作文が苦手な子どもは多いです。

感覚では半分〜2/3程度の子どもは苦手意識を持っています。

 

これはどの学校・クラスでも似たようなものです。見たり、聞いたり、調べたりといったインプットは得意ですが、自分の意見をアウトプットするのは子どものうちは苦手です。

 

そこで、作文を好きにさせるためには、色々な工夫が必要です。

 

今日は「作文を長く書く」という授業をしました。内容はシンプルで、

 

「先生がすることを文にしなさい。」

 

というものです。

(これは有名な実践なのでやっている先生も多いと思います。)

→先行実践を参考にしてます

http://www.tos-land.net/teaching_plan/contents/23511

 

 

私が黒板の前に立って、手を叩きます。一歩横に動いて、手をまた叩きます。

そして、「今、先生がしたことを文にしなさい」といってノートに書かせます。

 

すると「先生が手を叩いて、歩いて、また手を叩いた。」というように書きます。

 

しかし、何人か発表していくと、

 

「先生は無表情で手を叩いた。」

「先生は手を叩いた、何を考えているかわからない」

「35人の子どもの前で手を叩いた先生は、セーターを着ている。」

 

のように少しずつ長く、詳しく書いてくる子が出て着ます。

 

そして発表するたびに「いいですね、2点!」「素晴らしい!3点!」のように、褒めて点数をつけます。子どもの中でだんだん長く書くと点数が上がると気づいて、自分で考えて工夫し始めます。

 

ある程度発表させた後、「長い文章を書くポイントはなんですか?」と聞くと、

 

  • 見たことを詳しく書く(見た目、服装、表情、雰囲気、色、動作など)
  • 状況を文に入れる(時間、場所、気温、名前など)
  • 思ったことを書く(私は〜と思う。多分〜だ。まるで〜ようだ。など)
など、考えたことをまとめます。

 

ポイントを整理すると、再度課題を出します。

次は、私が黒板消しを前に出し「これを文にしなさい。」と言いました。

 

結果、最低でもノートで5行以上。半数は1ページを超える分量を書きました。

一番長い子で2ページ半書きました。

 

私は、書いている間ひたすら褒め続けます(*^▽^*)

「もう4行?すごいな!」「とても詳しく書けてる!普通はできない!」「1ページ!これはもう中学レベルだ!」

 

一度このように授業をすると、書くことへの抵抗が減り、自信もつくので作文の授業に取り組みやすくなります。

 

授業後も「先生!こんなに書けた!」「作文やりた〜い!」と意識の変化も起こります。

 

小学校では作文を書く機会は多いです。このような「書くトレーニング」をすることで、確実に書けるようになりますし、子どもの意識も変わります。

 

1年経つ頃には作文が大好きになってほしいと思います(*^▽^*)

以上です!

 

 

 


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