ミュージカル『テニスの王子様』
3rd Season 青学vs氷帝

東京凱旋公演 楽日 9/25 13:00~、18:00~ in TDC HALL

※ネタバレ注意

2公演分まとめてダラダラ感想。日替わりネタもあんまり覚えてないです

[9/25 第三幕S1 - 終幕後 ]

 

☆客入り

大楽のチケットは見切れ席含む前売り、当日引換券ともに即日完売。前楽の見切れ席は予約流れが一部あったが、当日引換券の流れは昼夜ともに出ていなかった。

 

前楽は3バルの1番まで客が入っているのを確認した。(24日までは1番2番・120番119番は空席)

大楽は1バル下手側の補助席がまるまる空席だった。補欠当選してライビュに間に合わないと判断しキャンセルしてしまったのだろうか。もったいない…

 

そして、VIP席には許斐先生がいらしていた模様。私も関係者エリアだったのに気が付かなかったので逆サイドだったのだろうか……。いつか劇場でお姿を拝見してみたい。

 

卒業公演というのもあって、キャストの親族も多く観に来ていたようで

1バルサブセン2列目あたりまで関係者らしきひとびとが並んでいた。

マナーの悪い関係者ばかり目につくことがあるが、大楽はまったく気にならなかった。

母親らしききれいな女性とお兄さんらしき青年の2人組は特に礼儀正しくて、誰の家族なのか(いい意味で)気になった。

 

☆当日券

前楽が98枠(最終515)、大楽はなんと通常当選265枠(816)。補欠はずっと60枠。

大楽は並んだ人数の割に外れたという話をあまり聞かないので不思議に思っていたが、普段より枠が広いようだ。

それにしても1000人も並ばなかったのは意外だった。凱旋公演中は毎回高倍率だったので諦めた人が多かったのだろうか?

ライブビューイングの映画館が増えたので映像が見えない見切れ席での観劇より映画館を取った人が多かったのかもしれない。

 

3rd Seasonで大楽が抽選になったのは『青学vsルドルフ』くらいだったが、卒業公演でもこの程度とは、なんとなくさみしい。

キャストは変わってしまうが、これからまたお客さんが増えるといいな。(人気爆発してチケットが取れなくなるのはゴメンだが)

 

★開演前アナウンス

25日昼:トリオ

3人で息ぴったりに注意事項を読み上げている…と思ったが、誰かがちょっと遅れたのか吹き出しそうな声に。

堀尾「いよいよ関東大会か~。俺たち1年の中からは越前が出場するけど、スキあらば俺も1ゲームくらい…」

カツオ&カチロー「堀尾くん、誕生日おめでとー!ハッピバ~スデ~トゥ~ユ~♪」

堀尾「!!お前ら…」

カツオ&カチロー「ハッピバ~スデ~トゥ~ユ~~♪ハッピバ~スデ~トゥ~ユ~♪」

堀尾「俺はなんて幸せ者なんだ…!」

カツオ「これ、フライドポテトで作ったケーキ。」

カチロー「ちゃんとろうそくも立てたよ。今日も試合の応援がんばろうね。」

カツオ「関東大会(に堀尾君が出場するの)は無理だと思うけど…」

堀尾「おう!」

トリオ「せいがくー!ファイ、オー!せいがくー!ファイ、オー!」

 

25日夜:

大楽で千石とは!と思っていたら山吹全員によるアナウンス。内容は失念…。彼らもこの公演でいったんお別れなんだね…。

 

いろいろと予想外な事をして楽しませたり悔しがらせたりしてくれるテニミュ3rdSeason、前アナも予測がつかない人選だった。というより2ndがわかりやすかっただけか?

 

 

大千秋楽は円陣の掛け声が幕の向こう側から聞こえるのだが、「オー!」とだけしか聞こえなかったのでどこの学校だったのか気になっていた。

後日、キャスト全員で円陣を組んでいた事を知ってホロリ。

 

 

★オープニング

25日昼は千石&南が一番に登場!

千石「今日は俺がいるんだから、さすがに暗くなるなんてことは…」

やっぱり照明が落ちてゆく…

 

客席から登場したのは東方だったが、通路に照明が当たらない!

「ここだよ!」と何度かアピールしてやっとピンスポットが当たる。

いきなり明るくなったのでびっくりする東方。

 

東方が客席通路で漆黒の地味'sを歌ったりとウダウダやっている間にステージにはほかの部員たちが戻ってきた。

副部長がいなくなったので次の副部長を決めようとジャンケンを始める。喜多は新渡米を応援。

それに気付いた東方がステージに上がる階段まで駆け寄り、みんなに声をかけるが気付いてもらえず…

 

大楽は千石がくじ引きで勝つスタンダードなパターン。

東京公演の時に千石以外が勝つパターンもあるのかな…とは思ったが

凱旋公演からそこが日替わりになるとは予想外だった。

 

★All for tennis

このM1、8代目が公演した演目の中では一番好きだなぁ。

曲も歌詞も振り付けもカッコイイ。両手を広げて片足挙げて背中反らせるところは誰がやってもダサかったけど。

 

以前のレポで手塚だけが立っているところが好き、と書いたが

手塚以外の全員が地に伏せているんじゃなくて、大石と手塚以外が伏せるんだよね。

大石はみんなを心配して自ら腰を下ろす。手塚は倒れないし立ったまま部員たちを見てる。

そういうところが青学らしくて大好き。

 

あとリョーマが一番最初に登場するのは関東大会の氷帝戦らしくて好き!

