テニスのグランドスラム大会の一つである全豪オープンが、明日から開幕します。日本期待の錦織は第5シードとして出場します。

 

今大会はNHKが地上波の放映権を獲得し、大会初日から毎日放送する予定です。開催地のメルボルンと日本の時差は2時間で、試合は現地の昼間から夜にかけて行われますが、放送時間は深夜ですので録画での放送のようです。

 

テニスのグランドスラムの大会は男子は5セットマッチですので、5時間近くになることもあるなど試合時間が読めないので、ゴールデンタイムに放送するにはリスクがあります。しかし、錦織が準々決勝など上位に進出した場合には、ライブでの放送があるかもしれません。

 

夜中にずっと放送を見ていると終わるのが明け方になるので、私はとりあえず録画して朝早くみることにします。

 

錦織が出ていない試合以外についても、他の選手がどんなプレーをしてどのくらいのレベルなのかを知ることができますので、できるだけ多くの試合を見たいと思っています。錦織以外にも、男女2人ずつの日本人選手が出場しますので、それらの選手にも頑張って欲しいですね。

 

 

錦織のプレースタイルには、グランドスラム大会の中では全豪と全米のハードコートが合っています(詳しくは「テニスにおけるコートサーフェスの違い」 参照)。全豪はハードコートの中でも球足が遅い方ですので、もしかしたら最も期待ができる大会かもしれません。

 

全豪オープンの開催中は、オーストラリアは真夏ですので気温が40度を超えることもあります。ハードコートは照り返しもあるので、体感温度は余計高くなります。昨年の大会では、あまりの暑さに体調不良になる選手も多くいました。

 

大会を通して体力の消耗を最小限に抑え、上位に進出して強い相手と試合をするときまで体力を温存することも必要になってきます。勝ち上がっても、そこまでで体力を消耗してしまえば、トップ選手との対戦では勝つのが難しくなります。そのためにも、一週目の試合では可能な限り体力を使わずに勝ち上がることです。

 

大会中ずっと調子が良い状態で臨めるわけではないので、調子が悪い時や相手の調子が良いときにどれだけしのいで勝てるかということも重要です。

 

昨年の躍進で、錦織に対して各選手が対策を講じてくる可能性があります。これまで以上に研究される中で、それに錦織がどう対処するのかにも注目してみたいと思います。

 

錦織対策として、錦織に攻められる前に早く仕掛けてストロークの主導権を握ることをやってきています。昨年のツアーファイナルでのフェデラーやジョコビッチが、その戦い方をやっていました。

 

しかし、錦織が自分のプレーができれば、ジョコビッチ、フェデラー、ナダルのトップ3の選手にも勝てるくらいの力は付いてきていると思います。技術的には十分対抗できますので、精神的なものが勝敗を分けるポイントになるかもしれません。

 

 

全豪オープンは、グランドスラム大会の中で最も波乱が多いと言われています。それは、シーズンが始まって間もない時期なので調子が上がっていない選手もいることや、気温が高くハードな環境の中で行われるからです。

 

更に男子の層は厚く、ランキングが50位くらいの選手でも調子が良ければトップ10の選手に勝つことは珍しくありません。初戦で当たるアルマグロは、昨年の途中から怪我でツアーを休んでいてランキングが69位に下がっていますが、以前はトップ10に入っていた選手ですので思わぬ苦戦をするかもしれません。

 

12回戦は、まだコートとボールに完全に慣れていない状態ですので、番狂わせが起こることが結構あります。そこをうまく切り抜ければ、錦織はまた上位に進出できる可能性は高いのではないでしょうか。


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