アメリカでは、電気も市場で取引され、安くなければ買ってもらえない。
市場原理を無視した総括原価方式で、割高な電気料金が保障される日本とは事情が違う。

 潜在的核武装のため?に存在する日本の原発と違い、核の保有が公認されているアメリカでは、
原発は核武装のためでは無く、純粋に?発電のために存在する。

 だから、コスト割れで儲からない原発は遠慮なく廃炉にされる。

 シェールガス革命・技術革新などにより、火力発電のコストは飛躍的に改善され、
廃棄物処理・安全対策費が大幅に上昇する原発は、何れコスト割れで淘汰される運命。
日本でも電力自由化が実現すれば、電気料金は半額、原発は廃炉ラッシュという近未来が・・

関連記事 電力自由化、コスト面で原発は不利な立場に!? 10年前の新聞記事より
       経産省よ、恥を知れ!~世界一高い電気料金を作り出したのはあなた方ではないのか?
       電気料金値上げどころか「むしろ値下げできるかも?」その心はシェールガス。
       原発から、環境にやさしくコスト1/2の石炭火力へ!
       日本は潜在的核大国だった!?長崎型原爆5万発分のプルトニウムを保有。
       原発=「核オプション」は未来のための保険??未来を危うくする脅威??

 TVでた蔵より
原発大国 アメリカで異変 相次ぐ廃炉の理由は…
【2013年6月27日放送 22:50 - 23:03 テレビ朝日 報道ステーション(特集)

アメリカ・ウィスコンシン州のキウォーニー原子力発電所は原子炉一基だけの小さな原発だが、廃炉となることが決まっていた。正午をまわったとき、原発からたくさんの水蒸気が噴出され、原発は停止した。

キウォーニー原子力発電所はこの街の産業のかなめで、この施設の停止によって人口の60%が食を失ってしまうという。

ドミニオン社のダニエル・ストダード副社長は廃炉の理由について「キウォーニー原発はこのまま続けていたら赤字が続くだけでした」などと語った。電力が自由化された市場で競争に負けてしまったことが廃炉の原因なのだ。この他もフロリダ州のクリスタルリバー原発なども廃炉が決定している。

山口豊はインディアナポリスにある電力の取引市場「マイソー」を訪れた。ここには秒単位で電力に関する全てのデータが入ってくるという。

アメリカは日本と違い、電力の卸売が自由化されているため、さまざまな発電会社が参入し、電気を売っているのだ。エネルギーコンコンサルタントの山田光は、キウォーニー原発の廃炉について「近年、アメリカでは天然ガスや、火力発電がシェアを大きく占めているため、原発の廃止が増えている」と説明した。

ユタ州にあるクライブ廃棄場には全米から集められた原発の廃棄物が埋められている。ここは雨が少なく乾燥しているため、放射性廃棄物の廃棄には適しているという。こうした放射性廃棄物の処分場は全米に6ヶ所しかなく、そのコストは年々上昇しているという。

米・原子力規制委員会の資料を見ても、以前より厳しい安全管理が必要になったりと、必要経費が増えているのが分かる。

イリノイ州のザイオン原発は10年前に廃炉が決定した原発だが、最終処分計画が住民の反対などで頓挫。核燃料は廃炉後も敷地内に留め置かれることになった。コンクリート製の容器代だけで約100億円、警備費が年間約10億円と、廃炉をしても多額の費用がかかっている。】