそういう説明を受けた!自分の頭の中でもしっかりと計算をしたが、どうやってもポイント差は2倍ギリギリのまま僕達のチームが勝つという結果にしかならなかった!僕達が負けるなんてあり得ない!」

 

柳「お前の計算は正しいよ、速水。」

 

速水「そうだろ…!?だったら、どうして…!」

 

作田「その交渉…、調理場で僕達も受けていたんだ…。」

 

速水「…は!?どうして…?」

 

柳「「どうして」って…。魚を半分もらっただけじゃ俺達は負けるからな。」

 

作田「でも、三上さんは「負ける事自体は構わない」と…!」

 

柳「そんな訳ないだろ。負けたら俺達は爆死させられるんだから。」

 

釣本「!?」

 

速水「!?」

 

太田「!?」

 

作田「…何だと…!?」

 

田畑「ダメじゃん柳くん。そんな話 他人にしちゃぁ~!」

 

柳「ちなみに…、「倍以上のポイント差で負けた場合に田畑に酷い事をされる」って言ったのは、俺が三上に指示した”嘘”だ。」

 

作田「嘘…!?」

 

柳「さすがに自分達が負けるレベルで魚を提供する事なんて出来ないだろうからな。自分達が負けずに且つ三上を助けられる…っていう状況を提示してやったって訳だ。」

 

速水「…。」

 

柳「まぁ、この交渉をWで成立させた結果、運び役の速水の段階で1/2、調理場で作田から1/2。…つまり、結果的にお前らが釣った魚の3/4の魚を俺達に流してもらったって事になる。」

 

作田「…だから、調理場に届く魚の量が私の想定の半分の量だったのですね…。釣本さんがいながら、釣って来る魚の量がやけに少ないと思っていました…。」

 

柳「そして、3/4の魚を譲り受けて食べるとなると、あら不思議。計算上 俺達は1匹も釣っていないのにお前らのチームとポイントが同点になるって訳だ。」

 

 

芳賀「…って事は、柳が言ってた”2つの交渉”の意味って…!?」

 

柳「あぁ…、お前は1人でさっさと釣りの準備に行っちゃったから知らないんだもんな。」

 

芳賀「お前が「行って来い」って言ったんだよ!」

 

柳「お前が考えている通り…「半分の魚を貰う」交渉を速水と作田で2回やる…って意味だ。」

 

芳賀「え、じゃあ「30cm以上の魚を釣ったら50ポイント」っていうルールの追加は…?」

 

柳「…あぁ…、それは要らないルールだ。」

 

芳賀「何それ!?何で要らないルールの追加をしたんだよ!」

 

柳「開始から90分間、俺は何の策も打たなかった。田畑の目で見て 明らかに負けている状況の俺が何もせずに黙って釣りを続けている姿に違和感を感じると、”釣り堀以外の場所”でゲームが動いている事に気付くんじゃないかと思ったからだ。」

 

田畑「…。」

 

柳「今回、俺はこの『自給自足ゲーム』の舵取りを吉田と三上と今藤に託した。しかし、田畑が注意の目を向けているのは恐らく俺。そんな俺の落ち着きに違和感を覚えれば、お前が運び役の速水を使って調理場の様子を探りに行かせる可能性だってあった。速水と作田がお互いに交渉を受けている事を知ったら全てが台無しになる。だから俺は…、釣れもしない巨大魚のルールを追加させたんだ。」

 

芳賀「なるほど…。」

 

柳「これにより、ラスト30分は完全に俺の動向を注視していたろ?調理場でとんでもない逆転劇が起きていたなんて知らずにな。」

 

作田「…ですが、そこまで交渉を上手く進めていても、結局は同点止まり。肝心の1ポイントはいつ取ったんだい?」

 

柳「あぁ…、それは…芳賀に聞いてくれ。」

 

芳賀「…あ、そういえば俺釣ったわ!速攻で柳に逃がされたけど!」

 

柳「でも、今回のゲームはAIカメラで釣った魚をカウントしている。逃がしたとしても本当にちゃんとカウントしてくれていたようだな。」

 

