本日、Jリーグチャンピオンシップの決勝第2戦が行われ、J1リーグの優勝チームが決定します。

 

決勝に進出したのは年間勝点1位のサンフレッチェ広島と、年間勝点3位のガンバ大阪です。決勝戦は、ホーム&アウェイの2試合で行われ、優勝チームは以下のように決まります。

 

2試合が終了した時点で勝利数が多いチームが優勝。

2試合が終了した時点で勝利数が同数の場合には、次の順によって決まります。

1.2試合の得失点差

2.2試合におけるアウェイゴール数

3.第2戦終了時に30分間の延長戦

4.PK

 

リーグ戦で上位の成績を収めたことは、なぜか全く考慮されていません。最後にPK戦でリーグ王者を決めるというのは、なんとか避けられなかったのかと思います。J2の昇格プレイオフは、引き分けの場合はリーグで上位のチームが勝ち上がる仕組みになっているので、チャンピオンシップでもPK戦ではなく同じようにリーグ戦で上位のチームが優勝することにしても良かったような気がします。

 

 

1戦はTBSが放送したのですが、チャンピオンシップの決勝戦の順位決定方法についてほとんど説明せず、決勝が2試合行われることもアナウンスせずに、この試合だけ盛り上げようと必死になっていました。

 

2戦はNHKで放送する予定のため自分の局には関係ないので、ひたすら第1戦だけを盛り上げようと優先していたのでしょう。実況なども含めて不満が募る放送でしたし、今後はTBSにはサッカー中継はして欲しくないと思ってしまいました(まあ、TBSにはテレビ放送自体辞めて欲しいのですが・・・)。

 

 

試合はサンフレッチェが3-2と逆転でアウェイで勝利を収めました。2度のリードを許しましたが、ロスタイムに2点を入れて劇的な逆転勝ちをしました。

 

ガンバは2点差以上の差をつけて勝つか、1点差で勝っても3ゴール以上奪う必要があり、サンフレッチェが優位な状況にあります。ガンバが3-2で勝った場合は延長戦となり、それでも決着がつかない場合はPK戦となります。

 

今年から始まったチャンピオンシップは、出場チームの決め方が複雑で非常に分かりにくい仕組みになっていました。

 

また、サッカーのリーグ戦はチャンピオンシップのようなポストシーズンで優勝を決めるのではなく、リーグ戦の成績で決めるのが正当な考え方というのがありますので、サポーターの多くがチャンピオンシップをすることに反対でした。

 

Jリーグ側は、一般層への露出を増やしスポンサー収入を減らさないためにチャンピオンシップの開催を決めました。しかし、チャンピオンシップの直前になってもメディアの露出は増えず、1戦の視聴率は関東地区で7.6%と予想よりもかなり低いものでした。

 

皆さんの中にも、Jリーグのチャンピオンシップが行われているというのを知らなかった人は少なくないのではないでしょうか。

 

 

試合自体は非常に見応えのあるものでした。準決勝の浦和レッズ対ガンバ大阪戦も含め、普段のJリーグの試合よりも緊張感があり、選手の闘争心も伝わってきました。

 

決勝の第1戦はガンバが2度リードし、終盤までガンバのペースで進んでいました。しかし、1トップを長沢駿からパトリックに変えたことで、サンフレッチェDF陣へのプレスが弱くなり、1トップのパトリックにボールが渡るとキープをして時間を使うのではなく、すぐに攻めに行ってしまい、サンフレッチェにペースを握られてボールを支配されるようになってしまいました。

 

そして、オ・ジェソクが報復行為によって1発レッドで退場になってしまいます。ロスタイムに入るとすぐに同点とされ、更にロスタイムも残り僅かとなったところで自チームのスローインのボールをミスで相手に渡してしまい、そこから劇的な逆転ゴールを決められました。

 

ガンバは第2戦に勝たなくてはいけませんが、焦って攻めに出て先取点を奪われると3点取らないといけなくなりますので、カウンターに注意しながら先制点を取られないように攻めるという難しミッションをこなさなければいけません。

 

逆にサンフレッチェは、守りに入り過ぎて気持ちが受け身になってしまうと、ガンバの方に流れが行ってしまう可能性があります。両チームがリスク管理をしながら、どこで勝負を懸けてくるのかも見所だと思います。練習試合である日本代表の親善試合よりも見る価値のあるだと思いますので、夜に家にいる人は是非、第2戦を見てみてください。


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