不動峰公演で古田くんのリョーマを初めて見たときは、歴代最多出演の小越リョーマとどうしても比べてしまって

動きにキレがないな、とか不動峰戦のリョーマらしからぬ喋り方だな、と思ったのだが

もう4公演目ともなると完全にリョーマだった。群舞でも目を引いた。

 

★校内ランキング戦

日替わりの懐メロ部分、映像収録日は既存のテニミュ曲を歌うのではないだろうか…と予想していたが実際歌われると目頭が熱くなる。

前楽は『ザ・レギュラー』を歌い、大楽は『輝け、もっと』の下のパートを歌う。ある意味懐メロなんだな…。

 

トリオ曲の内容は1stから同じだが、小道具を使って変化をつけている事が多かった。

この氷帝公演では机と椅子。

見た目は学校の教室にある机と椅子そのままなのに、足をカサカサ動かすとスイーっと動く。

さすがに凱旋公演ともなるとクスクス笑いは起きなくなっていたが、コミカルな動きに笑ってしまう人の多さはここが一番だった気がする。

 

ランキング戦、リョーマvs大石はクルクル変わる大石の表情が印象に残っている。

手塚vs乾戦は…二人とも今公演が初の公式試合で、そして最後の公式試合なのだが

観ている間は中の人たちの事情を意識せず、試合の流れを楽しめた。

 

思えば氷帝公演はキービジュアル発表時から卒業を売りにしていた部分があり、そこが気に入らなかったのだが、

実際に観てみると公演の内容が純粋に面白くて、いつもどおり楽しんでしまった。

 

あれもこれも最後だったことを考えるとなんとなくもったいない気がするが

変にセンチメンタルな気持ちになって寂しがるよりは時間を有効に使えたかもしれない。

 

乾の新曲を田中涼星くんがライブ形式で歌う機会は本当に二度とないのだろうか…?

そこは猛烈にさみしい。

 

★部室

不動峰公演でけん玉を使う演出があった…?と聞いた時は

リョーマとけん玉関係ないじゃん本当に3rdは駄目になったなあ…なんて感じたのだが

今となってはどんな演出だったのか実際に観てみたかった気もする。絶望して二度と劇場に足を運ばなかったかもしれないが。

そんな8代目の思い出が、ロッカーにたくさん詰まっていた。乾汁の日替わりもあったね。

 

 

最初は日替わりだった黄金ペアのケンカシーンが固定になった理由はわからないが…

確かにあそこが日替わりだと、今日は何をやるのかな?というのを部室の状態(タオルの置き場所)などから想定してしまったりして

仲のいい二人がケンカしている、という緊迫感をいまいち味わっていなかった気がするので

なくして正解だったのかも。

ドアの開閉音から感じる菊丸の苛立ちは、演技だとわかっているのにいつもドキッとした。

 

菊丸、部室に入ってくる時はドアの正面にいたカツオを見てニコッと微笑むんだけど

ドア横に大石がいることに気づいて真顔になるんだよね…

 

2ndと同じ演出だけど、桃城がジャージを置いて行った床を部室の一角にしてしまって

部室のセットと共に回収するの、巧いと思う。

 

★ストリートテニス場

部活やってる時間に室町または喜多がいる理由は最後まで不明だったなあ。

この台詞を言うところの室町、腕時計を確認するようなしぐさを毎回やっていたのが面白かった。喜多はアクロバットで体勢崩して座ったまま言う。

 

先ほどの部室のシーンで気にしない素振りを見せていたリョーマが

桃城の様子を見に来るという超絶かわいい姿を見ることができる部分なのだが

それに気付くことができたのも古田くんの演技のおかげだと思う。いつも氷帝初登場ばかり気にしていた…

 

日替わりで喜多が対戦相手だった時の「ずいぶん身軽だな」が嫌味に聞こえるのが難点だった。

 

★俺たちはブリザード short ver.

この跡部はバレエ経験者!踊れます!!と期待させる稽古場動画を公開しておきながら

最初の校歌で踊らせないところがとてもよかった。歌も歌えるんだというのを把握した上でフルのダンスに圧倒される。

 

上海公演から変わった『氷山の頂上に君臨』の仕方が数回しか見られなかったのが残念。

22日の当日券外したのは全く悔しくなかったのだけど、もっと必死になればよかった。

 

★俺をレギュラーに

桃城グラウンド100周から抽選会へ…と流れるように場面が変わっていき、この曲が始まる。

初日は「ああ…桑野くんって歌うまかったんだな」と思ったが

あの歌声にもすっかり慣れてしまって、アニメの宍戸さんのアルバムを聴いた時に、声が違う!と戸惑ってしまった。

 

★氷帝テニスコート

榊監督の声は六角公演でも同じなのだろうか?