 

作田「このゲームにおいて魚を逃がすなんて事をするメリットは無いはずだ。どうしてそんな事を?」

 

柳「お前ら調理場での計算を狂わせないためだ。俺達が魚を釣らない事で、魚の往来をややこしくさせないようにして、今藤に俺達の魚を1回も運ばせないようにした。」

 

作田「そういえば…、ゲーム終了直前まで今藤さんは一度も調理場に来る事は無かった…。だから僕達は安心して魚を半分渡し続けてきた…。」

 

釣本「…という事は、逆にゲーム終了直前には今藤さんは調理場に行ったって事ですか!?」

 

作田「えぇ…。あれは確かゲーム終了3分前の話です。」

 

~117分経過(残り3分)~

 

ガチャッ

 

今藤「吉田!速水からもらった魚持って来たから今すぐ全部食べて!」

 

吉田「え、今!?だって、あと3分しか無いし、料理してる間に終…」

 

今藤「生魚のまま食べなさいよ!」

 

吉田「その命令マジ!?それ友達から友達への命令で合ってる!?」

 

作田「ちょっと待って下さい!「速水さんからもらった」ってどういう事ですか!?」

 

今藤「そのまんまの意味!速水さんからもらった魚は全て調理場のドアの前にストックしておいたの!それを今まとめて持って来ただけ!ほら、吉田!口を開けなさい!」

 

 

吉田「むが…むがが…。(詰め過ぎ詰め過ぎ!)」

 

今藤「悪いけど、ウチは運び役だから食べてもポイントにならないし、結衣は魚介類が食べられないから、あんたが全部食べるしか無いの!」

 

三上「ごめん…吉田くん…。」

 

吉田「はう…生…くさ…はぅぅっ!(生のまま口に…!ってか、これ臭っせぇ!)」

 

作田「そんなの無効だ!最初の約束と違う!僕達だって負けたらマズいんだ!返してくれ!」

 

太田「そうっスよ!力ずくで奪い返すっス!」

 

今藤「魚を奪う行為は反則ってルールにあったでしょ!魚を食べるのを妨害する行為も反則!この魚は絶対に渡しません!」

 

作田「君達だって奪ってるじゃないか!返せ!」

 

太田「そうっスよ!もっと食べたいっス!」

 

今藤「あんた達は合意の元、手渡しで魚をくれたんでしょ!奪った訳じゃない!ほら、吉田!まだ残ってる!早く全部飲み込みなさい!」

 

吉田「うぐぐぐ…。うっぷ…。(苦しい…。詰め過ぎ…。)」

 

三上「ねぇ…、吉田くん死んじゃうよ…。」

 

今藤「これ全部食べなかったら5人とも死ぬの!吉田!噛まなくていいから丸飲みしなさい!」

 

吉田「待っ…死…うがっ…。うぅぅ…。(俺はどっちにしても死ぬの…?)」

 

三上「分かった…。ウチも食べる!」

 

今藤「結衣!?無理しなくていいよ!結衣は魚介類苦手なんだから!」

 

吉田「うっぷ…。けほっ…ぐぐぐぐ…。(俺は無理し過ぎてるんですけど!?)」

 

三上「ウチも食べるから…。吉田くんも頑張って!」

 

吉田「ふが…うぅぅぅ~…。(結衣ちゃん…。やっぱり君は優しい…。)」

 

三上「………やっぱり無理!吉田くん お願い!」

 

吉田「ふぎゅ~~~~~っ!(チクショ~~~っ!)」

 

~現在~

 

今藤「…って事で、さっきから吉田が吐き続けてるって訳。」

 

吉田「オエェェェッ!」

 

芳賀「お疲れ…。吉田…。」

 

速水「僕が渡した魚は終盤になるまで食べていなかったのか!?じゃあ、僕が何回か調理場に行った時に吉田くんが美味しそうに食べていた魚は、僕があげた物ではなく…作田さんからもらった物…!?」

 

