写真詩で綴る、失われた自分を探す物語。全16回の予定です。
ストーリーを意識しているので、第一回 から順に見て頂けると嬉しいです。
目次が第一回 にあります。
『流れ込む夏のかたち』
第三章 消息
あれから何日が過ぎたであろう。
腕時計は空港のベンチに置いて来た。時間などどうでもよかった。ただ何かを感じたかった。
まぶしい光の中で伸ばす手に何かが触れるのを待っていた。
詩「消息」
どこを歩いても続いている
どのように過ごしても続いていく
変化しているけれど繰り返している
「右」 「左」 「右」 「左」とつぶやきながら
砂の上を歩いてみる
昼寝を装って
鼓動の一つ一つを確認してみる
来る日も来る日も
波を見ている
かっぱぶいこ
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