宍戸が髪の毛を切り落とした時、監督含む全員が反応するところが

「自慢の髪だったのに…」を裏付けていてとても良い!

 

ここのシーンで三浦くんが頻繁に台詞を間違えていたのが印象に残っているのだが

なんでもソツなくこなしているのでああいうミスはしないだろうという思い込みがあったせいかも。

凱旋公演では思いっきり台詞を間違える箇所が今までより多く見受けられた。

大楽は力むキャストが多いのはよくあることだけど凱旋始まったころからみんな力みがちだった気がする…

 

★それぞれの思い

ここは何と言っても海堂と乾のやりとりが好きだったなぁ~。

あと、桃城による乾のモノマネを聞いた時のリョーマの表情。

替え歌はバリエーション少ないな、と感じていたが凱旋公演で一気にパターンが増えていた。

 

★試合前(山吹)

山吹の日替わりネタタイム。

幕間ではなくてストーリーの一部だったせいなのか、あまりぶっ飛んだネタもなく安心して楽しめた。

前楽は新渡米が土に還ろうとするパターンで、喜多が「土とダブルスする気ですか!」と呼び戻す。

私が好きだったネタは大阪で数回見た千石がセミになるやつと

凱旋で1回だけ見た(レポに書き忘れた)「今までやってきたことを信じて!」と東方が連呼するネタ。

新渡米と喜多のはどれもこれもぶっとんでる部類に入るかも…笑

 

★試合前

大石の遅刻というピンチを迎える青学。乾がレギュラージャージ姿に…

タカさんが菊丸をさりげなく助けるところとか、不二がコワイ顔して手塚を見つめるところとかが好きだった。

 

★病室~夢をつなげ

歌が終わった後にベンチを持ってはける速度があまりにも早いので

そっちばっかり気にしていたけど、入りもベンチを自分で持ってきていた。

重量がどのくらいなのかはわからないけど、男性一人座れるような強度を持つ椅子をヒョイと持ち運ぶ姿にミョ~なたくましさを感じてドキドキしてしまった。

 

『夢をつなげ』の菊丸からは目が離せなかった。

凱旋公演では切なく微笑んだ後に、ニカッと歯を見せて笑うのを多く見た気がする。

 

★俺たちはブリザード

1stと内容がほぼ変わらない公演は恐ろしく退屈に感じたのに

2ndと内容がほぼ同じ3rd氷帝公演は驚くほど面白いのはなぜなのだろうか?

 

まず原作の試合が単純に面白いというのが根底にあるとして

ギャグ部分をカットしたことやサクッと場面転換させていること等、いろいろな要因はあるのだろうが

氷帝校歌fullを1幕の最後に持ってきたことが大きいのではないかと思う。

 

私の中で跡部様はバレエをやらないというのは覆せないポイントなのだけど

三浦くん演じる跡部様がこの曲をバレエのような振り付けで踊るのは、まったく気にならなくなった。

 

というのも大阪公演から加わった回転ジャンプを見たい気持ちが強いせいなのかな…

バレエは基本的に女性が主役なので、社交ダンスが特技の跡部様がやるのは違和感を覚えるが

フィギュアスケートは嗜んでそうだし、アニメのカレンダーにそういうイラストもあったりする。(あれもどうかと思うけど…)

あそこで回転する理由はよくわからないが、なんだかとてもスゴイものを見た気分になる。

稽古場動画で見せたあのグルグルもいずれ披露するのかと思ったら千秋楽を迎えてしまったので何だったのか気になる…

 

歌詞の一部に気に入らないフレーズはあるにせよ、曲自体も非常にかっこよくて

歴代の氷帝合唱曲に優劣をつけられないタイプの私でも、この曲が一番好きだと言い切ってしまえる歌になった。

 

この曲の好きな個所を挙げるとキリがないので今までレポに書いてなかったところを挙げると

 

最初の「♪俺たちはブリザード」で両手を上にあげて体をくねらす動き、全員がこのあまりかっこよくない振り付けをするところが好きだった。

 

あと、別の「♪俺たちはブリザード」で跡部を中心に膝をついた部員たちがVの字になる部分、跡部様のラケットの上げ方がすっごく好きだった。ブリザ…まで普通に上げてアド♪でガクンと大きく上げるところ。

 

 

跡部様以外の動きを積極的に見ようとしていた時期もあったけど

回転ジャンプが入るようになってから目が釘付けになってしまったので

DVDが出たら全体のダンスを確認したい。

 

2幕の感想につづく~。

続きません。


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