今藤「そう。速水さんの目から見れば、前段階で渡している訳だから、吉田が魚を食べている光景は何の違和感も無い。でも、調理場にウチが魚を持って行く行為は、作田さん達にバレるから出来ない。だから、ラスト3分で速水さんからもらった全ての魚を一気に運んだって訳。…ね、吉田!」

 

吉田「オエェェェッ!」

 

今藤「返事しなさいよ!」

 

芳賀「鬼かお前!3分間で何十匹も生魚を口にぶち込まれた男に「返事しろ」って!」

 

三上「ありがとう…吉田くん。吉田くんのおかげで、このゲームに勝てたんだよ。」

 

吉田「結衣ちゃん…ありがとウオエェェェッ!」

 

芳賀「さすがに吐き過ぎだって!何kg分 吐いてんだよ!」

 

柳「みんな ありがとう…。1人1人の活躍があって勝てたゲームだ。」

 

芳賀「柳…。」

 

柳「なぁ田畑…。このゲームにおいてのお前の敗因は分かるか?」

 

田畑「…何さ…?」

 

柳「お前は勝利を収めるのに近道を選び過ぎた。各セクションのプロを自陣に取り込む事で、安全に勝とうとしたんだろ。だが、この4人は一般の人間であり、俺達に恨みの無い人間…。だから、「魚を半分譲る」なんていう提案にも協力してくれたって訳だ。」

 

田畑「…!?」

 

柳「最初から田畑・米沢・武田・樫元・桐山でこのゲームをやっていれば、100%交渉なんて出来なかったのにな…。」

 

田畑「…くっ…!」

 

釣本「…そうだ…!100万円の件…!負けたら田畑さんに100万円を支払わなければならないっていう話…。あれは本当に支払わなければならないのでしょうか!?」

 

作田「見逃して頂けないでしょうか!?ウチには嫁も子供もいます!生活が苦しい中、100万円なんか取られたりしたら…!」

 

速水「自分も運送業では給料が安く…。100万円なんて大金…手元にありません!」

 

太田「俺も厳しいっス!毎月 食費がエラい嵩むっス!」

 

芳賀「お前は知らねぇよ!食事を減らせ!」

 

田畑「釣本くんはともかく、君達3人のせいで負けたようなモンだからねぇ~!許す訳には…」

 

パンパンパンッ

 

桐山「はいはい、そこまでだよ。」

 

柳「桐山…。」

 

桐山「せっかく協力してくれたのに、お金を巻き上げたりなんかしたらダメじゃん田畑くん。」

 

田畑「…っ!」

 

桐山「君達4人はもう帰っていいよ。ご苦労様。」

 

釣本・速水・作田・太田「はいっ!すみませんでしたぁ~っ!」

 

桐山「さて…と。このゲームは単純に釣りをして運んで料理して食べるだけの本当にシンプルなゲームだったんだけど…。こんなセコいやり方で勝つとは思わなかったよ、柳くん。」

 

柳「…。」

 

桐山「前にも言ったけど、君は…つまらない。」

 

柳「…。」

 

吉田「柳に何て事を言うんだ!ゲロかけるぞ!」

 

桐山「やめてくれ。僕はゲロをかけられるのはNGだ。」

 

芳賀「ゲロをかけられるのOKな奴あんまりいねぇんだよ!」

 

米沢「終わったかぁ~?…って、何じゃこりゃ~~~っ!?人の別荘にゲロゲロゲロゲロ吐きよって!どうしてくれんねん!」

 

吉田「釣り堀の魚を大地に還してあげました。」

 

芳賀「大地に還すなよ!せめて水の中に還すんだよ!」

 

米沢「貴様ら次のゲームでギッタギタにしてやるけぇのぅ…。」

 

芳賀「ちょっと広島弁入ってんじゃねぇか!あんた大阪の人間だろ!?」

 

三上「…っていうより、そうだ…。次のゲームがあるんだもんね…。」

 

桐山「そうだよ。じゃあ、第2ゲームの会場へ向かおう。またバスに乗って。」

 

~バスの車内~

 

吉田「うっぷ…。」

 

