はじめてお読みの方は

こちらからどうぞ

 

ADHD(注意欠陥多動性障害)

ボーダー息子の育児日記

 

 

 

息子は頭痛が続き

学校を遅刻早退することも多く 

かかりつけの医師からも勧められ 

児童精神科を受診することに決めました。

 

 

 

 

2003年2月26日(水)

 


国府台病院 小児精神科 

初診の日。


担当してくださる田中康雄先生は

物腰の穏やかなソフトな語り口調の先生。



息子に 

「学校は楽しい?」「妹とは仲良し?」

などと質問。


その他に簡単な問診があった。

 


息子が学校で友達にぶたれたり 

蹴られたりしている事を言うと


「それはイヤだよなぁ」


2人同時にかかってくるのが嫌だと言うと


「2人同時!それはずるいよなぁ」


と息子の気持ちを代弁するように

答えてくださっていた。


 

私は今まで書いてきた

息子の育児日記を持参した。 

 

 

その中から


気づかずにウンチが出てしまう事 

 

頭痛など体の具合が悪かった事


ADHDの症状ではないかと思われる出来事


私と夫の今までの対応の仕方で

問題があったと思われる事 


など事前にポストイットを貼っておいた部分を

先生に読んでいただいた。


 

先生はとても丁寧に 

何度もうなづきながら

時間をかけて日記を読んでくださり


最後に


「息子さんはかなり日常のストレスが

 溜まっていると思われますね。


 ゆっくりじっくり治療していきましょう。」


とおっしゃった。


 

「こんなになるまで気づかず来てしまって…」 

 

と私が言うと


「遅くないですよ。

  今 気づけたのですから良かったですね。


 お母さんはこれまで 

   お子さんを育てるのに一生懸命でしたね。


 大変だったでしょう。

 よくがんばりましたね!


 大丈夫ですよ。 

 少しずつゆっくり行きましょうね。」


と励ましてくださった。

 

 

この時 ふ~~~っと力が抜けた気がした。

 


こんな状態でも

「良かった」と言ってもらえるなんて。 

 

涙が出た。


 

今息子のことで1番気になるのはやはり頭痛なので
まず 病気かどうかを調べるために

脳波とCTの検査を3月3日(月)に受けることにした。


 

でも 先生は

 

「病気である可能性は少ないと思いますよ。」


とおっしゃっていたので少し安心した。


 

脳波をとるには約20分

動かずじっとしていないといけないらしく


1年前にMRIを受けた時も息子を薬で眠らせたことと

じっとしているのがとにかく苦手なことを伝え
今回も「座薬で眠らせて撮りましょう」ということになった。

 

でも その座薬が大きくてびっくり。 


検査自体は痛くないが

この座薬を入れるのが痛そう。

 

 

 

 

 

 

AD/HDのある子どもの親御さんへ  

 

田中康雄 著

 

注意欠陥/多動性障害を理解するための手引き 

「ボクたちのサポーターになって!! 1」より

 

 

これまでのお母さんのやってきたこと 

子供さんを育ててきたことに誤りはありませんでした。


一切の責任はあなたたちにあるのではありません。

 

いや 反対に 

よくぞここまでがんばりましたよね。


ほんとうによくやってきました。 

 

つらかったでしょう。
 

 

この子の障害は

親のしつけ方 育て方が原因ではありません。


良くはわかっていませんが脳の成熟に偏りがあり

発達の未熟な状態にあるのです。

 

 

しかし あきらめないでください。


成長とともに

必ず良くなっていくところがあります。


急がず あわてず 気長に 

みんなで対策を練って考えて行きましょう。

 

 

子どもが示している問題行動は

いや ほんとうに大変なことですね。


でも ただ叱ってばかりでは

ただ叱っていても何も変わりません。

 


それどころか

 

[叱る-反抗する] 


あるいは 

 

[叱る-自信をなくす] 

 

といった悪循環を招くだけです。

 

 

子どもの問題行動は

発達のアンバランスからくるものです。

 


叱りたくなる悪い面に目を奪われることなく

(かなりの努力が必要ですが)

 

この子の良い面を見つけて

ほめてあげてください。

 


[もっと] とか 

[これがなかったら] とか 

さらなる期待や欠点との比較などをすると
ほめられてもうれしくありません。

 


また どうしても叱る時は

たくさんのことをいっぺんにではなく

 

一つの問題行動を

ゆっくりと 静かに さとすように

伝えてあげてほしいものです。

 

 

どうしても母親が養育の主役になってしまいますが
疲れきらずに悩みがあればおっしゃってください。


そして 出来れば 

ご主人にも協力していただければありがたいのですが。 

 

 

学校の先生とお話していますか?


