今日は 「は」
昨年 ２０歳になる直前に
息子が書いた５０音のハートカルタ。
これを実家で私の父に見せた時
ここでめくっていた手が止まり
「見捨てるなんてそんなこと ある訳ないのに
そう思っていたなんて…」
父 涙をぬぐってました。
私も 息子がそんなことを思っていたなんて
このカルタ創りで初めて知りました。
１３年前
友達とのトラブル
頭痛腹痛で病院通い
あげくに不登校
その対応でおたおたするママと
気持ちが外に向いているパパを見て
あの時は言えなかった言葉なんだろうね。
その頃 夫は浮気をしていて
私も本当は 息子と同じ気持ちだった。
息子の具合が悪く 学校にも行けず
病院に通っていることも知っているのに
家庭を省みない夫に怒りを感じながら
見捨てられるかもしれない事実を知るのが怖くて
やっぱり あの時 私も言えなかった。
お母さんと子供って
お互いに心を映し出す鏡なんだ
とつくづく思った出来事です。
その後 夫が浮気の理由を
私が息子ばかりを見ていて
自分のことはおざなりにされていると感じた
と言っていたので
結局 ３人共
「見捨てられるかもしれない」
という同じ怖れを感じていたのね。
やっぱり 鏡だった。
当時は 夫も私も
お互いへの怒りでいっぱいで
相手を責めて自分を正当化することしか出来ず
怒りの奥にある怖れや哀しみに気づけなかったけれど。
息子も私も夫も それぞれ
「こんな状況になってしまって…」
と自分を責め続けていたのでしょう。
その後間もなく
息子は体調が回復し
学校にも行けるようになったけれど
この時の出来事を 息子は
「あの時 ぼくは父親に見捨てられた」
という解釈で処理しました。
以来 わだかまりのある父子関係。
私もこの時のことがずっと心の奥にあるまま
幸せそうな仮面夫婦で家庭を保っていたけれど
無理がたたって 爆発
４年前
私が１人で家を出る形で別居になりました。
その後 息子が５回救急搬送されたり
パニック発作で病院に通わなければならなくなった時
息子の面倒を夫が率先してみてくれました。
もし私が家を出てなかったら
きっと私が全部していただろうこと。
会社を早退して
搬送された病院に飛んできてくれたり
専門学校退学になるかどうかの時は
先生と話をしてくれたり
体調不良で動けない息子の代わりに
会社を休んで病院に薬を取りに行ってくれたり
私の家で療養することになった時は
荷物を車で運んでくれたり
そうした夫のひとつひとつの行動が
「あの時 父親に見捨てられた」
という息子の想いを
少しずつ溶かしたようです。
そんな２人の様子を見ていて
私もだんだん
穏やかに溶けていってます。
「お前が悪い！」と相手を責めたり
「私のせいで…」と自分を責めている時
溶けること
私たちは出来なかった。
責めるって
でも 本当は溶け合いたい
ってことなんだろうな。
子供も ママも パパも 素直に
ぼくのこと 私のこと 俺のこと
「見捨てないでよ！」
って言えたらいい。
もし不安そうだったら
そんなこと言わなくてもわかるでしょ
じゃなくて
「見捨てないよ！」
って言ってあげられたらいい。
それに自分を責めまくっていたからこそ
言われてものすごく嬉しかった言葉もあったし。
息子の担当医だった
田中康雄先生のこの言葉。
責めて責められて
今苦しい方に贈ります。
「お母さん 今までよく頑張りましたね！
お子さんをここまで育てて大変だったでしょう。
今 気づけてよかったですね。
大丈夫 遅くないですよ。」
田中先生のこの言葉に本当に救われました。
参照：ＡＤＨＤ（ボーダー）息子の育児日記
次回は
怖れ 不安 対する勇気
「怖い」と思うのは 相手が見えていないからでは？
「反対されている」という思いも確証がありますか？
まず 敵・反対者と思っている相手を見定めましょう
疑惑の色眼鏡をはずして
一歩踏み込んで 心から思いを話してみたり
その人を見てみましょう
恐れや不安を心から退ければ
あなたの気持ちや状況
なにかが変わるでしょう