FRIENDS3 第5話 | 夢から醒めた夢

夢から醒めた夢

ありそうで無いコントのような物語『シチュエーションネタ』を中心に更新しています!
是非読んで下さい♪

 

 

 

 

さぁ、神木隆之介を崇め奉る。夢から醒めた夢でございます。

 

 

 

 

本日は『FRIENDS3』第5話の公開日でございます!

 

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前回、5人全員の力が合わさって、『自給自足ゲーム』を勝ち抜いたH.S.S.Y.Y!

 

今回からは第2ゲーム『価値決めゲーム』がスタート致します!

 

第4話の中でルール説明がありましたが、皆様…しっかり理解出来ておりますか?

 

 

…上記のルールでも十分に簡潔に説明しているつもりだけど、もっと簡単に言えば、両チームが硬貨に両替した結果、100円玉よりも500円玉の方が両チームのトータル所有枚数が少ない場合は、元来の500円の価値に加え、付加価値として定められている倍率が掛け合わされる…って事ですね!

 

ちなみに、会場図はこんな感じです。

 

 

 

…大丈夫そう?笑

 

まぁ、KSKの中でこのゲームが1番の自信作であります。

「ゲーム」で言えばね。

 

そして、コメントの内容をここまでずっと記録している…という事は過去の記事でも書かせて頂いておりますが…。

 

この『FRIENDS3』第5話のコメントの内容を踏まえ…、アメンバーを一部精算します。

 

御礼として毎日頑張って書いている『くすぐり情報』を読んでいない方が多いようですし、アメンバーであるメリットも無いでしょう。

 

アメンバーになりたくてもなれなかった人達の事も考え、ここらで精算しましょう。

 

自分の中では誰を解除するか…ほぼ決まっていますが、今回のコメント次第では逆転現象もあり得るかもしれませんね。

 

…あ、アメンバーは解除してもコメントは出来る状態にしますね。

 

アメンバーを解除されたからと言って、『FRIENDS』シリーズへのコメントが途絶えたら…、そういう事ですよね。

 

 

…さてさて…、何を書いているのか分からない方の方が圧倒的に多い事でしょう。

 

それでいいんです。

 

 

しかし、『FRIENDS3』の物語の中でどういう意味か分からないってのは、いささか問題だ。

 

…って事で、『FRIENDS』から読み返すのがベストですが、せめて『FRIENDS3』の第1話からの読み返しはして頂こう。

 

 

『FRIENDS3』第1話はこちら!

FRIENDS3 第1話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS3』第2話はこちら!

FRIENDS3 第2話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS3』第3話はこちら!

FRIENDS3 第3話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS3』第4話はこちら!

FRIENDS3 第4話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

 

…復習は大丈夫ですか?

 

 

それでは、『FRIENDS3』第5話…、どうぞ!

 

 

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ディーラー「それでは第2ゲーム『価値決めゲーム』スタートです!」

 

吉田「今から120分後には、俺達が爆死するか助かるかが決まっている…。」

 

今藤「緊張感をもって考えないとね…。」

 

柳「おい、武田。」

 

武田「あん?」

 

柳「や~い、や~い。お前の母ちゃん お~ん~な!」

 

芳賀「いや、当たり前だろ!何をしたいんだよ お前は!」

 

武田「てめぇ、俺のお袋をバカにしやがっ…コラァ!!」

 

芳賀「バカにはしてねぇんだよ!言い方こそムカつくだろうけど!リズムに合わせて事実を述べただけだから!」

 

柳「や~い、や~い。お前の母ちゃん た~け~だ!」

 

武田「てめぇ、ぶっ殺す!」

 

芳賀「だから悪口じゃねぇんだって!お前の母ちゃんは「武田」で合ってるんだって!」

 

武田「1発お見舞いしてやる柳!1年前にやられた分と…母ちゃんの分だ!」

 

芳賀「じゃあ2発じゃねぇか!…って、え?もしかして、これが柳の狙いなのか!?」

 

米沢「武田!やめぇや!こんなところでペナルティ食らってどないすんねん!早ぅ、2階の部屋で作戦考えんで?」

 

武田「チッ…。覚えてやがれ!大体、柳!てめぇのお袋だって「女」だろうが!」

 

芳賀「だから、さっきからそう言ってんだろ!全てのお袋が女なんだよ!」

 