芳賀「おい、吐くなよ?俺、もらっちゃうタイプだから。」

 

吉田「大丈夫…。俺、吐いた事無いから…。」

 

芳賀「大嘘ついてんじゃねぇよ!ゴキゲンな量 吐きやがって!」

 

柳「次のゲーム…。米沢が仕切るのか…。」

 

今藤「さっきの言い方だと、その可能性が高いね。また米沢社長と知らない4人…って感じかな?」

 

柳「何となく…。その可能性は低い気がする…。」

 

今藤「…え?」

 

柳「最後には桐山と戦わなければならない時が来る…。その時までに最大限勝てるパーツを揃えておかないとマズい…。」

 

三上「そんな事 出来るの…?」

 

柳「分からない…。でも、一つだけ糸口になり得る道はあるかもしれない…。」

 

芳賀「…え、それって…?」

 

柳「時が来たら話す。」

 

芳賀「だろうな!てめぇ絶対言わねぇな!」

 

今藤「…ん?バスが減速してる…。」

 

芳賀「着いたか…?」

 

三上「…え、ここって…。」

 

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~カジノ~

 

フロント「ようこそ いらっしゃいました。米沢様。」

 

米沢「おおきに!貸し切りにしてもろて、すまんなぁ~!」

 

フロント「いえいえ、米沢様にはいつもご贔屓にして頂いておりますので、ご自由にお使い下さい。」

 

桐山「それはどうも。」

 

米沢「何であんたが礼を言うねん!」

 

桐山「それじゃ、あとは我々で進めるので、席を外してもらえますか?」

 

フロント「は…はい…。かしこまりました…。」

 

桐山「…よし、それじゃあ早速第2ゲームにいこうか。第2ゲームは…『価値決めゲーム』!」

 

今藤「『価値決めゲーム』…。」

 

桐山「今回も5対5のチーム戦…なんだけど、僕は辞退させてもらうよ。リーダーは米沢さんにやってもらって、他のメンバーとして田畑くん、武田くん、樫元さんの4人でやってもらう。」

 

今藤「桐山さんはどうしてやらないの…?」

 

桐山「だって…、僕が参加したら勝っちゃうでしょ。」

 

柳「…さっきの『自給自足ゲーム』といい、随分とメンバーの改変が自由なんだな。」

 

桐山「君達も人数を減らしてプレイしてもいいんだよ?…まぁ、負けたら5人とも爆死してもらうけど。」

 

柳「…。」

 

桐山「まぁ、こっちのチームは4人でやるけど、君達は5人のままでいいよ。今回のゲームは、別に人数が多いからと言って有利になる訳じゃないからね。」

 

吉田「じゃあ…、5人でやろう。」

 

今藤「…うん。」

 

桐山「じゃあ、ゲームの説明をするよ。今から両チームにそれぞれ1万円札を1枚ずつ配る。」

 

吉田「1万円札を1枚ずつ…。」

 

桐山「その1万円札をロビーにあるATMで硬貨に両替してもらう。」

 

柳「…。」

 

桐山「硬貨の種類はみんな分かってるよね?1円玉・5円玉・10円玉・50円玉・100円玉・500円玉の6種類だ。本来なら1円玉には1円の、5円玉なら5円の価値しかないけど、このゲームにおいては、硬貨それぞれに付加価値がつく。」

 

芳賀「「付加価値」…?」

 

桐山「1万円札を両チームそれぞれ硬貨に両替した結果、両チームの所有枚数の少ない硬貨ごとに より高い付加価値がついていく事になる。」

 

吉田「う~ん…。え~っと…、天文学?」

 

芳賀「そんな難しい話じゃねぇだろ!要は1万円札を硬貨に両替した時に、1円玉・5円玉・10円玉・50円玉・100円玉・500円玉の6種類の中で、両チームの合計枚数が少ない硬貨から順に付加価値がついていくって事だろ!」

 

吉田「…え、「付加価値」って何?」

 

芳賀「そこから!?お前、桐山と一緒にこのゲーム辞退しろよ!」

 

