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何事にも 臆病で 神経質な 陸軍大臣は 女性と 淫らな行為をした時も その後に 襲われないように 必ず 睡眠薬を飲ましていることは 知っていました。

 

日常的に 大声で 笑いながら 海軍大臣 空軍大臣たちに 話しているのを 聞いたことがあったのです。



だから 安心して 陸軍大臣だけに 集中できたのです。



陸軍大臣は 自分の大きく開けた口に 小銃の 銃口を突っ込まれて 目覚めさせられた後も ソウスケと 自分の置かれた状況を しっかり認識するのに 少し時間が かかりました。



すっかり酔っ払って 寝入っていて 急に起こされたのですから 当然でしょう。



しかし 陸軍大臣は 間もなく すぐに 自分の置かれた状況に 気付いたようでした。



そして ビックリしましたが 銃口が 口に突っ込まれたままなので 声を 挙げることも出来ませんでした。



ソウスケは 低い声で 陸軍大臣に 言いました。



「 やあ 大臣・・・ お目覚めですか? 今の状況 分かりますね? オッと 騒いだり むやみに動くと 引き金を 弾きますよ。 安全装置も外してありますし 銃弾も 装着されていますから ご安心を・・・。 」



そう言って ソウスケは ニヤッと 微笑みました。



しかし その目は 笑っていませんでした。



核シェルター内で 最高権力者として 好き放題やってきた 陸軍大臣が 今 初めて 死の恐怖に 直面したのです。



こういった 反乱が起こらないように 陸軍大臣は 細心の注意を払って 核シェルター内の住民を 暴力と 恐怖で 支配して コントロールしてきたのです。



そして 海軍大臣 空軍大臣たちも 部下にして 従わせて 親衛隊まで組織して 住民たちに相互監視させて 怪しい動きをする者を 密告させる システムも完成させていたのです。



しかし 今 陸軍大臣は ソウスケによって その全てが 無駄であったことを 悟ったのです。



核シェルター内で 悪魔のように 好き放題 勝手なことを やり尽くしてきた 陸軍大臣が 初めて 味わう恐怖と 屈辱感です。






( つづく )





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