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解析ドットコム
っていうサイトがあります。
かずのすけのブログを読んでる方は当然ご存知かと思います。
シャンプー解析の先駆者と言えば間違いなくドットコムさんです。
ありとあらゆるシャンプーやら化粧品の解析の批評を配信しているビッグサイトですね。
解析している化粧品の数で言えばかずのすけなんて足元にも及びません。
ただ管理人さんは元美容師さんであんまり化学のお話には詳しくないご様子で、
結構重大な間違いを臆面なく言ってたりすることがしばしばあります。
なのでどこまで信じるかはあなた次第、で有名なサイトなのです。
かずのすけも昔はかなり見てましたがあるときから全く見ません。
ちょっと怪しい解析が多すぎな気がします(-_-;)
(僕も間違いは結構ありますけどね!)
まぁそれは置いておきまして、
最近ドットコムさんが新たなコラムを投稿しました。
それがこちら。
卵白が白くなるとダメシャンプーなのか?検証。
何かと申しますと先日取り上げました
→美容師が市販シャンプーのダメさを実験したブログが話題に→涙目になるパンテーン・エッセンシャル勢
これの元記事への反論ということのようです。
ただ内容を読んでいきますと、
かずのすけ的には非常に「う~ん…。。」な内容。。
なんだか書き方がいやらしいですし
(別に元の美容師さんも悪意があったわけじゃないのに…)
そもそも実験がかなり微妙です。
あれだけ元記事の実験方法がアカンと囃されたのになぜ同じ方法でやってしまったのか…。
突っ込みどころだらけで見てて虚しい気分になります。
例えば、
だから入れすぎです。
こんなん混ぜたらシャンプーの泡で白くなってわけわかんなくなるでしょうよ…(*_*;)
確かに前の美容師さんも同じ方法だったけど、さすがにこんなに沢山は入れてなかったと思います。
しかもなぜ原液なんだ…。
誰か原液だけで髪洗うんでしょうか?
原液で入れたら原液の色が濃くて白濁かなんなのか分かんないです。
それも滴下量が完全に適当。
比較するなら比較対象以外は全て同じ条件で揃えないと何が原因でその差が出たのか分かりません。
もう何もかも不備だらけのエセ実験。。
むしろ元記事の美容師さんよりヤバくないでしょうか。汗
検証するつもりなら文句のつけようの無い方法でやらないとダメです。
同じ方法を繰り返してどうするんだと。
そして僕が特に「こりゃまずい」と思った点は2つあります。
(実験方法の不備はこの際置いておいて)
ひとつがこちら↓
『濁り順』で見たら良いシャンプーのはずのアロマキフィさんがあんまり良くない。
こう言ってます。
うーん。
そしてもう一つが最後の実験。
↑これです。
一見すると確かに
ラウラミドプロピルベタイン(両イオン界面活性剤)ベースのやさし~いシャンプーが凄く濁って、
ラウリル硫酸Naベースのジョイさんがほとんど濁っていない
という結果です。
つまり
ラウリル硫酸Naのように強いアニオンの洗剤→卵白変性が起こる(白濁する)
優しい洗浄成分の洗剤→卵白変性が起こらない
という卵白変性実験の基本が打ち砕かれているのです。
まぁママバターはパール化剤の影響なので仕方ないにしても、
ジョイについてはどう見てもまっ透明ですね。
そんなわけでこの結果を見てドットコムさんは
と締めくくってしまったのです。
多分
「これの何が悪いの?」
と思う方も少なくないと思います(^_^;)
でもこれ、実は超重大なミスがあるんですよね。
ドットコムさんは卵白の変性を「白濁」だと思い込んでたのでこんな結論になっちゃったんだと思います。
あと最後のジョイについては化学屋気取るなら気づけよと言いたいところです。
今日はジョイについてはひとまず置いておいて、
まずドットコムさんのやらかした大間違いの一つ目について説明しておきます。
まず第一の前提条件として知っておいて頂きたいのですが、
卵白アルブミンは界面活性剤と混ぜると必ず変性します。
これは曲げ様がない事実です。
アルブミンは超絶弱いタンパク質なので、
強いイオン性物質を加えられると変性してしまうものなのです。
ラウリル硫酸Naやラウレス硫酸Naなどの洗浄力の強い界面活性剤は強いイオン性物質なので、この例に漏れません。
僕は界面活性剤を単品で使ってこの実験をやってますから間違いありませんし、
(→界面活性剤のタンパク質変性作用)
アルブミンが界面活性剤で変性するっていうのは生化学やってる人間からすれば常識です。
ちなみに非イオン性の物質でもごく微妙に変性します。
それくらい脆いタンパク質なんです。
ですので「界面活性剤加えて卵白が白くなるなんてオカシイ!」な~んて言ってる人はもうその時点で化学畑から出てってくださいと言いたいところです。
しかし今回のドットコムさんの結果を見るとこの前提条件がかなり怪しそうに見えますね。
しかし違います。
オカシイのはこの前提じゃなくてドットコムさんの実験のやり方と結果の見方です。
一番重大なミスはこの方が、
卵白の変性=溶液の白濁
だと思っているところです。
実は卵白の変性は溶液が白濁することではなくて、
白色の沈殿物が生成すること
なんです。
先日の僕の記事で見せましたね。
↓これが卵白の変性の結果です。
よく見ると溶液が濁ってるのではなくて
白色のゲル状固形物が出来上がっているのに気が付きませんか?
つまり
白いゲル状固形物が出来る=卵白が変性した
ということなので、
見るべきは
『溶液が透明かどうか』
じゃなくて
『何か沈殿物が出来上がってないか』
ってことなのです。
というわけでこの見方をおさらいした上で、
実際の結果を見てみて下さい。
僕には一番右端の試験管を除いてゲル状の沈殿物が生じているように見えます。
↑これなんか超分かりやすくゲル状沈殿出てますね。
如何ですか。
つまり当初の前提通り
洗浄成分がラウレス硫酸Naとかの強いイオン性のシャンプーほど変性(白色沈殿)が起こっており、
一番右端のアロマキフィのみ沈殿ができていない(もしくは少ない)
ということです。
溶液が透き通るかどうかはこの際どうでも良いことなんですよ。
アルブミンは元々『親水性タンパク質』と言って、
水に溶けやすい構造を持ってます。
しかしこれが変性すると親水性が壊れて油性が増し、
水に不溶の沈殿物となるのです。
水に不溶なので溶液全体が満遍なく濁るのではなく変性した卵白がまとまって一箇所に固まったような状態になるわけです。
だから強く変性した卵白にも透明な部分が出てくるのは当然なのです。
ですからこの実験に関してはドットコムさんは結果の見方を間違っていたということになります。
まぁ何より実験方法がはちゃめちゃなのでこの写真からちゃんとした結果を把握するのはほとんど無理なんですけどね(^_^;)
一応反応はちゃんと出てるな~と僕は思いました。
ですが、
最後のジョイの実験については、
例の前提条件が明らかに崩れてます。
これはどう見てもジョイさん、沈殿出来てませんね…。
しかしもちろんこれにも理由があります。
卵白にラウリル硫酸Na突っ込んで変性しないはずはありませんので。
次回はこちらについてのかずのすけの検証実験をお見せしたいと思います。
→解析ドットコムの『卵白が白くなるとダメシャンプーなのか?検証。』を検証します Part2
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