吉田「マジで「付加価値」って何?」

 

芳賀「ググれカス!俺、令和になって「ググれカス」っていう日が来るとは思わなかったわ!」

 

吉田「携帯没収されてるから、ググれないよ…。」

 

芳賀「…あ、そうだったな。」

 

桐山「君達!今はゲームのルール説明中だ!静かにしてくれないか!」

 

芳賀「…あ、悪い…。」

 

桐山「僕はね…、私語を慎む事の出来ない芳賀啓介がこの世で1番嫌いなんだよ。」

 

芳賀「じゃあ俺じゃねぇか!名指しで呼びやがって!単純に俺が嫌いなだけだろ!」

 

桐山「そうだよ。」

 

芳賀「認めんな!逆に気持ち良いわ!」

 

桐山「まぁ、でも芳賀くんの言った通りだよ。両チームの合計枚数が少なかった硬貨から順に、100倍→50倍→25倍→10倍→5倍→1倍…という風に付加価値が付いていく。」

 

柳「なるほどな…。つまり両チームが両替した結果、500円玉が1枚しか存在しなくて1番存在枚数が少なかった場合、500円玉×100倍=50,000円の価値に跳ね上がるって訳か。」

 

吉田「500円玉たった1枚で50,000円!?」

 

桐山「さすが柳くん。飲み込みが早い。やっぱり君の親はカービィなんじゃないのかい?」

 

芳賀「だから違うって言ってんだろ!嫌だろ こいつの親スマブラに出てたら!」

 

桐山「ピカチュウは元気かい?」

 

芳賀「話広げんな!早くルール説明して!?」

 

桐山「つまり、両チームの両替後に硬貨の集計をして付加価値を付けた結果、合計金額が大きいチームの勝利となる。」

 

今藤「付加価値を付けた後って…、最終的にいくらくらいの価値になるの…?」

 

桐山「それはもちろんお互いの両替の仕方によって変動するよ。20万円ぽっちにしかならない場合もあれば、100万円にギリギリ届かないくらいまで価値を伸ばす事も出来る。」

 

今藤「1万円札から…100万円の価値…!?」

 

桐山「そう。自分達の硬貨に希少価値を持たせるためには、上手く相手の硬貨の枚数を膨れ上がらせるしか無い。もしくは…、合意の上で相手からお金を譲り受けるか。」

 

芳賀「”合意の上で”って…、さっきの『自給自足ゲーム』と違って、今回プレイするのはお前らなんだろ?相手を有利にする金の受け渡しなんてする訳ないだろ!」

 

桐山「ここはせっかくのカジノ。お互いに合意の元、合意のギャンブルを行って負けたチームが勝ったチームに合意の金額を渡す。そうするとお互い1万円ずつしか持っていなかったはずが、所有元金のバランスが崩れたりしてゲームの進行に優劣が出来る。ね?楽しくなるでしょ?」

 

今藤「そんなルールを作ったって、ギャンブルなんてやらない!しっかり硬貨をどんな組み合わせで両替すれば勝てるかを考えて…」

 

桐山「うん…。それが出来れば苦労しないんだよ、このゲームは。」

 

今藤「…どういう事?」

 

桐山「どちらかのチームがバカしかいなかった場合は別だけど…、基本的にこのゲームは膠着状態が続くような仕組みになっているから。」

 

今藤「「膠着状態」…?」

 

柳「なるほどな…。」

 

芳賀「え、何か分かったのか!?」

 

柳「あぁ…。桐山が言った言葉の”意味”はな…。」

 

芳賀「…え?」

 

桐山「さて、ルール説明の続きだけど…聞く?」

 

芳賀「聞くよ!その愚問 何だよ!」

 

桐山「ゲームは120分間。この時間内に両替は完了してもらう。両替については、大きい金額から小さい金額への両替のみ。小さい金額から大きい金額への両替は出来ないから気を付けて。」

 

芳賀「500円玉から100円玉×5枚への両替は可能だけど、100円玉×5枚を500円玉にするのは無理って事か…?」

 