武田「んで、てめぇのお袋だって「武田」だろうが!」

 

芳賀「いや、それは違う!こいつの母親は「柳」だから!」

 

柳「誰の親が「武田」だ、てめぇ!」

 

芳賀「待て待て待て待て!何、殴ろうとしてんの!?何でお前がペナルティを犯そうとしてんだよ!」

 

柳「悪い…。つい…。」

 

芳賀「いや、「つい…」じゃねぇだろ!お前が仕掛けたトラップなんだよ!」

 

武田「…ったく…、頭冷やせよクソザコじゃんけんが。」

 

芳賀「…え、そっちのチームで柳の事、「クソザコじゃんけん」って呼んでんの!?」

 

柳「芳賀…、泣いていい?」

 

芳賀「ダメだよ!『イチハチじゃんけん』の件は『自給自足ゲーム』で汚名返上したろ!」

 

田畑「タァ~ッチ!」

 

三上「きゃっ!…ちょっと、何するんですか!」

 

田畑「やっと結衣ちゃんのお尻を触れたよぉ~!君が小学生の時から一度触ってみたかったんだぁ~!」

 

芳賀「お前、マジどういう教育を受けたらそんなにキモくなれるんだよ!」

 

柳「…。」

 

田畑「それじゃ…、作戦会議へレッツゴ~!」

 

芳賀「…あいつ、『自給自足ゲーム』で負けたのに、何であんなにテンション高ぇんだよ!」

 

柳「…どれどれ…?」

 

三上「いやっ!ちょっ…修斗くん!?」

 

柳「確かに…良い尻だ…。」

 

三上「もうっ…バカッ!」

 

芳賀「柳まで何してんだよ!」

 

柳「…。」

 

芳賀「…柳…?」

 

柳「…良い…尻だ…。」

 

芳賀「まだ言ってんのかよ!お前、このゲームが始まってから ふざけ過ぎだぞ!?」

 

吉田「…どれどれ…?」

 

芳賀「お前はダメだよ!何この流れでいこうとしてんだよ!」

 

吉田「ダメかよ…くそっ…。」

 

芳賀「本気で悔しがってんじゃねぇよ!俺らも早く部屋に行って作戦考えるぞ!」

 

~H.S.S.Y.Yチームの部屋~

 

今藤「…それで、ウチらは硬貨のパターンはどういう風に両替する?」

 

芳賀「う~ん…。どうするのが1番良いパターンなんだろう…?」

 

吉田「…っていうか、結衣ちゃんはどうして立ってるの?」

 

三上「え、だってイス4つしか無いし…。」

 

吉田「ここにもう1個あるよ。ほら、座りなよ。」

 

三上「ありがと…。」

 

柳「いや、三上。お前は立ってろ。」

 

三上「え…。いいけど…、どうして?」

 

柳「お前に座る権利は無い。」

 

三上「えぇ!?」

 

芳賀「お前、マジで酷いな!とうとう結衣にまでそういう事を言うようになったか!」

 

今藤「それよりも、硬貨のパターンをどうするか考えないと!120分しか無いんだよ!?」

 

吉田「そうだね…。例えば、こんなのは?」

 

 

芳賀「でも、相手がこうやってきたら負けない?」

 

 

吉田「…確かに…。」

 

今藤「じゃあ…、これは?」

 

 

三上「でも、相手がこういう手で来たら負けちゃうよね?」

 

 

今藤「そっか…。…っていうか、これって必勝パターンって無くない?完全に相手の出方次第でしょ?」

 

三上「でもさ、ルール説明の時に桐山さん言ってたよね?「基本的にこのゲームは膠着状態が続くような仕組みになっている」って…。それって、何かの必勝パターンがあって、お互いに気付いた時に引き分けになるって事じゃないかな…?」

 

吉田「でも、このゲームにおいて必勝パターンなんて…。」

 

柳「俺もそう思うよ、三上。」

 

三上「修斗くん…!そうだよね!」

 

柳「問題は…、その必勝パターンが何なのか…だ。それを考えてくれ。」

 

芳賀「いや、お前も考えろよ!お前はどうするつもりだよ!」

 

柳「俺は、一つ気になる事があってな…。それについてじっくり考えたい…。」

 

芳賀「…?」

 

