「独身貴族」第7話~涙のプロポーズ | 日々のダダ漏れ

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「独身貴族」

日々のダダ漏れ-独身貴族

第7話
涙のプロポーズ


恋の望みが絶えた時にも、
なお愛している男だけが、
恋とは何かを知っている。

フリードリヒ・フォン・シラー


**********

(ゆきからのメール)
改めて、社長に助けて頂いていた事が、
どれだけ大切だったか身にしみています。
喧嘩ばかりしていたようにも思いますが、
今思うと、
社長との本打ちの時間は充実していて、
楽しかったです。
どうかもう一度、一緒に本打ちをさせて下さい。

**********

進) ごめん。嘘ついた。実は全然うまくいってないんだ。
  今日も俺はいらないって言われた。一人で考えたい
  って。正直わかんなくなっちゃってさ。そりゃ、兄貴は
  いいよ。もともとクリエイティブな才能があるんだから。
  はぁ・・・。ゆきちゃんもさ、兄貴に頼りたいんじゃない
  のかな? でもしょうがないんだよ。どう直していいか
  わかんないんだからさ。
守) 進。
進) ん?
守) 作品にとって一番大切なものは何かわかるか?
  それはその作品を作った人間が、
  その作品を好きかどうかだよなあ?
進) うん。
守) じゃ、今回、この作品を一番好きなのは誰だ?
進) それはゆきちゃんじゃない?
   自分のオリジナル作品なんだから。
守) じゃあ、彼女にとって一番いい環境を整えるのが、
  お前の仕事だよな?
進) 環境。環境ってどんな?
守) プロデューサーが100人いれば100通りのやり方が
  あるんだ。ここまで悩みながら一生懸命やってきた
  んだろ? お前は、お前の一番やりやすいやり方で、
  彼女にとっての環境を作ってやればいいんだよ。
進) まっ、ありがとう。

**********

守) メール拝見しました。ちょっと大変そうですが、
  大丈夫ですか?
ゆき) あっ、あの後、
    専務がおでんを買ってきてくれたんですよ。 
守) おでん? ああ、柊屋の?
ゆき) はい。
守) ああ、どうぞ座ってください。
ゆき) 私が、仕事をしやすい環境をって、思いついたの
    が、おでんだったんですって。専務は純粋なんで
    す。純粋に、いいって言ってくれたその一言で、い
    ろいろあった迷いも吹っ切れました。これでいいん
    だって、本当にそう思えたんです。社長のように
    具体的なアドバイスがあるわけじゃないけど、1人
    で戦ってるんじゃないんだって。専務と、一緒に作
    ってるんだって。あの時、そう思えたんです。
    だから、頑張って、専務と2人で、最後まで書きあ
    げます。
守) そうですか。それはよかったです。
  進を、信じてあげてください。
ゆき) はい。

**********

守) 玲子さん。
  僕はあなたに話さなければいけないことがあります。
玲子) 春野ゆきさんのことですね?
    あの方、こう仰ってました。あなたに会うと、喧嘩
    になっちゃうから、今日は会わないほうがいいと。
    私は、心から羨ましいと思いました。
    私は、あなたと一度も喧嘩したことがないんです。
守) 僕は、ずっと自分には、結婚なんて必要ないと思
  ってました。誰かが隣にいる人生より、1人で生きる
  人生の方が充実している。そう思ってました。だって
  そうでしょう? 趣味嗜好が違う。考えてる事が違う。
  一緒にいても楽しいと思える保証がない。そんな誰
  かと、人生の貴重な時間を共有するなんて、何ても
  ったいないことだと考えていました。
  でも、彼女と会って変わりました。考えてることが違
  うから、知りたい。知ってほしい。違うから面白い。
  でも仕事をするうえで、基本的な価値観が一緒で、
  お互いが面白いと思えるものを探していく感覚。頭
  を悩ませる時間は、この上なく楽しかった。
  でも彼女に、僕は必要ありません。僕もこれ以上、
  彼女に何かを求めたりする気はありません。
  大切なことを気づかせてくれただけで、僕は彼女に
  感謝しています。正直、僕とあなたは、世間のカッ
  プルとは違うかもしれないけれど、僕らのやり方で、
  僕らの関係を築けませんか? 僕は・・・あなたにと
  って必要な人間になりたい。そして、これから2人
  で、穏やかな人生を歩いていきたいと思ってます。

**********

切ない・・・。切なすぎる。こういう男の役はホントはま
るというか、上手なんだよねえ、ツヨぽんは。こういう
ドラマの中で光るというか、いい男になる草彅くんは、
やっぱりスターなのかも、とドラマを観る度、そう思う。

そして・・・予告に見事裏切られました。玲子さんの涙
を見て、守がゆきへの気持ちを話して、おつきあいを
やめるのだと思っていたら・・・まさかの涙のプロポー
ズ。恋は人を成長させるんだねえ・・・と素直に思わせ
てくれる展開で。人と、女性と関わることから逃げ回っ
ていた守が、ちゃんと向き合おうとするようになるなん
て。「必要な人間になりたい」というセリフが、玲子さん
に向けたものだったなんて・・・。やられちゃいました!

僕らのやり方で、僕らの関係を築けませんか?
僕は・・・あなたにと
って必要な人間になりたい。
そして、これから2人
で、
穏やかな人生を歩いていきたいと思ってます。


こんなこと言われたら・・・。こんなに早く、しかもゆき
に対してではないのに、胸キュンな萌えセリフが~。
あれこれ、イマイチに感じる場面はあれど、守のシー
ンだけで十分胸キュンしちゃって。あなたにとって必
要な人間になりたいだなんて、言われてみたいです。

そしてもう一つのビックリは、まさかのリアル山ピー!
最近のジャニーズ助け合い活動には目を見張ります。
まさか、ホントに映画を作ったり・・・の企画じゃないよ
ね? 「8月のボレロ」が映画化したらビックリすぎる。
観てみたいような気も・・・しないでもないけれど・・・w


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第1話~なぜ僕が結婚しないのか?その理由を教えましょう
第2話~一夜限りのシンデレラ!!恋に落ちた独身貴族
第3話~独身貴族に終止符!?縮まっていく二人の距離
第5話~もう恋なんてしないと決めた夜・・・
第6話~動き出した恋・・・僕は結婚します。
第7話~涙のプロポーズ
第8話~彼女に僕ができる事・・・最後の選択
第9話~もう戻れない・・・痛む恋の傷あと
第10話~さようなら・・・それぞれの選択
第11話~恋の結末

●「独身貴族」HP


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