桐山「君も飲み込みが早いね!君もカービィかい?」

 

芳賀「もはや親がとかじゃなくて、俺がカービィかって話!?そんな訳なくねぇ!?俺、スマブラに出てねぇだろ!」

 

桐山「やっぱり生で見るクッパって大きいの?」

 

芳賀「うるせぇな!何でスマブラの話になると、そんなに広げるんだよ!」

 

桐山「ルールの続き…、聞く?」

 

芳賀「「聞く」っつってんだよ!脱線し過ぎなんだよ!」

 

桐山「付加価値を付けられるのは…というか、集計に反映されるのは硬貨のみ。ゲーム終了後にお札は1円の価値も持たなくなるから。必ず制限時間内に両替してね。」

 

柳「…。」

 

桐山「最後にペナルティの話だよ。このゲームにおいて暴力行為は一切禁止。そして、分かっている通り このカジノは米沢社長がよく来るカジノ。備品や物などを壊したらペナルティとしてディーラーにお金を支払ってもらうから。」

 

柳「…ペナルティ金額は?」

 

桐山「内容によるよ。ゲームの進行を妨害するレベルに応じて、最大で…4,999円にしようか。」

 

柳「…随分とハンパな金額だな。」

 

桐山「暴力行為・器物破損は相手に誘導されての行為だろうと関係なくペナルティは発生するから。半分もペナルティで没収したら目も当てられないから…っていう慈悲で1円マイナス…ってところかな。」

 

芳賀「まぁ、俺達はどのみち暴力なんてしないし、相手チームの武田を封じる意味ではありがたいルールかもな…。」

 

今藤「確かに。」

 

武田「暴力ダメなのかよ!?殴って1万円札奪ってやろうとしてたのによ!」

 

芳賀「ほら、見ろ!ペナルティが無いと言わんこっちゃない!」

 

桐山「基本的には2階に両チームそれぞれの部屋を設けてあるから、作戦会議にでも使って。あと、両替のためのATMは1階のロビーにしか無いから場所を忘れないようにね。」

 

 

柳「…。」

 

桐山「ルールについて何か質問はある?」

 

柳「…一ついいか?」

 

桐山「何?」

 

柳「金を賭けたギャンブルは、このカジノにある物じゃないとダメなのか?」

 

桐山「いや…、オリジナルのゲームでも何でも構わないけど…。でも、カジノに来て全然違うゲームをする人なんている?」

 

柳「…確かにそうだな…。」

 

桐山「…あ、分かってると思うけど、やっていいギャンブルはお互いのチーム同士の対決方式ね。1人でも出来ちゃうようなスロットとかのエリアは封鎖してあるから。」

 

芳賀「おい、柳…。お前まさかギャンブルで金を増やそうとしてるんじゃないだろうな?」

 

柳「いいや…。今のところは両替のみで勝つつもりだ。」

 

芳賀「それならいいけど…、ギャンブルで負けたら『価値決めゲーム』自体の負けが決定するんだからな?」

 

柳「分かってる。…もう一つ、質問いいか?」

 

桐山「うん、いいよ。何だい?」

 

柳「例えばゲーム開始直後に俺が武田を誰もいない所へ連れ込み、ボッコボコにしたとする。」

 

武田「あぁ!?」

 

柳「この場合、ペナルティ金 支払いまでの流れはどうなる?」

 

桐山「ディーラーがその場に駆けつけ、ペナルティ金額の査定をする。…あ、これはさっき言ったゲームの進行にどのくらい影響を及ぼすかで試算するから。…で、決まった金額をディーラーに支払ってもらう。…っていう流れだよ。」

 

柳「…基本的には現場で全て片付ける…って事だな?」

 

桐山「そうだよ。それがどうしたんだい?」

 

柳「…いいや。」

 

桐山「他に質問のある人はいるかい?」

 

柳「もう無い。」

 

桐山「それじゃ、あとはディーラーに進行を任せるよ。僕は少しだけ見学してからこの場を離れるから。」

 

ディーラー「それでは第2ゲーム『価値決めゲーム』スタートです!」

 

 

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…はい、第4話はここまで!