吉田「分かった!全部500円玉に両替すればいいんじゃない?500円玉を20枚!それなら元の硬貨の価値が高いから、いけるんじゃない?」

 

芳賀「それは1番最悪の手だよ!相手が少しでも違う手で来た瞬間に負けるから!」

 

三上「じゃあ、逆に硬貨を全部15枚ずつにしたらどう?6種類の硬貨を全て15枚ずつにしたら9,990円。余った10円は当然10円玉にする。…どうかな?」

 

 

芳賀「これだと…、う~ん…。どうなる?」

 

今藤「本当だ!色々なパターンを想定しても全く負ける事は無い!」

 

 

 

三上「修斗くん、どう思う?」

 

柳「あぁ…、そのパターンならどの硬貨にいくらの付加価値が付いてもフォロー出来る…。相手が違う手で来れば、間違いなく負ける事は無いな。」

 

芳賀「よくやった、結衣!これで勝てるな!」

 

吉田「よし、必勝パターンが分かった事だし、早速 両替しに行こう!」

 

柳「ダメだ!」

 

吉田「…え?「善は急げ」で早く両替して必勝パターンを完成させようよ!絶対に勝てるんだろ?」

 

柳「それは相手が違う手で来た場合の話だ。このゲームには…、桐山が巧妙に隠した裏のルールがある。」

 

芳賀「桐山が隠した裏のルール…?」

 

柳「あぁ。俺達が先に15枚ずつになるように両替して、もし相手チームも同じ手で来た場合…、俺達は100%負ける。」

 

吉田「何々!?どういう事!?」

 

今藤「ごめん、柳!ウチも全然分からないんだけど!」

 

柳「このゲーム…面白いもので、両チームが全く同じ手になった場合、先に両替した方が必ず負ける仕組みになってるんだよ。」

 

今藤「どういう事 どういう事!?全く分かんない!」

 

芳賀「…なるほどな!」

 

柳「さすがだな、芳賀。気付いたか?」

 

吉田「何?全然分かんないんだけど!」

 

柳「バカは分からなくていい。芳賀、俺とお前が考えている事は恐らく一緒だ。相手に先に両替させれば必ず勝てる。」

 

~米沢チームの部屋~

 

芳賀の声「…なるほどな!」

 

柳の声「さすがだな、芳賀。気付いたか?」

 

吉田の声「何?全然分かんないんだけど!」

 

柳の声「バカは分からなくていい。芳賀、俺とお前が考えている事は恐らく一緒だ。相手に先に両替させれば必ず勝てる。」

 

米沢「…。」

 

田畑「どうだい?長年の夢だった結衣ちゃんのお尻を触る事も出来て 盗聴器も仕掛けた。まさに一石二鳥のアイディアだろぉ~?」

 

米沢「そんなんどうでもええねん!それよりどういう事や!「先に両替したら負ける」なんてルール言うてなかったやろ!」

 

桐山「ほう…。さすが柳くん。そして、芳賀くんもなかなか賢いねぇ。」

 

米沢「…「さすが」って事は…!?どういうルールやったら、そんな事になんねん!?教えてくれ!」

 

桐山「さぁね。ヒントは「ルール説明の全てを思い出す事」。…まぁ、自分で考えなよ。これはあんたの復讐なんだから。」

 

米沢「…っ!」

 

樫元「なるほど…、そういう事か…。」

 

米沢「あんたもカラクリが分かったんか!?教えてくれ!」

 

樫元「…確証は無い…。まだ話さない方がいいだろう…。」

 

米沢「何や…、何やねん…?」

 

桐山「まぁ一つ教えてあげるとするなら…、柳くんは”ある事”に既に気付いているよ。」

 

米沢「”ある事”…?」

 

桐山「時間はたっぷりある。ゆっくり考えなよ。じゃあ健闘を祈る。」

 

米沢「ちょっ…ちょっと待ってくれや!どういう事や…!」

 

~H.S.S.Y.Yチームの部屋~

 

吉田「え…、じゃあ相手にどうやって先に両替させるかが問題って事?」

 

柳「そういう事だ。さっきも試算した通り、俺達の手は間違いなく必勝パターンだ。もしも相手が必勝パターン以外の手で来た時は単純に俺達が勝つが、同じ手で来た場合は先に両替した方が負ける。まぁ…相手もそんな事は とっくに分かってるだろうから、しばらくは膠着状態が続くだろうな。」

