夏なので手直ししながらこの写真詩集を再びUP
写真詩で綴る、失われた自分を探す物語。
全16回の予定です。
『流れ込む夏のかたち』 目次
第二章 南へ 詩 「消えた私」 「葉陰の秒針」 「迷子」
第四章 五感 詩 「南の公園」 「風」 「リズム」
第五章 流れ込む夏のかたち 詩 「南の朝」 「デッキチェア」 「南の島」 「円」
『流れ込む夏のかたち』
第一章 消えて行く私
アスファルトも溶けるような暑ささえ、
私にはどうでもいい事のように思えていた。
ただ繰り返すだけの日々に、時が、思考が奪われていた。
埋めようとしても追いつかない心と仕事の穴。
疲れているのかとも思った。
しかし違う。
朽ちているのだ。
もがきながら明日が見えない。
しだいに消え行く私。
何も感じない心。
「このまま消えてもいい」
残された私の最後の肉片が消滅しようとしていた。
かっぱぶいこ
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