 

まずは『自給自足ゲーム』はいかがでしたか?

 

今回のトリックは単純に1/2の魚をWで提供してもらう…という至ってシンプルな作戦でした。

結果的に1匹も釣らずとも3/4の魚を受け取り、自動的に同点まで持ち込んでいたんですね。笑

 

あれだけの生魚を口にぶち込まれたら、そりゃあ吉田も吐く訳です。笑

 

この作戦の肝は、ゲーム中は相手チームの全員が勝ちを確信している事なんですね。

 

田畑と釣本は、釣り堀で120分間 柳&芳賀と共に釣りをしているため、運搬段階・調理場で魚の受け渡しがある事など知りません。

本編でも解説がありましたが、柳が「30cm以上の魚を釣ったら50ポイント」という追加ルールを設けさせたのは、田畑達に柳の動向に注視させるためだったんですね。

読者の皆様も過去作の流れから、柳に注目していた事でしょう。

そんな柳が明らかに負けているのに何のアクションも起こさないと、さすがに怪しく思いますよね?

つまり、あの不要なルールの追加は、①ストーリー上で田畑達を騙す意味と②現実世界で読者の皆様を騙す意味の2つの意味を兼ねていたんですね。

①と②の意味を「同じじゃん!」と思う方もいるかもしれませんが、違うんですねぇ~。

あなたと田畑とでは、柳の交渉の捉え方が全く違いますから。

 

そして、運び屋の速水と調理場の作田・太田についてです。

ここが肝なのです。

三上は魚を半分提供してもらう交渉をした際に、それぞれに口止めをしていますよね!

そのため当然 速水 ~ 作田・太田 間での情報共有は出来ていません。

ですが、調理場では1匹も釣っていないはずのH.S.S.Y.Yチームの吉田が魚を堂々と食べている訳です。

速水は廊下の時点で今藤に魚を渡している訳ですから、調理場で吉田が魚を食べている事に関しては、「おっ、僕があげた魚を食べてるね!」程度にしか思っていない訳です。

対する作田・太田は、速水が調理場に入ってきた時に吉田が魚を食べている事について、「バレていないよな…?H.S.S.Y.Yチームが自分で釣った魚だって思い込んでくれるよな…?」と思っているんです。

お互いが自分で渡した魚を食べているんだという認識でいるため違和感も感じないし、三上から口止めをされているため、お互いに魚について触れないんですね。

 

これがこのまま120分間 経過した結果、H.S.S.Y.Yチームの勝利が確定した訳です。

 

このゲームにおいて、皆様の視点は 芳賀啓介と同じでございました。

「相手から魚を半分もらう」という作戦はしっかりと知っているものの、その先は知らない…。

 

そんなこんなで、今回は「柳 修斗のみに注目していると騙される」という事を植え付けるためのゲームだったんですね。

 

…あ、ちなみにですが、本編中で同点~逆転になる試算表を載せていますが、あれは実態に基づくものではありません。

あまりにも実態に基づいた表を載せると、今藤が運ばずにキープしていた部分の魚がややこしくなるので、ああいう試算表にしましたが、実際の部分で考えてみるとこうなります。

 

 

実際の魚の受け渡しの流れを追っていくと、こんな感じですかね。

 

運搬段階で半分受け取っていた分はラスト3分にまとめて持って行っていますから、終了間際に46ポイント÷@2ポイント=23匹の生魚を吉田は口にぶち込まれた訳です。笑

生魚というのが可哀想ではありますが、3分間の間に23匹の魚を食べる事は物理的に不可能ではないんですね。

第3話を読み返して頂ければディーラーが発言しているのを思い出して頂けるかと思いますが、ここで釣れる魚は平均6~7cmの小魚がメインなのです。

定食屋で出てくるような まともなサイズの魚を23匹食べた訳ではありません。

再度書きますが、「生魚」というのが可哀想ですが…。笑

 

何にしても、このゲームにおけるラストの吉田の頑張りは非常に重要であり、第3話の終了間際で柳が「カギを握るのはゲーム終盤のこの時…。全ては吉田に懸かっている…。」と言っております。

柳が吉田を信頼していなければ立てられない計画でありました。

 

 

さてさて!そのままの流れで第2ゲーム『価値決めゲーム』へ移行します!