 

芳賀「それが桐山が言っていた「膠着状態が続くような仕組みになっている」って事か!」

 

三上「それなら、この後はどうするの…?」

 

柳「恐らく このゲームはしばらく動きを見せないだろう。この『価値決めゲーム』で勝ったとしても、その次の最終ゲームで必ず桐山が登場するだろう。その時にはさすがに勝てる保証は無い。あいつらの恨みはかなり強いようだし、俺らをやまみ小学校に閉じ込めて爆破っていうのも本当にやるはずだ。」

 

吉田「…マジ…?」

 

柳「だから、今のうちに命乞いをしておけ。正直、桐山は俺達に直接の恨みは無い。田畑・米沢・武田・樫元を上手く説得すれば、ゲームに負けても助かるかもしれない。」

 

芳賀「命乞いか…。え、あいつら本気で俺らを殺そうとしてるのかなぁ…。」

 

柳「あぁ、やるはずだ。田畑は何だかんだで人を殺す事に抵抗の無い男だし、米沢は人生を狂わされて本気で逆恨みしている。武田はプライドが高いし、樫元は…まぁよく分からないけど…。とにかく、今の状態で負けるような事になれば、俺達は間違いなく殺される。」

 

今藤「そんな…。」

 

三上「死にたくない…!」

 

柳「だったら謝るんだよ。うわべだけの言葉でいい。空いた時間を有効に使うんだ。」

 

今藤「…分かった…。」

 

柳「よし、4人で行って来い。」

 

芳賀「え…、「4人で」って柳は?」

 

柳「俺は謝りたくない。」

 

芳賀「おま…ふざけんなよ!」

 

柳「俺は悪くねぇもん。」

 

芳賀「ほとんどお前が考えた計画だろうが!俺らだって振り回されてる側なんだからな!」

 

柳「激キモストーカーに、ツルっパゲに、見掛け倒しの赤髪坊やに、ペテン師。」

 

芳賀「いや…、あんまり そういう事言わない方がいいと思う!許してくれなくなるぞ!?」

 

柳「大丈夫だろ。別に聞かれてる訳じゃないんだし。」

 

芳賀「え?あ、あぁ…そう…だな…。」

 

柳「まぁ今のは冗談だが、俺が行かない方がいい本当の理由は、みんなの俺への恨みが強いからだ。」

 

吉田「柳への恨み…?」

 

柳「そうだ。いつだって、あいつらのプライドを表立ってへし折り続けてきたのは俺だからな。俺が行くと許してくれない可能性が高い。お前らが「柳に言われてやりました」って言えば、許してくれる可能性も0%じゃない。」

 

芳賀「いや、そんな友達を売るようなマネ…」

 

吉田「分かったよ!」

 

芳賀「いや、早ぇな!秒速で友達を売る決断をしたな!」

 

吉田「すげぇだろ?」

 

芳賀「すげぇよ!何がすげぇって もう…すげぇよ!」

 

柳「桐山にも言われた通り、俺はお前らを危険に巻き込み過ぎた…。こんな事で責任を果たす訳じゃないけど、ここは本当に俺に全て背負わせてくれ。」

 

三上「そんな事、出来る訳な…」

 

吉田「分かったよ!」

 

芳賀「お前、本当にブレねぇな!」

 

吉田「すげぇだろ?」

 

芳賀「それ やめろ!」

 

柳「本当にどんな事を言ってもいい…。お前らだけでも助かればそれでいい…。早く行って来い。」

 

芳賀「柳…。分かったよ…。」

 

~米沢チームの部屋~

 

米沢「何やねん、4人でこんな所まで?」

 

芳賀「あの~…、今までの非礼のお詫びに来たのですが…。」

 

米沢「ほぉ~、「お詫び」ねぇ~。それはお前らが悪かったって事を認めるって事でえぇか?」

 

芳賀「あ…。ん~と…。」

 

吉田「はい!俺らがっていうか、柳が悪いんです!全部 柳に言われてやった事なんで!はい!」

 

芳賀「本当に柳を売るんだ!?お前ずっと最低だな!」

 

吉田「「最高」の間違いだろ?」

 

芳賀「最高ではない!最高では絶対にない!」

 

