独身貴族に終止符!?
縮まっていく二人の距離
結婚とは、
熱病とは逆に、
発熱で始まり悪寒で終わる。
ゲオルク・クリストフ・リヒテンベルク
**********
守) 進、パーソナルスペースという言葉を知ってるか?
進) 何?
守) 人は他人と接触する時に、無意識のうちに物理的
な距離を置き、個人空間を守ろうとする。アメリカの
文化人類学者のエドワード・ホールは、この空間の
ことを、パーソナルスペースと言った。ちなみにこの
パーソナルスペースは、性別や民族によってその
距離は異なるとされており、例えばフィンランドやス
ウェーデンのような北欧の国では、バス停でバスを
待つ時、隣の人の間隔を数メートル空けているらし
い。ちなみに僕のパーソナルスペースは北欧人の
さらに倍だ。
**********
縮まっていく二人の距離
結婚とは、
熱病とは逆に、
発熱で始まり悪寒で終わる。
ゲオルク・クリストフ・リヒテンベルク
**********
守) 進、パーソナルスペースという言葉を知ってるか?
進) 何?
守) 人は他人と接触する時に、無意識のうちに物理的
な距離を置き、個人空間を守ろうとする。アメリカの
文化人類学者のエドワード・ホールは、この空間の
ことを、パーソナルスペースと言った。ちなみにこの
パーソナルスペースは、性別や民族によってその
距離は異なるとされており、例えばフィンランドやス
ウェーデンのような北欧の国では、バス停でバスを
待つ時、隣の人の間隔を数メートル空けているらし
い。ちなみに僕のパーソナルスペースは北欧人の
さらに倍だ。
**********
守) この主人公は、身を焦がすような恋で自分を失っ
ている。自分を見失うほどの恋をしている。
そうだよね?
ゆき) はい、そうです。
守) 自分を失ってしまうほどの恋。
ゆき) それが何か?
守) それをどう思う?
ゆき) う~ん、素敵だと思いますけど。素晴らしい事じ
ゃないですか。そんなに人を好きになれるなんて。
あっ、冷蔵庫開けますね。
守) ある科学者はこう言っている。
恋愛をしてる状況は、肉体的に言えば、40度の高熱
を発している状態と全く同じだ。つまり、冷静な判断
をとても出来る状況ではない。心が病気になってい
るんだ。さらに言えば、そんな時に最も冷静な判断
が必要な結婚というものを決めるのは、実に愚かし
いことだ。それはまるで、40度の高熱にうなされてる
時に、高額物件である家を買うようなものだと。
27ページの17行目。
ゆき) 社長は、
そんなこと言ってるから、結婚できないんですよ。
守) ああ、一生結婚しないでいいことを願うね。もし仮
に書類上結婚したとしても、一緒に暮らすのは不可
能だ。そうなった場合、向いか隣の部屋を借りて住
んでほしいし、できれば別のマンションに願いたい。
僕は、誰かが僕のパーソナルスペースを侵すのは
絶対に耐えられない。
ゆき) はあ。
**********
進) どこが好きなの?
ゆき) う~ん、うまく説明できないんですけど、時どき
ありません? ある本や、ある音楽や、ある映画
を観た後に、なぜか頭の中で、1週間、1か月、
そのことばかり思い出して、何だか離れなくなっ
ちゃうような、そんなことって。
「あじさい」って、そんな映画なんです。
進) ふ~ん。でもおかしくないか?
映画なんて所詮・・・
**********
進) ガキの頃から、親戚はみんな口を揃えて、星野
家のスターは兄貴じゃなくて、俺だと言った。会社
を支えているのも俺だってね。けど、それは違う。
みんなわかってないんだよ。会社を支えてるのは
いつだって兄貴だ。結局、俺は何一つ兄貴にかな
うことなんてないんだよ。親父だけはそのことに気
づいていた。だから兄貴だけを可愛がって、自分
の跡を継がせたんだ。
なんてね。信じた? 信じたでしょ?
女を口説く時に一番効果的な方法知ってる?
意外性なのよ、意外性。さっきまでふざけたことを
言ってた奴が急に真面目な話をするとね、もうほ
ぼ確実だね。へへ。どう? キュンとした?
**********
お話にはそれほど面白みを感じてはいないのだけ
れど、ドラマの中で語られる哲学や、心理学の薀蓄
のほうに興味があるというか、面白くて観ている感じ。
今回も「パーソナルスペース」が、もの凄く個人的に
ツボ!これ、本当に個人差があるんですよね。心理
学の実験に参加したことがありますが、目の前に人
が来ても平気な人もいれば、5メートル以上離れて
いても、距離が近いと感じる人もいたりして。好意が
あれば近づかれても平気、いえ、それが嬉しかった
りするけど、嫌いな人には側に寄ってほしくないとい
う、実にわかりやすく、人間の体は正直というか・・・。
あれほど北欧人並みのパーソナルスペースを主張
していた守が、ゆきが自分に近い場所にいても気に
しないということは・・・って、誰でもわかることに本人
は気づかない、というベタなお話だけど、わかりやす
くて好きです。恋が40度以上の高熱を発している状
態と同じだというなら、なるほど、熱を出したことがな
い人もいるように、恋がわからない人がいても、不思
議じゃない。40度以上の熱ってそうそう出ないし~w
熱だけならいいけど、インフルエンザは嫌かも~(体
が痛いから)。なんて思うようじゃ、私も恋はできない
体質なのかもしれない・・・と、またも脱線した思考に
陥るという、それが楽しくて観ている・・・のかも(*^^)v
「独身貴族」関連ブログ↓
第1話~なぜ僕が結婚しないのか?その理由を教えましょう
第2話~一夜限りのシンデレラ!!恋に落ちた独身貴族
第3話~独身貴族に終止符!?縮まっていく二人の距離
第5話~もう恋なんてしないと決めた夜・・・
第6話~動き出した恋・・・僕は結婚します。
第7話~涙のプロポーズ
第8話~彼女に僕ができる事・・・最後の選択
第9話~もう戻れない・・・痛む恋の傷あと
第10話~さようなら・・・それぞれの選択
第11話~恋の結末
●「独身貴族」HP