 

ルール…、分かりました?

 

1万円札を各チームで硬貨へ両替した結果、両チームの合計所有枚数の少なかった硬貨から順に高い付加価値が付いていくというルールです!

 

我ながら、「よくこんなゲーム思いついたな」と思いますが…!

 

あなたなら、このゲーム…どう戦いますか?

 

 

 

…って事で、第5話から始まる『価値決めゲーム』が気になるかと思いますので、予告編をどうぞ!

 

 

 

今藤「…それで、ウチらは硬貨のパターンはどういう風に両替する?」

 

芳賀「う~ん…。どうするのが1番良いパターンなんだろう…?」

 

今藤「そっか…。…っていうか、これって必勝パターンって無くない?完全に相手の出方次第でしょ?」

 

三上「修斗くん、どう思う?」

 

柳「俺は、一つ気になる事があってな…。それについてじっくり考えたい…。」

 

芳賀「命乞いか…。え、あいつら本気で俺らを殺そうとしてるのかなぁ…。」

 

田畑「それじゃ…、作戦会議へレッツゴ~!」

 

-幕を開けた第2ゲーム『価値決めゲーム』!必勝法を探すH.S.S.Y.Yの5人!-

 

吉田「何?全然分かんないんだけど!」

 

柳「バカは分からなくていい。芳賀、俺とお前が考えている事は恐らく一緒だ。相手に先に両替させれば必ず勝てる。」

 

樫元「なるほど…、そういう事か…。」

 

芳賀「それが桐山が言っていた「膠着状態が続くような仕組みになっている」って事か!」

 

桐山「ほう…。さすが柳くん。そして、芳賀くんもなかなか賢いねぇ。」

 

-何かに気が付いた柳と芳賀と桐山と樫元!このゲーム…、どう展開する…?-

 

米沢「なるほどなぁ。結局は駆け引きが必要なゲームっちゅう事か。」

 

芳賀「おま…ふざけんなよ!」

 

柳「問題は…、その必勝パターンが何なのか…だ。それを考えてくれ。」

 

芳賀「まぁ…確かに…必勝法は無いか…。」

 

米沢「俺はそういう人間や。」

 

武田「…ったく…、頭冷やせよクソザコじゃんけんが。」

 

三上「もうっ…バカッ!」

 

-各々に動き出す計画…。あなたはこのゲームの結末を…絶対に見抜けない!-

 

芳賀「だから悪口じゃねぇんだって!お前の母ちゃんは「武田」で合ってるんだって!」

 

芳賀「まだ言ってんのかよ!お前、このゲームが始まってから ふざけ過ぎだぞ!?」

 

芳賀「いや、「つい…」じゃねぇだろ!お前が仕掛けたトラップなんだよ!」

 

芳賀「すげぇよ!何がすげぇって もう…すげぇよ!」

 

芳賀「バカにはしてねぇんだよ!言い方こそムカつくだろうけど!リズムに合わせて事実を述べただけだから!」

 

-芳賀のツッコミも健在!-

 

桐山「さぁね。ヒントは「ルール説明の全てを思い出す事」。…まぁ、自分で考えなよ。これはあんたの復讐なんだから。」

 

武田「俺さぁ…、面白い事 思いついたんだけど。」

 

今藤「結衣…。こればっかりは…。」

 

三上「…出来ません…。」

 

武田「お前らの負け決定だな。」

 

三上「死にたくない…!」

 

米沢「ええんか、そんな事言うて?負けたら母校に閉じ込められて爆死やで?」

 

樫元「私がやろう。」

 

柳「決まりだな。」

 

-ゲームは超波乱の展開!第5話を読み終わったその時…、あなたは完璧に騙されている!-

 

 

 

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タフォーーー!!!