プルルルル…

 

樫元「おっとっとっと…!」

 

武田「おい、ジジィ!携帯の電源くらい切っとけよ!今、いい所なんだからよぉ!」

 

樫元「すまない…。ちょっと出てくる…。」

 

米沢「さてと…、柳はともかく、こいつら許してやるかぁ~?みんなはどう思う?」

 

田畑「結衣ちゃんは無条件で許してあげてもいいと思うよぉ~?」

 

米沢「お前、ホンマにこの女の事 好きやな!」

 

田畑「ただし、俺に結衣ちゃんの私物を一つくれたらねぇ~。」

 

芳賀「条件付いてんじゃねぇか!「無条件」じゃねぇのかよ!」

 

田畑「もし、結衣ちゃんが大事にしている物をくれた場合は、特別に結衣ちゃんを2人とも見逃してあげるよぉ~。」

 

芳賀「結衣は1人しかいねぇんだよ!お前には何がどう見えてるんだよ!」

 

米沢「武田はどう思うよ?」

 

武田「俺さぁ…、面白い事 思いついたんだけど。」

 

米沢「何や?」

 

武田「三上結衣。君がくすぐりを1分間 笑わずに我慢出来たら、君達4人…いや、5人全員許してあげるよ。」

 

三上「え…、それは…。」

 

米沢「おいおい、勝手に決めんなや。お前1人の復讐ちゃうねんぞ?」

 

武田「大丈夫だよ。こいつは絶対に耐えられない。」

 

米沢「何でそんなん分かんねん!」

 

武田「1年前に色々あってな。」

 

田畑「あ、そういえば結衣ちゃんは小学生の頃から すごいくすぐったがりだったよねぇ~!」

 

芳賀「お前マジで小学生の時、どんだけ結衣の事観察してたんだよ!結衣についての知識量が同級生以上だぞ!?」

 

吉田「ん…、でもノーリスク・ハイリターンなチャレンジなら やる価値あるんじゃ…。」

 

武田「おいおい、今「ノーリスク」って聞こえたぜ?」

 

吉田「え…、言ったけど…。」

 

武田「俺達がタダでそんなチャンスやる訳ねぇだろ!失敗したらそのまま爆破行きだよ!」

 

吉田「…と言うと…?」

 

武田「三上結衣が少しでも声を出した瞬間、俺達に1万円全額よこせ。」

 

吉田「!?」

 

今藤「!?」

 

三上「!?」

 

芳賀「おいおい…。全額取られたりなんかしたら…。」

 

武田「お前らの負け決定だな。」

 

今藤「結衣…。こればっかりは…。」

 

三上「うん…無理…。」

 

武田「どうだ!やるのか!やらねぇのか!」

 

三上「…出来ません…。」

 

武田「ぷっ…あっはっはっは!その程度の覚悟で許しを乞いに来たなんて ちゃんちゃらおかしいぜ!」

 

米沢「ほな、この話は無かったっちゅう事で。」

 

田畑「結衣ちゃん、残念だったねぇ~。」

 

米沢「ほんなら、お前らの爆死までの残り少ない時間をじっくり待とうか。」

 

柳「つけ上がるのもいい加減にしろよ 米沢。」

 

米沢「はっ!?」

 

今藤「柳!?」

 

吉田「何で来たんだよ!?」

 

柳「俺達は何も間違った事はしていない。だからお前らに許しを乞う義理も無い。」

 

芳賀「お前が「謝って来い」って言ったんだよ!」

 

米沢「ええんか、そんな事言うて?負けたら母校に閉じ込められて爆死やで?」

 

柳「問題ない。俺がお前らを潰すからだ。」

 

米沢「ふふっ。おもろいやんけ。…せやけど、お前はただ時間が流れていくのを待っとるだけやろ。」

 

柳「おい、米沢。どうして ただ時間の経過を待つだけだと思ってるんだ?」

 

米沢「そっ…そんなモン、先に両替した方が負けるからや!」

 

柳「そうだな。その通りだよ米沢。このゲームのカラクリによく気付いたな。」

 

米沢「お…おぉ…。おおきに…。」

 

柳「この”仕組み”のせいで、ゲーム終了まで膠着状態が続く事は間違いないだろう。そんなの…このゲームの様子をどこかで見ている桐山が退屈するんじゃないのか?」

 