協力関係を結ぶためにはぜひとも必要です。

 


誤解や行き違いがあっては大変ですから

必要なら病院も利用して下さい。

 

 

 

 

それまでのうまくいかない子育てで 

私は


「ダメなお母さん」

 

と周囲の人たちにも

そんな目で見られている気がして

自己嫌悪の毎日…。

 


息子と同じく 

私も自尊心が低下していました。

 

 


何とか子供 

そして 自分を守ろうと

心にも体にも力が入ってガッチガチの状態。

 


理想のお母さん像と

自分の今の姿に相当なギャップがあり
葛藤ばかりで 何とかしようにも

もう 力が出ない状態でした。

 

 

 

息子の頭痛が続いたり 

ADHDの可能性があると学校の先生に言われても
胸の内では本当は


(出来れば 精神病院なんて受診せずに治したい) 

 

と思っていました。

 

 

それだけ”精神病院”という響きはとても重く 
子供がそんな状態だということを認めたくない心境でした。

 


 

精神病院を受診する状況のお子さんとお母さんは

それまで 出来る限りのことを

精一杯された方だと思います。

 

 

「もう どうにもならない…」

 

という切羽詰った状況で

受診される方が多いと思うのです。

 


 

そんな風に自分を責め 落ち込んでいた私に

先生が言ってくださった

 

「遅くないですよ」

 

「今気づけたのですから良かったですね」

 

「よくがんばりましたね」

 

「大丈夫ですよ」


という言葉は本当に救いの言葉でした。

 

 

 

もし 周囲から

精神病院受診の話が出ているのであれば
ぜひ
早めに受診されることをお勧めします。


 

その後も 息子は

期間をあけて 数年

国府台病院を受診したのですが

受診する子どもが多くなり

だんだん予約が取れにくくなったので。

 


別の病院の話ですが

受診までに半年待たされる

と聞いたこともあります。

 


 

精神病院は行きにくい所には違いないでしょうが

1人でがんばらず 助けを求めましょう。

 


最初の1歩は怖いと思いますが 

大丈夫ですよ。 

 

先生は力になってくださる味方です。

 


お子さんも お母さんも 救われます。 

 

楽になります。

 

 

 

勇気を出してくださいね。

 

 

 

(12)感情のコントロール

 


 

【追記】



 

(青)エンジェリックウィスパーカード 19 

Honor Yourself あなたを尊重する

 

自分を尊重する  精神的成長 

 

自分自身を大切に扱い保つのが大事な時です

 

たとえ うまくいかなかったことがあったとしても

それは精神的に成長する出来事と言えますよ

 

その時 精一杯のことをした自分を尊重しましょう

 

「そんなことはダメ!」と×してきたことが

「大丈夫 〇なんだ」と知るキッカケでもあるでしょう

 

 

 

 

 

 

 

(赤)ジプシーカード 8 Doctor 医師

 

医者にかかる 癒し 教え

 

「迷惑をかけず 最後まで自分で!」

のあなたも素敵です 

 

ですが 今の状況は 

違う方法があることを教えてくれています

 

どうにもならない時は人に頼りましょう

 

健康も疲れも「もう少しだけがんばって!」ではなく

お医者さんに行く 

ヒーリングや整体を受けるなど

早め早めの対策を心がけてくださいね

 

 

 

 

 

 

 

(赤)ジプシーカード 42 Soldier 兵士

 

戦う 責める 立ち向かう 

 

ずっと がんばってきましたね

 

誰かに負けないように   

自分を守るために

身構えて 緊張を保ち よく戦いました

 

外に向けて戦ってきたと思うかもしれませんが

自分の気持ちと戦ってきた部分もありますね

 

もう敵はいません

自分も人も責めようとしなくて大丈夫

 

これからは力を抜いて

リラックスしていきましょう

 

 

 

 

 

 




 

(は)っしょうしても みすてないでね ぼくのこと

 




 

(つ)らいこと かなしいことは わすれちゃえ
 

 

 

 

 

 

 

ADHDボーダー息子の育児日記 目次

ペアレントトレーニング記 目次

子供の不祥事 不登校 病気の源にある思い

ADHDと認知症の共通点

わたしが思うADHD