ペアレントトレーニングでは
子どもに対する言葉がけや姿勢など
色々なツールを学んだのですが
「それはすぐ出来たの?」
と聞かれたら
答えは「いいえまったく」です。
それまでの自分の考え方や生き方が
めちゃくちゃ反応して
様々に葛藤がありました
ペアトレの内容はちょっとお休みして
今日はその葛藤について
かなり長いひとり言
言わせてくださいね。
まずは
ペアレントトレーニングを一緒に受講した
お母さんたちの話を。
4人のお母さんと私は
かなり似通った共通点がありました。
講義後に皆さんとお茶して
色々話していくうちにわかったのですが
性格や子供時代の経験が皆とても似ていたのです。
性格は皆さん
責任感が強く
物事を計画的にキッチリこなすタイプ
がんばれば大抵のことは出来てしまうので
人に手を貸すのは得意
でも 逆に
人に頼ったり
何かしてもらったり
援助を求めるのはとっても苦手
陰ながらの努力が周りの人に伝わりにくく
(頑張っている所を見せまいとするし)
人からは簡単にこなしているように見えるので
「○○さんて頼りになる~」
なんて言われて
ついつい頼まれ役になること多々あり。
断るのも苦手なので
無理そうな頼まれごとも
心で泣きながら 笑顔で「ハイ!」
と引き受けます。
皆さん 子供の頃は優等生タイプ
親を困らせたことはほとんどなかったそう。
というより
親や先生 周囲の大人に好かれる手段として
がんばって優等生を演じていた
と言った方がいいかもしれません。
私自身 親に
「えりこは反抗期もなく育てやすかった」
と言われていました。
兄と妹に挟まれた中間子で
人の顔色や空気を読むのもわりと得意
周囲が自分に何を期待しているかを察知して
その期待に応えることが当り前
人の期待に応えると
ほめられて嬉しかったしね
自分でも気づかないうちに無理をして
でも それが当然
そういう自分で安心していました。
反抗・反発はせず
大人の言うことをよく聞いて
成績や評価も良い方で
従順な聞き分けの良い子
安心安全な庇護の元
大きな失敗や挫折もなく育ち
子供時代は順風満帆
どのお母さんもそんな感じだったようです。
「自分の子供も自分と同じように育つはず」
そう信じていたのに…
子供は自分とはまったく違うタイプ
学校でトラブル多発
精神病院で
診てもらわなければいけなくなるなんて
発達障害と診断されるなんて
子供がしでかしたことで
周囲の人々に苦言を言われたり
悲しい気持ちで人に頭を下げたり
理解してほしいと思いながらも
”発達障害”をうまく説明することが出来ず
理解されないと感じたり
がんばっても がんばっても
どうしてもうまくいかなかいことばかり…
子供の頃の自分は全く経験しなかったし
自分の親にも経験させたことがなかった
そんな惨めな経験が続き
人生初の挫折
を感じていたお母さんがほとんどでした。
そして
ペアレントトレーニングに集ったお母さん方は
この時 そのような
これまで味わったこともないような現実を
自分ではどうにも出来ない
もう受け止めるしかない
とある意味腹をくくった状態でした。
なので
受け入れ態勢は万全のはず。
けれども
ペアレントトレーニングで示されたツールは
自分がそれまで良いと思ってしていた行動や
正しいと思っていた考え方が間違っていた
とわかったり
子供への新しい対処法が
なかなかうまく出来なかったり
誰にも見せなかった
見せたくなかった思いを
みんなの前でさらけだすこともあり
どのお母さんも
葛藤だらけだったんです。
でも そこで
お互いの葛藤を見せ合って
私だけじゃない
他の4人のお母さんも
みんな乗り越えている所だ!
と思えたのは大きな励みでした。
ペアレントトレーニングを
当時は「子供のため」
という気持ちで受講しましたが
私自身=親が変わるため
だったと思います。
子供への新しい対応を通して
それまで持っていた考え方や価値観が崩れ
改めて自分自身を見直すことになり
私にとって初めての意識改革となりました。
古い殻を脱ぎ捨てる時って
どうしても
葛藤
不安
うまくいかない
と苦しい心境になりますが
その気持ちを感じることって
とても大事。
人は切羽詰まらないと
本気で変わろうとしないし
変われないから。
こういうことがもたらされたことを
今は心から感謝しています。
…って
9年経った今だから
言えることなんですけどね
当時はぐちゃぐちゃでした
そして 今
私と同じような経験をしているお母さん方に
心から言いたいこと!
「私はダメな母親だ…」
と落ち込むことも多いと思いますが
ぐちゃぐちゃ
ダメダメ
気持ちグラグラ
は脱皮中の証拠!
心が成長し
大きくなりつつあるサインですよ
→
→
苦しい時 悲しい時は
泣いちゃいましょう。
そして
ひとりで抱え込まず
周囲の人に
助けを求めてくださいね。
そのためにも
児童精神科の受診や
ペアレントトレーニング受講
同じような経験をしている仲間との対話など
気持ちを外に出す勇気
を応援しています!
次回はペアトレのツールに戻り
母子の楽しい時間
をご紹介しますね。
【追記】
壊す 自ら 変化
今 気持ちが落ち込むようなことや
ショックなことが起こっているとしても
それはあなたを変化させるための出来事
多少のことでは変えられないことを変えるため
自分で引き起こした とも言えます
今は 大変 災難 問題
としか思えないかもしれませんが
後でこれが転換のチャンスだったと
わかる時がきっとくるでしょう
あなたは変化を起こせます
今に向き合いましょう
手を差し伸べる ボランティア 徒労
今まで奉仕することが多かったようですね
たくさんの方に扉を開けてあげ
きっと喜ばれてきたことでしょう
お疲れさまでした
ですが 今度はあなたの番
これは新しき道への扉だ
扉を開けてくれる人がいる
そう感じた時は遠慮せず行ってみましょう
仕える 尽くす 献身的
誰かのために尽くす行為を喜んで出来るあなた
今までたくさん働いてきたのではないですか?
それらは優しい心からの素晴らしい行いでした
ですが「相手が」喜ぶから していたのなら
その行いは自己犠牲になっているかも
「自分が」本当に望むことはなんですか?
本音 本心を ぜひ大切にしてくださいね
ひとりでがんばらない 助けを求める
頑張りやさんの方が引かれる傾向のカードです
がんばれば 何とか出来てきて
そうして多くのことをやり遂げてきましたね
本当にあなたはよくがんばりました!
でも これからは1人でがんばらない
という道を行っても良いのですよ
他者優先であったなら
今後は自分を大切に
心の声を外に発していきましょう
お願い 依頼をして
人に助けを求めましょう
航海 旅路 助け合い 同志
目的地へと向かっているあなた
今までも荒波を越えてきましたね
この先もまだ波はあるでしょう
ただ どんなに大きな波や嵐が来ても
この船には仲間が乗っていることを
あなたは知っていますね
そう 1人でがんばらなくていいのです
みんなで助け合いながら信頼を築く
今はその旅の途中です