米沢「…何が言いたいねん?」

 

柳「俺とギャンブルで勝負しろ。」

 

芳賀「ダメダメダメダメ!お前バカか!このままいけば勝てるんだぞ!?わざわざギャンブルを仕掛けんなよ!」

 

柳「こいつらは徹底的に潰す…!」

 

芳賀「気持ちは分かるけど!な?ここでギャンブルはやめとこう!」

 

米沢「やったるで、柳!それで、どんなギャンブルや?何のゲームをするんや?」

 

柳「…俺が決めていいのか?」

 

米沢「えぇよ。お前が決めたゲームのルールを聞いて、俺達4人の中の誰がプレイするかをこっちで決める。これでええやろ?」

 

柳「あぁ…。そうだな…う~ん…。”すごろく”みたいなゲームでもいいか?」

 

米沢「”すごろく”!?正月かアホンダラ!この勝敗を分ける大事なゲームを”すごろく”で決めるってメッチャえぇやないか!」

 

芳賀「いいのかよ!ダメそうな雰囲気だったじゃねぇか!」

 

柳「もちろん、ただの”すごろく”じゃない。」

 

米沢「ほぅ。」

 

柳「名付けて…『取締りすごろく』だ。」

 

米沢「『取締りすごろく』…?」

 

柳「各々 直線に30マス並んだマップを使用する。お互いに同じ物を1マップずつだ。」

 

 

米沢「ほぅほぅ。ほんで?」

 

柳「交互にコマを進めていく事になるが、サイコロは振らない。基本的に進んでいいのは1マスずつだ。」

 

今藤「え…、それって…。」

 

米沢「地獄やないか!交互にトントン1マスずつコマを進めていくって!何の儀式や!先攻の人間が勝って終わりやないか!」

 

柳「そうだな。だから そんな地獄絵図にならないように、速度違反をしてもいい事とする。」

 

米沢「「速度違反」?」

 

柳「あぁ。さっきも言った通りサイコロは振らない。進むマスの数は自分で決めていい。基本的には1マスというルールだが、速度違反をして2~5マスまでは進んでいい…という事にする。」

 

武田「そんなの思いっきり速度違反をして5マスずつ進めば6ターンで決着がつくじゃねぇか!」

 

柳「それは出来ないんだよ。2マス以上進むのは このゲームにおいて”法律違反”だからな。」

 

武田「でも…進んでもいいんだろ…?」

 

柳「進んでもいいが、お互いのマップには相手がどこかに3ヶ所設置した”警察”のいるマスが存在する。」

 

 

武田「”警察”…?」

 

柳「配置された警察のマスを2マス以上進んだターンで通過したら「速度違反で逮捕=ゲームオーバー」となる。」

 

 

米沢「なるほどなぁ。結局は駆け引きが必要なゲームっちゅう事か。」

 

柳「つまり決着は…どちらかが先にゴールするか、速度違反でゲームオーバーになるかのどっちかって事だ。」

 

吉田「ん…んん…。ごめん、もう1回最初から説明してくれない?」

 

芳賀「何で今ので分からなかったんだよ!ちゃんとゆっくり読み返せ!」

 

吉田「「読み返す」…?」

 

芳賀「何でもない!」

 

柳「このゲームのルールについて質問はあるか?」

 

米沢「警察を配置したマスってのは誰が把握すんねん?プレイヤーだけやったら都合の良いように場所を変えられるやろ?かと言って、仲間と情報を共有したところで、みんなで口裏を合わせて操作する事も出来る。俺らは間違いなくそういう事やるで?」

 

芳賀「ハッキリ イカサマ宣言してんじゃねぇよ!」

 

米沢「俺はそういう人間や。」

 

芳賀「自覚がすげぇな!「最低な人間」っていう自覚がすげぇな!」

 

米沢「俺はそういう…人間や。」

 

芳賀「噛みしめてんじゃねぇよ。自分の最低っぷりに しみじみしてんじゃねぇよ。」

 

柳「警察を配置したマスはプレイヤーと、それぞれのチームの仲間と…、ディーラーが把握する。」

 

吉田「なるほど!ディーラーなら完全に中立だね!」

 

武田「俺からもいいか?」

 

柳「何だ?ぶでん。」

 

