橋の下を見ると、
どこかで見たことのある葉の形。
(´σー`)
河川敷にまで降りて近づいて見てみると、
どうやらキクイモのようでした。
(*´ひ`*)
キクイモは江戸時代末期に飼料用作物として日本に伝わり、
第2次大戦中に加工用や
食用として栽培されたものが全国で定着し野生化(雑草化)しています。
wikipediaには、
河川敷や草地に生育する在来種の植物と競争し、
駆逐する危険性がある。
外来生物法によって要注意外来生物に指定されている。
とありますが、
ここの河川敷は既に在来種が駆逐された例ではないのかと思ってしまいます。
(* ´Д`*)
一方、国土交通省淀川河川事務所のホームページには、
キクイモは桂川の“水辺の自然”として紹介され、
黄色い花が咲くことや、食用として利用できることが紹介されています。
ちなみにキクイモを紹介する河川事務所のページでは、
特別に花が綺麗とか秋の風物詩とか賛美されている訳でも、
要注意外来生物であると問題視としているわけでもなく、
良くも悪くも言わず、
ただ水辺の自然という事実が掲載されているようなニュアンスを感じました。
セイタカアワダチソウ・T-farm宇治田原出張所にて:09.11.03 撮影
要注意外来生物として有名なものにセイタカアワダチソウがありますが、
キクイモと同じく他の在来種の植物を駆逐し大繁殖するところがあります。 ※
→11.01.07 今年の七草粥 ①
セイタカアワダチソウは
根から自身以外の植物を排除する為に化学物質を分泌しますが、
他の植物を駆逐しきって
セイタカアワダチソウだけが周りに生い茂るようになると、
自ら分泌する物質により自家中毒を起こし、
自らの生育も抑制してしまうために、
その場所で一時期は繁茂していたセイタカアワダチソウも
やがては勢いがなくなり、
再び在来種の植物が繁茂し、元の植生に戻っていくそうです。
このようなことがある為、
人間がそんなに神経質にならなくとも
生態系のバランスは保たれるもので、
排斥しようとするほど
外来種について気にすることはないという説もあるそうです。
※ アレロパシー(多感作用)
自身を最優先種とし、他の植物を排除する能力。
セイタカアワダチソウの場合は、根から周囲の植物の成長を抑制する化学物質を出す。
家庭菜園検定1級で出題されたことのある言葉です。
■キクイモの現場
・京都市西京区・京都府道142号沓掛西大路五条線(八条通)桂大橋付近 / 桂川河川敷(桂川緑地離宮前公園)
【②へ続く】
■キクイモの記事
キクイモの収穫① 09.11.03
キクイモの収穫② 09.11.03
10.10.06 背丈ほどある草
12.12.01 楽にキクイモを収穫できる栽培法の考案((d(◎ー◎)b)) 【LABO】
■キクイモが雑草化している記事
10.11.03 繁殖力というもの
10.11.14 稲荷を歩こう ③
11.03.13 あまりに日常すぎる風景に
嵯峨野でブラオガチ 11.06.30
桃山の名を冠した野菜たち ③
■参照および引用した資料
・国土交通省/淀川河川事務所/キクイモ
http://www.yodogawa.kkr.mlit.go.jp/know/nature/wildbird/autamun/050030007.html
・「武田邦彦「現代のコペルニクス」#1池田清彦」
シアター・テレビジョンのYoutubeチャンネル
・「農薬に頼らない家庭菜園 コンパニオンプランツ」
木嶋利男・著 家の光協会
・wikipedia:セイタカアワダチソウ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%82%A2%E3%83%AF%E3%83%80%E3%83%81%E3%82%BD%E3%82%A6