武田「「たけだ」だよ!音読みすんじゃねぇ!速度違反についてのルールなんだが…、例えば10マス目に警察が配置されていたとして、5マス目から速度違反をして5マス進んで着地点が警察の配置された10マス目だったとする。これは速度違反になるのか?」

 

柳「う~ん…。お前はどっちがいい?」

 

武田「…え、俺が決めていいのか?」

 

柳「あぁ。何から何まで俺が決めたルールで、負けた時に言い訳をされても困るからなぁ。言っておくが、このゲームに必勝法は無い。」

 

芳賀「まぁ…確かに…必勝法は無いか…。」

 

武田「それなら…、う~ん…「速度違反になる」にしておくか。」

 

 

柳「決まりだな。」

 

武田「…なら逆に、今と同じ例えで、警察の配置されている10マス目から2マス目以上”進み始めた”場合はどうなる?」

 

柳「それもお前が決めていいぞ。」

 

武田「じゃあ、「速度違反にならない」!」

 

 

柳「了解だ。整理すると、速度違反の2~5マス進んだ場合、通過はもちろんピッタリ止まったマスに警察が配置されていた場合はゲームオーバー。警察が配置されているマスから進み始める時に速度違反をしても逮捕されない。…これでいいな?」

 

武田「…あぁ…。いいよな、米沢社長?」

 

米沢「あぁ…、ええで。…柳、俺からもう一つ。この『取締りすごろく』…いくら賭ける?」

 

柳「5,000円だ。」

 

米沢「ビビっとんなぁ~柳!男ならビシッと10,000円 全額賭けんかい!」

 

柳「逆だよ米沢。このゲームはたった一手のミスで決着がついてしまう。その賭け金が全額だった場合、その瞬間に『価値決めゲーム』自体の勝敗もついてしまう。それは俺としても…つまらない。この

『取締りすごろく』…必ず俺が勝つ。10,000円 全額賭けて後々困るのは…お前らだ。」

 

米沢「…っ!」

 

武田「ハ…ハッタリだよ!10,000円 全額賭けて こいつら沈めようぜ!」

 

田畑「でも…、確かに桐山には負けていたけど、柳はこういうゲームでめっぽう強いし、何よりこのゲームを考えたのも柳だし…。」

 

米沢「…よっしゃ、5,000円や!賭け金は5,000円で決まり!」

 

 

柳「決まりだ。…で?肝心のプレイヤーは誰がやるんだ?」

 

米沢「そんなん、俺がやるに決まっ…」

 

樫元「私がやろう。」

 

武田「!?」

 

田畑「!?」

 

吉田「!?」

 

今藤「!?」

 

三上「!?」

 

芳賀「!?」

 

柳「!?」

 

米沢「はぁ~!?何でこんな大事な局面をあんたに任せなアカンねん!」

 

樫元「私なら このゲーム…確実に勝てるよ。」

 

 

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…はい!第5話はここまで!

 

 

 

…『価値決めゲーム』の中で『取締りすごろく』が始まろうとしていますねぇ~…。

 

皆さん、YouTubeにてアップしており、全記事に貼り付けている動画ver.の予告編はしっかり見て頂けていますか?

 

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現段階で、4つのゲームが明らかになりました。

 

『FRIENDS3』…、一体どんな展開を見せるのか…!

 

そして、遂に樫元がベールを脱ぎましたね!

 

何やら樫元を怪しんでいる方がチラホラいらっしゃるようですが…、KSKは兼ねてより書いている通り、皆様のコメントは記録させて頂いております。

 

にやけが…止まらんなぁ~!

 

樫元が出てくるって事は…、とうとう…!?

 

…って感じでしょうか?

 

それと皆さん、動画ver.の予告編において、ゲームより何より重要なのはここだと示唆しております。

 

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…この部分について、コメントで触れて頂いたのは、総合的に1名のみでした。

 

大丈夫ですか?

 

この一つ一つのゲームは、"ある地点"にスムーズに導くためのレールに過ぎない…って事に誰も気付いていないのではないでしょうか?

 

一つ一つが完成した"ゲーム"でありながらも、あくまでもその先に直面する事態への"伏線"に過ぎない…。

つまり、これまでの…あ、ヒントを出し過ぎかい?

 

つまりは「シリーズ全体を読み返しなさい」って事だね。

 

全ては繋がっているのだから。

 

 

分かったつもりになっていても、実は一切分かっていなかった…。

そんな事実が…、どっしりと鎮座しているよ?

 

 

…とりあえずは、樫元が名乗りを上げた『取締りすごろく』…、見ものですね!

 

『取締りすごろく』のルールは大丈夫でしょ?

 

ルール上で何か分からない事があったら、フランクに質問して下さいな~!

 

そういうの大歓迎ですよ~。

 

 

あと、漠然としたコメントや、意味不明なコメントにはガンガン追及していくし、最初に書いたアメンバー解除の対象とさせて頂きますので、ご了承願います。

 

また、「コメントの迅速さ」も割と重要視していますので。

 

他の人とコメントの内容が被っているような方は、過去も含めてしっかりと記録しております。

 

今後はきっちりと仕訳をして参りますので、よろしくお願い致します。

 

 

 

…さてさて、しっかりと読んで頂いている方にとっては、第6話の内容が気になるのではないでしょうか?

 

早速、『FRIENDS3』第6話の予告編をどうぞ!

 

 

 

樫元「私なら このゲーム…確実に勝てるよ。」

 

米沢「信じられるかい アホンダラ!この『取締りすごろく』に確実に勝つ方法なんて…!」

 

武田「おい米沢社長、ここはこのジイさんに任せようぜ!」

 

三上「修斗くんの事…信じてるから…!」

 

柳「…あぁ…。」

 

樫元「柳くん…。君じゃ私には勝てないよ。」

 

柳「…その言葉…、そっくりそのままお前に返すよ樫元。」

 

ディーラー「それでは『取締りすごろく』スタートです。」

 

-『価値決めゲーム』で使用する5,000円を賭けたギャンブル『取締りすごろく』スタート!-

 

樫元「…ゲームが始まればすぐに分かるよ柳くん。最初の1ターン目でどちらが勝つかハッキリ分かる。」

 

柳「そんな事 出来る訳無い!!」

 

樫元「この3ヶ所に警察を配置したのだろう?」

 

柳「いいや。負けるのは樫元だよ。」

 

樫元「苦し紛れのハッタリはやめた方がいい…。君は自ら格を落としている…。」

 

柳「だったら最短のターン数で勝ってみろよ。お前は必ず…速度違反でゲームオーバーになる。」

 

樫元「見苦しいぞ柳くん。負ける時も美しく…。本当に賢いのなら、そうありなさい。」

 

- 柳 VS 樫元! 究極の心理戦が展開する!-

 

吉田「おい柳!いい加減にしろ!」

 

今藤「このままじゃ負けちゃうって!」

 

吉田「完全にバレてる…!もう終わりだぁ~っ!」

 

今藤「これは さすがに…。」

 

吉田「もう柳、プレイヤー代われ!ここからは俺がやる!」

 

田畑「…どういう事ぉ~?この状況、どう見ても負けるのは柳くん…、君じゃん。」

 

-樫元の圧倒的能力で絶体絶命!?『取締りすごろく』…、一体どうなる!?-

 

芳賀「うるせぇな!短い間に何回「ヤバい」って言ってんだよ!」

 

芳賀「んで、「ビヨンダルン諸島」って何だよ!ヨレヨレのTシャツみたいな名前!」

 

芳賀「バグってんじゃねぇよ!ちょっと黙ってて!?」

 

芳賀「何でだよ!そういう話になるなら お前が死ねよ!」

 

芳賀「どこの大陸にある どことどこの間の国だよ!それぞれどこにあるんだよ!聞けば聞くほど謎が深まってんだよ!」

 

-芳賀のツッコミも健在!-

 

今藤「柳の言っている事がもしハッタリじゃなかったら…!?」

 

芳賀「俺達の勝ちが決まる…!?」

 

樫元「これで終わりだ 柳くん。」

 

武田「これは罠だ!」

 

米沢「武田が言った事…図星っちゅう事か!?」

 

三上「…修斗くん…大丈夫…?」

 

芳賀「…え、柳どうして今…?」

 

柳「そろそろ決着をつけようじゃねぇか。」

 

-あなたは『取締りすごろく』の結末を予想出来るか?果たして勝つのはどっち!?-

 

 

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タフォーーー!!!